事務職のキャリアパスは、一般事務から経理事務、営業事務まで様々な選択肢があります。
「事務職はキャリアにならないのでは?」と不安を抱く方も多いと思いますが、適切なスキルアップと戦略的なキャリアプランによって、キャリアアップや年収アップも期待できます。
この記事では、事務職のキャリアパスについて詳しく解説。成長戦略から転職を成功させるためのポイントまで、実践的なアドバイスをお届けします。
未経験から事務職への転職を考えている方も、すでに事務職として働いている方も、ぜひ最後まで読んでキャリア形成のヒントにしてください!
【まずはチェック!!】求人数の多い大手転職サービスが人気!おすすめの求人数比較表!
大手転職サービスの取り扱い求人件数を独自調査。転職サービスの専任担当者が最新の取り扱い求人情報を確認し、求人数比較表にまとめています。転職活動にあたってはエージェントやサイトを積極的に活用しましょう。まずは一通りサービスを体験してみて自分にあったサービスを見つけることをおすすめします。比較表はこちら。
右にスクロールできます
おすすめ | リクルートエージェント | doda | マイナビAGENT | リクナビNEXT | パソナキャリア | ビズリーチ | リクルートダイレクトスカウト | マイナビ転職 | エン転職 | JACリクルートメント | type |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
特色 | 全年代・全業界 | 全年代・全業界 | 全業界 | 全年代・全業界 | ハイクラス・女性向け | ハイクラス全年代・業界 | ハイクラス・全年代 | 全年代・全業界 | 全年代・全業界 | ハイクラス | 全業界・首都圏 |
求人数 | 511,294件 | 257,653件 | 非公開 | 995,000件以上 | 45,335件 | 147,335件 | 427,179件 | 非公開 | 122,851件 | 21,306件 | 2,309件 |
求人の豊富さ | |||||||||||
ポイント | 非公開求人も多数 | エージェント・サイト両方の利用が可能 | 地方の求人も充実 | 企業からのオファーあり | オファーも受けられる | 2種類のスカウトあり | 登録するとスカウトが多数届く | スカウトサービスあり | 利用者の満足度が高い | コンサルタントのサポートが手厚い | とくにエンジニア、20代、女性の求人に強み |
詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
2024年12月23日調査:各転職エージェントの取り扱い求人件数・各転職サイトの掲載求人数
Contents
事務職のキャリアパスとは?基本を理解しよう
事務職のキャリアパスは、一般的な事務作業から専門的な業務まで、幅広い選択肢があります。経験を積むことで、マネジメント職や専門職など様々な方向へキャリアアップが可能です。
まずは事務職のキャリアパスについて、基本的な特徴や役割、必要なスキルを理解しましょう。
- 事務職のキャリアパスの特徴
- 事務職の種類と役割
- 事務職に求められる基本的なスキル
- 事務職の平均年収と待遇
それでは順に見ていきましょう。
事務職のキャリアパスの特徴
事務職のキャリアパスには、大きく分けて2つの方向性があります。
1つは経験を積んでスペシャリストとして成長する道、もう1つはマネジメント職として組織を統括する道です。一般事務からスタートし経理事務や営業事務など専門分野に特化していくことで、より高度な業務を担当することができます。
またチームリーダーや管理職として部下の育成や業務管理を行う道もあります。
近年では、デジタル化の進展により、ITスキルを活かした新しいキャリアパスも増えています。データ分析やシステム管理など、テクノロジーを活用した専門性の高い職種へのキャリアチェンジも可能です。
特に女性の事務職では、結婚や出産などのライフイベントに合わせて柔軟な働き方を選択できる点も特徴的です。
事務職の種類と役割
事務職には、主に次のような種類があります。
- 一般事務
- 経理事務
- 営業事務
- 人事事務
一般事務は、文書作成や電話対応、スケジュール管理など基本的な業務を担当します。経理事務は、会計処理や給与計算、税務申告など財務関連の業務を行います。
営業事務は、受発注管理や顧客対応、営業支援などを担当します。人事事務は、採用や労務管理、社会保険手続きなどの業務を行います。
それぞれの事務職には専門的な知識やスキルが求められ、経験を積むことでより高度な業務を任されるようになります。また複数の事務職の経験を積むことで、幅広い視点を持った事務のスペシャリストとして活躍することもできます。
事務職に求められる基本的なスキル
事務職に求められる基本的なスキルとして、まずPCスキルが挙げられます。
WordやExcelなどのOfficeソフトの操作はもちろん、社内システムやグループウェアの使用にも習熟している必要があります。また正確な文書作成能力やコミュニケーション能力も重要です。
さらに電話対応やメール作成、社内外との連絡調整など、ビジネスマナーを踏まえた適切なコミュニケーション力、そして業務の効率化や改善を提案できる論理的思考力や、複数の業務を同時に進められるマルチタスク能力も必要です。
また英語力やITスキルなど専門的なスキルを身につけることで、キャリアアップの可能性を広げることもできます。
- 事務職に求められる基本スキルはコレ!
