人事職へのキャリアチェンジを考えてはいるものの、どのように転職活動を進めればよいのか迷われている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、人事職へのキャリアチェンジに向いてる人の特徴や必要なスキルと資格、効果的な転職活動の進め方、面接での人事のキャリアプラン回答例まで、徹底的に解説します。

未経験から人事へのキャリアチェンジを成功させるポイントがぎゅっと詰まっています!ぜひ最後まで読んで、転職活動の参考にしてくださいね。

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2024年11月19日調査:各転職エージェントの取り扱い求人件数・各転職サイトの掲載求人数

Contents

人事へのキャリアチェンジがなぜ人気なのか

人事職へのキャリアチェンジを目指す方が、働き方改革や人材戦略の重要性が増す中で増加しています。

ここでは、人事職が選ばれている理由と魅力について詳しく解説します。

  • 人事職の需要が高まっている背景
  • 人事職の魅力とやりがい
  • 人事へのキャリアチェンジ後の年収や待遇

それでは順に見ていきましょう。

人事職の需要が高まっている背景

人事部門は、企業の成長を人材面から支える重要な職種です。近年、人事職の求人数が増加している背景には大きく3つの要因があります。

1つ目は、働き方改革による人事制度の見直しです。多くの企業が従来の制度を改革する必要に迫られており、人事部門の重要性が高まっています。

2つ目は、人材獲得競争の激化です。少子高齢化による労働人口の減少により優秀な人材の確保が企業の重要課題となっています。そのため、採用戦略の立案や実行を担う人事担当者の需要が伸びています。

3つ目は、従業員のメンタルヘルスケアや働きがい向上への取り組みです。従業員満足度の向上が企業の成長に直結するという認識が広がり、人事部門の役割が従来以上に重要視されています。

人事職の魅力とやりがい

人事職の最大の魅力は、企業の成長と社員の成長の両方に関われる点です。

採用面では、会社の未来を担う人材の発掘と獲得に携わることができます。また教育研修の企画・運営を通じて、社員の成長をサポートする機会も多くあります。

社内制度の設計では、働きやすい環境づくりに貢献できます。福利厚生の充実や評価制度の改善など、社員のモチベーション向上につながる施策を立案・実行できることは、大きなやりがいとなります。

さらに経営層との距離が近いことも特徴です。人事戦略は経営戦略と密接に関連するため、経営視点での思考や判断力を養うことができます。

人事へのキャリアチェンジ後の年収や待遇

人事職の年収は、経験年数や役割によって大きく変動します。キャリアチェンジ直後は、年収が現職と同程度か若干低めになるケースが一般的です。ただし人事の専門性を高めることで年収アップの可能性は十分にあります。

具体的な年収レンジとしては、キャリアチェンジ1年目で350万円〜450万円程度が目安となります。3年程度の経験を積むと、450万円〜600万円程度まで上昇する傾向にあります。

待遇面では、比較的残業が少なく、有給休暇も取得しやすい環境が整っている企業が多いのが特徴です。ワークライフバランスを重視する方にとって、魅力的な選択肢となっています。

人事へのキャリアチェンジに向いてる人の特徴

人事職は、幅広いスキルと適性が求められる職種です。ここでは、人事職に向いている人物像や有利な経験について解説します。

  • 人事に向いてる人の特徴
  • 人事職へのキャリアチェンジに有利な前職や経験
  • 転職のタイミングと年齢の目安

それでは順に見ていきましょう。

人事に向いてる人の特徴

人事職に向いている人の第一の特徴は、高いコミュニケーション能力です。社内外の様々な人と関わる機会が多いため、円滑な人間関係を構築できることが重要です。また相手の話をしっかりと聞き、適切なアドバイスができる傾向力も必要です。

次に論理的思考力と課題解決能力が挙げられます。人事制度の設計や改善には、現状分析と解決策の立案が求められます。データに基づいて判断を下し具体的な施策を考えられる人が向いています。

さらに公平性と守秘性を重視できる性格も重要です。人事情報は機密性が高く、中立的な立場で判断を下す必要があるためです。

人事職に向いてる人の特徴
  • コミュニケーション能力
  • 論理的思考力
  • 課題解決能力
  • 公平性・守秘性を重視する性格

人事職へのキャリアチェンジに有利な前職や経験

人事職へのキャリアチェンジに有利なのは、次のような経験がある人です。

まず営業職の経験者は、人事職への転職に有利と考えられます。その理由は、顧客折衝で培ったコミュニケーション能力が、採用活動や社内調整に活かせるためです。また数字への意識の高さも、人事データの分析に役立ちます。

