転職して海外で働きたいと考えたとき、現地の転職事情や生活習慣などがわからないと不安になるものではないでしょうか。そのようなときサポートしてくれる存在が転職エージェントです。 この記事では、海外への転職でおすすめの転職エージェントを総合型と条件別に紹介します。そのほか利用のポイントなども解説していきます。海外への転職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

Contents

海外への転職でおすすめの転職エージェント【総合型】

まず、海外への転職でおすすめの転職エージェントのうち総合型のサービスをご紹介します。次の8つのサービスです。

  • リクルートエージェント
  • ランスタッド
  • JACリクルートメント
  • ビズリーチ
  • リクルートダイレクトスカウト
  • doda
  • ロバート・ウォルターズ
  • LHH転職エージェント

1つずつ見ていきましょう。

リクルートエージェントは海外も幅広いエリアに対応

「リクルートエージェント」は、求人数を豊富に持つ転職エージェントです。求人数、安定したサービス品質でまずは登録が必須のエージェントです。

まず何と言っても求人数が多いことがおすすめの理由として挙げられます。営業・技術系を中心にあらゆる業種・職種をカバー。公開求人・非公開求人ともに豊富で、多くの選択肢の中から吟味することができます。

もちろん海外勤務の求人も検索可能。2025年8月現在公開されているのは250件ですが、さらに多くの非公開求人もあると思われます。タイミングにもよりますが、幅広いエリアの求人を保有。中国・東南アジア、アメリカなどはもちろんアフリカの求人もあります。

転職成功の実績も多く、優れているのは求人の数だけではありません。業界に精通したアドバイザーが在籍しているので、ぴったりの求人を見つけ出してくれます。  

リクルートエージェントのおすすめポイント
求人数が圧倒的に多い
海外求人も幅広いエリアに対応
業界に精通したアドバイザーが在籍

リクルートエージェントの基本データ

リクルートエージェント
求人数 公開求人600,463件/非公開求人441,434件(2025年8月5日現在)
提供サービス エージェントサービス、提出書類の添削、面接対策、独自に分析した業界・企業情報の提供
拠点 東京・北海道・宮城・宇都宮・さいたま・千葉・横浜・金沢・新潟・長野・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・高松・福岡
URL https://www.r-agent.com/

ランスタッドは外資系で海外にネットワークを保有

ランスタッド

「ランスタッド」は、オランダに本社のある総合人材サービスです。エージェントによる転職サポートのほか、人材派遣やアルバイトの紹介も行っています。

ランスタッド自体がオランダの会社ということもあり、外資系やグローバル人材の求人に強みがあります。エリア別の収益分布を見ると、ヨーロッパと北米の割合が高くなっています。欧米企業とのネットワークがあり、欧米の求人も豊富だと言えるでしょう。なお同社の日本国内のホームページでは、海外勤務の求人は90件ヒットします(2025年8月現在)。

またランスタッドのエージェントも外資系らしさがあり、外資系経験者には気楽さがあるでしょう。干渉され過ぎないサポートを希望するならぴったりだと言えます。 外資系は給与水準が高いのでハイクラス転職にもつながるでしょう。

ランスタッドのおすすめポイント
外資系やグローバル人材の求人に強い
干渉され過ぎないサポートが受けられる
ハイクラス転職にも強い

ランスタッドの基本データ

ランスタッド
求人数 公開求人13,626件(ハイクラス・エンジニア・キャリアチェンジ・グローバル人材の合計 2025年8月5日現在)
提供サービス 人材派遣、アルバイト
拠点 北海道・山形県・宮城県・福島県・栃木県・茨城県・群馬県・埼玉県・千葉県・神奈川県・東京都・新潟県・静岡県・愛知県・三重県・大阪府・京都府・兵庫県・広島県・香川県・愛媛県・福岡県・宮崎県・熊本県・鹿児島県
URL https://www.randstad.co.jp/

JACリクルートメントは海外にもグループ会社がある日系エージェント

「JACリクルートメント」は、数多くのハイクラス求人を紹介してくれるので30代以上の転職の強い味方となるエージェントです。また外資系やグローバル企業にも強いのも特徴です。

