北海道の移住支援情報まとめ!おすすめの制度やサイトもご紹介!
息を呑むほどの絶景や、大自然が育む山海の幸、季節を楽しむアクティビティ。
日本を代表する観光地としても、多様なライフスタイルが叶う移住先としても人気の北海道。
この記事では、北海道への移住を検討されている方に向けて、移住する前に知っておきたい地域の基本情報から、北海道暮らしのメリット・デメリット、仕事、住まい、子育て、暮らしに関わるサポート制度まで、まとめてご紹介します!
北海道の基本情報
面積
総面積 83,424.39平方km (北方領土 5,003.1平方kmを含む)(令和元年10月)
国土交通省国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」
推計人口
5,267,76人(令和2年1月1日)
都道府県庁所在地
札幌市
市町村数
35市129町15村(21)計179(185)
※( )は北方領土の6村を含めた場合
市町村一覧
空知総合振興局(10市14町)
夕張市 岩見沢市 美唄市 芦別市 赤平市 三笠市 滝川市 砂川市 歌志内市 深川市 南幌町 奈井江町 上砂川町 由仁町 長沼町 栗山町 月形町 浦臼町 新十津川町 妹背牛町 秩父別町 雨竜町 北竜町 沼田町
石狩振興局(6市1町1村)
札幌市 江別市 千歳市 恵庭市 石狩市 北広島市 当別町 新篠津村
後志総合振興局(1市13町6村)
小樽市 島牧村 寿都町 黒松内町 蘭越町 ニセコ町 真狩村 留寿都村 喜茂別町 京極町 倶知安町 共和町 岩内町 泊村 神恵内村 積丹町 古平町 仁木町 余市町 赤井川村
胆振総合振興局(4市7町)
室蘭市 苫小牧市 登別市 伊達市 豊浦町 壮瞥町 白老町 厚真町 洞爺湖町 安平町 むかわ町
日高振興局(7町)
日高町 平取町 新冠町 浦河町 様似町 えりも町 新ひだか町
渡島総合振興局(2市9町)
函館市 北斗市 松前町 福島町 知内町 木古内町 七飯町 鹿部町 森町 八雲町 長万部町
檜山振興局(7町)
江差町 上ノ国町 厚沢部町 乙部町 奥尻町 今金町 せたな町
上川総合振興局(4市17町2村)
旭川市 名寄市 富良野市 士別市 鷹栖町 東神楽町 当麻町 比布町 愛別町 上川町 東川町 美瑛町 上富良野町 中富良野町 南富良野町 占冠村 和寒町 剣淵町 下川町 美深町 音威子府村 中川町 幌加内町
留萌振興局(1市6町1村)
留萌市 増毛町 小平町 苫前町 羽幌町 初山別村 遠別町 天塩町
宗谷総合振興局(1市8町1村)
稚内市 猿払村 浜頓別町 中頓別町 枝幸町 豊富町 礼文町 利尻町 利尻富士町 幌延町
オホーツク総合振興局
北見市 網走市 紋別市 美幌町 津別町 斜里町 清里町 小清水町 訓子府町 置戸町 佐呂間町 遠軽町 湧別町 滝上町 興部町 西興部村 雄武町 大空町
十勝総合振興局(1市16町2村)
帯広市 音更町 士幌町 上士幌町 鹿追町 新得町 清水町 芽室町 中札内村 更別村 大樹町 広尾町 幕別町 池田町 豊頃町 本別町 足寄町 陸別町 浦幌町
釧路総合振興局(1市6町1村)
釧路市 釧路町 厚岸町 浜中町 標茶町 弟子屈町 鶴居村 白糠町
根室振興局(1市4町)
北海道暮らしのメリット・デメリット
観光などで短期間滞在する時と、移住して暮らす中で見えてくる地域の姿は異なるもの。
特に北海道のように自然豊かで観光業が盛んな地域は、季節によって全く異なる表情を見せるので、それらを考慮して移住計画を立てる必要があります。
ここでは実際の北海道への移住者の声を元に、北海道暮らしのメリット、デメリットをまとめてご紹介します。
メリット① 家賃が安い
観光地としても移住先としても人気の北海道。
その人気ゆえに賃貸価格相場も高騰しているのかと思いきや、北海道ならではの土地の広さなどを背景に、大都市・札幌市内でもワンルームマンションなら3~4万円代から、1DK~1LDKなら4~5万円代からという驚きの安さ。
現在首都圏やその郊外にお住まいであれば、今と同じ家賃でより広く条件の良い家に住むこともできるかもしれません。
住空間のゆとりは心のゆとりにも繋がるので、暮らしの満足度も高まりそうですよね。
メリット② 夏の涼しさ
北海道の夏の平均気温は20℃前後。
30℃を超える真夏日は数日で、最低気温が25℃を超える熱帯夜は年間3日ほどしかありません。
近年では地球温暖化や異常気象の影響を受けて変化しつつありますが、東京、大阪、名古屋などの首都圏と比較すると、真夏でも昼夜を問わず涼しく過ごしやすい気候が特徴です。
メリット③室内の暖かさ
北海道=寒いというイメージがありますが、実は、真冬の室内温度の高さは日本一。
