「フリーターの職務経歴書ってどう書けばいいの?」
「アルバイト経験しかないけど自己PRで何をアピールすればいい?」

と悩んでいませんか?

この記事では、フリーターの方を対象に、職務経歴書の基本的な書き方から、自己PRのポイントとよくある失敗例まで、詳しく解説します。

アルバイト経験を強みに変えて、魅力的な職務経歴書を作成するために、ぜひ参考にしてみてください!

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Contents

フリーターは職務経歴書がいらない?その必要性と役割

フリーターから正社員を目指して転職活動するときに、「職務経歴書は必要なのか」と悩む方は少なくありません。

結論からいえば、フリーターであっても職務経歴書の提出は必須です。アルバイトやパートの経験しかない場合も、職務経歴書はあなたの強みや成長を伝えるための重要なツールとなります。

  • そもそも職務経歴書とは
  • 履歴書との違い
  • フリーターでも職務経歴書を作るメリット
  • 採用担当者が職務経歴書で見ているポイント

それでは順に見ていきましょう。

そもそも職務経歴書とは

職務経歴書は、あなたの職務経験やスキルを詳しく説明する書類です。フリーターの方でもこれまでのアルバイト経験を通して身につけたスキルや実績を伝えることができます。

職務経歴書では単なる業務内容だけでなく、その中で発揮したあなたの能力や成果を具体的に記載することが重要です。

たとえば、接客業で顧客満足度向上に貢献した経験や、飲食店でのシフト管理など、どんな小さな実績でも具体的に書くことで、採用担当者にあなたの強みを効果的にアピールできます。

履歴書との違い

職務経歴書は履歴書とは役割が異なります。

履歴書が基本情報を簡潔にまとめるのに対し、職務経歴書はこれまでの経験を詳細に伝えるためのものです。フリーターの方がアルバイト経験しかなくても、その中で得た具体的なスキルや成果を詳しく記載できます。

たとえば、「接客業で月間MVPを獲得」「在庫管理システムの改善に貢献」といった具体的な実績を書くことで、あなたの能力を採用担当者に効果的に伝えることができるのです。

フリーターでも職務経歴書を作るメリット

フリーターの方が職務経歴書を作成するメリットは非常に大きいです。

まず、アルバイト経験でも自分の強みや成長過程を整理できること。職務経歴書を作成する過程で、自分のキャリアを客観的に見つめ直す機会になります。また、複数のアルバイト経験から得た多様なスキルをアピールできるのもフリーターならではの強みです。

さらに、正社員としての採用を検討する企業に対して、あなたのポテンシャルや仕事への姿勢を効果的に伝えることができます。職務経歴書は、フリーターから正社員へのステップアップに欠かせないツールなのです。

採用担当者が職務経歴書で見ているポイント

採用担当者がフリーターの職務経歴書を見る際、最も注目するのは「アルバイト経験からどのような能力を身につけたか」という点です。業務内容をただ羅列するのではなく、その中でどんな役割を担い、どのような成果を上げたかを伝えるようにしましょう。

また、複数のアルバイト経験から「継続性」や「責任感」が読み取れるかも見られています。さらに、職務経歴書の書き方自体から、あなたの論理的思考力や表現力も評価されます。

フリーターであっても、これらのポイントを意識した職務経歴書を作成することで、正社員への道が開けるのです。

フリーターの職務経歴書で採用担当者が見ているポイント
  • アルバイト経験からどのような能力を身につけたか
  • 仕事の継続性
  • 仕事への責任感
  • 論理的思考力
  • ビジネス文書の作成力・表現力

フリーターの職務経歴書の書き方

フリーターが職務経歴書を作成する際も、基本的な構成は正社員経験者と同じです。

フリーターの職務経歴書に書く項目
  • 職務要約
  • 職務経歴
  • 経験・スキル
  • 保有資格
  • 自己PR

それでは順に見ていきましょう。

職務要約

職務要約はフリーターの職務経歴書においても、最初に読まれる重要なセクションです。

これまでのアルバイト経験の全体像を簡潔にまとめ、あなたの強みや専門性を端的に伝えます。例えば「飲食業と小売業で合計5年の経験があり、特に接客と売上向上に貢献してきました」などと書くことができます。

