多彩な商いが息づく港町・静岡県焼津市をフィールドに、これからの新しい仕事と暮らしの可能性を探るツアーを2026年1月24〜25日に開催しました!
本記事では、ツアーを通して出会った人や仕事、まちの風景を通して、”やいづライフ”の魅力をたっぷりレポートします!
■やいづライフ焼津市移住定住総合支援サイトはこちら!
https://www.city.yaizu.lg.jp/yaizulife
\案内役はこの方/

橋本隆生さん
デジタル小ロットパッケージのパイオニアと『(株)吉村』の4代目代表取締役社長。8年前に焼津に移住し、数年後に東京に戻る予定が街の人と地域資源に心を奪われ街づくりに。オープンファクトリーやスタディーツアーの運営などをしつつ本業との接点を探り中。趣味はサウナ・漫画・旅。
1日目:好きを仕事にする「小商い」と出会う
10:15 PLAY BALL! CAFEでオリエンテーション

JR焼津駅に集合した参加者は、ツアー案内役で先輩移住者の橋本隆生さんとともに、駅から徒歩5分程のところにあるカフェ&コミュニティースペース「PLAY BALL! CAFE」へ。自称・焼津移住大使としてまちの魅力を発信している水野優子さんをゲストに迎え、自己紹介を交えて和やかに交流しました。
参加者10名のうち7名が関東圏在住。
「地域との関わり方の選択肢を広げたい」
「スキルを活かし、主体的に価値を生み出す新しい仕事のカタチを探りたい」
「家族にとってより良い子育て環境を改めて考えたい」
など、より豊かな働き方、暮らし方のヒントを求めて参加したという方が多くみられました。
橋本隆生さん
その豊かなワーク&ライフスタイルをまさに体現しているのが、橋本さんと水野さん。
東京都出身の橋本さんは、品川区に本社を置くデジタル小ロットパッケージのパイオニア企業『株式会社吉村』の4代目代表取締役社長であり、三児の父。コロナ禍を機に、首都圏から製造工場のある焼津に一時的に移り住む予定でしたが、自然環境やコミュニティの豊かさに家族全員が魅力を感じ、生活拠点をそのまま焼津に移すことに。現在は橋本さんが月の半分ほどを東京で過ごす“逆単身赴任”スタイルで暮らしています。
「”豊かな暮らし”を軸に働き方を見直した結果、人生の満足度が高まりました」と橋本さん。東京駅から新幹線利用でおよそ70分、車でも2時間ほどでアクセスできる焼津は、「仕事を辞めて移住するか否か」という二者択一ではなく、自分次第で関わり方を選択できる地域であることがリアルに伝えられました。
水野優子さん
水野さんは、埼玉県出身。4年半ほど前に転職をきっかけに焼津へ移住しました。当初は土地勘も知人も全くない状態でしたが、「やりたいことができるなら、場所は問わない!」と考え、ノリと勢いで新天地での暮らしに踏み切ったといいます。
移住後、PLAY BALL! CAFEの店長として働く中で、焼津で活動する起業家やクリエイター、まちづくりのキーパーソンたちとつながり、人のあたたかさや、海、山、温泉がそろう自然環境、港町ならではの食の豊かさを実感。「地元の人は“何もない”と言うけれど、移住者から見ると“何でもある”まち」と感じるようになり、まちの良さを多くの人に伝えたいとSNSで発信するようになりました。
「知る」「つながる」「好きになる」。焼津の魅力を自ら発掘・発信し、地域に好循環を生み出してきた水野さんは、昨年「ニッポン移住者アワード」グランプリを受賞。焼津での暮らしを楽しみながら、自身の“好き”を起点に役割と仕事をつくり続けるその姿は、参加者の良きロールモデルになったようでした。
10:45 小商い実践者のお店を訪問①yuruk bake shop

松永徹弥・葉月夫妻|( ユウリュック ベイクショップ)
夫婦で世界一周を経験したのち、定住先を求めて日本各地を巡る。海と山が身近にあり、歴史ある港町の風土が息づく焼津市に惹かれ、移住。2017年にベーグル店「yuruk bake shop」をオープンし、夫婦二人三脚で営む。
オリエンテーションを終えた一行が最初に尋ねたのは、駅前商店街を抜けた先にたたずむ「yuruk bake shop」。サバサンドやなまり節サンドなど、焼津の地元食材を取り入れた個性豊かなベーグルが並ぶ人気店です。

