手取り22万円は額面で月収約26.4万円、年収では約317万円程度となります。

この記事では、手取り22万円の年収偏差値や男女別・業種別・地域別の位置づけを比較し、手取り22万円で実現できる生活レベルを詳しく解説します。

手取り22万円で快適に生活するコツや収入アップの方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

Contents

手取り22万円の実態!額面と年収換算の詳細

まず最初に、手取り22万円が額面でいくらになるのか、年収換算するといくらになるのか、また控除額の内訳などを詳しく解説します。

  • 手取り22万円は額面で月収26.4万円、年収は約317万円
  • 手取り22万円の平均的な控除額の内訳
  • 手取り22万円のボーナスあり・なしの年収シミュレーション

それでは順に見ていきましょう。

手取り22万円は額面で月収26.4万円、年収は約317万円

手取り22万円から逆算すると、月収の額面(総支給額)は約26.4万円となります。年収に換算すると、月収26.4万円×12ヶ月=約317万円となります。

【手取り22万円の月収・年収】

手取り 22万円
月収(額面) 264,000円
年収(額面) 3,168,000円

※月収額面は「給与試算」(給与ねっと)を使用して算出

この金額は、国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、25〜29歳の平均年収394万円より低く、20〜24歳の平均年収267万円より高い水準です。

つまり手取り22万円の収入は、若手社会人としては平均的な水準と言えるでしょう。また、この金額はボーナスを含まない場合の計算であり、ボーナスがある場合は年収がさらに増加します。

手取り22万円の平均的な控除額の内訳

手取り22万円の場合、額面給与26.4万円から約4.4万円が控除されています。

その内訳を見てみましょう。

【手取り22万円の総支給額と控除内訳】

手取り額 22万円
支給額 264,000円
  健康保険 13,000円
  厚生年金 23,790円
  雇用保険 1,315円
 保険料合計 38,105円
  所得税 5,680円
控除合計額 43,785円
差引手取額 220,215円

※控除額の内訳は「給与試算」(給与ねっと)を使用して算出

まず、社会保険料として健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料が控除されます。また所得税が税金として差し引かれます。

これらに加えて住民税も発生しますが、これは住んでいる地域によって前年の所得に基づいて計算され、通常は翌年6月から翌々年5月までの期間で徴収されます。

手取り22万円の場合、住民税は月額約1万円程度と考えられます。これらの控除は、将来の社会保障や地域の公共サービスを支える重要な財源となっています。

手取り22万円のボーナスあり・なしの年収シミュレーション

手取り22万円の年収は、ボーナスの有無によって大きく変わってきます。

ボーナスがない場合、年収は単純に月収の12倍で計算できるため、額面約317万円、手取り約264万円となります。

一方、ボーナスがある場合はどうでしょうか。

一般的に、ボーナスは基本給の2〜4ヶ月分が相場とされています。基本給が20万円と仮定すると、ボーナスは年間40〜80万円程度となり、年収は額面357〜397万円、手取り297〜331万円程度まで上昇します。

ただし、業種によってボーナスの支給額は大きく異なり、国税庁の統計データによると、電気・ガス・熱供給・水道業や金融業、情報通信業ではボーナスの額が大きい傾向にあります。

手取り22万円は少ない?年代・性別・業種別・地域別の比較

手取り22万円という給与水準が多いのか、少ないのか。手取り22万円の評価は、年齢や性別、業種、地域によって大きく変わってきます。

この章では、さまざまな角度から手取り22万円の位置づけを分析しましょう。

  • 初任給が手取り22万円は高い?学歴別の新卒の平均月収
  • 20代で手取り22万円の立ち位置
  • 30代で手取り22万円は厳しい?
  • 男女別でみる手取り22万円の評価
  • 業種別にみる手取り22万円の位置づけ
  • 地方と都市部での手取り22万円の違い

それでは順に見ていきます。

初任給が手取り22万円は高い?学歴別の新卒の平均月収

新卒の初任給として手取り22万円は、全体的に見ると平均よりやや高い水準と言えます。

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、新卒の平均月収(所定内給与額)は以下のようになります。