-
- PCスキル(WordやExcelなどのOfficeソフトの操作)
- 社内システムやグループウェアの使用スキル
- 文書作成・メール作成能力
- コミュニケーション能力
- 電話対応スキル
- ビジネスマナー
- 業務の効率化のための論理的思考力
- マルチタスク能力
事務職の平均年収と待遇
事務職の年収は、経験年数や職種、企業規模によって大きく異なります。
新卒での一般事務の初任給は、月給20万円前後が一般的です。経験を積むと年収300〜400万円程度となり、専門性を高めることで更なる収入アップが期待できます。管理職になると年収500万円以上も可能です。
福利厚生面では、大手企業を中心に充実した制度が整っています。育児・介護との両立支援制度や在宅勤務制度なども整備され、ワークライフバランスを重視した働き方が可能です。
また資格取得支援制度やスキルアップ研修など、自己啓発のサポートも充実している企業が増えています。
事務職のキャリアパス
事務職のキャリアパスには、以下のような選択肢があります。
- スペシャリストとして成長するキャリアパス
- マネジメント職を目指すキャリアパス
- 専門職へのキャリアチェンジ
ひとつずつ見ていきましょう。
スペシャリストとして成長するキャリアパス
事務のスペシャリストになるキャリアパスでは、特定の分野で高度な専門性を身につけることを目指します。
たとえば経理事務であれば、簿記や会計の知識を深め、財務分析や税務申告など専門的な業務を担当します。営業事務では、商談管理や受発注業務の効率化、売上分析など、営業部門の中核を担う存在となります。
キャリアアップのためには、関連資格の取得や専門知識の習得が重要です。実務経験と資格を組み合わせることで、より高度な業務を任されるようになり、年収アップにもつながります。
30代から事務職にキャリアチェンジする場合にも、専門性を磨くことで活躍の場を広げることができます。
マネジメント職を目指すキャリアパス
事務のマネジメント職を目指すキャリアパスでは、チームリーダーから課長、部長へと組織管理の責任者になることを目標とします。
キャリアパスを進めるためには、業務管理やスケジュール調整だけでなく、部下の育成や評価、業務改善の推進など、マネジメントスキルが求められます。また経営層との折衝や他部門との連携など、より広い視野での判断が必要となります。
このキャリアパスでキャリアアップを加速させるには、リーダーシップ研修やマネジメント研修への参加、MBA取得なども有効です。実務経験に加えて、組織マネジメントの知識やスキルを習得することで、より高いポジションを目指すことができます。
専門職へのキャリアチェンジ
事務職の経験を活かして、専門職へのキャリアチェンジを目指すキャリアパスもあります。
たとえばIT業界では、業務システムの運用管理や社内SEとして活躍する道が考えられます。また人事部門のスペシャリストや経理のエキスパートとして、より専門的な職種にキャリアチェンジすることも可能です。
ただし事務から専門職へのキャリアチェンジには、計画的な準備と学習が必要です。現在の業務と並行して必要なスキルを習得し、段階的にキャリアを築いていくことが重要です。
特にIT業界へのキャリアチェンジでは、プログラミングやデータベースの基礎知識など技術的なスキルの習得が求められます。
一般事務職のキャリアアップ戦略
一般事務職のキャリアアップには、明確な目標設定と計画的な行動が重要です。スキルアップや資格取得を通じて、より専門的な業務や管理職を目指すことができます。成功事例から学び、効果的なキャリアアップ戦略を立てましょう。
- 一般事務のキャリアアップモデル
- 具体的な行動計画の立て方
- キャリアアップ成功事例に学ぶポイント
それでは順に見ていきましょう。
一般事務のキャリアアップモデル
一般事務のキャリアアップには、2つの主要な道筋があります。1つは管理職を目指すキャリアアップモデル、もう1つはより専門的な業務を目指すキャリアアップモデルです。
管理職を目指す場合、まずは2〜3年の基礎的な実務経験を積み、業務の全体像を把握します。その後、チームリーダーとして後輩の指導や業務の取りまとめを担当し、マネジメントスキルを養います。
5年程度の経験を積むと係長や課長補佐として、部門全体の業務管理や改善提案を行うようになります。このプロセスでは、リーダーシップ研修への参加やプロジェクトマネジメントの経験を積むことが重要です。
