【求人】自然を愛でながらのびのび活躍!
福島県喜多方市(熱塩加納あつしおかのう地域担当)
地域おこし協力隊募集

ラーメンだけじゃない、福島県喜多方市の多彩な魅力

福島県喜多方市は、会津地方の北西部にある人口約4万人のまち。日本三大ラーメンのひとつ「喜多方ラーメン」や、全長3kmにも及ぶ「日中線しだれ桜並木」、国の重要文化財にも指定されている「長床」など、多くの名物や名所で知られ、年間180万人もの観光客が訪れます。

熱塩加納町あつしおかのうまちは、喜多方市の中でもっとも北側にある山形県との県境の地区。2006年に喜多方市と合併する以前は熱塩加納村という小さな村でした。

一見、のどかな農村ですが、日中温泉・熱塩温泉の2つの温泉地があるほか、東北最大級の菜の花畑やひまわり畑が広がる「三ノ倉高原」、ヒメサユリの群生地、レトロな駅舎が映画やドラマのロケ地にも使われる「日中線記念館」など、知る人ぞ知る見どころがたくさん。また、有機農業の先進地であり、お米はもちろん野菜や果物、ピーナッツやハチミツなど、さまざまな作物が作られています。

熱塩加納町では、この豊かな地域資源を活かして新たな地域振興事業の開拓や魅力発信にチャレンジする地域おこし協力隊を募集しています!


ヒメサユリ群生地

 

地域が抱える課題

周囲を山々に囲まれ、のんびりとした空気が流れる熱塩加納町ですが、少子高齢化や過疎化が深刻な課題となっています。65歳以上の人口が4割を超え、主力産業の農業も後継者不足から休耕地が増加。空き家も目立つようになってきました。

このような状況を少しでも変えようと、喜多方市では移住定住ポータルサイト「きたかたぐらし」を開設したり、町独自の取り組みとして地域住民が支え合う関係性を作る「おたがいさま広場」を運営するなど、さまざまな施策に取り組んでいますが、地域活性化の担い手は未だ不足しています。


熱塩加納町の風景

 

協力隊のミッション

今回募集する地域おこし協力隊のミッションは、熱塩加納地域の担い手として、自然豊かな環境を最大限に活かして新しいまちづくりに取り組むことです。たとえば、花や観光名所、農産物などの自然資源を活用した地域振興策を考えて実行したり、これまで埋もれていた資源の魅力を再発見して新たな活用方法を見出したりするなど、さまざまなアプローチが期待されています。自身のアイデアや個性、経験を生かしたイベント企画・運営なども歓迎です。

最長3年間の任期を通して、事業開発力やコミュニケーションスキルはもちろん、料理や山歩き、自然と共生していくための知恵など、田舎暮らしに欠かせない技術も学ぶことができます。地域の自然に肌で触れ、地元の人々と協力しながら、実践的な活動を重ねることで、多くのことを体得できる貴重な機会となるはずです。

 

募集概要

募集人数: 1名

活動内容:
(1) 自然(花、三ノ倉高原、農産物など)を活用したさらなる地域振興策の具体化
(2)地域資源を活用した新たな付加価値の創造
(3)自らのアイディアや個性、経験を活かした地域振興に向けた活動

勤務場所:喜多方市役所熱塩加納総合支所産業建設課(喜多方市熱塩加納町相田字大森 5000 番地)

雇用条件:
(1)雇用形態 市の雇用
(2)身分 パートタイム会計年度任用職員(地方公務員法第 22 条の 2 第 1 項第 1 号)

給与: 170,000 円/月

雇用期間:採用日から 2025年3月 31 日まで
※年度ごとに雇用期間を延長し、採用日から最長3年間の活動を想定。地域おこし協力隊員としてふさわしくないと市長が判断した場合は、任期中であっても 任用を取り消す場合があります。

◆詳細は最下部の募集要項をご確認ください。

 

 

着任後の住まいは喜多方市が用意するので(一部自己負担が生じる場合あり)、安心して新生活を始められます。また、喜多方市では現在9名の地域おこし協力隊が活動中で、2ヶ月に一度、全体ミーティングを実施しています。活動内容によっては、他の隊員とのコラボレーションも可能です。

勤務地は喜多方市役所の熱塩加納総合支所となりますが、実際の業務は町に飛び出してさまざまな人に話を聞いたり、興味のある場所をめぐったりしながら、地域の課題や魅力を発掘することが中心となります。また、届出は必要ですが、副業も可能。これまでの経験を活かしながら自分らしく幅広い活動ができます。