現在の店舗は、「お店を開きたい」と地域の不動産会社に相談した際、最初に紹介された物件。「直感的に『いい!』と感じ、その勢いでここに決めました!」と松永さんは当時を楽しそうに振り返ります。
できる限り自分たちの手でリノベーションを行うことで初期費用を抑え、27歳の時にユウリュックをオープン。人通りが少ないなど立地面の課題はあるものの、気さくであたたかい地元のお客さんに支えられ、ゆるやかに商いを続けて来られたといいます。
味付けの自由度が高く、豊富な地元食材を活かしやすいベーグルが主力商品
「焼津は空き物件が多く、不動産価格も都市部と比べて手頃です。個人でも新しいことに挑戦しやすい地域だと思います」と松永さん。
3児の父と母でもある松永夫妻に焼津の子育て環境について聞くと、「自然がすぐそばにあるので、夏は海、冬は山、春と秋はピクニックなど、季節の遊びを家族みんなで楽しめます。職住近接の暮らしが叶うことで、自分たちのやりたい仕事と家族の時間、その両方を大切にできる。焼津での暮らしには、お金には換えられない価値があると感じています」と答えてくれました。
■yuruk bake shop
https://www.instagram.com/yuruk.bakeshop
11:45 小商い実践者のお店を訪問②TUNALABO

関根仁さん|株式会社JIN
福島県出身。18歳で上京し、30代で都内に和食屋をオープン。ツナを使ったレシピの研究を重ねる中で地域との共創に可能性を感じ、”さかなのまち”焼津の豊かな自然環境と人の温かさに惹かれて移住。「ツナ専門店 TUNALABO」を立ち上げ、焼津を拠点に人と人との“つながり”とローカルの魅力を活かすブランド「おつな」を通じ、心に響くものづくり事業を展開中。
次に訪れたのは、東京から焼津へ移住した関根仁さんが営む「ツナ専門店 TUNALABO」。店内には、えごま味噌やポルチーニ風味などツナの新しい可能性を感じさせる瓶詰め商品がズラリと並び、焼津の強みである水産資源と、元料理人としての自身のスキルを掛け合わせ、独自の道のりでビジネスを生み出してきたことが伝わってきます。

関根さんは、焼津ならではのビジネス環境に加え、移住者視点から見たリアルな暮らしや地域性について率直に語ってくださいました。
<ビジネス環境について>
全国有数のカツオ・マグロの水揚高を誇る焼津は、豊富な水産資源と古き良き港町としての歴史を併せ持つまち。そのため、単に「モノ」を作って販売するのではなく、商品やサービスの背景にある地域性まで含めて伝える、重層的なブランディングを行いやすい土壌があります。地域資源×地域ネタ×プレイヤーの個性から生まれるストーリー性はSNSとも親和性が高く、独自の世界観や唯一無二の価値を打ち出しやすい点が特徴です。
また、東京・名古屋といった大都市圏への良好なアクセス環境に加え、観光・インバウンド需要も見込める立地条件も大きな強み。さらに、物件価格や固定費を抑えやすいため、事業立ち上げ時の初期投資やランニングコストを比較的低く抑えられる点も、事業者にとって大きなメリットです。
昼食は関根さんがオーナーを務める大衆食堂「ニュー焼津」へ
<暮らしについて>
自治会活動や地域行事、当番制の清掃など、地域コミュニティへの関わりが求められる場面もあります。こうした慣習を「負担」と捉えるか、「コミュニケーションの機会」と捉えて活かすかによって、暮らしやすさは大きく変わると関根さん。関根さん自身、日々の付き合いを通じて関係性を築くことで地域の方々から助けられる場面が増え、防災や子育ての面でも安心感につながっていると感じているそうです。
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地産食材をふんだんに用いたランチを楽しみました
<地域性について>
焼津は、いわゆる「分かりやすく観光地化された地域」ではありません。そのため、外から来た人には本質的な魅力が伝わりづらい一方、関わるほどに多彩なプレイヤーと出会える奥行きのあるまちです。実際、まちづくり活動の多くは行政主導ではなく、地域プレイヤー一人ひとりの「やってみたい!」という声を起点に自然発生的に始まるのだそう。面白そうだから、一緒にやってみる」。そんな軽やかな動きが連なり、まるで波紋のようにワクワクが町中に広がっていく。そんな風土こそが、関根さんが思う“焼津らしさ”だと語ってくれました。
■TUNALABO
https://otuna.tokyo/tunalabo
13:15 空き物件見学
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昼食後は、駅前通り商店街にある空き物件を見学。
市内には空き家、空き物件が点在しており、住居兼店舗として入居できる物件もあるのだそう。
また、ぜひ活用したいのが焼津市の公的支援制度。空き店舗活用に関わる補助金として、開業準備・賃料支援金(月額上限4万円×最大12か月)や改修費支援(最大50万円)が用意されているほか、条件を満たせば移住就業支援金として一世帯あたり最大300万円が支給されます。
▼焼津市の支援制度
<空き店舗活用>
焼津駅周辺まちなかの空き店舗への出店に対し、改修費を助成します(改修費補助)
https://www.city.yaizu.lg.jp/business/sangyo-shogyo/shien-hojo/kaisyu.html
焼津駅周辺まちなかの空き店舗への出店に対し、家賃を助成します(家賃補助)
https://www.city.yaizu.lg.jp/business/sangyo-shogyo/shien-hojo/akitenpo.html
問い合わせ先:焼津市役所経済部商工観光課(TEL:054-626-1175)
<移住・就業支援金>
移住・就業支援金
https://www.city.yaizu.lg.jp/life/iju-marriage/support-iju/iju-shugyo_shienkin.html
問い合わせ先:焼津市役所経済部誘致戦略課(TEL:054-626-9411)
14:30 小商い実践者のお店を訪問③あたびーcafé

