ご当地ビールとの出会いが
沖縄移住のきっかけに

沖縄Work Style 未来を担う観光人材 06

地域に根差したお酒との出会いは、旅をより一層特別なものにしてくれる。愛知県出身の山本 純里さんも沖縄で飲んだご当地ビールに魅せられて、オリオンビールに入社を決めた。マーケティングを担当したフルーツワインの評判も上々。
地元のお酒好きはもちろんのこと、沖縄土産として観光客からも注目を集めている。

<Profile>
オリオンビール株式会社

マーケティング本部
山本 純里(やまもと じゅり)さん 28歳(2020年入社、新卒採用)
<勤務先紹介>
オリオンビール株式会社は、沖縄県を代表するビールメーカー。主力ブランドの「オリオンザ・ドラフト」はすっきりとした飲み口で、県内外のお客様から「オリオンビール」の愛称で親しまれている。そのほか、沖縄県産素材を使ったチューハイやフルーツワインなども多数展開。https://www.orionbeer.co.jp/

地域振興のために商品を開発するビールメーカー

お酒好きの山本 純里さんがオリオンビールに入社したのは、自然のなりゆきだったのかもしれない。きっかけは大学3年次のときだった。「SNSから離れた生活をしたい」と思い立ち、地元愛知県を飛び出して沖縄県北部へ。海水浴場が点在する名護市で、住みこみバイトをしながら2週間を過ごした。滞在中のある夜のこと、山本さんは市内の居酒屋で飲んだビールに心をつかまれる。

「そのお店で飲んだ『75BEER』(ナゴビール)が思い出の一杯になっています。お店のオーナーから教えられて、『75BEER』が地域住民とオリオンビールの協働によって開発されたことを知りました。いち企業が地域活性化のためにビールを製造する姿勢に深く感動しました」

「75BEER」の開発エピソードに感銘を受けた山本さんは大学を卒業後、オリオンビールに入社。マーケティング本部の所属となり、2019年に立ち上げられたばかりのブランド「WATTA」(ワッタ)のマーケティングチームにアサインされる。

オリオンビール初のチューハイをマーケティング

「WATTA」は沖縄県産素材を使ったチューハイで、20代から30代にかけての女性がターゲット。今でこそ多くの支持を集めているが、チューハイの開発はオリオンビールにとって初の試みだった。新入社員の山本さんは、プレッシャーを感じなかったのだろうか。

「入社当初はアシスタントのような立場でしたが、少なからず不安はありましたね。けれども、まだ成長過程にあるチューハイ事業に関われる期待感の方が勝っていたかもしれません。オリオンビールは缶ビールのイメージが強いのですが、チームは『WATTAを通して楽しい気持ちを提供したい』と燃えていました。私が入社したのはWATTAが誕生して2年目で、2か月に1回限定品を出して盛り上げていました。毎日が忙しくて、当時の記憶がありません(笑)。ただ、そのときの主担当だった先輩から教わったことが今に繋がっているので、とても貴重な経験になったと思います」

2023年に「WATTA」のパッケージデザインをリニューアルした際は、山本さんがマーケティングチームの陣頭指揮にあたった。

「試行錯誤を繰り返す日々で、その様子を見かねた上司が『自信を持ちなさい、WATTAを最も理解しているのは君なのだから』と激励してくれたこともありました。先輩や上司からのアドバイスとチームの協力もあり、リニューアルは大成功。消費者のニーズを最優先にすることは大前提として、自分を信じる大切さを学びました」

2024年、山本さんはオリオンビール初となるフルーツワイン「Southern Cross Winery パッションフルーツ」のマーケティングを担当。発売早々に完売する人気ぶりに「メディア発信やインフルエンサー起用などのPR戦略が成功につながった」とふりかえる。

リフレッシュしたいときは、本島最北端の辺戸岬へ

今やプロジェクトの束ね役を任されるまでになった山本さんだが、仕事に行き詰ったときは「75BEER」と出会った沖縄県北部の風景が恋しくなる。

「悩んだときは、名護市を抜けた先にある『辺戸岬』を目指します。車で数時間ほどかかる距離ですが、本島最北端の絶景を前にすると、悩みも吹き飛んでしまいます。時間がないときは、もう少し近場の海辺に行くことも。思い返すと、移住してから自然と触れ合う時間がグっと増えましたね」

オリオンビールは社内イベントが盛んで、BBQパーティーやランニングイベントなどを定期的に開催。山本さんによると、同僚たちと飲み会を開くことも多いという。お酒好きの山本さんにとってよい気晴らしであり、商品開発のアイデアが生まれる場にもなっている。

 

 

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