厳しい寒さゆえに暖房の使用頻度が高いからという理由もありますが、大きな要因としては、そもそも建物自体が冬の寒さを想定して断熱性・気密性の高い構造で造られているから。窓には複層ガラスが用いられることが一般的で、厚い断熱材で家の構造材の外側を囲い込む外張り断熱工法も普及しています。
外からの冷気を遮断し熱を逃がさない造りのため、室内で暖かい空気を循環させやすく、真冬でも灯油ストーブ1台で十分という一戸建てや、床暖房と補助的にエアコンを使うだけというマンションも珍しくありません。
さらに、駅近の物件を選んだり車通勤を取り入れたり、屋外移動の時間を減らすことで外出時の負担も軽減されますよ。
メリット④おいしい食の宝庫
豊かな自然に恵まれた北海道は、日本を代表するおいしい食の宝庫。
旬を迎えた採れたて新鮮な山海の幸を、産地ならではの価格で手に入れることができます。
地産食材を活かした料理を作ったり、おいしいお店を探し歩いたり、新しい暮らしの楽しみも増えそうです。
メリット⑤大自然が身近にある暮らし
ユネスコ世界自然遺産に認定されている「知床半島」や、一面に広がる富良野のラベンダー畑、11もの山々が連なるニセコ連峰。
北海道ならではの圧倒的なスケールを誇る大自然が楽しめることも、北海道暮らしの大きな魅力ですよね。
トレッキングや登山、スキー、カヌーなど、自然と触れ合うアクティビティーも盛んなので、人生を豊かにする新しい趣味とも出会えるかもしれません。
デメリット① 厳しい冬の寒さ
北海道暮らしの豊かさと厳しい冬の寒さはセット。
地域にもよりますが、北海道では10月下旬頃から気温がぐっと下がり、11月頃から本格的な冬に突入します。そこから真っ白な雪が降り積もる日々が続き、寒さが和らいで桜が咲き始めるのは、例年4月下旬からゴールデンウィークの頃。
移住してから後悔しないために、移住前に現地に赴き北海道の長く寒い冬を体感しておくことをおすすめします。
デメリット② 光熱費がかさむ
寒さを凌ぐため、冬場の暖房は不可欠。
全国の政令指定都市の一世帯あたりの年間灯油支出金額を比較した調査では、全国平均が13,738円なのに対し、札幌市は69,888円とおよそ5倍。
前述のように、気密性・断熱性の高い物件を選んだり、都市ガスや電気を活用することである程度節約できる可能性はありますが、家計に占める光熱費の割合が増えることは覚悟しなければなりません。
参考:総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(※)ランキング
(2019年(令和元年)~2021年(令和3年)平均)」
https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
デメリット③給与水準が低い
都道府県別の月平均賃金を比較した調査によると、全国平均が307.7千円、東京都が373.6千円なのに対し、北海道は272.8千円。
地域間で物価水準が異なることや同じ道内でも職種等によって差がみられること、近年では北海道で暮らしながら東京の仕事を受けることも容易になってきていることなどから、北海道移住によって給与が下がる、生活水準が下がるとは言い切れませんが、家計収支は見直す必要がありそうです。
参考:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html
デメリット④公共交通網の遅延・麻痺
大雪や突風による路面凍結や視界不良、ホワイトアウト等によって、電車やバスが遅延したり運休したりすることもしばしば。
また、地方では過疎化や利用者の減少によって採算が取れなくなり、廃線を余儀なくされる路線も増えています。
車移動が前提となる地域もあるので、移住希望先の交通事情はしっかりチェックを。
デメリット⑤荷物の配送が不便
本州から北海道宛ての荷物もその逆も、配送料金が割高になること、荷物の到着に時間が掛かることは知っておきたいところ。
東京圏だと注文の翌日に届いていた荷物も、手元に届くまで速くても2~3日は掛かります。天候による配送の遅延が生じれば、されに遅くなることも。
特に日常的にオンラインショッピングを活用されている方は、より不便さを感じやすいかもしれません。
荷物の発送を伴う事業をお考えの方も注意が必要です。
北海道の移住支援制度一覧
人生を大きく変える移住には不安がつきもの。さらに、仕事や住まい探し、移動に掛かる経費などのコストもかさむかもしれません。
移住する前に知っておきたいのが、自治体が展開する移住支援制度。上手に活用すると、よりお得に、安心して移住できる可能性があります。
ここでは、北海道と各市町村が展開している移住、住まい、仕事、子育てなど、暮らしに関わる支援情報をまとめてご紹介します!