 

先輩移住者インタビュー
このまちと自然を愛する仲間と夢を追いかける暮らしを

熱塩加納町には、地域を愛し、活気づけるさまざまな活動に取り組む方々がいらっしゃいます。

市内の企業で働きながら「きたかた自然と育む母の会hugmom」の会長を務める園部裕加里さんと、「空色cafe.とお菓子工房」を営む齋藤真弓さんに、このまちの魅力や活動のヒントを伺いました。


園部裕加里さん(右)と齋藤真弓さん(左)。「空色cafe.とお菓子工房」にてインタビュー

——おふたりとも出身は市外・県外だそうですが、熱塩加納町にはどのような経緯で移住したのでしょうか?

齋藤さん 私はいわき市出身で、これまでも二本松市や三島町など、県内のいろいろな場所で暮らしました。喜多方市にはイベントの出店でたびたび訪れていたこともあり、知り合いも多く、いいところだなと思っていたんです。そんなときに熱塩加納町に良い物件を見つけて、5年前に移住しました。「空色cafe.とお菓子工房」も、喜多方市の暮らしがどれだけ素晴らしいかをたくさんの人に伝えたくて始めたお店なんです。

園部さん カフェも素敵ですが、真弓さんに会いに来る人もたくさんいるんですよね! 私は青森県の八戸市出身。熱塩加納町には夫の実家があり、17年前に移住してきました。「きたかた自然と育む母の会hugmom」は、次女の食物アレルギーをきっかけにローフード(生の野菜や果物、ナッツを中心とした食スタイル)に出会った私が、自然派育児や自然に沿った生活を楽しみたいお母さんたちのために立ち上げたサークルです。熱塩加納町には食や暮らしの知恵を持った人がたくさんいるので、私は「こんなことがしたい」と言うだけ(笑)。そうするとみなさん、力を貸してくれるんですよ。


「きたかた自然と育む母の会hugmom」のメンバーたち

齋藤さん サークルには私も参加しているんですが、楽しいですよ。コロナ前は勉強会と称してアロマやエアロビをしたり(笑)。

——熱塩加納町のどんなところに魅力を感じますか?

齋藤さん 暮らしを自分の手で作っている感覚があるところでしょうか。みんな当たり前のように干し柿や味噌を作ったり、昔ながらの自然の恵みを大切にする生き方が残っています。

園部さん 地元愛の強い人が多いですよね。上の世代には、“有機の里”を謳って町を盛り上げていた方もいますし、団結力があります。あとは学校がとてもいいんですよ! 生徒数は50人だけなんですが、人数が少ない分、先生たちがきちんと見てくれて。どの子にも活躍する場を作ってくれるんです。

齋藤さん 農業科があるからか、子どものうちから農業に親しむ経験ができるのもいいですよね。あと、買い物は意外と便利。喜多方の市街まで車で15分ほどだし、隣の米沢市にも30分で行けます。

園部さん ただ、もったいないのはPRが弱いこと。せっかくいいイベントがあっても、どこにもその情報が載っていなかったり。

——なるほど。情報発信の面も協力隊の方に担ってほしい部分かもしれませんね。ほかに熱塩加納町が元気になるようなアイデアがあれば教えてください。

園部さん おじいちゃんやおばあちゃんにスポットを当ててほしいかな。高齢者が多い地域だからこそ、彼らが元気で暮らしていることがまちの魅力そのものになると思うんです。シニアの力でまちを活性化している地域がどこかにあったと思うのですが、それはきっとここでもできるはず。おばあちゃんユーチューバーとか、おばあちゃん食堂とか。どうかな?

齋藤さん いいね! おばあちゃんたちの作る料理、本当においしいから料理教室をやってもいいかも。上の世代と若者がつながれる場があったらうれしいですね。

園部さん おじいちゃんやおばあちゃんが自分のできることで地域貢献する仕組みができたら、私たちが年を重ねた時にも利用したいし、老後も楽しそう(笑)。

——素敵なアイデアですね! では、どんな人なら熱塩加納町になじめそうですか?