【新卒の平均月収】

最終学歴 平均月収
(所定内給与額)
中央値
(所定内給与額)
高校 19.8万円
(男性20.1万円、女性19.2万円)
19.5万円
専門学校 22.3万円
(男性21.9万円、女性22.5万円)
21.9万円
高専・短大 22.4万円
(男性23.1万円、女性22.1万円)
21.8万円
大学 24.8万円
(男性25.1万円、女性24.5万円)
24.1万円
大学院 28.7万円
(男性29万円、女性27.8万円)
27.9万円

※出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」の「新規学卒者の所定内給与額」及び「新規学卒者の所定内給与額階級別労働者数及び所定内給与額の分布特性値」より
※短時間労働者(パートタイム労働者)を除く

初任給が手取り22万円というのは、専門学校卒や高専・短大卒の平均を上回り、大学卒の平均に近い水準であることがわかります。

20代で手取り22万円の立ち位置

20代の手取り22万円は、年齢によっても評価が分かれます。

国税庁のデータによると、20代前半平均年収は267万円であるため、手取り22万円(年収換算約317万円)は平均を上回る好条件と言えます。

一方、20代後半(25〜29歳)になると平均年収は394万円まで上昇するため、手取り22万円は平均を下回ることになります。

【年代別の平均年収】

年齢層 平均年収 男性 女性
全体 460万円 569万円 316万円
~19歳 112万円 133万円 93万円
20~24歳 267万円 279万円 253万円
25~29歳 394万円 429万円 353万円
30~34歳 431万円 492万円 345万円
35~39歳 466万円 556万円 336万円
40~44歳 501万円 612万円 343万円
45~49歳 521万円 653万円 343万円
50~54歳 540万円 689万円 343万円
55~59歳 545万円 712万円 330万円
60~64歳 445万円 573万円 275万円
65~69歳 354万円 456万円 232万円
70歳以上 293万円 368万円 197万円

※出典:国税庁令和5年分 民間給与実態統計調査」の「(第 14 図)年齢階層別の平均給与」より
※正社員以外を含む

また手取り22万円の年収偏差値を見ると、25歳の場合、全体で50.1とほぼ平均値です。しかし学歴別では、高卒で53.2と平均より高いのに対し、大卒では47.6とやや低めとなっています。

したがって、20代で手取り22万円の評価は平均的といえますが、20代後半になるにつれて、スキルアップや転職によって収入アップを図ることも検討したほうがいいでしょう。

【手取り22万円の正社員の年収偏差値】

手取り額 22万円
月収額面 264,000円
年収額面 3,168,000円
年収偏差値 総合 50.1
高卒 53.2
大卒 47.6
中小企業 50.9

※出典:年収偏差値チェッカー
※25歳の場合

30代で手取り22万円は厳しい?

30代になると、手取り22万円は全国平均と比較してやや厳しい水準となります。

先ほどの【年代別の平均年収】の表にあるとおり、国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、30〜34歳の平均年収は431万円、35〜39歳では466万円となっています。

つまり、手取り22万円の年収換算は約317万円であり、30代の平均年収を大きく下回ることになります。

さらに30代は結婚や出産、住宅購入など、人生の大きなイベントが重なる時期でもあります。特に家族を持つ場合、教育費や住居費などの支出が増加するため、手取り22万円では家計が厳しくなる可能性があります。

男女別でみる手取り22万円の評価

手取り22万円の評価は男女によって異なります。国税庁のデータによると、全年齢層での平均年収は男性が569万円、女性が316万円となっています。

また、手取り22万円の年収換算(約317万円)は女性の平均年収とほぼ同水準ですが、男性の平均年収を大きく下回ります。

また雇用形態別では、正社員の平均年収は男性が594万円、女性が413万円であるため、正社員の場合は手取り22万円はやや低めの水準と言えるでしょう。

【男女別の平均年収】

平均年収 うち
正社員 正社員以外
全体 460万円 530万円 202万円
男性 569万円 594万円 269万円
女性 316万円 413万円 169万円

※出典:国税庁令和5年分 民間給与実態統計調査」の「(第8表)平均給与」より

業種別にみる手取り22万円の位置づけ

手取り22万円の評価は業種によっても大きく異なります。

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、業種別の平均年収は、電気・ガス・熱供給・水道業が775万円、金融業・保険業が652万円、情報通信業が649万円と高い一方、サービス業は378万円、農林水産・鉱業は333万円、宿泊業・飲食サービス業は264万円と低くなっています。