ロンドン発祥の日系エージェントで、世界中にグループ会社があります。所在地は、シンガポール・マレーシア・インドネシア・タイ・ベトナムの東南アジア、そのほかのアジアは韓国・インド、ヨーロッパはイギリス・ドイツ、そしてアメリカ合衆国です。

英語での履歴書作成や面接対策など、外資・グローバル企業向けの転職サポートも提供。初めての海外への転職でも安心要素となるでしょう。

ハイクラス・ミドルクラスの転職におけるオリコン顧客満足度調査は、2019年から連続で『第1位』を獲得しています。

JACリクルートメントのおすすめポイント
オリコン顧客満足度調査で2019年から連続第1位!
外資系やグローバル企業、ハイクラスに強い
英文の履歴書作成・面接対策などサポートも提供

JACリクルートメントの基本データ

JACリクルートメント
求人数 公開求人22,065(2025年8月5日現在)
提供サービス コンサルティング
拠点 東京・宮城・埼玉・神奈川・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・福岡
URL https://www.jac-recruitment.jp/

ビズリーチは海外の求人も扱うスカウト型転職サイト

「ビズリーチ」は、ハイクラス求人が多いのが特徴の転職サイトです。厳密にはスカウト型のサイトで、エージェントではありません。登録するとヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられます

最大の特長は、ハイクラス求人が多いことです。年収1,000万円以上の求人が1/3以上を占めています。一定以上の経験やスキルがある人が転職活動するのに役立つサービスです。

海外の求人も扱っており、中国・韓国・香港シンガポール・タイ・ベトナム・アメリカ・カナダ・ヨーロッパ・オーストラリアの求人を検索が可能。それぞれ3,000件前後ヒットしますが(2025年8月現在)、「勤務地問わず」の案件も含まれているので注意してください。 

その他の特徴として、登録するだけでヘッドハンターや企業からスカウトが届く点があります。「プラチナスカウト」経由での採用は全体の約70%。採用される可能性が高く、スカウトが届いたら大きなチャンスです。実際、企業からスカウトが届いた場合は書類選考が免除されます。

ビズリーチのおすすめポイント
ハイクラス求人の多いスカウト型の転職サイト
海外の求人も扱っており、検索可能
ヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられる

ビズリーチの基本データ

ビズリーチ
求人数 公開求人164,609件(2025年8月5日現在)
提供サービス スカウトサービス、有料プラン(プレミアムステージ)
拠点 東京・大阪・名古屋・福岡・静岡・広島
URL https://www.bizreach.jp/

リクルートダイレクトスカウトは日系大手グローバル企業向け

「リクルートダイレクトスカウト」は、ハハイクラス求人が多数のスカウト型の転職サイトです。厳密には転職エージェントではありませんが、登録内容をもとに、企業やエージェントからスカウトが来るスタイルです。

「海外勤務」で検索すると、2025年8月現在1,000件以上の求人がヒットします。ヒットする企業の多くは日系のグローバル企業。本社は日本ですが、海外勤務ができる可能性があります。日系の大手企業で海外勤務をしたい場合は登録してみるとよいでしょう。

ハイクラスの求人も多数で、ミドルやハイクラス希望の人向けのサービスです。登録すると、企業からのダイレクトスカウトやエージェントからのスカウトが届きます。数も多く、レジュメ登録1ヶ月の平均スカウト受信数は23通となっています。

リクルートダイレクトスカウトのおすすめポイント
ハイクラス求人が多数のスカウト型の転職サイト
日系の大手グローバル企業がヒットする
登録内容をもとに企業やエージェントからスカウトが来る

リクルートダイレクトスカウトの基本データ

リクルートダイレクトスカウト
求人数

公開求人512,579件(2025年8月5日現在)