齋藤さん ただ田舎で暮らしたいというよりも、畑がやりたかったり、山登りが好きだったり、アクティブな人には楽しめる環境だと思います。何もないところでも楽しみを見つけられる人にはぴったりじゃないかな。

園部さん 困った時に、ちゃんと周りに助けを求められる人。声をあげてくれたら、みんな力を貸してくれるから。遠慮しないでコミュニケーションをとってほしいですね。

齋藤さん 私たちも何か手伝えることがあれば協力できますしね。その時はぜひ頼ってください。

 

支所長に聞く、協力隊に期待すること
「地元の人が活気づくような活動を」

続いて、協力隊が所属する熱塩加納総合支所の支所長の渡部敏裕さんにも話を伺いました。活動をする上で心がけてほしいこと、協力隊に対して期待することとは?

——熱塩加納町には、これまでも協力隊の方はいらっしゃったのでしょうか。

渡部さん はい、6、7年ほど前に女性がふたりおりました。その後男性がひとり。前任の男性の方は現在も町内にお住まいで、地域活動を続けてくださっています。プロの映像カメラマンで、大学生との交流事業や特産の菊芋を使ったレシピ開発などに携わってくださいました。

——前任の方の際も、渡部さんが面接を担当したと聞きました。どんな点を意識して選考したのですか?

渡部さん 「この町に住んでみたい」という熱意でしょうか。形式上、募集要綱はありますが、それにとらわれすぎず好きなことに取り組んでほしいんです。成果を出さなければとプレッシャーになってしまうと、良い活動ができませんから。

——協力隊の任期は最長3年です。その中でどんなロードマップを描く必要があるか、アドバイスはありますか?

渡部さん はじめは地域の方と仲良くなること、この町の土地勘を掴むことでしょうか。そのためにどんどん町の中に出て行ってほしいと思います。そしてできるだけ早く師匠を見つけてください。町にはベテランの農家さんをはじめ、さまざまな活動をしている方がたくさんいます。そういう方との出会いから、協力隊として何をしたいかも見えてくるはず。2年目からは卒業後にどうやって暮らしていくかを具体的に考え始めつつ、3年目は活動の集大成として何か残していただけたらうれしいです。私たち支所のメンバーもできるだけサポートします!

——たとえば、どんな方に来ていただきたいですか?

渡部さん 田舎に縁のない人、住んだことのない人のほうが、自然や生活環境も含めておもしろがってもらえるのではないでしょうか。熱塩加納町は今でこそ米沢に抜ける道がありますが、以前は会津の一番北の行き止まりでした。だからか、新しい人が来るとちょっと構えてしまうところがあるのですが、一度仲間になった人との縁はとても大事にします。喜多方市内の中でも、割と穏やかな気風を持つ地域なのではないでしょうか。

——新しい協力隊への期待をお聞かせください。

渡部さん 前回、前々回と来てくれた協力隊の方は町民に良い刺激を与えてくれました。そこから少し間が空いて、今はまた少し元気がない状態なので、住んでいる人が活気づくような行動力を期待したいですね。今あるものを活用するだけでなく、新しいものを持ち込んでくれてもかまいません。どんどん新しい風を吹かせてください!

地域おこし協力隊には、あらかじめさまざまなミッションが用意されます。熱塩加納町の場合もそれは変わりませんが、渡部支所長は、あくまで「着任する方の自主性にまかせたい」と考えているそう。スキルや経験も大切ですが、それ以上にこのまちで実際に暮らすことでしか見つけられない何か、そこから生まれる可能性に期待していると言います。大切なのは「熱塩加納町のために何かをしたい」という熱意。そんな思いを持った方のご応募をお待ちしています!

