\これからの鹿児島を考える・霧島市編/
『霧島ガストロノミーに触れる旅』ツアーレポート

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『霧島ガストロノミーに触れる旅』ツアーレポート

霧島市を語るのに欠かせないのが、「食」「温泉」「神話」の3つのキーワード。今回は、2024年1月19日(金)〜1月21日(日)の3日間、3つの視点を軸にした霧島市の魅力を発掘する、霧島ガストロノミーに触れる旅を開催しました。
霧島山と呼ばれる山々を身近に感じる霧島市は、美しい山々やその麓から湧き出る温泉に恵まれ、自然と文化が豊かに結びついた魅力的なまち。
今回のツアーは、霧島市の魅力を五感でたっぷりと感じた3日間となりました。霧島市を盛り上げようと活躍する地域の人たちに出会い、まちの魅力を発掘した濃い3日間を振り返ります。

 

【1日目】霧島の大地を感じる

東京から飛行機で約100分。鹿児島空港を降り立つと、そこはもう霧島市。鹿児島空港に集合した12人の参加者がバスに乗り込み、いよいよツアースタートです!

まず向かったのは、空港から10分ほどの場所にある、古⺠家の宿「すぎ蔵」。こちらは、九州最古の木造駅舎である嘉例川駅(築100年以上)の目の前にある建物で、NPO法人霧島ヴィレッジが運営しています。
この日は、オリエンテーション&昼食会場として、使わせていただきました。

昼食は、JR九州駅弁ランキングで3年連続グランプリに選ばれた駅弁「百年の旅物語 かれい川」を堪能。ほとんどの参加者が鹿児島の郷土料理に初めて触れる中、存在感を放っていたのが「がね」。「がね」は、さつまいものかき揚げのようなもので、見た目が「蟹」に似ていることから「がね」と呼ばれるようになったとのこと。お弁当の優しい味に参加者の緊張も和らいでいきました。

すぎ蔵を運営する、NPO法人霧島ヴィレッジ永田 浩次さんによると、約5年前にこの古民家を取得し、手を入れ始めたとのこと。自分たちの手で改修し、やっと8〜9割までこぎつけ、現在は温泉もつくっているのだとか。宿として泊まれるように4部屋用意しており、今年の4〜5月あたりには完成予定なのだそうです。昔ながらのあたたかい雰囲気の中、歴史と風情を感じることができる「すぎ蔵」。温泉と宿のオープンが今からとても楽しみです。


▲「すぎ蔵」を運営するNPO法人霧島ヴィレッジの永田 浩次さんとスタッフの方

そして、今回のツアーをコーディネートしてくれた株式会社キリシマビト今吉 直樹さんは、「霧島山から湧き出た水は、川となって大地を潤し、海へと流れ出る。この3日間は、そんな自然の恵みをたっぷり受け取った霧島市の魅力を全身で感じて欲しい。そして、今回のテーマである、ガストロノミーの本質は “記憶”。今回霧島市で感じた記憶や思い出を、ぜひ未来に繋いでほしい」と話しました。


▲株式会社キリシマビト代表 今吉 直樹さん

さぁ、ここから3日間、参加者の皆さんはどんなことを感じ、どんな “記憶” が刻まれていくのでしょうか?
昼食を終えたあとは、次の場所へと向かいます。

 

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【霧島ヴィレッジ】
住所:鹿児島県霧島市隼人町嘉例川2175-4
電話:0995-45-4455
HP:https://www.kirishima-village.com/

 

続いて訪れたのは、標高300mの山の上に畑がある有機農家「いちべじ」です。こちらでは、にんじんの収穫体験をさせていただきました。実は昼食時、少し雨がぱらついていたのですが、畑に到着すると、奇跡的に雨が止み、ほんの少しだけ空から光がさしてきました。
桜島の火山灰を含んだふかふかの土を轍に沿って歩きながら、にんじん畑ヘ。

こちらは「いちべじ」の代表、市原 正博さん。市原さんは、霧島市出身で京都府からのUターンで、就農以前は転勤族のサラリーマンとして、農業とは無縁の生活をしていたとのこと。

「私の場合は、実家が農家というわけでもないですし、サラリーマン時代は仕事で全国を転々としていました。様々な地域をみる中、35歳くらいの時に地元で落ち着いて事業がしたいなと思ったんですよね。その手段として考えたのが農業だった。京都に赴任中、社会人向けの農業の学校に通ってみたら、面白くて。20年間のサラリーマン生活を辞め、2015年に就農しました」