提供サービス スカウトサービス、求人おすすめ機能、スカウトおすすめ機能、チャット
拠点 北海道・宮城・東京・神奈川・千葉・埼玉・栃木・愛知・静岡・大阪・兵庫・京都・広島・岡山・福岡
URL https://directscout.recruit.co.jp/

dodaは海外勤務のさまざまな職種の求人を保有

「doda」は、人材紹介・転職支援を行う大手「パーソルキャリア」が運営する総合型転職サイトです。エージェントサービスも利用できる点が人気の理由の1つになっています。

dodaも求人数が多く、自分の希望に合った企業に出会える可能性が高まります。「海外勤務」で検索すると、2025年8月現在約1,000件ヒットします。職種もさまざまで、希望に合う友人が見つかりやすいでしょう。さらに非公開求人も条件が良いものが多いのが大きなポイントです。

また転職サイトと転職エージェントの一体型で、エージェントサービスでは専任のキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。そして転職サイトとして、自力で検索して自力で応募することも可能です。使い方の自由度が高いのもおすすめポイントと言えるでしょう。

dodaのおすすめポイント
非公開求人も好条件多数
さまざまな職種の海外勤務の求人あり
転職サイトと転職エージェントの一体型で自由度が高い

dodaの基本データ

doda
求人数 公開求人250,127件/非公開求人27,864件(2025年8月5日現在)
提供サービス スカウトサービス、年収査定、合格診断、レジュメビルダー、「自己PR」発掘診断、転職タイプ診断、はたらく女性のためのモヤモヤ解消診断、オンライン仕事力診断
拠点 東京・横浜・札幌・仙台・静岡・名古屋・大阪・京都・神戸・岡山・広島・福岡・鹿児島
URL https://doda.jp/consultant/

ロバート・ウォルターズは使用言語で求人検索できる

「ロバート・ウォルターズ」はロンドンで設立された人材紹介会社で、世界31か所に拠点があります。日本でも20年以上の歴史を持つエージェントです。

外資系企業や日系グローバル企業を中心に、ベンチャー企業や中小企業でも英語力を活かせるような企業の求人を扱っているのが強みとなっています。英語力は必須ですが、仕事で使用する言語で求人を検索できます。英語以外の言語を使って働きたい人も求人をチェックしやすいでしょう。業種の幅が広いのも特長です。しかし保有している求人を見ると、どちらかというと海外勤務希望者より国内の外資系やグローバル企業希望者向けかもしれません。

なお在籍しているキャリアコンサルタントは大多数がバイリンガルで、日本語を母国語としていない人が多くいます。サービスを利用する場合はビジネスレベルの英語力が必須です。

ロバート・ウォルターズのおすすめポイント
20年以上の歴史・実績あり
英語のほか、使用言語で求人を検索できる
企業規模や業種など求人の幅が広い

ロバート・ウォルターズの基本データ

ロバート・ウォルターズ
求人数 公開求人1,809(2025年8月5日現在)
提供サービス 英文履歴書メーカー、給与調査、キャリア相談
拠点 東京・大阪
URL https://www.robertwalters.co.jp/

LHH転職エージェントは職種・エリアとも幅広い海外勤務の求人を保有

「LHH転職エージェント」は、スイスに本部を置く総合人材サービス企業のアデコグループによる転職エージェントサービスです。外資系企業とのネットワークも強固で求人も多数。在籍コンサルタントも多国籍なので外資系勤務や海外転勤に強みがあります。勤務地を「海外」にして求人検索すると、約100件ヒットします(2025年8月現在)。大学や建設系、エンジニアなど求人の職種・業種が幅広いのも特長。エリアもさまざまです。

コンサルタントは職種別の担当制で、そこから産業・業界ごとのチームに細分化する体制となっているのが特徴的です。コンサルタントは企業と求職者両方を担当します。コンサルタントのカウンセリングやサポートがていねいというのも高く評価されている点です。

 ハイクラス求人にも強みがあるので、海外勤務で年収アップしたい人に向いています。

LHH転職エージェントのおすすめポイント
海外求人の幅が広い
産業・業界ごとのチームに細分化する体制で手厚いサポート
ハイクラス求人も多い

LHH転職エージェントの基本データ

LHH転職エージェント
求人数 公開求人10,770件(2025年8月5日現在)
提供サービス 提出書類・面接のアドバイス、応募・推薦手続き、面接日程調整、条件交渉や退職アドバイス
拠点 東京・大阪・名古屋
URL https://jp.lhh.com/