手取り22万円(年収換算約317万円)は、宿泊業・飲食サービス業や農林水産・鉱業では平均を上回りますが、製造業(533万円)や建設業(548万円)などでは平均を下回ります。

このように業種によって給与水準が大きく異なるため、転職を考える際は業種選びが重要なポイントのひとつとなります。

【業種別の平均年収】

業種 平均年収 内訳
給料・手当 賞与
全体平均 460万円 388万円 71万円
電気・ガス・熱供給・水道業 775万円 636万円 139万円
金融業、保険業 652万円 503万円 149万円
情報通信業 649万円 529万円 120万円
学術研究、専門・技術サービス業、教育・学習支援業 551万円 451万円 100万円
建設業 548万円 467万円 81万円
複合サービス業 535万円 418万円 117万円
製造業 533万円 430万円 103万円
運輸業、郵便業 473万円 410万円 63万円
不動産業、物品賃貸業 469万円 406万円 63万円
医療、福祉 404万円 351万円 52万円
卸売業、小売業 387万円 333万円 54万円
サービス業 378万円 335万円 43万円
農林水産・鉱業 333万円 290万円 44万円
宿泊業、飲食サービス業 264万円 248万円 16万円

※出典:国税庁令和5年分 民間給与実態統計調査」の「(第 13 図)業種別の平均給与」より
※正社員以外を含む

地方と都市部での手取り22万円の違い

手取り22万円の価値は、住んでいる地域によっても大きく変わります。

厚生労働省の「2023年賃金構造基本統計調査」によると、東京都の平均年収は546.5万円、大阪府は510.3万円と高い一方、秋田県は381.6万円、宮崎県は368.0万円と低くなっています。

つまり手取り22万円(年収換算約317万円)は、東京や大阪などの大都市では平均より低く、地方では平均に近い水準といえます。

【都道府県別の平均年収・平均月収】

都道府県 平均年収 平均月収(所定内給与額) 都道府県 平均年収 平均月収(所定内給与額)
全国平均 472.9万円 31.8万円 三重県 455.3万円 30.5万円
北海道 422.4万円 28.9万円 滋賀県 455.5万円 30.3万円
青森県 357.4万円 25.0万円 京都府 470.0万円 31.6万円
岩手県 379.6万円 26.0万円 大阪府 510.3万円 34.0万円
宮城県 419.5万円 28.9万円 兵庫県 477.3万円 31.7万円
秋田県 381.6万円 26.1万円 奈良県 437.2万円 30.2万円
山形県 372.3万円 25.6万円 和歌山県 438.6万円 29.8万円
福島県 406.7万円 27.9万円 鳥取県 368.9万円 25.8万円
茨城県 465.5万円 31.2万円 島根県 395.8万円 26.9万円
栃木県 496.3万円 32.3万円 岡山県 430.4万円 29.1万円
群馬県 435.9万円 29.7万円 広島県 444.3万円 29.7万円
埼玉県 460.9万円 31.7万円 山口県 433.8万円 29.0万円
千葉県 453.0万円 31.0万円 徳島県 396.6万円 27.1万円
東京都 546.5万円 36.9万円 香川県 410.5万円 27.9万円
神奈川県 530.5万円 35.0万円 愛媛県 411.3万円 28.0万円
新潟県 396.7万円 27.0万円 高知県 399.7万円 27.3万円
富山県 437.2万円 29.4万円 福岡県 437.7万円 29.7万円
石川県 432.3万円 29.0万円 佐賀県 395.8万円 26.9万円
福井県 420.7万円 28.5万円 長崎県 376.2万円 25.7万円
山梨県 437.4万円 29.2万円 熊本県 394.1万円 26.9万円
長野県 428.7万円 28.8万円 大分県 399.9万円 27.1万円
岐阜県 435.9万円 29.2万円 宮崎県 368.0万円 25.4万円
静岡県 461.0万円 30.5万円 鹿児島県 389.5万円 26.8万円
愛知県 490.0万円 32.2万円 沖縄県 368.3万円 26.5万円