現在、市原さんは年間約30品目くらい作っているとのこと。仕事をしながら、週末農業が行える「きりしまロハス」という活動も行っておられるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

さて、一通り説明を聞いたあとは、いよいよ収穫体験です。

ほとんどの方が、にんじん収穫初体験。土から抜いた瞬間にふわっとにんじんの香りがすることに驚いたり、大きさも形も様々なにんじんに笑顔が溢れていました。皆さん夢中でどんどん抜いていき、あっという間に袋がいっぱいに。

収穫したにんじんは、その場で水洗いし、野菜スティックのようにがぶり。甘くて香り高く、やはり採れたてのにんじんは格別です。
市原さんのお話の中で、「農業は8年続けていますが、にんじんを作った経験は8回しかないんですよね」という言葉が印象的で、就農後も試行錯誤を続けている市原さんの想いや農業の奥深さを実感。一口ずつ噛み締めるように味わい、霧島の大地の恵みを全身で感じた時間となりました。

 

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【きりしまロハス】
住所:霧島市国分野口字東川原1443−1
HP:https://kirishima-lohas.com/

 

この日は、午後から活動だったので、あっという間に夜の交流会の時間。霧島市の中心部に戻り、創作居酒屋「お宿のかくれ家」にて美味しい食事をいただきました。

20代、30代が中心だった今回のツアー。焼酎が苦手だったり、飲んだことがないという参加者もちらほら。しかし、気づけば焼酎の美味しさに魅了され、ハマりつつある参加者も。一次会の後も、お酒を飲み交わしながら霧島市の長い夜を楽しみました。

 

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【お宿のかくれ家】
住所:鹿児島県霧島市国分中央3-17-19
電話:0995-47-5188
HP:https://www.instagram.com/oyadonokakurega/

 

【2日目】霧島の伝統・歴史に触れる

2日目の朝。まず向かったのは、「ガラス工房弟子丸」です。ここは、江戸時代末期、島津藩営の窯で誕生した薩摩切子のカット体験ができる場所。鹿児島県内で薩摩切子のカット体験ができる場所はいくつかあるようですが、好きな模様をデザインしてカットできるのは、ここだけなのだとか。

キラキラと輝く薩摩切子にうっとりしつつ、どんなデザインにしようかと様々な作品を目に焼き付ける参加者たち。そしていよいよ、切子師のレクチャーを受けながら、好きな色のお猪口を選び、まっさらなガラスに模様を入れていきます。

専用のカット工具(ダイヤモンドホイール)で、削りたい部分を押し当て前後に動かしながらカット。皆さん「難しい〜」と言いながら、職人さながらの真剣なまなざしです。
力加減や角度がとても難しく、なかなか思い通りにいかないものの、それはそれで旅の思い出。切子師の方が、職人として一人前と言われるようになるまで10年かかるとおっしゃっていた意味がよくわかります。


▲好きなデザインをカットしたばかりのお猪口


▲出来上がりのお猪口

好きなデザインのカットが終わったら、職人さんが少し手直しをして磨き上げてくれるとのこと。自分の手元に届くまでは約1ヶ月半ほどかかるようで、完成が楽しみでなりません。

 

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【ガラス工房弟子丸】
住所:鹿児島県霧島市隼人町小浜1817-1
電話番号:0995-73-4747
HP:https://deshimaru.jp/

 

さて、作業に集中しているとあっという間にお昼時。一行はランチに向かいました。
2日目のランチは、霧島神宮のすぐそば、霧島水神郷にある「みたらしの滝 そうめん流し」へ。

この日は特別に鹿児島のもので献立を揃え、美しい食事を用意してくださいました。こちらのオーナーは、株式会社はやと離宮 代表取締役の牟田 メリ子さん

昨年8月にオープンしたというみたらしの滝。その名の通り、すぐ目の前を滝が流れており、とてもいい空気が流れているのが肌で感じられます。
牟田さんは、ここの場所だけでなく、錦江湾が目の前に広がる土地で「神檸檬」の栽培をはじめとした、様々な事業を手がけておられます。
水が美味しい湧水地ならではの、そうめん流しも体験させていただきました。

私たちが訪問した際には、牟田さんのほか、神檸檬を使ったポン酢を製造している山中醤油株式会社 代表取締役の村山 立樹さんや、昼食の献立に、日本一に輝いた窪田牛を差し入れしてくださった、株式会社窪田畜産窪田 加奈子さんもゲストに駆けつけてお話しくださいました。