職務要約は長くても5〜6行程度にとどめ、詳細は後続のセクションで展開するようにします。このセクションでフリーターとしての経験をポジティブに表現することで、採用担当者の興味を引くことができるでしょう。

職務経歴

フリーターの職務経歴書では、アルバイト経験も立派な「職務経歴」として記載します。時系列順または逆時系列順に、勤務先・期間・担当業務・実績を整理して記載しましょう。

例えば

○○カフェ(2019年4月〜2021年3月):接客、レジ、調理補助。月間売上目標達成に3ヶ月連続で貢献

といった形式です。長期間続けたアルバイトは特に詳しく書き、短期のものはまとめても構いません。ここでは具体的な数字や成果を盛り込むことで、フリーターでも責任感を持って仕事に取り組んできたことをアピールできます。

経験・スキル

職務経歴書におけるスキルセクションは、フリーターが自分の市場価値をアピールする重要な部分です。

アルバイト経験から得たスキルを

  • 接客スキル
  • コミュニケーション能力
  • チームワーク

などのカテゴリーに分けて整理します。例えば「接客業で培った顧客対応力」「飲食店でのチームマネジメント経験」など、具体的なエピソードを交えて説明すると説得力が増します。

また、PCスキルや語学力など、業務以外で身につけたスキルも積極的に記載しましょう。フリーターの強みである柔軟性や適応力も忘れずにアピールポイントとして伝えましょう。

保有資格

フリーターの職務経歴書において、保有資格の記載は非常に重要です。

たとえ正社員経験がなくても、資格はあなたの学習意欲や専門性をアピールできる客観的な証拠になります。業界に関連する資格(例:販売士、簿記、ITパスポートなど)はもちろん、英語検定やMOS資格など汎用的なものも記載しましょう。

資格の名称、取得年月、級やスコアを明記します。資格がない場合でも、現在勉強中の資格や今後取得予定の資格を「取得予定」と明記して記載することで、自己啓発への意欲をアピールできます。

自己PR

フリーターの職務経歴書における自己PRは、アルバイト経験を通じて培った強みと、志望企業でどう活かせるかを結びつける重要なセクションです。

  • 複数の職場で培った適応力
  • アルバイトリーダーとしてのマネジメント経験

など、フリーターならではの強みをアピールしましょう。

  • なぜ今正社員を目指すのか

という点も簡潔に触れておくこともおすすめします。

自己PRは200〜300字程度にまとめ、具体的なエピソードを1〜2つ盛り込むことで説得力が増します。フリーターとしての経験をポジティブに捉え、前向きな姿勢を伝えることがポイントです。

自己PRのポイント
  • 自己PRは200〜300字程度にまとめる
  • 具体的なエピソードを1〜2つ盛り込む
  • フリーターならではの強みをアピール
  • 正社員を目指す理由を説明

フリーター向けの職務経歴書テンプレート

フリーターが職務経歴書を作成する際、どのような形式で書けばよいか悩むことが多いでしょう。

ここでは、フリーター向けの職務経歴書のテンプレートと記入例をご紹介します。

  • 基本フォーマット
  • 記入例
  • ダウンロードを活用しよう

それでは順に見ていきましょう。

基本フォーマット

フリーターの職務経歴書も、基本的なフォーマットは正社員と同じです。一般的には以下の項目を含めるようにします。

<職務経歴書>

■ 職務要約
(アルバイト経験の概要や強み、専門性を3〜5行でまとめる)

■ 職務経歴
【企業名・店舗名】(期間:○年○月〜○年○月)
【職種・職位】
【業務内容】
【実績・成果】

■ 経験・スキル

  • ○○スキル:(具体的な説明)
  • ○○能力:(具体的な説明)

■ 保有資格

  • ○○資格(取得年月)
  • ○○資格(取得年月)

■ 自己PR
(強みや志望動機を含めた自己アピール)