海外への転職でおすすめの転職エージェント【条件別】

続いて、海外への転職でおすすめの転職エージェントを、地域など条件別にご紹介します。以下の条件に分けてまとめます。

  • アジア(東アジア・東南アジア)
  • アメリカ
  • オセアニア
  • ヨーロッパ
  • ハイクラス

順に見ていきましょう。

アジア(東アジア・東南アジア)への転職におすすめ

中国・韓国・台湾などをはじめとした東アジア、タイ・ベトナム・インドネシア・フィリピンほかの東南アジアの国々への転職でおすすめの転職エージェントは以下の4つです。

  • JACリクルートメント
  • リクルートエージェント
  • RGF HR Agent
  • カモメ中国転職+アジア

JACリクルートメントは東南アジアに多数のグループ会社があり、現地の情報が入手しやすくなっています。

リクルートエージェントは求人数が圧倒的で、アジア諸国が勤務地となっている求人も扱っています。

RGF HR Agentはリクルートグループの海外求人・アジア求人に特化した転職エージェントです。現地の日本人スタッフが対応してくれます。

カモメ中国転職+アジアは、中国を中心に台湾や香港、東南アジアやインドまでのエリアをカバーしている転職エージェントです。

アメリカへの転職におすすめ

続いてアメリカへの転職におすすめのエージェントをご紹介します。

  • QUICK USA
  • ビズリーチ
  • JACリクルートメント

QUICK USAはアメリカ合衆国での転職に特化した転職エージェントで、アメリカ合衆国とメキシコに計9か所の拠点があります。

ビズリーチはアメリカ勤務の求人も多数扱っています。アメリカで活動しているヘッドハンターも在籍中です。

JACリクルートメントはアメリカにも拠点があります。英文の履歴書作成や面接対策のサポートも提供しています。

オセアニアで働きたい人におすすめ

次に、オーストラリアやニュージーランドなどオセアニアで働きたい人におすすめの転職エージェントです。

  • ビズリーチ
  • マイナビ転職グローバル

ビズリーチはオセアニアの案件も保有している転職エージェントです。

マイナビ転職グローバルは、転職サイト「マイナビ転職」のグローバル求人専門ページで、オーストラリア・ニュージーランドに加えてそのほかのオセアニアの求人も扱っています。自分で応募ができるほかエージェントのサポートが受けられる求人もあります。

ヨーロッパで働きたい人におすすめ

ヨーロッパで働きたい人におすすめの転職エージェントは次の3つです。

  • JACリクルートメント
  • ランスタッド
  • LHH転職エージェント

JACリクルートメントはイギリスとドイツに拠点があり、英語の履歴書作成や面接対策などのサポートも提供しています。

ランスタッドはオランダ発の転職エージェントで、ヨーロッパに多数の拠点があります。

LHH転職エージェントはスイスに本社のあるアデコグループの転職エージェントで、ヨーロッパに広がる同グループのネットワークが期待できます。

海外へのハイクラス転職におすすめ

海外のハイクラス転職におすすめのエージェントをご紹介します。次の3つです。

  • ビズリーチ
  • JACリクルートメント
  • Samurai Job

ビズリーチはもともとハイクラス求人に強みがあり、海外勤務の求人も同様です。

JACリクルートメントも国内求人をふくめてハイクラスに強みがあるエージェントで、年収アップの事例も多数あります。

Samurai Jobはグローバル・外資系・ハイクラスに特化した転職支援サービスで、管理職などハイクラス求人を多数取り扱っています。

現地法人と海外駐在

海外で働く場合「現地法人」と「海外駐在」の2種類があり、それぞれの違いを理解しておく必要があります。

現地法人は現地の企業に直接採用される形です。待遇は現地の基準になります。国によっては額面は日本より低くなることもありますが、現地の物価を考えると必ずしも給与が安いとは限りません。語学力が求められないこともあります。

海外駐在は日本の企業で採用されて海外で働く形です。待遇は日本基準です。移住など会社負担も期待できる反面、勤務先の国が選べない場合がある、求められるスキル・経験が高い傾向があるなどのデメリットもあります。