※出典:厚生労働省の2023年(令和5年) 賃金構造基本統計調査 をもとに算出
※平均年収は、「所定内給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」により算出(所定内給与額は各種手当を除く)
※短時間労働者(パートタイム労働者)を除く

しかし、重要なのは実質的な生活水準です。

都市部は家賃や物価が高いため、手取り22万円では生活が厳しくなりがちです。一方、地方では家賃や生活費が安いため、同じ手取り22万円でもより豊かな生活を送れる可能性があります。

特に一人暮らしの場合、都市部と地方では家賃だけで月3〜5万円の差が生じることもあり、地方での手取り22万円は都市部よりも相対的に高い価値を持つといえるでしょう。

手取り22万円の生活レベルは?ケース別生活費シミュレーション

手取り22万円が同じでも、ライフスタイルや家族構成によって生活レベルは大きく変わります。

手取り22万円で実際にどのような生活ができるのか、具体的なシミュレーションを通して見ていきましょう。

  • 手取り22万円で一人暮らしは厳しい?生活費の内訳
  • 手取り22万円で家族3人が生活できる?生活費の内訳
  • 手取り22万円なら家賃はいくらまで?エリア別の目安

それでは順に解説します。

手取り22万円で一人暮らしは厳しい?生活費の内訳

手取り22万円で一人暮らしをする場合、適切な家計管理ができれば無理なく生活できる水準です。

一般的な支出として、家賃は手取りの30%程度が目安とされているため、約6.6万円が上限となります。具体的には、次のような生活費の配分になります。

【手取り22万円の生活費内訳】
<一人暮らしの場合>

家賃 60,000円
食費 40,000円
水道光熱費 15,000円
通信費 10,000円
交通費 10,000円
日用品費 5,000円
娯楽・交際費 20,000円
保険・医療費 10,000円
貯金 50,000円
合計 220,000円

ただし都市部では家賃が高いため、家賃を抑えるために少し郊外に住んだり、ルームシェアを検討したりする方法もあります。また食費は自炊を中心にすることで大幅に節約でき、手取り22万円でも十分な貯金ができる生活設計が可能です。

手取り22万円で家族3人が生活できる?生活費の内訳

手取り22万円で家族3人(夫婦と子ども1人)が生活するのは、正直なところかなり厳しいといわざるを得ません。家族3人の標準的な生活費の内訳は、次のようにシミュレーションできます。

【手取り22万円の生活費内訳】
<家族3人の場合>

家賃 80,000円
食費 60,000円
水道光熱費 20,000円
通信費 15,000円
交通費 15,000円
日用品費 10,000円
教育費 20,000円
保険・医療費 15,000円
娯楽・交際費 10,000円
合計 245,000円

このように、手取り22万円では毎月2万5,000円のマイナスとなってしまいます。特に子どもの教育費は年齢とともに増加するため、将来的にさらに厳しくなる可能性があります。

この状況を改善するには、配偶者の収入や児童手当などの社会保障制度の活用が必要です。また家計の見直しとして、家賃の安い地域への引っ越しや食費の節約、不要な契約の見直しなども検討する必要が出てくるでしょう。

手取り22万円なら家賃はいくらまで?エリア別の目安

手取り22万円の場合、家賃の上限は手取りの30%である6.6万円が一般的な目安となります。

しかし実際の家賃相場はエリアによって大きく異なります。

たとえば東京23区内では、ワンルームでも平均7〜8万円と高額で、手取り22万円では厳しい状況です。一方、東京都下や神奈川県、千葉県、埼玉県のベッドタウンでは、ワンルームやコンパクトな1LDKが5〜7万円程度で見つかる可能性が高いです。

一方、地方では4〜5万円で広くて新しい物件に住めることも。手取り22万円の家賃は、住む地域によって選択肢が大きく変わるため、住居費と通勤時間のバランスを考慮した選択が重要です。

手取り22万円で一人暮らしがきついと感じる理由と対処法

手取り22万円の一人暮らしでつらいと感じる原因とその解決策を見ていきましょう。

手取り22万円で一人暮らしがきついと感じる理由
  1. 家賃が手取りの40%以上を占めてしまう
  2. 水道光熱費や通信費などの固定費が高額になりがち
  3. 外食や中食に頼るとあっという間に食費が膨らむ
  4. 将来への貯蓄ができず不安を感じる