事務職や総務職の経験者も、スムーズに移行できる可能性が高いです。書類作成能力や細かい実務処理能力は、人事業務でも必要不可欠なスキルとなります。また社内の様々な部門との調整経験も強みとなります。

接客業の経験者も、対人スキルを活かせる点で有利です。特に、クレーム対応などの経験は、労務問題への対応に活かせます。

転職のタイミングと年齢の目安

人事職へキャリアチェンジする転職は、20代後半から30代前半が最も受け入れられやすい時期です。この年齢帯であれば、これまでの実務経験を活かしながら人事の専門性を身につけていくことができるからです。

もちろん35歳以降でも、前職での経験が人事業務に活かせる場合は十分にチャンスがあります。特にマネジメント経験やプロジェクトリーダーの経験は、人事へのキャリアチェンジに評価されやすい要素となります。

いずれにしても転職のベストなタイミングは、前職で3年以上の実務経験を積んでからです。この程度の期間があれば、基本的なビジネススキルが身についていると評価されます。

人事へのキャリアチェンジに求められるスキル

人事にキャリアチェンジするためには、採用から労務管理まで、幅広い知識とスキルが必要となります。人事職は、複数の専門性が求められる職種だからです。

ここでは、人事職へのキャリアチェンジに向けて準備すべきスキルを詳しく解説します。

  • 採用関連の知識とスキル
  • 労務・制度設計の基礎知識
  • コミュニケーション力と対人スキル
  • データ分析・IT活用能力

それでは順に見ていきましょう。

採用関連の知識とスキル

採用業務では、求人票の作成から面接の実施まで様々なスキルが必要です。

まず重要なのは、職務分析能力です。募集職種に必要なスキルや経験を正確に把握し適切な求人要件を設定できる力が求められます。

面接官としてのスキルも重要です。応募者の経験やスキルを適切に評価し会社との適性を見極める目利き力が必要です。また会社の魅力を効果的に伝えるプレゼンテーション力も求められます。

採用計画の立案能力も欠かせません。人員計画に基づいて、採用スケジュールや採用手法を検討し効率的な採用活動を実現する必要があります。

労務・制度設計の基礎知識

労働法規の基礎知識は、人事職には必須のスキルです。労働基準法や労働安全衛生法など、主要な法律の理解が求められます。また就業規則の作成や変更にも関わるため、法的な観点からの判断力も必要です。

給与計算や社会保険の基礎知識も重要です。毎月の給与計算はもちろん、賞与や退職金の計算、各種社会保険の手続きなども人事部門の重要な業務となります。

人事制度の設計では、評価制度や報酬制度に関する知識が必要です。公平な評価基準の設定や、モチベーションを高める報酬体系の構築には、深い専門知識が求められます。

コミュニケーション力と対人スキル

人事職では、社内外の様々な関係者との折衝が発生します。そのため、高いコミュニケーション能力が不可欠です。特に異なる立場や意見を持つ人々の間で調整を行う際の交渉力が重要となります。

カウンセリングスキルも必要です。社員からの相談対応や、メンタルヘルスケアの場面で活用します。相手の話を丁寧に聞き、適切なアドバイスができる能力が求められます。

また研修の企画・運営能力も重要です。社員教育プログラムの設計や実施には、わかりやすい説明力とファシリテーションスキルが必要となります。

データ分析・IT活用能力

人事データの分析力は、近年特に重要視されているスキルです。採用実績の分析や離職率の把握、人件費の予測など、データに基づいた意思決定が求められます。Excelなどのツールによるデータ処理能力は必須です。

人事システムの活用能力も重要です。勤怠管理システムや人事評価システムなど、様々なITツールを使いこなす必要があります。基本的なシステム操作はもちろん、システム改善の提案ができる力も求められます。

さらに最新のHRテクノロジーへの理解も必要です。AI面接やRPAによる業務効率化など、テクノロジーを活用した人事施策の知識も重要となっています。

人事へのキャリアチェンジに役立つ資格一覧

続いて、人事職へのキャリアチェンジに役立つ資格一覧とその活用方法について解説します。

資格名 種別 説明
社会保険労務士 国家資格 労働法規や社会保険に関する深い知識を証明でき、人事部門で即戦力として期待される
労務管理士 民間資格 給与計算や就業規則作成など、人事実務の基礎知識を体系的に学べる
人事管理士 民間資格 人事実務の基礎知識を学び、実務スキルの習得に役立つ
ビジネス法務検定 民間資格 法務の基礎知識を証明でき、人事部門での法令理解が求められる際に有用
採用選考管理者 民間資格 面接技法や人材評価の手法を学び、採用担当としてのスキルを向上できる
人材育成マネージャー 民間資格 採用・育成のノウハウを習得し、人材評価や面接スキルの向上に役立つ
キャリアコンサルタント 国家資格 社員のキャリア開発支援のスキルを持ち、人事部門の強みとして評価されやすい
PHR・SHRM 国際資格 人事管理の国際標準を理解していることを証明し、グローバル企業に有効