※掲載情報は記事執筆時点のものです。実際にご検討、ご活用される際は、各自治体に最新情報をお問い合わせください。
仕事・お金に関する支援:移住支援金の給付
東京圏(東京都、埼玉県、千葉県、及び神奈川県)に在住し、東京23区内へ通勤をしていた方が移住支援金対象の法人に就業(上記サイトに掲載後の移住支援金の要件を満たしている求人のみ)した場合、最大100万円移住支援金を給付しています。
詳しい対象要件や手続きについては、北海道庁のサイトをご確認下さい。
▼移住支援金特設ページ(移住者向け)北海道【UIJターン新規就業支援事業】
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/jzi/ui-turn/H31wakuwaku-iju-page.html
暮らしに関する支援:北海道移住応援カード
「北海道移住応援カード」とは、北海道への移住やワーケーション等に関心のある道外在住の方々を応援するための制度のこと。
会員登録すると、移住やワーケーション等に役立つ情報を定期的に受け取ることができる他、「北海道移住応援企業」に登録された事業者より、移住前・後に役立つ各種割引サービス等の特典を受けることができます。
▼北海道で暮らそう
https://www.kuraso-hokkaido.com/ja/iju-card/
住まい・住宅支援:北海道空き家情報バンク
空き家バンクとは、自治体が地域の空き家を管理し、希望者に紹介する公的な取り組みのこと。地域によっては、空き家バンクにしか登録されていない物件もあるので、民間の不動産会社との併用することで、より良い条件で理想の住まいを見つけられる可能性が高まります。
▼北海道空き家情報バンク
https://www.hokkaido-akiya.com/
その他、各市町村が実施する住宅関連支援制度は、下記「北海道空き家情報バンク」ページより検索することができます。
▼北海道空き家情報バンク「道内市町村の住宅関係支援制度」
https://www.hokkaido-akiya.com/support
市町村による移住支援
北海道内の各市町村も独自の移住支援制度を展開しています。あわせて活用することで、より賢くお得に移住することができるはず。
各市町村による移住支援内容は、以下のサイトで検索することができますのでぜひご活用ください。
▼北海道で暮らそう「移住情報を検索」
https://www.kuraso-hokkaido.com/search/
北海道の暮らしに関する取材記事一覧
TURNSでは、北海道に移住した方や現地で活躍されている方々を取材しています。
ここではその一部をご紹介します!
桐原紘太郎さん、まどかさん夫妻|北海道東川町
個性的なカフェやショップが次々と誕生している注目エリア・東川町に移住したご家族を取材しました。水と空気、そして子どもが育つ周辺環境の良さが、移住の決め手だったといいます。
https://turns.jp/13635
地域おこし協力隊員・鹿毛謙作さん|北海道鷹栖町
ブラジルやルワンダのコーヒー農園を経て、地域おこし協力隊として鷹栖町に移住した鹿毛さん。
空き家リノベーションを行いながら、コーヒー店の開業を目指しています。
https://turns.jp/61972
三浦農場 三浦尚史さん|北海道帯広市
北海道十勝地方にて三代目として農場を継ぐ三浦尚史さん。畑面積は徐々に増え、今や100ヘクタール超。
少人数運営のまま事業拡大できる秘訣は、飽くなき改善欲と好奇心、分野をまたぐ経験値に裏付けられた視座にありました。
https://turns.jp/47638
サツドラ|北海道札幌市
北海道に約二百の店舗を持つサツドラ。従来のドラッグストアの常識を超え、多角的な事業展開で注目を集めています。「地域経済圏の救世主」と呼ばれるその仕組みと構想に迫りました。
https://turns.jp/52392
「くりやまクリエイティブステイ」体験記|北海道栗山町
クリエイター向けの移住プログラムを体験してきました!