それでは順に解説します。

① 家賃が手取りの40%以上を占めてしまう

手取り22万円で暮らしがきつい最大の理由は家賃負担の重さです。

都市部では家賃相場が高く、手取りの40%以上を占めることも珍しくありません。理想的な家賃は手取りの30%(約6.6万円)ですが、東京や大阪では好条件の物件を見つけるのが難しいでしょう。

対策としては、次のような工夫が考えられます。

  • 駅から離れた物件を選ぶ
  • 築年数が古い物件を検討する
  • 面積の狭い物件にする
  • ルームシェアを利用する など

ただし、勤務先から離れると交通費や通勤時間が増えるため、バランスも重要です。

② 水道光熱費や通信費などの固定費が高額になりがち

手取り22万円の生活で意外と負担になるのが、水道光熱費や通信費などの固定費です。

冬の暖房費や夏の冷房費は予想以上に高額になります。またスマホ、ネット回線、各種サブスクリプションなど、気づけば月に数万円に達していることも。

この場合の対策は、次のとおりです。

  • 節水・節電の徹底
  • 格安SIMの活用
  • 不要なサブスクリプションサービスの解約の検討 など

このような工夫を通して、固定費を毎月1万円削減できれば年間12万円の節約になります。

③ 外食や中食に頼るとあっという間に食費が膨らむ

手取り22万円の一人暮らしで大きな出費となるのが食費です。

一人暮らしだと自炊する意欲が減り、外食や中食に頼りがちになります。たとえば毎日ランチ800円、夕食1,000円だと月5.4万円もかかり、手取りの約25%も消えてしまいます。

対策としては、以下のような方法が挙げられます。

  • 自炊習慣を身につける
  • 週末に作り置きしておく
  • シンプルな調理法の料理で継続を心がける など

手取り22万円の生活がきつい場合は、食費を3万円程度に抑えられるように工夫してみましょう。

④ 将来への貯蓄ができず不安を感じる

手取り22万円で生活すると、毎月の出費で精一杯で貯金ができず将来に不安を感じることがあります。

特に住宅購入や結婚など大きなライフイベントには相応の資金が必要になるため、早めに少額からでも貯蓄や投資などにより財産形成していくことが重要です。

対策としては、次のようなアプローチ方法があります。

  • 収入増加(少額投資や副業、スキルアップなど)
  • 支出削減(家賃や固定費の見直し)
  • 先取り貯金 など

中でも最も効果的なのは「先取り貯金」で、給料日にまず決めた額を貯金口座に入れる習慣をつけることが大切です。

手取り22万円の生活が地方移住で劇的に変わる!5つの理由

手取り22万円の生活に苦しさを感じている方にとって、都市部から地方への移住は生活水準を大きく向上させる可能性があります。

ここでは、手取り22万円という同じ収入でも、地方では生活が楽になる理由を解説します。

手取り22万円でも地方では生活が楽になる理由
  1. 都市部と比較して家賃が30〜50%安い
  2. 通勤距離と通勤コストが大幅に減少する
  3. 食費や日用品の物価が比較的安い傾向にある
  4. 娯楽や交際費にかける支出が自然と減る
  5. 地方自治体による移住者支援制度が充実している

それでは順に見ていきましょう。

理由① 都市部と比較して家賃が30〜50%安い

手取り22万円の生活が地方移住で改善する最大の理由は家賃の大幅削減です。

東京23区内のワンルームは平均約8万円ですが、地方都市では同等物件が4〜5万円程度で借りられます。たとえば地方で家賃が4万円に抑えられると、手取りに対する家賃の割合は18%まで下がります。

この差額の4万円は、毎月の貯金や生活レベルの向上に充てられます。将来的には、住宅購入も手が届きやすくなるのです。

理由② 通勤距離と通勤コストが大幅に減少する

地方移住の大きなメリットのひとつとして、通勤時間と交通費の削減があります。

都市部では片道1時間以上、満員電車での通勤ストレスも大きく、定期券代も月1〜2万円かかります。一方、地方では職場と住居が近く、自転車や徒歩通勤も可能で交通費をほぼゼロにできることも。