記入例

以下は、コンビニと居酒屋でのアルバイト経験がある方の職務経歴書の記入例です。この例を参考に、あなた自身のアルバイト経験や強みを具体的に記入してみましょう。

<職務経歴書>

■ 職務要約

コンビニエンスストアで3年、居酒屋で2年のアルバイト経験があります。特に接客サービスと店舗運営に関する知識を深め、コンビニではアルバイトリーダーとして新人教育も担当しました。チームワークを重視し、常に業務改善を意識して働いてきました。

■ 職務経歴

① ○○コンビニエンスストア 渋谷店(期間:2020年4月〜2023年3月)

【職種】店舗スタッフ、アルバイトリーダー
【業務内容】

  • レジ業務、商品陳列、清掃
  • 新人スタッフの教育(2021年10月〜)
  • 発注業務、在庫管理(2022年1月〜)

【実績・成果】

  • アルバイトリーダーとして10名以上の新人教育を担当
  • 在庫管理の効率化により、廃棄ロスを前年比15%削減
  • 接客評価において店舗内トップの評価を獲得(2022年度)

② ○○居酒屋 新宿店(期間:2018年4月〜2020年3月)

【職種】ホールスタッフ
【業務内容】

  • 接客、オーダー受付、会計
  • 店内清掃、開店・閉店準備

【実績・成果】

  • 繁忙期の土日には80名以上の接客を担当
  • 顧客からの指名率が店舗内で上位3位以内(2019年度)

■ 経験・スキル

  • 接客スキル
    様々な客層に対応する接客経験から、顧客ニーズを素早く把握し適切に対応する能力を身につけました。
  • チームワーク
    複数のメンバーと協力して業務を遂行し、特にコンビニではシフト調整や業務分担を主導しました。
  • 問題解決能力
    在庫管理の効率化や顧客クレーム対応など、様々な問題に対して創意工夫で解決してきました。
  • PCスキル
    Microsoft Office(Word, Excel, PowerPoint)の基本操作が可能です。

■ 保有資格

  • 普通自動車免許(2017年4月取得)
  • TOEIC 650点(2022年6月取得)
  • 簿記3級(2023年2月取得)

■ 自己PR

コンビニと居酒屋でのアルバイト経験を通じて、どんな状況でも臨機応変に対応できる適応力と、チームで協力して目標達成する力を身につけました。

特にコンビニでのアルバイトリーダー経験では、スタッフ間の調整や新人教育を担当し、マネジメントの基礎も学びました。また、在庫管理の効率化に取り組み、廃棄ロスを削減した経験は、コスト意識と業務改善の視点を養いました。

これらの経験とスキルを活かし、御社でも顧客満足度向上と業務効率化に貢献したいと考えています。

ダウンロードを活用しよう

フリーターの方が職務経歴書を作成する際、一から書式を作るのは大変です。そこで、インターネット上で無料公開されているテンプレートの活用がおすすめです。

多くの就職支援サイトやハローワークのウェブサイトで、職務経歴書のテンプレートがダウンロード可能となっています。これらを活用すれば、プロフェッショナルな印象の職務経歴書を簡単に作成できます。

ただし、ダウンロードしたテンプレートをそのまま使うのではなく、自分のアルバイト経験や強みが効果的に伝わるよう、内容はしっかりカスタマイズしましょう。見た目の整った書類で、あなたの経験を最大限アピールしてください。

フリーターの職務経歴書を書くときのコツ

フリーターが職務経歴書を作成する際、単なるアルバイト経験の羅列では魅力が伝わりにくいものです。

ここでは、フリーターの方が効果的な職務経歴書を作成するためのポイントを解説します。

フリーターの職務経歴書のコツ
  • 経歴から志望動機につなげる
  • 採用後に活かせる経験を強調する
  • 全体の一貫性を確認する
  • 誤字脱字がないように提出前にチェックする

それでは順に見ていきましょう。

経歴から志望動機につなげる

職務経歴書を作成する際、フリーターとしての経験を単に列挙するだけでなく、その経験がなぜ志望企業で活かせるのかをしっかり伝えることが重要です。

たとえば、カフェでのアルバイト経験から接客スキルを身につけ、それを活かして営業職に挑戦したいという流れで記述します。職務経歴書では、過去の経験と将来の目標をつなぐストーリーを描くことで、採用担当者にあなたの志望動機の強さと一貫性を示すことができます。