一方、専門的な業務を目指す場合は、基礎経験を活かして特定の分野に特化していきます。たとえば経理事務であれば、簿記の資格を取得しながら財務分析や決算業務を担当したり、人事事務では労務管理や採用業務のスペシャリストを目指したりします。
また、Excelの高度な活用やデータ分析など、デジタルスキルを磨いてIT関連の専門職を目指すことも可能です。30代からでも、計画的なスキルアップを行うことで、専門職としてのキャリアを築くことができます。
具体的な行動計画の立て方
一般事務でキャリアアップするための行動計画は、短期・中期・長期の目標を設定し、それぞれの達成に必要なアクションを具体化します。
まずは1年以内の短期目標として、現在の業務の効率化や必要な資格の取得を計画します。3〜5年の中期目標では、専門分野の確立や上位職への昇進を目指します。
目標達成のためには、日々の業務で意識的にスキルアップを図ることが重要です。新しい業務に積極的にチャレンジしたり、業務改善を提案したりすることで実践的なスキルを身につけることができます。
また社内外の研修やセミナーに積極的に参加したり、自己啓発の時間を確保するなど、自主的な学習も欠かせません。
キャリアアップ成功事例に学ぶポイント
一般事務職でキャリアアップに成功した事例から学べるポイントとして、まず主体的な学習姿勢が挙げられます。
業務に必要な資格を積極的に取得したり、新しいスキルの習得に挑戦したりすることで着実にキャリアを築いています。また上司や先輩に積極的に相談し、アドバイスを得ながら成長を続けることも重要です。
さらに社内外のネットワークを広げることで、新しい機会や情報を得ることができます。勉強会やセミナーへの参加、同業者との交流など、積極的な情報収集と人脈作りが、キャリアアップの可能性を広げています。
営業事務職のキャリアプラン事例 ~5年後・10年後に目指す姿へ~
営業事務職のキャリアプランを考える際は、5年後、10年後のキャリアビジョンを明確にすることが重要です。未経験からスタートする場合でも、計画的なスキルアップと経験の積み重ねによって着実なキャリアを築くことができます。
- 5年後を見据えた事務職のキャリアプラン
- 10年後の目標を定める事務職のキャリアビジョン
- 未経験から始める営業事務の心得
それでは順に見ていきましょう。
5年後を見据えた事務職のキャリアプラン
事務職として5年後のキャリアを考える際は、まず基本的なスキルの習得から始めます。
1年目は基礎的な事務作業やビジネスマナーを身につけ、2年目からはExcelなどのPCスキルを向上させます。3年目には業務の効率化や改善提案ができるレベルを目指し、4年目以降は後輩の指導や専門分野での活躍を視野に入れます。
目標達成のためには、年次ごとの具体的な行動計画が必要です。たとえば資格取得のスケジュールを立てたり、新しい業務にチャレンジしたりするなど、着実にスキルアップを図ります。
また上司との定期的な面談を通じて、キャリアプランの進捗を確認しながら必要に応じて計画を修正することも重要です。
10年後の目標を定める事務職のキャリアビジョン
10年後のキャリアビジョンでは、マネジメント職や専門職など、より具体的な目標を設定します。
たとえば営業事務のリーダーとして部門全体の業務を統括したり、営業支援の専門家として戦略的な提案ができる存在を目指したりします。この段階では、業務知識だけでなく、マネジメントスキルや経営的な視点も必要となります。
またデジタル化の進展を見据え、データ分析やシステム活用など、新しいスキルの習得も重要です。キャリアビジョンの実現には、計画的な学習と実践、そして柔軟な対応力が求められます。
特に30代から営業事務でキャリアアップするためには、経験を活かしながら新しい業務にチャレンジする積極性が重要です。
未経験から始める営業事務の心得
未経験から営業事務をスタートする際は、基本的なビジネスマナーとPCスキルの習得が最優先です。
特にExcelの基本操作やビジネスメールの作成など、日常的に使用するスキルは早期に習得する必要があります。また営業部門特有の用語や業務フローを理解し、徐々に実践的なスキルを身につけていきます。
成長のためには、先輩社員から積極的に学ぶ姿勢が重要です。分からないことは素直に質問し、アドバイスを実践に活かすことで、着実にスキルアップを図ることができます。
また営業担当者とのコミュニケーションを大切にし、営業の視点や顧客ニーズを理解することで、より効果的な支援ができるようになります。