 

人事職への転職を考える際、関連資格の取得は大きなアドバンテージとなります。資格を持っていることで専門知識があることをアピールでき、転職活動を有利に進めることができます。

  • 人事の実務に直結する資格
  • キャリアチェンジに有利な資格
  • 取得推奨時期と学習期間

それでは順に見ていきましょう。

人事の実務に直結する資格

人事実務に直結する資格の代表格は、人事労務系の国家資格です。

社会保険労務士は、労務管理のプロフェッショナルとして最も評価される資格です。労働法規や社会保険に関する深い知識を証明できるため、人事部門での即戦力として期待されます。

次に労務管理士や人事管理士があります。これらは民間資格ですが、人事実務の基礎知識を体系的に学べる点で有用です。特に、給与計算や就業規則の作成など、実務的なスキルの習得に役立ちます。

ビジネス法務検定も役立つ資格の一つです。人事部門では各種法令への理解が必須となるため、法務の基礎知識を証明できる本資格は評価されやすいです。

キャリアチェンジに有利な資格

採用業務に特化したい場合は、採用選考管理者や人材育成マネージャーなどの資格が有効です。面接技法や人材評価の手法を学べるため、採用担当としてのスキルをアピールできます。

キャリアコンサルタントの資格も注目されています。社員のキャリア開発支援が人事部門の重要な役割となっているため、この資格を持っていることは強みとなります。

またPHRやSHRMなどの国際資格も、グローバル企業への転職を考える場合は有効です。人事管理の国際標準を理解していることをアピールできます。

取得推奨時期と学習期間

資格取得は、転職活動を始める半年から1年前から準備を始めるのが理想的です。

社会保険労務士の場合、通常1年程度の学習期間が必要です。働きながら学習する場合は、1年半程度の期間を見込むことをお勧めします。

労務管理士や人事管理士は、3〜6ヶ月程度で取得可能です。基礎的な実務知識の習得には十分な資格であり、転職活動の準備段階で取得を目指すのが効果的です。

資格取得の順序としては、まず人事・労務管理検定などの基礎的な資格から始め、その後、社会保険労務士などの高度な資格にチャレンジすることをお勧めします。

人事へキャリアチェンジ後のキャリアパスは?主な職種と仕事内容

人事へのキャリアチェンジ後の将来像を描くためには、人事部門でのキャリアパスを知る必要があります。

ここでは、人事部門の代表的な職種とキャリアパスについて解説します。

  • 採用担当からの人事キャリアパス
  • 労務担当からの人事キャリアパス
  • 人事制度企画担当からの人事キャリアパス
  • 将来的なキャリアアップの可能性

それでは順に見ていきましょう。

採用担当からの人事キャリアパス

採用担当は、人事職へのキャリアチェンジで最も一般的な入口となります。

採用担当の主な業務は、新卒・中途採用の企画・運営です。採用計画の立案、求人原稿の作成、面接の実施などを担当します。

キャリアの初期段階では、採用実務の実践力を磨きます。面接官としてのスキル向上や、採用基準の理解を深めることが重要です。3年程度の経験を積むと、採用施策の企画や採用戦略の立案にも携わるようになります。

将来的には、採用マネージャーとして採用部門全体のマネジメントを担当したり、タレントアクイジション部門の責任者として全社の採用戦略を統括したりする道が開かれます。

労務担当からの人事キャリアパス

労務担当は、従業員の勤怠管理や給与計算、各種社会保険の手続きなどを担当します。就業規則の管理や労働時間の適正化など、コンプライアンスに関わる業務も重要な役割です。

キャリアの初期は、給与計算や社会保険の実務スキルを習得します。2〜3年の経験を積むと、労務問題への対応や就業規則の改定なども任されるようになります。社会保険労務士の資格取得によりさらなるキャリアアップが期待できます。

将来的には、労務部門のマネージャーとして、労務戦略の立案や働き方改革の推進を担当できます。また人事部門全体の管理職としてのキャリアも視野に入れることができます。

人事制度企画担当からの人事キャリアパス

人事制度企画担当は、評価制度や報酬制度の設計・運用を担当します。社員の成長を支援する人材育成施策の立案や、組織開発に関する取り組みも重要な業務です。

キャリアの初期では、既存制度の運用実務を学びます。3年程度の経験を積むと、制度改定の企画や新制度の設計にも参画できるようになります。人材開発や組織開発の専門性を高めることでより高度な役割を担うことができます。