▲(左)山中醤油 村山 立樹さん(右)窪田畜産 窪田 加奈子さん

山中醤油の村山さんは、面白い経歴の持ち主で、醤油屋の他、デザイン事業も並行して行っていると言います。
「私も県外から鹿児島県に戻ってきた1人です。以前別の会社で醤油に9年間携わり、独立。今の会社は設立3年目になります。異業種から飛び込んだ世界だったが、めちゃくちゃ楽しい。新しいことに挑戦するのは、何歳からでもいいし、仲間作りや土地の魅力だったり、自分次第でどのようにも変えられる。人生の中でそういう経験ができるのはとても素晴らしいことだと思っています」
と、これから地域との新しい関わりを模索する参加者に向けて、メッセージをいただきました。

 

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【霧島水神郷 みたらしの滝】
住所:鹿児島県霧島市霧島田口2430-3
Instagram:https://www.instagram.com/mitarasinotaki/?hl=ja

 

美味しい食事とおもてなしに、お腹も心もいっぱいになった後は、歩いて鹿児島屈指のパワースポット、霧島神宮へ移動します。
案内してくれたのは、霧島市教育委員会社会教育課の小水流 一樹さん

一人では絶対に素通りしてしまいそうなところも、立ち止まりながら霧島神宮にまつわる歴史や逸話を説明してくださいました。
森に囲まれた山道を抜けると美しい朱色の社殿が現れます。天孫降臨の神話が息づく厳かな雰囲気で、話に聞き入る参加者たち。

神様しか入ることができないという本殿は、写真に収めることはできませんが、令和4年に「霧島神宮本殿、幣殿、拝殿」が国宝に指定されています。そこは、彫刻や絵画で装飾され、漆塗りに極彩色と朱塗りで仕上げられた豪華な仕様となっているのだとか。中が見たい人は、国宝指定記念の写真帳にてぜひご覧ください。

 

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【霧島神宮】
住所:鹿児島県霧島市霧島田口2608-5
電話:0995-57-0001
HP:https://kirishimajingu.or.jp/

 

霧島神宮でパワーをいただき、続いて向かったのは「日当山無垢食堂」。こちらは、西郷隆盛が愛したと言われる、日当山温泉郷にある物産館とレストランです。

足湯に浸かりながら、支配人の中原 伸一郎さんのお話を伺いました。地元で取れた食材や加工品が販売されており、観光施設でもあるが、地元の方の利用がとても多いのだと言います。
中原さんのお話しでとても印象に残ったのが、近くの農家さんから野菜を買って、近くの人が消費するように、自分たちの生活圏をいかに小さくできるかということを大切にされているということでした。


▲コンポストを説明してくれる様子

具体的には、日当山無垢食堂ではコンポストを活用し、循環する仕組みを作っているのだとか。近くの農家さんから食材を仕入れ、消費して出た生ゴミをコンポストで堆肥化して、また農家さんにその堆肥を使ってもらうという、顔の見える関係性の中で循環していることがよくわかりました。
お店の裏側にあるコンポストを見せていただくと、微生物が活発に動いているコンポストの中は、何も熱を与えていないのに70度にも達していて驚き。お話を伺いながら、生産者さんや販売者、消費者がつながっている、豊かさみたいなものを感じた瞬間でした。

 

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【日当山無垢食堂】
住所:鹿児島県霧島市隼人町内1487-1(日当山西郷どん村内)
電話:0995-56-8615
HP:https://mukushokudo.com/

 

朝から盛りだくさんだった2日目も、ようやく宿にチェックイン。
この日は、湯治の宿「田島本館」へ。明治時代から歴史を刻むこの場所は、三種の湯(神経痛の湯/きず湯/胃腸湯)で、「杖いらずの湯」と称されている、地元の人にも人気の温泉です。

夕食は、宿から徒歩圏内で行ける「カフェすが商店」で美味しい食事をいただきました。
オーナーは菅 和成さん。夫妻で埼玉県からUターンし、DIYで完成させたのだそう。
夜は、昼間にみたらしの滝でお話しいただいたみなさんも合流して、菅さんご夫妻の美味しい料理を囲み、楽しい時間を過ごしました。

 

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【カフェすが商店】
住所:鹿児島県霧島市隼人町嘉例川4386
電話:0995-77-2217
Instagram:https://www.instagram.com/cafe_sugasyouten/