事務職のキャリアアップにつながる資格取得のおすすめ
事務職のキャリアアップには、専門的な資格の取得が効果的です。基本的な事務系資格から、経理・財務関連の資格、さらにはITスキルを証明する資格まで、目的に応じた資格取得を目指しましょう。
<事務職のキャリアアップにおすすめの資格一覧>
種類 | 資格 | 取得のメリット |
---|---|---|
事務系 |
|
|
経理・財務系 |
|
|
ITスキル系 |
|
|
国際関連 |
|
|
それでは順に見ていきましょう。
それでは順に見ていきましょう。
基本的な事務系資格
事務職の基本となる資格には、秘書検定やビジネス実務マナー検定などがあります。
これらの資格は、ビジネスマナーやコミュニケーションスキルを証明する指標として広く認知されています。また文書作成能力を証明するビジネス文書検定や、PCスキルを示すMOS(Microsoft Office Specialist)なども、事務職の基礎資格として重要です。
特に秘書検定は、電話応対やスケジュール管理など、実務で必要なスキルを体系的に学べる点が特徴です。資格取得を通じて基本的な知識やビジネススキルを身につけることができ、キャリアアップの基盤となります。
経理・財務関連の資格
経理事務への専門特化を考える場合、日商簿記検定は必須の資格です。3級から始めて2級、1級へとステップアップすることで、より高度な経理業務に対応できるようになります。
またファイナンシャル・プランニング技能検定や税理士試験なども、財務知識を深めるための有効な資格です。
これらの資格は、経理部門でのキャリアアップだけでなく、経営判断に必要な財務知識を身につける上でも重要です。資格取得によって専門性が認められ、より責任ある立場での活躍が期待できます。
IT・デジタルスキル系の資格
デジタル化が進む現代では、ITスキルを証明する資格の重要性が増しています。
特に事務職にとってExcelのスキルは必須です。MOS Excel ExpertやExcel VBAベーシックなどの資格取得により、データ分析や業務効率化の能力を証明することができます。
また情報処理技術者試験のITパスポートは、ITの基礎知識を証明する入門的な資格として人気があります。データベースやプログラミングの基礎を学べるSQL検定、Javaプログラミング能力認定試験なども、キャリアの幅を広げる上で有効です。
事務職はキャリアにならないって本当?陥りやすいキャリアの罠と対策
「事務職はキャリアにならない」という声を聞いたことはありませんか?
確かに漠然と日々の業務を行っているだけでは、キャリアの停滞を招くかもしれません。しかし事務職でもキャリアを築くことは十分に可能です。
ここでは、事務職が陥りやすいキャリア停滞の原因と解決策について考えていきます。
- キャリアが停滞する原因とは
- スキルアップが遅れる理由
- キャリアの行き詰まりを防ぐ3つの対策
それでは順に見ていきましょう。
キャリアが停滞する原因とは
事務職のキャリアが停滞する主な原因として、まず目標設定の曖昧さが挙げられます。
「とりあえず事務職」という意識で働き始め、明確なキャリアビジョンを持たないまま時間が過ぎてしまうケースが少なくありません。
また日常業務をこなすことに追われ、新しいスキルの習得や業務改善への取り組みが後回しになることも、キャリアの停滞につながります。
さらに受け身の姿勢で業務に臨み、与えられた仕事だけをこなすことに留まってしまうと成長の機会を逃してしまいます。キャリアを築くためには、主体的な学習姿勢と新しいことへのチャレンジ精神が必要です。
- コレに思い当たる人はキャリア停滞中かも!?
-
- とりあえず仕事はしているけど明確な目標がない
- 日々の仕事をこなすのに精一杯
- 指示された仕事だけをしている
スキルアップが遅れる理由
スキルアップが遅れる主な理由は、時間管理の問題です。
日々の業務に追われ、自己啓発の時間が確保できないという状況は、多くの事務職が直面する課題です。また具体的な学習計画がないまま漠然と「スキルアップしたい」と考えているだけでは、実践的な行動に移せません。
特にExcelなどのITスキルに対して、基本的な操作ができることに満足してしまい、より高度な機能の活用や業務効率化のための工夫まで踏み込んでいないケースが多く見られます。
また英語力の向上や専門資格の取得など、長期的な視点でのスキルアップが後回しになりがちです。
- 事務職が陥りやすいキャリアの罠はコレ!