続いて参加者は、波穏やかな浜当目海岸周辺を散策しながら、沖縄をコンセプトにした古民家カフェ『あたびーcafé』へと向かいました。
アタビーは沖縄の方言でカエルの意
迎えてくれたのは、オーナーの長谷川さん。義実家が酒屋を営んでいた築約150年の建物を活用し、長年の夢だったカフェを50歳の時にオープンしました。横浜市出身の長谷川さんと沖縄との縁をつないだのは、大学進学を機に沖縄に移り住んだ娘さんの存在です。「地縁のない土地で心細い思いをしていた娘に、そっと手を差し伸べてくれた沖縄の人たちのあたたかさを、静岡の人にも伝えたい」。そんな思いが、カフェの原点にあるといいます。
焼津に移住して5年。「カフェという場を営むことで地域の人とのつながりが自然に生まれ、それが暮らしの安心感につながっています」と長谷川さん。将来はゲストハウスの開業にも挑戦したいと話すその姿に、参加者一人ひとりが焼津で暮らし、働く自分自身の姿を重ねる、穏やかなひと時が流れていました。

■あたびーcafé
https://www.instagram.com/atabee0409
15:15 小商い実践者のお店を訪問④名も無きゲストハウス

続いて一行は、あたびーcaféから徒歩数秒のところにある『名も無きゲストハウス』へ。案内してくれたのは、焼津出身のオーナー・秋山さん。若い頃、バックパッカーとして世界各地を旅し、各国のゲストハウスにお世話になった経験から「誰でも気軽に泊まれる場所をつくりたい」と考え、約6年前に宿をオープンされました。
物件探しにはおよそ3年を費やし、空き家となっていた元民家を購入。解体業を営む秋山さんがご自身で建物の骨組み以外を解体し、5年もの歳月をかけてほぼDIYで再生しました。建材の多くは廃材を活用。湧き水や薪などを使うなど、自然循環を意識した宿づくりも大きな特徴です。
看板猫がお出迎え
宿泊費は、1泊一人2,600円。開業当初は外国人旅行者を主なターゲットとしていましたが、コロナ禍を経て国内客中心へとシフト。現在は再び海外からの宿泊者も増え、国内外からリピーター客がやってきます。
秋山さんは「焼津は民泊需要が高く、この宿も民泊としての営業日数の制限(年間180日以内)を超えないようにするため、予約を断らざるを得ない日もあるほどです。これから参入する人にとっても、まだまだチャンスはあると思います」と力強く語ります。
「焼津は人と人との距離が近く、自然とつながりが生まれるまち。ふらりと立ち寄った旅人と焚き火を囲み語らうような日常が、ここにはあります」。
秋山さんが語る焼津暮らしの魅力に、参加者は終始引き込まれていました。
■名も無きゲストハウス
https://www.airbnb.jp/rooms/34157727
16:00 地元企業によるピッチ@焼津PORTERS
4組の小商い実践者のもとを訪ね、好きを仕事にする生き方の魅力を実感した参加者は、本ツアーのもう一つのテーマである、“地域を支える地元企業に出会う”ピッチイベントへ。地元企業4社による事業プレゼンを受けました。
株式会社橋本組
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創業:1922年12月 従業員数:280名(2025年4月現在) 事業領域:総合建設業
HP:https://www.hashimotogumi.co.jp
✓特徴・強み
焼津市の発展に貢献してきた、創業100年超の建設会社。直営施工部門や自社生コン工場を保有することで生まれる高い施工力と対応力、そして港町・焼津の特性を活かした海洋工事を強みとし、建築・海洋土木業を軸に、住宅、不動産、コンクリート製造、リフォームまで幅広い事業を展開しています。
✓事業実績
焼津市役所をはじめとする公共施設や民間施設、インフラ整備のほか、東日本大震災の復興支援として港湾・津波防潮堤事業にも参加するなど、社会貢献活動にも積極的。近年では、大阪・関西万博における「ハンガリーパビリオン」の建設プロジェクトに参画するなど、全国規模の実績を有しています。
✓仕事環境
社員の平均年齢は38.8歳と業界平均より若く、若手や女性社員が活躍しやすい企業風土。短時間正社員、在宅勤務などライフステージに応じた柔軟な働き方を導入し、産休・育休取得率は100%です。
✓ビジョン
焼津の持続可能なまちづくりと、社員一人ひとりの成長を両立する企業を目指しています。
株式会社サンロフト