 

夕食後は、田島本館に戻り、二次会を実施。
田島本館で開かれるバーは、東京都からUターンし、ここでスタッフとして働く榎並 聡子さんが手づくりでオープンしたもの。


▲真ん中が榎並さん

霧島市にUターンしたきっかけは、コロナの影響が一番大きかったと話す榎並さん。田島本館以外にもご自身の活動として、イベント企画やキッチンカーで出店するなど、地域を盛り上げるため積極的に活動しておられます。

このツアーを募集する前に開催した、榎並さんゲストのオンラインイベントでは、「現在、田島本館で行っているバーは、移動式の新しいものも考えている。新しいことにチャレンジするときは不安もあるが、やってみないとわからない。不安は挑戦するための一つの材料だと捉えている」と語っていた榎並さん。
年齢的にも参加者と近く、榎並さんの感性や生き方に共感した参加者も多かったのではないでしょうか。ツアー最後の夜も、霧島市の暮らしや互いの人生について語り明かす夜となりました。

 

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【湯治の宿「田島本館」】
住所:鹿児島県霧島市牧園町宿窪田4236-1
電話:0995-77-2205
HP:https://tajimahonkan.com/

 

【3日目】食の根源を知る

ツアーもいよいよ最終日。
榎並さんと田島本館に別れを告げ、まず向かったのが「霧や櫻や」という和菓子屋さん。鹿児島伝統の銘菓かるかん饅頭をはじめ、霧島の天然名水「関平鉱泉」を使用した焼きたてのどら焼きなど、美味しそうな和菓子がずらりと並び、束の間のショッピングを楽しみました。


▲イートインスペースで購入した焼きたてのどら焼きを頬張り幸せそう

 

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【霧や櫻や】
住所:鹿児島県霧島市国分野口西456-1
電話:0995-46-1117
HP:https://www.kiriyasakuraya.com/

 

そして、ついに最後の目的地、麹と焼酎とビールのテーマパーク 「バレルバレー・プラハ&GEN」へ到着。この場所が、麹と焼酎のテーマパークとなった背景には、ここには書ききれないほどの長い長い歴史があります。

みなさんは、種麹屋という仕事を聞いたことがありますか?
種麹とは、味噌、 醤油、焼酎などの醸造に必要な「麹」造りの基礎原料として、それらの製造を支えている発酵食品の根源となるものです。
昭和6年に河内源一郎氏商店という種麹屋として創業し、麹の研究を重ね、現代の焼酎文化の基盤を作り上げました。今や、日本の本格焼酎の約8割にこの種麹(河内菌)が使われていると言います。

資料館を説明してくださった山内さんは、半年ほど前まで麹造りの造り手を担っていたとのことで、そのお話から麹愛がひしひしと伝わってきました。
麹菌は、今や研究によって畜産の世界でも餌として活用され、自社農園では、麹を使った飼料を豚に与え、麹豚も飼育しているとのこと。麹を食べて、低ストレスで育った豚は、脂がとても甘く、火を通しても身が縮みにくいのが特徴のようです。ランチの時間には、その麹豚のしゃぶしゃぶをじっくり味わう、幸せな時間を過ごさせていただきました。

バレルバレー・プラハ&GENの代表取締役 山元 紀子さんは、「初代から4代目に至るまで、先代たちが麹菌を通して、様々な挑戦をしてきた。今、新しい取り組みとして、ビール・焼酎の作り方を教えたり、麹ソムリエを育てたり、より多くの人に体験をしてもらうため、宿泊施設をつくっている。私たちは、麹を通して幸せになってもらいたいという、心からの願いで麹を作っている。ぜひ宿泊施設のオープンをお楽しみに」と麹や今後の展望について語っていただきました。


▲(左)バレルバレー・プラハ&GEN 代表取締役 山本 紀子さん(右)スタッフの谷村 こずえさん

また、18年勤務しているというスタッフの谷村さんは、「社訓である“麹は世界を救う”という言葉が大好き。みんなが健康で笑顔になって、霧島市にたくさんの人に来てもらいたい。宿泊施設のスタッフも募集しています!」と求人についてもご紹介くださいました。
短い時間でしたが、スタッフの皆さんの麹愛と共に、麹を通して、霧島市の食の歴史が身近に感じられる時間となりました。

 

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【バレルバレー・プラハ&GEN】
住所: 鹿児島県霧島市溝辺町麓876-15
電話: 0995-58-2535
HP:https://praha-gen.com/