-
- 仕事が忙しいから充実している
…自己啓発の時間を確保できていない - スキルアップしたいとは思っている
…漠然と考えているだけで具体的な学習計画がない - Excelなど基本的な操作ならできる
…現状に満足して高度な機能を活用したり業務効率化の工夫を行わない - 時間がとれるようになったら始めるつもり
…長期的なスキルアップ(英語力向上や専門資格取得)が後回しになりがち
- 仕事が忙しいから充実している
キャリアの行き詰まりを防ぐ3つの対策
キャリアの行き詰まりを防ぐ第一の対策は、明確な目標設定です。
5年後、10年後の理想像を具体的に描き、そこに向けた行動計画を立てることが重要です。また定期的に上司や先輩にキャリア相談を行い、客観的な視点からのアドバイスを得ることも効果的です。
第二の対策は、計画的なスキルアップです。毎日30分でも自己啓発の時間を確保し、資格取得や新しいスキルの習得に取り組みます。特にITスキルや語学力など長期的な学習が必要なスキルは、継続的な取り組みが不可欠です。
第三の対策は、業務の幅を広げることです。自分の担当業務以外にも積極的に関心を持ち、新しい知識やスキルを吸収していきます。また業務改善の提案や効率化の工夫など、主体的な取り組みを心がけることでキャリアの可能性を広げることができます。
- キャリア停滞から抜け出す3つの対策はコレ!
-
- 具体的な目標設定
- 日々のスキルアップ
- 新しい業務への取り組み
事務職で年収アップする方法3つ
事務職でも適切な戦略を立てることで、着実な年収アップは可能です。理想の収入を実現するためには、以下の3つの方法があります。
- スキル習得による年収アップ
- 副業・複業による収入増加
- 転職によるステップアップ
それでは順に見ていきましょう。
年収アップ戦略1|スキル習得による年収アップ
事務職がスキル習得による年収アップを実現するためには、市場価値の高いスキルを計画的に身につけることが重要です。
まず事務職で利用頻度の高いExcelについて、高度な活用スキルを身につけると多くの企業で重宝されます。VBAやマクロを使用した業務効率化、ピボットテーブルを活用したデータ分析など実践的なスキルを習得することで、より高い評価を得ることができます。
また英語力やITスキルなど、専門性の高いスキルを身につけると昇給や昇進のチャンスが広がります。資格取得と実務経験を組み合わせることで、より確実な年収アップを目指しましょう。
年収アップ戦略2|副業・複業による収入増加
副業や複業は、事務職の本業の収入を補完する効果的な方法です。
在宅ワークやフリーランスとして、事務作業やデータ入力、ライティングなど、事務職の経験を活かした仕事を請け負うことができます。特に事務経験者ならではのExcelスキルやライティング能力を活かした副業は、需要が多く、安定した収入が期待できます。
ただし副業を始める際は会社の規定を確認し、労働時間や健康管理に十分注意を払う必要があります。また確定申告などの税務処理や、社会保険などの適切な手続きも忘れないようにしましょう。
年収アップ戦略3|転職によるステップアップ
転職も年収アップの有効な手段の一つです。
転職を通じたステップアップでは、現在の経験とスキルを活かしながら、より専門性の高い職種や待遇の良い企業を目指します。
たとえば、一般事務から経理事務や営業事務など専門分野への転換を図ることで、より高い年収を実現できます。またマネジメント職への転向やIT業界への転職なども、年収アップの有効な選択肢となります。
転職成功のためには、現在の業務で実績を積みながら、市場で求められるスキルを計画的に習得することが重要です。また転職エージェントを活用して、自身の市場価値を正確に把握し、効率よく転職先を見つけることも大切です。
事務職の転職戦略!成功への5ステップ
事務職の転職を成功させるためには、綿密な準備と戦略的なアプローチが必要です。自己分析から面接対策まで、計画的に準備を進めることで、理想の転職を実現することができます。
- 適性診断ツールを使って自己分析する
- 転職に有利な資格を取得する
- 職務経歴書の書き方で差別化する
- 面接で事務職の経験をアピールする
- 転職エージェントを活用する
それでは順に見ていきましょう。
ステップ1|適性診断ツールを使って自己分析する
転職活動の重要な第一歩は自己分析です。
自己分析を行うときに活用したいのが、適性診断ツールです。自身の強みや弱み、興味・関心を客観的に把握することで、より適切な転職先を見つけることができます。
適性診断では、性格特性や行動傾向、仕事に対する価値観などを多角的に分析します。特に事務職の場合、正確性や計画性、コミュニケーション能力など、職種に必要な資質を確認することが重要です。
また適性診断ツール以外にも、これまでの実務経験を振り返りどのような業務で成果を上げてきたか、どんな環境で力を発揮できるかなども詳しく分析する必要があります。この自己分析の結果は、志望動機の作成や面接での自己アピールにも活用できます。