フリーターとしての多様な経験から得た気づきや学びが、志望企業でどのように役立つのかを具体的に説明しましょう。

採用後に活かせる経験を強調する

フリーターの職務経歴書では、アルバイトやパートの経験でも、採用後の業務に活かせるスキルや経験を強調することが大切です。たとえば接客業であれば、クレーム対応や売上目標の達成経験などを具体的に記載します。

数字を用いて「月間売上20%アップに貢献」など、成果を定量的に表現するとより説得力が増します。また、チームワークや時間管理能力など、どんな職種でも活かせる汎用的なスキルも積極的にアピールしましょう。

フリーター経験を通じて身につけた実務スキルが、志望企業でどのように貢献できるかを明確に示すことがポイントです。

全体の一貫性を確認する

職務経歴書を書く際、フリーターとしての多様な経験をただ並べるだけでは散漫な印象を与えてしまいます。そのため、全体を通して一貫性のあるストーリーを作ることが重要です。

たとえば「接客を通じてコミュニケーション能力を培い、それを基に事務職でチーム連携を図りたい」といった一貫したテーマを設定します。また、志望動機や自己PRと職務経歴の内容が矛盾していないかも確認しましょう。

フリーターとしての経験が、これから目指すキャリアにどうつながるのかを論理的に説明できるよう、全体の流れを整理することが大切です。

誤字脱字がないように提出前にチェックする

フリーターの職務経歴書も、他の応募書類と同様に誤字脱字は致命的なミスとなります。特に職務経歴書は履歴書よりも文章量が多いため、誤りが生じやすくなります。

提出前には必ず時間を置いて何度も読み直し、第三者にもチェックしてもらうことをおすすめします。誤字脱字がある書類は、「細部への注意が足りない」「仕事に対する姿勢が不真面目」といった悪い印象を与えてしまいます。

また、専門用語や企業名などは特に正確に記載しましょう。フリーターから正社員への転職は、その真摯な姿勢も評価されるポイントですので、丁寧な書類作成を心がけましょう。

フリーターが職務経歴書の自己PRでアピールできるポイント

フリーターの経験は、一見すると正社員経験に比べて見劣りするように感じるかもしれませんが、実は多くのアピールポイントが隠れています。

職務経歴書の自己PR欄では、フリーターならではの強みをうまく伝えることが採用担当者の目を引くカギとなります。

ここでは、フリーターの方が職務経歴書で効果的にアピールできるポイントを解説します。

  • 柔軟性・適応力
  • 幅広い経験
  • 実践的なスキルと現場力
  • 人間関係の構築力
  • 行動力
  • 学習意欲

それでは順に見ていきましょう。

柔軟性・適応力

職務経歴書において、フリーターとして様々な職場や業務を経験したことは、高い柔軟性や適応力の証明になります。複数の職場環境や異なる業務内容に短期間で適応してきた経験は、新しい環境でもすぐに成果を出せる能力として評価されます。

例えば「飲食店からアパレル、事務職まで多様な業種で働いた経験から、新しい環境や業務にも素早く適応できる柔軟性を身につけました」などと具体的にアピールしましょう。

フリーターの経験を通じて培った環境適応力は、変化の激しい現代の企業にとって貴重な資質であることを強調することが大切です。

幅広い経験

フリーターの職務経歴書では、多様な業種や職種での経験を強みとしてアピールできます。正社員とは異なり、短期間で様々な仕事を経験できるのがフリーターの特徴です。この幅広い経験は、視野の広さや多角的な視点を持っていることの証明になります。

「飲食業では接客技術を、販売業では商品知識と提案力を、事務職ではデータ管理能力を身につけました」など、異なる業界での経験から得たスキルセットを具体的に示しましょう。