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創業:1968年7月 従業員数:66名(2025年7月現在) 事業領域:IT
HP:https://www.sunloft.co.jp
✓ 特徴・強み
「時流適応」をキーワードに、時代や地域の変化に合わせて事業を柔軟に進化させてきた地域密着型のIT企業。ITを“専門的で難しいもの”ではなく、“誰もが使いこなせる身近な道具”として地域に届ける姿勢を大切にしています。
✓ 事業実績
Webサイト制作やシステム開発、企業向けDX伴走支援をはじめ、焼津市公式インスタグラムの運営支援、地域DX推進フォーラムやスマートシティ推進協議会の運営支援など、行政・企業・地域団体と連携した実績多数。自社開発のクラウドツールを通じて、地方のIT導入・DX化推進、社会課題の解決に取り組んでいます。
✓ 仕事環境
フルリモート勤務や短時間勤務、居住地に縛られない就業スタイルなど、多様な働き方を実践。移住者やUターン人材の受け入れ実績もあります。
✓ ビジョン
ITを通じて地域とともに成長し、まちの課題解決に寄り添う存在へ。「地域×テクノロジー×人」をつなぐハブとして、焼津をはじめとした地域の未来づくりに貢献する企業を目指しています。
株式会社吉村
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創業:1932年7月 従業員数:238名(2025年8月現在) 事業領域:食品包装資材の企画、製造、販売業 HP:https://www.yoshimura-pack.co.jp
✓ 特徴・強み
自社開発の印刷技術を確立し、デジタル小ロットパッケージのパイオニア的存在として業界を牽引。食品包装資材の企画から印刷・加工・製袋まで一貫して自社工場で生産することで、幅広いニーズに対応可能です。
✓ 事業実績
茶パッケージの製造を主軸に、「リーフティーカップ」(茶葉入りの紙コップ)や「粋町しょこら」(お茶に合う和風クラフトチョコレート)などの新商品も展開。全国約7,000社に及ぶ茶業界とのネットワークを生かして抹茶フェスを開催するなど、日本茶文化そのものの発信や市場開拓にも積極的に取り組んでいます。
✓ 仕事環境
経常利益の25%を賞与として社員に均等還元する制度や、会社をより良くする提案を奨励する「ノーベル起案制度」など、社員主体の組織づくりが特徴。入社時は学歴に関係なく一律給与とし、ポイント制度の導入により意欲次第で早期昇格できる仕組みを採用。女性比率も高く、再入社もしやすい社風です。
✓ ビジョン
「日本が日本らしく輝くために必要とされる会社でありたい」という想いのもと、文化・産業を支えるパッケージ製造を通じて、日本茶産業と地域の未来を切り拓く企業を目指しています。
株式会社Green Earth
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創業:2010年6月 事業領域:菓子製造業、アパレル製造卸業
HP:https://cheesepige.jp
✓ 特徴・強み
アパレル製造卸業社として創業後、菓子事業へと転換したスイーツメーカー。焼き菓子の企画・製造・販売を軸に、オリジナルスイーツブランド「CheesePige」をはじめ、複数の菓子ブランドを展開しています。地方在住の女性3人のアイデアからスタートしたストーリーを大切に、焼津発の“おいしい”を全国へ、いずれは世界へ届けることを目指しています。
✓ 事業実績
「CheesePige」は静岡県内を中心に、埼玉・神奈川を含む全9店舗を展開。静岡県内限定のクッキー専門店「CookiePige」や、静岡土産ブランド「SHIZUOKA CHARM」の立ち上げなど、新たな商品・ブランド開発にも積極的に取り組んでいます。
✓ 仕事環境
店舗改装やデザイン、パッケージ制作まで自分たちで手がける“自前主義”が特徴。職種を固定せず、得意分野を持ち寄る柔軟な運営スタイルで、少人数・一人多役の体制を採用しています。子育て中のスタッフも多く、女性比率は9割超。女性が活躍しやすい企業風土があります。
✓ ビジョン
“さかなの街”として知られる焼津の、新たな名物と価値を生み出す存在へ。来店したお客様と相談しながら贈り物をつくる“ギフト提案型”のスイーツを通じて、地域に根ざし人の心に残るブランドを育てていくことを目指しています。
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参加者の様子
座談会