ステップ2|転職に有利な資格を取得する
転職を成功させるためには、自身の市場価値を高める資格取得が重要です。特に事務職の転職には、先ほどご紹介した資格一覧のものを習得することをおすすめします。
資格があるとスキルを客観的に証明できるため、転職時の強みになります。またTOEIC600点以上の英語力があれば、外資系企業への転職や海外取引を担当する可能性も広がります。
資格取得には時間と費用がかかりますが、転職市場での競争力を高め、より良い条件での転職を実現するための重要な投資です。取得した資格は職務経歴書に明記し、面接でも積極的にアピールすることで専門性の高さを示すことができます。
ステップ3|職務経歴書の書き方で差別化する
事務職の職務経歴書は、単なる業務内容の羅列ではなく、具体的な成果や数値実績を盛り込むことで差別化を図ります。
たとえば業務効率化によって削減できた時間、処理件数の向上率、コスト削減額など、具体的な数字で実績を示すことが効果的です。またExcelやWordなどのPCスキル、使用したシステムやツール、取得資格なども明確に記載します。
特に事務職から転職でキャリアアップを目指す場合は、マネジメント経験や業務改善の実績、専門的なスキルの活用事例など、より高度な業務への対応力をアピールすることが重要です。
志望業界や職種に関連する経験を重点的に記載することで、より説得力のある職務経歴書を作成できます。
ステップ4|面接で事務職の経験をアピールする
面接では、事務職としての経験を具体的なエピソードを交えながら効果的にアピールすることが重要です。
特に業務改善の提案や効率化の実績、チームワークでの貢献など、主体的に取り組んだ経験を強調します。また困難な状況での問題解決や、顧客対応での成功事例なども、印象的なエピソードとして活用できます。
面接でのエピソードトークは、STAR法(Situation、Task、Action、Result)を意識して「状況、課題、行動、結果」という構成で話すと、わかりやすく好印象です。
また転職後のキャリアビジョンや習得したい新しいスキルについても、転職先でどのように活かせるかを具体的に示すことで意欲的な姿勢をアピールできます。
ステップ5|転職エージェントを活用する
転職エージェントの活用は、効率的な転職活動を行う上で非常に効果的です。
特に事務職専門のエージェントは業界の最新動向や求人情報に詳しく、適切なアドバイスを提供してくれます。また書類作成や面接対策など、実践的なサポートも期待できます。複数のエージェントを併用することで、より多くの転職機会を得ることもできます。
エージェントと上手につき合うコツは、面談で希望する職種や条件を具体的に伝え、自身のスキルや経験を詳しく説明することです。また定期的に状況を共有し、必要に応じて転職戦略の見直しを行うことで、より効果的な転職活動を進めることができます。
事務職のキャリアパスに関するよくある質問
最後に事務職のキャリアパスについて、よくある質問や不安に対して具体的な回答をご紹介します。
- 事務職でもキャリアアップできますか?
- 30代からでも事務職に転職できますか?
- 男性でも事務職で活躍できますか?
- 在宅ワークOKの求人はありますか?
それでは順に見ていきましょう。
事務職でもキャリアアップできますか?
事務職でも、明確な目標と計画的な取り組みがあればキャリアアップが可能です。
たとえば専門性を高めることで経理や人事など、より専門的な職種へのステップアップを目指すことができます。またチームリーダーや管理職として、組織のマネジメントを担当する道もあります。
キャリアアップの具体例として、ExcelやITスキルを磨いてデータ分析の専門家になったり、英語力を活かして海外取引の担当になったりするケースがあります。また業務改善の実績を積み重ねることで、マネージャーとして活躍することも可能です。
30代からでも事務職に転職できますか?
30代からの事務職への転職は十分可能です。これまでの職務経験で培った社会人基礎力や業界知識を活かすことができます。
特に営業職や販売職などの経験者は、顧客対応力やビジネスマナーが評価されやすくスムーズな転職が期待できます。
ただし、基本的なPCスキルが必須となるため、WordやExcelなどの操作は事前に習得したり資格を取得しておきましょう。また経理事務や人事事務など、専門性の高い職種を目指す場合にも関連資格の取得が推奨されます。
男性でも事務職で活躍できますか?
男性も事務職で十分に活躍できます。特に経理事務や営業事務など、専門性の高い職種では性別に関係なく実力で評価されます。
また、ITスキルや数的処理能力を活かした業務改善やマネジメント職としてのキャリアアップなど、様々な可能性があります。データ分析や財務管理など、より専門的な役割を担当することで高い評価を得ている例も少なくありません。
在宅ワークOKの求人はありますか?