フリーターとして築いた多様な経験は、様々な場面で役立つ応用力となることをアピールポイントにすることができます。

実践的なスキルと現場力

職務経歴書では、フリーターとして培った実践的なスキルと現場力をアピールしましょう。アルバイトやパートでは、初日から実務に携わることが多く、即戦力となるスキルを身につけている点が強みです。

例えば「飲食店では平均100名以上の顧客対応を1人でこなし、クレーム発生率を前年比30%削減しました」など、具体的な数字や成果とともに記載するとより説得力が増します。

フリーターの経験から得た現場での問題解決能力や状況判断力は、どのような職種でも重宝されるスキルであることを強調するのが効果的です。

人間関係の構築力

フリーターとして様々な職場で働いた経験は、迅速に人間関係を構築する能力の証明になります。職務経歴書では、この点を積極的にアピールしましょう。

「短期間のプロジェクトでも初対面のメンバーとすぐに打ち解け、チームの一員として成果を出せる関係構築力があります」といった形で、コミュニケーション能力をアピールします。

特に新しい環境での人間関係の築き方や、多様な価値観を持つ人々との協働経験は、チームワークが重視される企業では高く評価されます。フリーターとして様々な現場で培った対人スキルを具体的なエピソードとともに紹介しましょう。

行動力

フリーターの職務経歴書では、自ら仕事を探し続けてきた行動力をアピールポイントにできます。

正社員と比べて雇用が不安定な中で、常に次の仕事を見つけ、生計を立ててきた積極性は大きな強みです。「契約終了ごとに休むことなく次の仕事を獲得し、空白期間なく5年間働き続けました」など、具体的なエピソードで行動力を示しましょう。

また、未経験の仕事にもチャレンジしてきた経験があれば、新しいことに対する恐れのなさや、挑戦する姿勢としてアピールできます。フリーターとしての経験を通じて培った主体性や行動力は、どんな企業でも求められる資質です。

学習意欲

職務経歴書では、フリーターとして様々な仕事に取り組む中で培った学習意欲や成長志向をアピールしましょう。

「アルバイト期間中も自己啓発として簿記の資格を取得し、経理業務の効率化に貢献しました」など、具体的な学習成果とその活用例を示すことが効果的です。

また、各職場での経験から何を学んだのかを明確に述べることで、内省的な姿勢と向上心をアピールできます。フリーターの期間に自主的に学び、スキルを高めてきた経験は、入社後も学習を続け、成長し続ける人材であることの証明になります。

フリーターが陥りがちな職務経歴書の自己PR失敗例

フリーターから正社員への転職を目指す際、職務経歴書の自己PR欄で自分の経験をどう伝えればよいのか分からず悩んでいる方も多いでしょう。

ここでは、フリーターが陥りがちな自己PRの失敗例とその改善策を具体的に解説します。

  1. 経験の羅列で終わってしまう
  2. 自信のなさからネガティブな表現が多くなる
  3. 企業が求める人物像とズレている
  4. 具体性がなく、抽象的な表現が多い

それでは順に見ていきましょう。

失敗例① 経験の羅列で終わってしまう

フリーターの職務経歴書でよく見られる失敗が、単なる経験の羅列だけで終わってしまうパターンです。

「接客、販売、イベントスタッフなど、様々なアルバイトを経験しました」といった表現だけでは、その経験から何を学び、どんなスキルを身につけたのかが伝わりません。採用担当者が知りたいのは、あなたがどんな価値を企業にもたらしてくれるのかです。

改善策

各経験から得られた具体的なスキルや成果をアピールしましょう。

例えば、「接客のアルバイトでは、お客様のニーズを的確に把握する力を養い、月間売上目標を3カ月連続で120%達成しました。また、クレーム対応を任されることで、問題解決能力も向上しました」のように、具体的な数字やエピソードを交えることで、あなたの能力がより明確に伝わります。

またそれぞれの経験がどのようにつながり、今回の応募職種にどう活かせるのかという視点も重要です。フリーターとしての多様な経験を、志望職種に関連づけて説明することで、一貫性のあるストーリーを作ることができます。