企業ピッチのあとは、担当者と参加者が近い距離で交流できる座談会を開催。
参加者からは、求める人物像やスキル、福利厚生など具体的な質問が飛び交い、明日の企業訪問を心待ちにする声があちらこちらであがっていました。
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自社の魅力をPRする地元企業の担当者
2日目:地域を支える地元企業と出会う
焼津漁港の先に富士山を望む、焼津市役所本庁舎の展望ロビーからの眺め
2日目も快晴!参加者は富士山を遥拝しながら、前日の企業ピッチに登壇した地元企業4社のもとを訪ねました。
実際にオフィスや現場を巡る中で見えてきたのは、それぞれの企業の個性と働き方の可能性。企業訪問を通して見えた各社の特徴をご紹介します!
株式会社橋本組

✓“焼津らしさ”を体現するオフィスデザイン
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本社外観は、「海のゆらぎ」をモチーフにデザイン。会議室には海岸や砂浜から着想を得た意匠を取り入れるなど、建物の随所に焼津の風土が息づいています。
✓活発なコミュニケーションを生む、開放的な仕事環境
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2~5階のオフィスフロアは内階段でつながり、社員同士のコミュニケーションが生まれやすい設計。完全フリーアドレス制を採用し、部署の枠を超えた自由度の高い働き方を叶えています。
✓地域貢献を前提にした企業姿勢
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橋本組の本社は津波避難ビルに指定されており、最上階(5階)にある食堂は災害発生時には地域住民の緊急避難場所として開放されます。地域を守る防災拠点としての機能をあわせ持つ企業です。
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また、1階には地域とボーダレスにつながるホールを備え、地域イベントの開催場所としても提供。ピロティは休憩スペースとして日常的に開放され、地域交流を生み出しています。
✓社員の日常を豊かにする福利厚生施設

昨年、本社から徒歩数分の場所に福利厚生施設「B.Base(ビーベース)」を開設。入浴施設やバレルサウナ、中庭、ゲストルーム、ダイニングキッチンなどを備え、社員とその家族が自由に利用できます。今後は、地域に開かれた交流拠点として育てていく計画です。
画像:使用可否確認
https://www.hashimotogumi.co.jp/news/2025/07/31/11725/
https://www.hashimotogumi.co.jp/works/7650/
株式会社サンロフト

✓ 「テクノロジーを親しみやすく」を体現するIT企業
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自社開発した社内SNS「nanoty」で、社長から新人まで全社員が業務日報を共有。行動を可視化し互いの感情をシェアすることで、業務負担になりがちな日報をコミュニケーションを生むツールへと進化させています。
また、「ありがとう」の気持ちを贈り合う仮想通貨「サンクスコイン」を導入。貯まったコインは社内カフェでお菓子や軽食と交換でき、感謝が自然に循環する社風を育んでいます。
✓ Web3・NFTを地域実装するチャレンジングな仕事

Web3やNFTといった先端技術を、地域の暮らしや日常生活と結びつけながら社会実装。カフェやアート、音楽などのコンテンツと組み合わせることで、地域の人々が新しい技術に自然に触れるきっかけをつくり、次世代の地域ビジネスの可能性を開拓しています。
✓地域課題を解決し、まちとともに成長
地域イベント向けの入場アプリ開発やAIマッチング機能の導入を通じて、人と人、人と企業の出会いを最適化。商工会の会員証アプリ化・クーポン電子化などにも取り組み、デジタルの力で業務負担を軽減しながら、まちのDX推進と地域経済の活性化に貢献しています。
✓ 地域の空き店舗を改装して生まれたオフィス