事務職の在宅ワークの求人は、特にコロナ禍以降、増加傾向にあります。
データ入力やドキュメント作成、経理処理など、PCを使用する業務を中心にリモートワークが可能な職種が広がっています。特にIT企業やベンチャー企業では、フルリモートでの勤務を認める企業も増えています。
ただし在宅ワークでは高い自己管理能力とITスキルが求められます。オンラインツールの使用やリモートでのコミュニケーション、セキュリティ管理など、必要なスキルを事前に習得しておくことが重要です。
みんなが使っている転職サービス上位6選 【1,382人に聞いた転職サービス利用状況】
実際に登録したことのある転職サービスについてアンケートをとりました。アンケート結果として、みんなが使っている転職サービスの上位6サービスは以下です。
- 1位|リクルートエージェント(821人)
- 2位|doda(564人)
- 3位|リクナビNEXT(389人)
- 4位|マイナビAGENT(312人)
- 5位|ビズリーチ(288人)
- 6位|エン転職(282人)
※転職サービスの利用アンケート(クラウドワークス) 回答数:1,382 / 集計期間:2024年09月19日~10月03日
1位|リクルートエージェント(利用回答数:821人) 圧倒的な求人数
「リクルートエージェント」は、株式会社リクルートによる転職エージェントです。求人数、安定したサービス品質でまずは登録が必須のエージェントです。
まず何と言っても求人数が多いことがおすすめの理由として挙げられます。転職成功の実績も多く、優れているのは求人の数だけではありません。業界に精通したアドバイザーが在籍しているので、ぴったりの求人を見つけ出してくれます。求人やサービスの質・量ともにトップクラスで転職エージェントとしては定番・王道のサービスです。
営業・技術系を中心にあらゆる業種・職種をカバー。総合型ながら条件ごとに特化したページもあり、使いやすいのも人気の理由です。
- リクルートエージェントのおすすめポイント
- 求人数が圧倒的に多い
- 業界に精通したアドバイザーが在籍
- 条件ごとに特化したページがあり使いやすい
基本データ
リクルートエージェント | |
---|---|
求人数 | 公開求人474,685件/非公開求人399,542件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | エージェントサービス、提出書類の添削、面接対策、独自に分析した業界・企業情報の提供 |
拠点 | 東京・北海道・宮城・宇都宮・さいたま・千葉・横浜・金沢・新潟・長野・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・高松・福岡 |
URL | https://www.r-agent.com/ |
2位|doda(利用回答数:564人) エージェント/サイトの一体型で自分でも応募が可能
「doda」は、人材紹介・転職支援を行う大手「パーソルキャリア」が運営する総合型転職サイトです。エージェントサービスも利用できる点が人気の理由の1つになっています。
dodaも求人数が多く、非公開求人も条件が良いものが多いのが大きなポイントです。
また転職サイトと転職エージェントの一体型で、使い方の自由度が高いのもおすすめポイント。エージェントサービスでは専任のキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。なお企業との対応は採用プロジェクト担当が行い、求職者と企業とでそれぞれ別のプロフェッショナルが対応します。
- dodaのおすすめポイント
- 非公開求人も好条件多数
- 転職サイトと転職エージェントの一体型で自由度が高い
- 専任のキャリアアドバイザーがサポート、企業は別のプロフェッショナルが対応
基本データ
doda | |
---|---|
求人数 | 公開求人262,342件/非公開求人31.049件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | スカウトサービス、年収査定、合格診断、レジュメビルダー、「自己PR」発掘診断、転職タイプ診断、はたらく女性のためのモヤモヤ解消診断、オンライン仕事力診断 |
拠点 | 東京・横浜・札幌・仙台・静岡・名古屋・大阪・京都・神戸・岡山・広島・福岡・鹿児島 |
URL | https://doda.jp/consultant/ |
3位|リクナビNEXT(利用回答数:389人) 求人サイト群の中でも最大級の求人数と使いやすさ
「リクナビNEXT」は、大手の株式会社リクルートによる定番の転職サイトです。サイトの見やすさや使いやすさにも定評があります。
エージェントなしの狭義の転職サイトの中では、求人数はトップクラス。新規の求人も多く、定期的にチェックすることで希望に合う求人に出会える可能性が高まります。
ツールが便利でサイトが使いやすいのも特長です。たとえば「気になるリスト」を使うと、気になる企業や後でゆっくりチェックしたい企業をリスト化できるほか、気になるに追加した企業から面接のオファーが来る可能性があります。
そのほか、公開求人・非公開求人の企業からオファーがもらえる「オファーを待つ」、自己分析ツール「グッドポイント診断」などがあります。
- リクナビNEXTのおすすめポイント
- サイトが使いやすい
- 狭義の転職サイトでは最大級の求人数
- 大手の株式会社リクルートによる定番の転職サイト
基本データ
リクナビNEXT | |
---|---|