失敗例② 自信のなさからネガティブな表現が多くなる

フリーターの方が職務経歴書を書く際、自信のなさからネガティブな表現を使ってしまうことがあります。「正社員経験がないので、不安はありますが…」「フリーターだったので、責任のある仕事はしていませんでしたが…」といった表現は、自分の価値を下げてしまう結果になります。

改善策

ネガティブな表現を避け、ポジティブな言葉でアピールすることです。

「様々な職種での経験を通して、環境適応力と柔軟性を身につけました」「アルバイトでも店長から信頼され、新人教育や売場の管理を任されるなど、責任ある業務に携わってきました」のように、前向きな姿勢と自信を伝えましょう。

フリーター経験も、適切に表現すれば立派なキャリアになります。自分の経験を客観的に見つめ直し、そこから得られた強みを自信を持ってアピールすることが大切です。自己否定的な表現は避け、自分の経験に誇りを持った表現を心がけましょう。

失敗例③ 企業が求める人物像とズレている

フリーターの職務経歴書でよくある失敗として、企業が求める人物像とのミスマッチがあります。

自分の強みや経験ばかりをアピールしても、それが企業のニーズと合致していなければ意味がありません。例えば創造性を重視する広告業界に応募するのに、ルーティンワークの正確さばかりをアピールしているケースなどです。

改善策

企業研究を徹底的に行い、その企業が求める人物像を把握することが大切です。企業のウェブサイトや求人情報、会社説明会などから情報を収集し、企業文化や求める人材像を理解しましょう。その上で、自分のフリーター経験のなかから、企業のニーズに合致するスキルや経験を選んでアピールします。

例えば顧客志向を重視する企業であれば、「接客業でお客様満足度向上に貢献した経験」を強調するなど、企業ごとに自己PRの内容を最適化することが効果的です。フリーターとしての多様な経験は、様々な角度からアピールできる強みになります。

失敗例④ 具体性がなく、抽象的な表現が多い

フリーターの職務経歴書における大きな失敗のひとつが、「コミュニケーション能力が高いです」「責任感があります」といった抽象的な表現に終始してしまうことです。このような漠然とした自己PRでは、採用担当者にあなたの具体的な強みや実績が伝わりません。

改善策

具体的なエピソードや数字を交えてアピールすることです。

「飲食店のアルバイトでは、1日平均100名以上の顧客応対を行い、顧客満足度調査で店舗内トップの評価を獲得しました」「物流センターでは、ミス率0%を6か月間維持し、責任者から表彰されました」のように、具体的な事例や数値を用いることで説得力が増します。

また、STAR法(Situation:状況、Task:課題、Action:行動、Result:結果)を活用するのも効果的です。

「人手不足の状況で(S)、納期を守るという課題があり(T)、シフト調整と作業効率化を提案・実行し(A)、納期遅れゼロを達成した(R)」といった形で、具体的なエピソードを構造化して伝えましょう。

フリーターの職務経歴書の注意点

フリーターが職務経歴書を作成する際には、正社員経験がなくても、アルバイト経験から得たスキルや強みを効果的に伝えることができます。

フリーターの職務経歴書の注意点
アルバイトでも職務内容を具体的に書く
複数のアルバイト経験は見やすく整理する
ブランク期間があっても前向きに説明する
ネガティブな表現は避ける

それでは順に見ていきましょう。

アルバイトでも職務内容を具体的に書く

職務経歴書においては、フリーターのアルバイト経験でも具体的な職務内容を記載することが重要です。

「接客をしていました」といった曖昧な表現ではなく、「レジ業務を担当し、1日平均200人のお客様に対応」「新人スタッフ5名の教育係を任された」など、数字や実績を交えて具体的に記述しましょう。

また、その業務を通じて身につけたスキルや成果も明記すると、より説得力が増します。

複数のアルバイト経験は見やすく整理する

フリーターとして複数のアルバイト経験がある場合は、時系列順に整理して見やすく記載することが大切です。

各職場での勤務期間、職種、主な業務内容を簡潔にまとめましょう。特に志望する職種に関連するアルバイト経験は詳しく記載し、あまり関連性のない経験は簡潔にまとめるといった工夫も有効です。

