人生で一度くらい、柚子を愛でる日が
あったっていいじゃない？

みなさん、柚子は好きですか？

改めて聞くのもなんですが、柚子っていい香りがするし、何にでも合うし、万能なやつだと思いませんか？

柚子をつかった商品もたくさんあるし、食べ物でも飲み物でも柚子味って多いですよね。それに、意外と近所の軒先でも実っていたりしますし、何なら田舎の実家に帰ればたくさんあるよ、なんて人もいるかもしれません。

そんな、私たちの暮らしの身近にある「柚子」。
でも、身近すぎるがゆえに、意外とその実態について考えたことがない気もする「柚子」。

この『身近すぎて知られていない』というフレーズ、どこかで聞いたことがありませんか？
そう、埼玉県に似ているんです（笑）

そんな埼玉県の中心にある比企地域の毛呂山町周辺が、実は関東一の柚子の産地だったということはご存知ですか？

このエリアで栽培されてきた「桂木柚子」は、日本最古の柚子と呼ばれており、江戸時代から栽培されている、歴史ある柚子の産地と言われています。

現代では、柚子の産地というと高知県と徳島県だけで6割以上のシェアを占めているようで、すっかり西日本に産地のイメージは取られていますが、今でも関東の生産地では毛呂山町周辺が一大産地となっているようですよ。

・・・

農ある暮らしを感じる日、第1弾は「ゆずを愛でる」！

ところで、皆さんは柚子をもらったら、どうしていますか？
身近なものだけど、よくよく考えると、お風呂に入れるか、皮を刻んで料理に入れるか、、、とか？

あれ、意外と「ゆず文化」って広まってないかも。

でも、こんなに万能で、こんなに香りがいいのに、活用しきれていないなんて、もったいない！ならば、1年で一度くらい、柚子を愛でる日があったっていいじゃないか！

というわけで、ひたすら柚子を感じて、柚子を楽しむ1日を企画しました。

柚子の旬は、11月下旬から12月にかけて。この日は、柚子の最盛期！まさに、柚子を愛でるには最高な1日なのです！！

・・・

そして、柚子を愛でるための強力な助っ人として、埼玉県比企郡で、柚子を買い占め、柚子をつかって新たな息を吹き込んでいる人が全面強力してくれます。

その人こそが、関東で一番柚子を仕入れているかもとお話する「ときがわブルワリー」の小堀利郎さんです。もともとは、クラフトビールを作りたいと水の綺麗なときがわ町に移住してきましたが、試行錯誤しているうちに、クラフトジュースづくりに変わったそう。

「柚子は身近な果実であるがゆえに価値が付きにくくて、収穫もせず捨てられてしまっていたり。それじゃあ、もったいない！見かけや形が綺麗でなくても活用したいと思って。ジュースなら見かけは問題ないし、地元の人も外の人も老若男女に楽しんでもらえる。それに、素材のままの美味しさも伝えやすいでしょ。」

そんな思いから、小堀さんは規格外の柚子もすべて買取り、材料は柚子果汁とハチミツだけという自然素材にこだわって安心安全なジュースづくりを行っています。まさに、柚子の産地としてのブランディングを手助けするべく、比企郡を盛り上げている一人なのです。

そして、そんな柚子を愛でる企画に賛同し、柚子絞りならぬ柚子縛りのケータリングに挑戦してくれるのが、いつも「埼玉を楽しんでいく会」のイベントで料理担当をしてくださる、ケータリング姉妹ユニット「のっく」さんです。

10月に開催した「埼玉で、農ある暮らしを考える1日。」のときもケータリングを担当してくださり、今回、農ある暮らしを感じる1日としてゆず企画が生まれた経緯もあり、ならばとスペシャルメンバーな皆さんが柚子を愛でる日をコーディネートしてくださいますよ。

他にも、柚子を五感で感じてもらえたらと、柚子の見学、柚子しぼり体験、絞った果汁で飲み比べ、利き柚子…など、思いつくかぎりの柚子の楽しみかたに挑戦してみたいと思っています。

身近すぎて知られていない埼玉で、身近すぎて知られていない柚子を愛でる。
そんな ”農ある暮らしの日々” をたまには味わってみませんか？

（写真撮影：服部希代野・矢野航）