求人数 | 公開求人824,000件以上(2024年10月22日現在) |
提供サービス | オファー、気になるリスト、グッドポイント診断 |
URL | https://next.rikunabi.com/ |
4位|マイナビAGENT(利用回答数:312人) 20代・30代の求人に強い
「マイナビAGENT」は、さまざまな転職サイトを運営している株式会社マイナビによる転職エージェントです。きめ細かいサポートが受けられると評価されています。
とくに20代・30代の求人が多いので、その世代の人にはおすすめです。また全国に拠点があり地方の求人も充実しているので、大都市圏以外で探している人にもぴったりです。
履歴書や職務経歴書のサポートも充実、初めての転職でも安心して利用できます。IT、営業など業種・職種別のサービスもあります。自分が探している業種と一致するならより探しやすくなるでしょう。
- マイナビAGENTのおすすめポイント
- 20代・30代の求人が多い
- 地方の求人も充実
- 履歴書や職務経歴書のサポートもあり安心
基本データ
マイナビAGENT | |
---|---|
公開求人数 | 非公開 |
提供サービス | エージェントサービス |
拠点 | 拠点情報はこちらをご確認ください |
URL | https://mynavi-agent.jp/ |
5位|ビズリーチ(利用回答数:288人) ハイクラス向けで企業からスカウトが受けられる
「ビズリーチ」は、ハイクラス求人が多いのが特徴の転職サイトです。厳密にはスカウト型のサイトで、エージェントではありません。登録するとヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられます。
最大の特長は、ハイクラス求人が多いことです。年収1,000万円以上の求人が1/3以上を占めています。一定以上の経験やスキルがある人が転職活動するのに役立つサービスです。
もう1つの大きな特徴として、登録するだけでヘッドハンターや企業からスカウトが届く点があります。以前は「スカウト」と「プラチナスカウト」の2種がありましたが、今は「プラチナスカウト」に一本化されています。プラチナスカウト経由での採用は全体の約70%。採用される可能性が高く、スカウトが届いたら大きなチャンスです。実際、企業からスカウトが届いた場合は書類選考が免除されます。
基本的にヘッドハンターはアドバイスをしませんが、場合によってはアドバイスをもらえることもあります。無料プランと有料プランがあり、有料プランは制限なく求人に応募できます。
- ビズリーチのおすすめポイント
- ヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられるハイクラス向けサイト
- 企業からプラチナスカウトが来た場合は即面接が可能
- 有料プランなら制限なく求人に応募できる
基本データ
ビズリーチ | |
---|---|
求人数 | 公開求人138,081件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | スカウトサービス、有料プラン(プレミアムステージ) |
拠点 | 東京・大阪・名古屋・福岡・静岡・広島 |
URL | https://www.bizreach.jp/ |
6位|エン転職(利用回答数:282人) サイトが使いやすく情報も充実、利用者の満足度が高い
「エン転職」は、人材サービス大手の一つエン・ジャパン株式会社による転職サイトです。エージェントサービスも利用できます。
オリコン顧客満足度調査の転職サイト部門で、2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1となっています。サイトの使いやすさは定評があり、自力で検索・応募するのに適したサービスです。口コミなどの情報も充実しており、企業間の比較検討もしやすくなっています。
さらに転職サイトのほか転職エージェントとしても利用することができ、非公開求人も多数保有しています。大手ですが最大手ほどでない規模で、きめ細かいサポートを受けることが可能。また女性向けのページのほか、ミドルや若手ハイキャリアなどに特化した関連サイトもあります。
- エン転職のおすすめポイント
- 2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1
- サイトが使いやすいほか情報も充実
- 非公開求人も多数保有
基本データ
エン転職 | |
---|---|
求人数 | 公開求人152,678件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | エージェントサービス |
URL | https://employment.en-japan.com/ |
さいごに
事務職のキャリアパスは、従来の定型業務中心の役割から、より戦略的で専門性の高い職種へと進化しています。
デジタル化やグローバル化が進む中、事務職に求められるスキルも多様化し、それに応じてキャリアの可能性も広がっています。
事務職でも、専門知識やITスキル、語学力などを身につけることで、より高度な業務や管理職としての活躍が期待できます。またリモートワークやフレックスタイムなど働き方の選択肢も増えており、ワークライフバランスを保ちながらキャリアを築くことができます。
この記事で紹介した内容を参考に、自身の適性や目標に合わせて計画的なスキルアップと経験の積み重ねを行い、事務職としての確かなキャリアパスを実現していってください!