また箇条書きや表を使って整理すると、採用担当者が一目で内容を把握しやすくなります。

ブランク期間があっても前向きに説明する

職務経歴書でブランク期間がある場合も、フリーターとして正直に記載しつつ、前向きな説明を心がけましょう。

例えば、「スキルアップのための資格取得に集中していた期間」「自己啓発のための学習期間」など、その時間を有意義に使っていたことを伝えると良いでしょう。

また独学での学習など、職歴以外の経験も積極的に記載することで、空白期間のマイナスイメージを払拭できます。

ネガティブな表現は避ける

職務経歴書を作成する際、フリーターとしての経験を卑下するようなネガティブな表現は避けましょう。

「正社員経験がなく申し訳ありません」「フリーターだったので大したスキルはありません」といった自信のない表現は印象を悪くします。

フリーターの経験も、適切に表現すれば十分な強みになります。自信を持って自分の経験や能力をアピールすることが大切です。

フリーターの職務経歴書に関するよくある質問と回答

最後に、フリーターの方が職務経歴書を作成する際によくある質問と、その回答をご紹介します。

  • フリーターで正社員の経験がなくても職務経歴書は必要?
  • アルバイト経験しかないけど何を書けばいい?
  • 何年前のアルバイト経験まで書くべき?
  • 職務経歴書は手書きとパソコンどちらがいい?

それでは順に見ていきましょう。

フリーターで正社員の経験がなくても職務経歴書は必要?

職務経歴書は、フリーターで正社員経験がなくても必ず提出すべき書類です。多くの企業では、履歴書と職務経歴書のセットでの応募を求めており、職務経歴書が未提出だと選考に不利になる可能性があります。

フリーターの方は、アルバイトやパートの経験を詳細に記載することで、自分のスキルや強みをアピールできます。また、正社員経験がなくても、アルバイトで培った実務経験や、そこから得た知識・スキルは十分に評価の対象となります。

職務経歴書を通じて、フリーターとしての経験から得た強みを効果的に伝えることが、採用獲得への近道です。

アルバイト経験しかないけど何を書けばいい?

職務経歴書において、フリーターのアルバイト経験は十分に価値のある内容です。まず、各アルバイト先での具体的な業務内容、担当した役割、成果を詳細に記載しましょう。

また、アルバイトを通じて身につけた「顧客対応力」「チームワーク力」「問題解決能力」などのスキルも明記し、志望する職種に関連するものは特に詳しく書くと良いでしょう。

何年前のアルバイト経験まで書くべき?

職務経歴書に記載するフリーター時代のアルバイト経験は、基本的には直近5年程度が目安です。特に志望する職種に関連する経験であれば、5年以上前のものでも積極的に記載すると良いでしょう。

一方で、短期間(1ヶ月未満)の経験や、志望職種と全く関連性のないアルバイトは、省略するか簡潔にまとめることも検討します。また職歴が多すぎると読みづらくなるため、重要度の高いものを選んで記載することも大切です。

職務経歴書は手書きとパソコンどちらがいい?

職務経歴書は、フリーターの方も含めてパソコンで作成するのが現在の主流です。パソコンで作成すると、見やすく整理された書類を作成でき、修正や再利用も容易です。

多くの企業では、応募者のPCスキルを確認する意味でもWord等で作成された職務経歴書を期待しています。ただし、手書きを明確に指定している企業もあるため、応募要項を必ず確認しましょう。

パソコンで作成する場合は、以下がポイントです。

  • フォントや文字サイズを統一する
  • 箇条書きや表を活用して読みやすく整理する

印刷する際はきれいな白い用紙を使用し、読みやすさを確保しましょう。

まとめ

この記事では、フリーターの方が職務経歴書を作成する際の基本的な書き方や自己PRのコツについて解説しました。

アルバイト経験しかなくても、その経験から得たスキルや成果を具体的に伝えることで、あなたの強みをアピールできます。また、失敗例や注意点を踏まえて作成すれば、採用担当者に好印象を与える職務経歴書が完成するでしょう。

フリーターから正社員への一歩を踏み出すために、ぜひこの記事を参考に自信を持って職務経歴書を作成してください!