後ほど解説しますが、両者の違いは年金や健康保険にも関係します。どちらの雇用形態にするかはいろいろな面から検討した方がよいでしょう。

海外への転職で転職エージェントを利用するメリット

海外への転職では、転職エージェントを利用するのがおすすめです。利用するメリットについて解説しましょう。以下の点が挙げられます。

  • 希望に合う/近い求人を紹介してもらえる
  • 海外転職のキャリアプランを提案してもらえる
  • 海外転職向けのサポートが受けられる
  • 現地の転職事情や生活・文化の情報を教えてもらえる

1つずつ見ていきましょう。

希望に合う/近い求人を紹介してもらえる

まず、希望に合う求人、希望に近い求人を紹介してもらえることが挙げられます。現地の事情など把握したアドバイザーが対応してくれるのが一般的で、最新の情報のほか転職活動や採用までの習慣についての知識をもとに提案してくれるでしょう。

場合によっては非公開求人を紹介してくれることもあります。非公開求人は、一般に条件のよい案件が多くなっています。転職サイトなどを通じて自力で探す場合には知りえない求人で、チャンスを広げることが可能です。

海外転職のキャリアプランを提案してもらえる

また、海外転職のキャリアプランを提案してくれるのもメリットだと言えます。海外転職に限らずキャリアプランを提案してくれることはありますが、とくに初めての海外転職の場合は将来への不安を感じることもあるでしょう。海外赴任に向けたキャリアの積み方、現地の経験を将来的にどのように活かせるかなどを転職活動時に説明してくれます。

納得いくキャリアプランがあれば、不安が解消されて転職活動のブレをなくすことができます。

海外転職向けのサポートが受けられる

求人紹介やキャリアプランもサポートの一部ではありますが、そのほかにも海外への転職活動向けのサポートが受けられるのも大きなメリットです。

具体的には、英文での書類作成・面接対策が挙げられます。転職を成功させるのに直接役立つアドバイスを受けることが可能です。そのほか面接などのスケジュール調整、条件交渉も受けられます。海外の企業は、場合によっては時差があったり習慣などが日系と異なったりします。個人で交渉・調整するのは難しい面もあるでしょう。しかしエージェントを利用すればすべて代行してくれます。

現地の転職事情や生活・文化の情報を教えてもらえる

現地の転職事情や生活・文化の情報を教えてもらえることもメリットです。海外で働く場合、勤務先だけでなく海外生活も大きなチャレンジになります。

そこで仕事についても生活についても、現地の情報が得られるのは安心感につながるでしょう。初めての土地ならなおさらです。移住した場合の生活をイメージしやすくなり、移住してからのギャップを減らすことができます。現地に拠点があれば最新情報も入手できます。

海外転職向け転職エージェントを選ぶポイント

次に、海外転職向けの転職エージェントを選ぶ時のポイントを解説します。以下の4つの点が挙げられます。

  • 希望する国・地域の求人が多い
  • 希望する地域に拠点がある
  • ビザ取得などサポートが充実している
  • 海外転職が初めてなら転職エージェントを利用する

1つずつ見ていきましょう。

希望する国・地域の求人が多い

まず、希望する国や地域の求人が多いエージェントを選びましょう。当然ではありますが、希望する国の求人が多いほど選択肢も多くなります。その結果、納得できる転職ができる可能性が高まります。

同じ地域でもメインで取り扱っている国が異なることもあります。たとえば同じアジアでも、中国の求人が多くても韓国の求人が少ないといったケースです。希望する国がはっきりしている場合は国単位で確認しましょう。

希望する地域に拠点がある

また希望する地域や、できれば国に拠点があるかどうかもチェックしましょう。拠点があると、情報も入りやすい、求人の数が多くなりやすい、企業とのやり取りがスムーズになるなど、サポートの精度が高まります。

日本にしか拠点がない場合、海外駐在の求人はあっても現地法人の求人がないこともあり得ます。求人の数が少なくなり、じゅうぶんな数の中から選ぶことができなくなってしまうでしょう。