取材・文:渡部あきこ 写真:中島悠二

                   
都道府県+市町村福島県喜多方市
募集状況募集中
勤務地喜多方市役所熱塩加納総合支所産業建設課(喜多方市熱塩加納町相田字大森5000番地)
募集職種地域おこし協力隊
雇用形態市の雇用、パートタイム会計年度任用職員(地方公務員法第22条の2第1項第1号)
・雇用期間
(1) 採用の日から2025(令和7)年3月31日まで
(2) 年度ごとに雇用期間を延長し、採用日から最長3年間の活動を想定。
(3) 地域おこし協力隊としてふさわしくないと市長が判断した場合は、任期中であっても任用を取り消す場合があります。
給与170,000円/月
※市の基準により通勤手当相当額・期末手当を別途支給します。
※所得税および健康保険・厚生年金・雇用保険への加入に伴う保険料等の本人負担分が控除されます。
※住居は、市が借り上げる予定です。家賃は原則として月額3万円を上限に市が負担しますが、上限を超える場合は、一部自己負担が生じます。光熱水費や家財等への保険料は本人負担となります。
※活動費は予算の範囲内で市が準備します。
※副業は可能です。(届出が必要)
勤務時間週4日勤務。通常の勤務時間は、8時30分~17時15分(休憩時間60分)
ただし、土日、祝日または勤務時間外に勤務した場合は、勤務日および時間等の振替を行います。
休日休暇年次有給休暇等が付与(1年目10日以内※、2年目11日、3年目12日)されます。
※採用日により付与日数が異なります。
特別休暇(夏季休暇等)あり。
応募資格次の(1)、(2)の要件を満たす者。
(1)次に該当する者
・年齢、性別は問いません。
・地域活性化に積極的に取り組み、隊員期間満了後においても本市に定住する意欲のある方。
・心身ともに健康で誠実に職務を行うことができる方。
・三大都市圏をはじめとする都市地域または地方都市(ただし、条件不利地域(※1)を除く)に居住(※2)し、採用後、喜多方市に住民票を異動し、生活拠点を移すことができる方。
※1 条件不利地域とは、次のa~gのいずれかに該当する地域とする。
a:過疎地域自立促進特別措置法、b:山村振興法、c:離島振興法、d:半島振興法、e:奄美群島振興開発特別措置法、f:小笠原諸島振興開発特別措置法、g:沖縄振興特別措置法に指定された地域。
※2 次のア、イいずれかに該当する者は、居住地要件の例外として扱う。
ア これまで地域おこし協力隊として同一地域で2年以上活動し、かつ、解嘱から1年以内である者
イ 語学指導等を行う外国青年招致事業(「JETプログラム」)を終了した者で、JETプログラム参加者として2年以上活動し、かつ、JETプログラムを終了した日から1年以内である者

・普通自動車免許を有している方で、取得から1年以上経過していることが望ましい。
・パソコンの基本(ワード、エクセル、パワーポイント等)操作ができる方。
・SNS 等情報発信ツール、HP作成ツール等を使いこなせる方が望ましい。
・人とコミュニケーションをとることが好きで、自ら積極的に地域と関わる姿勢を持つ方。
(2)次のいずれにも該当しない者
・禁固以上の刑に処せられ、その刑の執行を終わるまで、又はその執行を受けることがなくなるまでの者。
・喜多方市職員として懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない者
・日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した者。
・暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第2条第6号に規定する暴力団員又は暴力団員でなくなった日から5年を経過しない者。
募集期間2024年8月14日(水)まで。
募集期間中であっても、一定数の応募があった場合は、その都度、選考を行います。
選考の結果、採用が決定した場合は、その時点で募集を終了します。
なお、募集期間経過後においても募集人数に満たない場合は、その都度選考を行います。
選考プロセス地域おこし協力隊への応募前に、活動内容や生活環境確認のため、希望者に対し、オンライン面談や現地案内を実施しています。希望される方は電話またはメールにて、下記の採用お問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。 
(1) 応募書類提出
次の書類を持参または郵送により提出して下さい。履歴書、応募用紙は、ここからダウンロードできます。
ア 履歴書 [Wordファイル/59KB]履歴書 [PDFファイル/109KB](市販のものでも可 ※顔写真を貼付のこと。)
イ 応募用紙 [Wordファイル/20KB]応募用紙 [PDFファイル/87KB]
テーマ「私が地域おこし協力隊として取組みたいこと」
※志望動機や意気込み、自身の経験等を、どのように活かして取組むのかをご記入ください。
ウ 住民票抄本(直近1か月以内のもの)
エ 普通自動車免許証の写し
(2) 選考
募集期間中であっても、一定数の応募があった場合、その選考を行い合否を決定します。
ア 第1次選考:書類選考
提出された履歴書と応募用紙により書類選考を行い、応募者には都度結果を文書で通知します。
イ 第2次選考:面接選考
書類選考の合格者に対し、面接による選考を実施します。面接選考結果(合否)を文書で通知し、合格者を採用します。
採用問い合わせ先喜多方市企画政策部地域振興課きたかたぐらし推進室
〒966-8601 福島県喜多方市字御清水東7244番地2
電話:0241-24-5306 FAX:0241-25-7073
E-mail:chiiki@city.kitakata.fukushima.jp

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