お客様の「1名・1個・1便」のために、
航空機の円滑な運航を徹底サポート

ANA沖縄空港株式会社のランプサービス部に所属する村吉さんは、那覇空港でグランドハンドリング業務に従事。
会社の想いである「1名・1個・1便」に強くこだわりながら、航空機の安全かつスピーディーな運航をサポートする。

航空機の運航を陰で支える“グランドハンドリング”

県内外の主要都市と沖縄を結ぶ那覇空港。航空機が昼夜を分かたず離発着する光景は、まさに“空の玄関口”である。運航スケジュールは1分を争う、時間との闘い。安全かつスピーディーに運航するためには「グランドハンドリング」が欠かせない。

「グランドハンドリングは、航空機が離発着する間に行われる、運航に関連するさまざまな地上業務の総称です。『グラハン』の通称で呼ばれ、航空業界ではなくてはならない業務なんですよ」

そう話すのは、ANA沖縄空港 ランプサービス部の村吉さん。2016年の入社以来、那覇空港のグランドハンドリング業務に従事し、現在はお客様の案内や貨物の運送などを担当している。

「航空機が到着するまでに必要な情報を収集し、いかなる状況にも対応できるよう、チームメンバーと様々なシミュレーションを行います。お客様・荷物・航空機材のすべてに気を配ってこそ、プロフェッショナル。会社の想いでもある『1名・1個・1便』に、そんな気概がこめられているんです。担当業務一つひとつに責任と緊張が伴いますが、安全かつ定刻通り担当の便を送り出せたときは、大きなやりがいを感じます」

入社のきっかけはANA発祥のGood-bye Wave

航空機が飛び立つ際、ANAの整備士やグランドハンドリングのスタッフが行う独自のおもてなし方法がある。一同が横一列に並んで、機内のお客様に手をふる「Good-bye Wave（グッバイウェーブ）」である。いまや名物の一つとなっており、これを楽しみにしている乗客も少なくない。村吉さんもまたGood-bye Waveに魅了された一人だ。

「学生時代は、県外の大学に通っていたのでANAをよく利用していました。あるとき、ふと航空機の窓から外を眺めると、地上で手をふるスタッフの姿が目に飛びこんできたんです。その優しい笑顔を見た瞬間、親元から離れる寂しさや学業の悩みなどが和らぎ、温かい気持ちに包まれました。ANAを利用する度にその温かさに触れ、気づけば航空業界に興味をもつように。もし、あのときのGood-bye Waveがなかったら、今頃は全く異なる業界に進んでいたかもしれませんね」

沖縄の産業や経済に貢献する観光人材としての自負

グランドハンドリングのスタッフは “黒子”のような存在だが、村吉さんには「空の安全と安心を提供することで、沖縄観光の発展に貢献している」という自負がある。

「島国である沖縄県と航空産業は切っても切れない関係にあります。そのため、空の安全を確保することは、お客様を含む多くの人々との約束であり、私たちANAで働く社員の責務です。最近は、沖縄観光が再び盛り上がりを見せはじめ、地元の経済に好影響をもたらすチャンスが訪れています。この機会を更に大きなものにするためにも、強固な安全運航を基盤に正確な作業を実現し、ご利用頂くお客様にグランドハンドリングの魅力をさらに拡めていきたいです」

お客様へのおもてなしを第一に、沖縄観光の未来も見据える村吉さん。その熱い思いは、Good-bye Waveのときに見せるほがらかな笑顔に集約されている。

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