JR西焼津駅前を中心に、「本社」「別館やまぶき」「別館そらいろ」など、空き店舗を活用したオフィスを3拠点整備。地域社会に開かれたオフィスがまちに明かりを灯し、新しい人の流れと賑わいを生み出しています。
画像使用可否確認 https://www.sunloft.co.jp/
株式会社吉村

✓デジタル小ロットパッケージのパイオニア企業

自社開発のデジタル印刷技術により、版不要・少ロット・自由度の高いパッケージ製造を実現。茶パッケージを主軸に、食品包装資材の企画から印刷・加工・製袋までを自社工場で一貫して行うことで、多様なニーズに柔軟に応えています。
✓「想い」を包み、未来を創造するパートナー

経営理念は「想いを包み、未来を創造するパートナーを目指します」。のし紙から始まった事業は、印刷・パッケージ、さらに日本茶関連の商品開発へと発展。茶器や茶菓子など関連商品の開発にも取り組み、新規市場を自ら開拓しながら国内外で着実に売上を伸ばしています。
✓オープンな企業風土と利益還元の仕組み
月次報告や「壁新聞」による経営情報の可視化、経常利益の25%を賞与として社長から新人まで同額で還元する独自制度により、社員一人ひとりが数字を自分ごととして捉え、主体的に行動する文化を育んでいます。
✓人を活かし、共に成長する企業姿勢

「ベンチャーマインドの100年企業」を掲げ、誰でも業務改善策を起案できる「ノーベル提案」(採否に関わらず1提案あたり500円を支給)や、自己推薦で昇級できる「レッツゴーUFO」、10日間の有給と賞金が付与される「ドリームジャンボ休暇」など、独自の取り組みで人を活かす経営を実践。こうした企業姿勢が評価され、「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞を受賞するなど、対外的な評価も得ています。
株式会社Green Earth

✓ 作り手の“好き”がたくさん詰まったお店

焼津出身のチーズ好きの女性3人が立ち上げた企業で、スタッフの9割超が女性。つくり手自身の「好き」や暮らしの実感が商品・店舗に反映されており、女性客や若者世代から共感・支持を得やすい点が大きな強みです。
✓異業種転換で培った“企画力”
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アパレル事業から菓子製造業へ転換した背景を持ち、ファッション性の高いデザインや世界観づくりが得意。単なる「お菓子」ではなく、大切な人に贈りたくなるブランド・商品として展開できる企画力が際立っています。
✓複数ブランド・多店舗展開による安定した事業基盤
「CheesePige」「CookiePige」など複数ブランドを展開し、静岡県内外に計9店舗を運営。ブランドや業態店立地を分散させることで安定性と継続的な成長性を両立させています。
✓ “静岡発”の土産・ブランド開発力
静岡の食材とチーズのハーモニーが魅力の「SHIZUOKA CHARM」など、地域資源や“静岡らしさ”を商品に落とし込む力が強く、観光・土産市場との親和性が高い企業です。地域の魅力を“持ち帰れる価値”に変換し、独自の手法で発信しています。
16:30 PIGE CAFEで振り返り

使用可否確認https://cheesepige.jp/cookiepige/
旅の締めくくりは「PIGE CAFÉ CookiePige」でまったりくつろぎながら、ツアーの感想をシェア。
参加者からは、
「焼津は古い漁師町だというイメージがありましたが、実際に訪れてみると魅力的な移住者や地域を盛り上げようと本気で取り組んでいる人たちが多く暮らしていることが分かり、印象が大きく変わりました」
「自ら事業を興し、自分らしく働いている人と出会えたこと、そして、そうしたチャレンジを行政が積極的にサポートしている地域であることを知り、移住に前向きな気持ちになりました」
「より豊かな働き方、暮らし方のヒントを得ることができました」
など、焼津で暮らす人々や仕事、風土に触れることで、まちの本当の魅力を知り、新しいワークライフスタイルを考えるきっかけになったという声があがりました。
まちを知り、人とつながり、その先に広がる新しい仕事と暮らしの可能性に思いを馳せる。
地域と関わることの可能性を実感できるツアーとなりました。

ツアー行程終了後も交流を深める参加者と橋本さん
やいづライフ焼津市移住定住総合支援サイトはこちら!
https://www.city.yaizu.lg.jp/yaizulife