https://turns.jp/35821
情報収集に役立つサイト
北海道への移住に関する情報収集に役立つサイトをご紹介します。
北海道で暮らそう
北海道への移住に関する情報を発信しているサイトです。
求人や物件、セミナー情報、先輩移住者の体験談等もまとめて閲覧可能です。
https://www.kuraso-hokkaido.com/ja/
北海道公式 移住支援金対象求人
就業マッチングサイト
前述の移住支援金給付の対象となる求人情報を検索できるサイトです。登録企業への就職の他にも条件がありますので、詳しくは、
東京圏(東京都、埼玉県、千葉県、及び神奈川県)に在住し、東京23区内へ通勤をしていた方が移住支援金対象の法人に就業(上記サイトに掲載後の移住支援金の要件を満たしている求人のみ)した場合、最大100万円移住支援金を給付しています。
詳しい対象要件や手続きについては、WEBサイトをご確認下さい。
https://hokkaido.saiyo-job.jp/2jhy/recruit/
一般社団法人 移住・交流推進機構 JOIN
WEBサイト
北海道をはじめとする田舎暮らしの魅力や移住・交流の情報を発信しています。地域の空き家、仕事、地域おこし協力隊の募集情報の他、各自治体が主催するイベント情報もまとまっていますよ。
https://www.iju-join.jp/join/index.html
イベント
JOINが開催する年に一度のビッグイベントが、北海道から沖縄まで全国の自治体が出展する「JOIN移住・交流&地域おこしフェア」。
ステージイベントや特産品のプレゼントなどもあり、楽しみながら地域の魅力と出会えるイベントです。
https://www.iju-join.jp/feature_cont/report/014/
認定NPO法人 ふるさと回帰支援センター
WEBサイト
地方暮らしやIJUターン、地域との交流を深めたい方をサポートするために、東京・大阪を除く45道府県の自治体と連携して地域の情報を提供しています。
https://www.furusatokaiki.net/
イベント
専任の移住相談員さんに移住相談ができる窓口を開設している他、自治体主催の30~50名前後定員のイベントを複数開催しています。
オンライン相談会、イベントも行っていますので、コロナ禍で都心に出るのは不安という方にもおすすめです。
https://www.furusatokaiki.net/seminar_list/
まとめ
地域に関する情報は様々な方法で得ることができますが、最終的には実際に現地を訪れ、その土地特有の風土や文化が育んだヒト・モノ・コトに触れてこそ、生き生きとした地域の姿が見えてくるもの。
特に北海道のように自然豊かな地域は、季節によって全く異なる表情を見せることもあるので、移住してから後悔しないためにも移住前に現地を訪ね、可能であれば一定期間滞在してみることをおすすめします。
県内の各市町村が独自に主催する移住体験ツアーに参加したり、お試し移住体験施設を活用すれば、個人で訪れてもなかなか出会えない地域のヒト・モノ・コトとの出会いがあるので、より具体的で現実的な情報を得るのに役立ちますよ!
移住を成功させるためのステップや先輩移住者の体験談は、以下の記事で詳しくご紹介していますのであわせてご活用ください!
▶知って得する新しい移住のイロハ~その3~
「移住を成功させるステップって?どんな移住支援制度があるの?おすすめの移住先は?」
TURNSは、あなたの新しい暮らしを応援しています!
文:高田裕美
北海道のおみやげをお探しの方へ
地方移住、田舎暮らし、多拠点居住をお考えの方へ
■知って得する新しい移住のイロハ~その1~
「継業とは?事業継承との違いって?移住後に継業して成功した事例はある?マッチング方法は? 」
■知って得する新しい移住のイロハ~その2~
「二拠点居住(デュアルライフ)とは?その魅力や事例、メリット・デメリット、はじめ方は?」
■知って得する新しい移住のイロハ~その3~
「移住を成功させるステップって?どんな移住支援制度があるの?おすすめの移住先は?」
■知って得する新しい移住のイロハ~その4~
「地方創生とは?取り組み事例や制度、交付金、SDGsとの関係は? 」
■知って得する新しい移住のイロハ~その5~
古民家暮らしを始めたい方へ。物件の探し方や支援制度、知っておきたいメリット・デメリットまでまとめてご紹介!
■知って得する新しい移住のイロハ~その6~
「地域活性化の取り組み事例から学ぶ、成功の秘訣」
■知って得する新しい移住のイロハ~その7~
「”海街移住”のすすめ!」
■知って得する新しい移住のイロハ~その8~
「国内版教育移住が育む、子どもの個性と可能性」
■知って得する新しい移住のイロハ~その9~
「コミュニティビジネスとは?」
■知って得する新しい移住のイロハ~その10~
「”働く”の定義を変える、ワーケーションとは?」
■知って得する新しい移住のイロハ~その11~
「地方に移住して起業するには?」
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