ビザ取得などサポートが充実している

ビザ取得などサポートが充実しているエージェントの方が安心して利用できます。とくに、海外転職だからこそ必要となるような固有の事項へのサポートが充実しているほどおすすめです。

語学に堪能なら別ですが、日本語が話せるスタッフや日本人スタッフが日本語対応していると安心かもしれません。とくに初めての海外転職の場合は不安が少なくなるでしょう。 そのほか具体的なサポート例としては、ビザ取得、移住前の情報提供、英文での書類作成、面接対策などが挙げられます。

海外転職が初めてなら転職エージェントを利用する

そもそもの話になりますが、海外への転職が初めてなら転職エージェントを利用しましょう。これまで解説した通り、転職エージェントはサポートを受けることができます。仕事を探す方法には転職サイトもありますが、転職サイトは相手との調整や交渉もふくめすべて自力でやる必要があります。

初めてで転職や勤務先の国の事情がわかっていない場合は、サポートが受けられる転職エージェントを利用するのがおすすめです。

海外転職で理解しておくべきこと

最後に、海外転職で理解しておくべきことについてまとめます。以下の点があります。

  • 求められる語学力は国・地域・求人による
  • 年齢制限はないがミドル以上はマネジメントスキルが必須となる
  • 医療制度・年金制度などの違いを理解する
  • 必要な費用はケースバイケースである

順に見ていきましょう。

求められる語学力は国・地域・求人による

海外勤務・海外生活というとどのぐらい語学力が必要か気になるところですが、一概には言えません。国・地域、そのほか求人によっても事情が変わります。

北米やオセアニアなど英語圏では英語力が必須です。とくに現地企業との商談などやり取りが発生する場合は、ビジネスレベルの英語力が必要です。

アジア諸国でも英語が必要になることがありますが、英語力より現地の言語が求められる場合もあります。ただし職種が限られますが、語学力不要の求人もあります。そのような職場では現地の言語も英語も話せなくても問題ありません。ただし現地の言語が話せた方が現地スタッフと信頼関係を築きやすいのは事実です。相手の言語を話そうとするのは相手に対する敬意の表れだからです。

年齢制限はないがミドル以上はマネジメントスキルが必須となる

年齢制限を気にする人がいるかもしれませんが、年齢制限そのものはありません。ただし年齢を重ねるごとにマネジメント経験が求められます。日本での転職と同様です。

ミドル以上の年代の場合は、海外転職の求人は管理職になると思ってよいでしょう。そのため、マネジメントスキルがないと転職は難しいと言えます。

医療制度・年金制度などの違いを理解する

生活面では、医療制度や年金制度が日本と異なります。国によって自己負担額など大きな違いがあるので注意しましょう。たとえば、アメリカで手術を受けると100万円かかると聞いたことがあるのではないでしょうか。手術の種類による面もありますが事実です。年金も、日系企業に転職して海外赴任するなら厚生年金に加入したままですが、現地法人への転職だと年金はありません。

「海外転出届」を出すと、国民健康保険・国民年金に加入しなくてもよくなります。ただし当然、一時帰国しても保険に入っていない状態になったり、将来もらえる年金額が減ったりします。違いを理解して方針を立てておきましょう。

必要な費用はケースバイケース

転職に必要となる費用は、ケースバイケースです。主な費用の種類を以下に挙げます。

  • 渡航費
  • 滞在費(面接など)
  • 引っ越し代
  • 家賃・物件の契約手数料
  • ビザなどの取得費
  • 生活費

渡航先が遠ければ渡航費も余計にかかりますし、近場なら安くて済みます。引っ越し代も荷物の量によります。日系企業の海外駐在なら、入社のための渡航費や引っ越し代などは会社が費用負担してくれることがあるかもしれません。

面接のための渡航費や滞在費がかかった場合、ビザ取得費用や生活費などは自己負担のことが少なくないでしょう。

転職エージェントで海外転職を成功させよう

海外に転職する場合は、転職エージェントのサポートが心強い味方となってくれます。エージェントを選ぶ際は自分の希望が叶えられそうなエージェントかどうか確認することがポイントです。この記事の内容を参考にして転職エージェントを活用し、納得できる海外転職を実現させてください。応援しています。