車通勤でもガソリン代や駐車場代を含め月1万円程度です。さらに通勤時間が減ることで時間的余裕も生まれ、副業や自己啓発にも使えます。

理由③ 食費や日用品の物価が比較的安い傾向にある

地方移住の魅力は食費や日用品の価格が安い傾向にあることです。

手取り22万円の生活で食費は大きな支出ですが、地方では地元産の新鮮な野菜や魚が安く手に入ります。直売所や地元スーパーでは都市部より2〜3割安く食材を購入できることも。

外食コストも低めで、同じチェーン店でも価格が10〜20%安いケースがあります。地方の商業施設は家賃コストが低く、日用品も安価に提供されているからです。

理由④ 娯楽や交際費にかける支出が自然と減る

手取り22万円で都市部と地方の大きな違いは、娯楽や交際費にも表れます。

都市部には多様な娯楽施設や飲食店があり、つい誘惑で支出が増えてしまいがちです。しかし、地方では低コストの自然を活かしたレジャーが多くあり、散歩やハイキング、釣りなどの趣味を楽しめる環境があります。

その結果、手取り22万円の娯楽費・交際費の差額は貯蓄に回せます。

理由⑤ 地方自治体による移住者支援制度が充実している

手取り22万円の生活改善に役立つのが自治体の移住支援制度です。

人口減少地域では移住者向けの支援が充実しています。家賃補助では月2〜3万円、1〜3年間の補助が受けられることも。住宅購入や改修の補助金も数十万〜数百万円支給される自治体があります。

起業や就農支援制度も多く、給与収入に加えて副収入を得る機会も増えます。子育て世帯向けには保育料無料化や医療費助成なども。

手取り22万円でも、このような移住者の支援制度を活用すれば都市部より豊かな生活が可能となります。

手取り22万円から収入アップを目指す戦略

最後に、手取り22万円からより高い収入を目指したい方のために、3つの収入アップ戦略をご紹介します。

手取り22万円から収入アップを目指す戦略
資格取得・キャリアアップで手取り22万円から脱出する
転職で手取りアップを実現する
手取り22万円をキープしながら副業で収入を増やす

それでは順に見ていきましょう。

戦略① 資格取得・キャリアアップで手取り22万円から脱出する

手取り22万円から収入アップを目指すなら、業界に関連する資格取得が効果的です。資格取得は昇給交渉の強力な材料となり、専門性の証明になります。

たとえばIT分野ではプログラミングスキルや情報処理資格、金融業界ではFP資格や簿記検定などが評価されます。

また社内プロジェクトへの積極的な参加や上司へのアピールも重要です。資格取得で月1〜3万円の昇給が期待できるケースも多く、年収にすると12〜36万円のアップにつながります。

戦略② 転職で手取りアップを実現する

手取り22万円からの大幅な収入アップには、転職も有効な選択肢です。

転職による年収アップ率は平均15〜20%といわれており、手取り22万円なら約25〜26万円への増加が期待できます。

転職を成功させるポイントは、以下のとおりです。

  • 現在のスキルを客観的に評価し、市場価値の高い職種や成長業界を狙う
  • 大手転職サイトやエージェントを活用する
  • 職務経歴書は実績を数値で示してアピールする
  • 面接対策を万全に行う

    戦略③ 手取り22万円をキープしながら副業で収入を増やす

    手取り22万円の本業を維持しながら副業で収入アップを図るのも効果的な戦略です。

    クラウドソーシングサイトでのWebライティングやデザイン、プログラミング案件は月5〜10万円の副収入が見込めます。また、フリマアプリやハンドメイド販売、スキルシェアなども人気の副業です。

    副業を始める際は会社の副業規定を確認し、本業に支障が出ないよう時間管理を徹底しましょう。また副業収入は確定申告が必要なので税金面にも注意が必要です。

    まとめ

    この記事では、手取り22万円の実態から年収偏差値、年代・性別・業種別・地域別の年収比較、生活レベル、生活がきつい場合の対処法から収入アップ戦略まで詳しく解説しました。

    手取り22万円という金額は20代では平均的ですが、30代以降では厳しくなります。一方、地方移住や固定費削減、貯金の習慣化により、生活の質を向上できる可能性があります。

    また、長期的には資格取得や転職、副業などで収入アップを目指すことを検討してみましょう。