 

バレルバレーの見学と昼食が終わったあとは、全員でこの3日を振り返ります。

参加者からは、
「霧島市の魅力と触れ合うことができ、地域の温かい人たちから深い霧島愛を感じた。元々地方創生に関心があり、人の役に立ちたいという自分の想いに改めて気付かされ、今後の活動へのモチベーションもアップした」

「五感をすべて使うことができた。現地に根付いているからこそ分かる魅力もあれば、Iターン・Uターンで、他の地域も知っているからこそ見つけられる魅力があるのだと感じた。地域に根ざした事業をしたいと考えているので、いろんな観点からヒントをもらえた」

「この旅を通し、“帰りたくなる場所” ができたなと思っている。観光に行って満足することは多いけど、霧島市はまた帰ってきたくなるようなあったかい場所。お手伝いできることがあるなら、また必ず来たい」

などという声が聞かれ、一人ひとりの五感に “記憶” が刻まれたツアーとなったようです。霧島市役所の担当者は、「霧島市が皆さんの行きつけの田舎になったら嬉しい」と話していましたが、もうすでにそう感じ始めている参加者もいたのではないでしょうか?

初日は、あいにくの天気でしたが、最終日にはこんなに青空に恵まれ、霧島市と参加者の未来を応援してくれているようです。これからも参加者と霧島市との繋がりがゆるやかに続いていくことを願っています。

霧島市は、何度行っても新しい発見があるまち。ぜひみなさんも自分だけの『霧島ガストロノミー』を楽しんでみてくださいね!

 

\霧島の魅力とは?/

霧島市に関わるキーパーソン達から、霧島市への想いを語っていただきました!

 

今吉 直樹さん (まちづくり会社「キリシマビト」代表)

霧島山は、霧島に住む人、霧島を訪れる人に対し、自然の恵みを惜しみなく贈り、明日への活力を与えてくれます。一度訪れると、また会いたくなる、また帰ってきたくな る、そんなまちが霧島です。人やモノ・コト、ストーリーを可視化する地域ブランド「ゲンセン霧島」などの活動を通じ、持続可能な地域づくりに繋げています。

 

市原 正博さん (有機農家「いちべじ」)

霧島市は南に桜島、北に霧島連山とふたつの雄大な活火山をのぞむ場所にあり自然や温泉や肥沃な土壌とその恩恵に与っている所です。私自身長く鹿児島を離れて 初めてその魅力に気付きUターンにて有機農家として地域を盛り上げています。これからも農を通して霧島の魅力を伝えていきたいと考えています。

 

牟田 メリ子さん (株式会社はやと離宮 代表取締役)

昨年8月、国宝霧島神宮の隣で、そうめん流しを復活させました。霧島の七不思議の「みたらしの滝」と「両度川」が流れ込む、非常にポテンシャルの高い場所です。また昭和5年まで表参道で賑わっていた歴史のある地域を復活しようと、古参道プロジェクトを立ち上げました。ぜひ皆さんにも復活の1ページを紡いで頂きたいです。

 

榎並 聡子さん (湯治の宿『田島本館』スタッフ)

霧島市の魅力の一つが「温泉」。私も仕事終わりによく行きます。霧島市には4つの温泉郷があり、効能や泉質も異なるため、“湯めぐり” を楽しむ観光客の方も。あまり知られていませんが、鹿児島空港から車で15分ほどの場所にある「妙見温泉」は、人気のスポット。霧島市にお越しの際は、温泉道具をお忘れなく!

 

稲田 佑太朗さん (SHIRATAMA WORK 代表理事/GALLUP認定ストレングスコーチ)

霧島市の魅力は、ヒトの創造性が開放され表現できることだと思いました。温泉や食、伝統工芸(薩摩切子)など、あらゆる自然と人間が調和して新しいものが生み出されている豊かな町でした。空港からも近く、全国各地からアクセスも抜群な最高にクリエイティブな町です!

 

文:黒木 麻里恵 / 写真:峯下 清孝

 

動画もチェック◎

\これからの鹿児島を考える・霧島市編/
『霧島ガストロノミーに触れる旅』ツアーレポート(ショートver.)

 

\これからの鹿児島を考える・霧島市編/
『霧島ガストロノミーに触れる旅』ツアーレポート(ロングver.)

 

撮影・編集:佐藤幸大

 

※鹿児島県主催:マチ×かご講座

                   

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