将来的には、人事企画部門のマネージャーとして、全社の人事戦略立案に携わることができます。また人事部門の執行役員や人事担当役員としての道も開けています。

将来的なキャリアアップの可能性

人事部門では、専門性を深めるキャリアと、マネジメント職として成長するキャリアの両方が可能です。

専門性を活かすキャリアプランとしては、特定分野のエキスパートとして社内外でコンサルティング業務を行うことができます。

一方、マネジメント職としてのキャリアプランは、人事部門の管理職を経て人事部門全体の統括役員を目指すことができます。また経営企画部門へのキャリアチェンジや、経営幹部としての道も開かれています。

近年は、HRテックの活用やピープルアナリティクスなどの新しい専門領域も登場しています。デジタル技術を活用した人事戦略の立案・実行というキャリアも注目されています。

人事へのキャリアチェンジを成功させる転職活動のコツ

人事職へのキャリアチェンジには、戦略的な転職活動が欠かせません。ここでは、転職成功のための具体的なアプローチ方法を解説します。

  • 転職活動のスケジュール例と準備チェックリスト
  • 転職市場での求人の探し方
  • 転職エージェントの活用方法
  • 応募書類の書き方のポイント

それでは順に見ていきましょう。

転職活動のスケジュール例と準備チェックリスト

人事職へのキャリアチェンジに向けた転職活動のスケジュール例と、転職準備のチェックリストをご紹介します。

<タイムライン例>

時期 内容
6ヶ月前 基礎知識の習得開始、資格学習開始
4ヶ月前 転職サイトへの登録、企業研究開始
3ヶ月前 転職エージェントへの登録、応募書類の作成
2ヶ月前 面接対策の開始、積極的な求人応募
1ヶ月前 内定獲得に向けた最終調整

このスケジュールは目安であり、個人の状況に応じて調整が必要です。焦らず着実に準備を進めることが成功への近道となります。

<人事職への転職準備チェックリスト>

□ 人事の実務知識の習得(書籍やセミナーの活用)
□ 基本的な資格の取得(人事・労務管理検定など)
□ 労働法規の基礎学習
□ 志望動機の整理と文章の作成
□ 職務経歴書の作成と添削
□ 面接対策の実施
□ 企業研究と情報収集

人事職への転職準備は、上記の項目を順に進めていくと漏れを防げます。転職活動をスムーズに進めるためには、計画と準備をしっかり行いましょう。

転職市場での求人の探し方

人事職の求人は、大きく分けて転職サイトと転職エージェントの2つのルートで探すのが一般的です。転職サイトでは、「未経験可」や「キャリアチェンジ歓迎」などのキーワードで絞り込み検索を行ってみましょう。

業界や企業規模によって、求められるスキルや経験は大きく異なります。ベンチャー企業は未経験者も積極的に採用する傾向があり、大手企業は即戦力を求める傾向があります。自身の経験とマッチする求人を見極めることが重要です。

また人事の専門職求人サイトも活用すると良いでしょう。人事職に特化した求人が多く掲載されており、キャリアチェンジに関する情報も充実しています。

転職エージェントの活用方法

人事職へのキャリアチェンジでは、転職エージェントの活用が特に有効です。エージェントは、非公開求人の紹介や、企業の採用背景に関する詳細な情報提供が可能です。また応募書類の添削や面接対策などのサポートも受けられます。

エージェント選びでは、人事職への転職支援の実績が豊富な会社を選ぶことが重要です。複数のエージェントを併用することでより多くの求人情報にアクセスできます。ただし3社程度に絞って深い関係を築くことをお勧めします。

効果的なエージェント活用のコツは、自身のキャリアプランを明確に伝えることです。希望する職種や企業規模、労働条件などを具体的に説明することでマッチする求人を紹介してもらいやすくなります。

応募書類の書き方のポイント

人事職への転職では、応募書類で自身の強みを効果的にアピールすることが重要です。

職務経歴書では、前職での経験を人事業務に活かせる点を具体的に記載します。たとえば社内調整の経験やプロジェクトマネジメントの実績などです。

履歴書の志望動機欄では、なぜ人事職を目指すのかを論理的に説明することが重要です。「人と接するのが好き」といった一般的な理由ではなく自身の経験や価値観に基づいた具体的な理由を述べましょう。

また取得済みの資格や学習中の資格があれば、積極的にアピールします。人事関連の資格に限らず、語学力やITスキルなど、人事業務に活かせる資格は全て記載するとよいでしょう。

人事職の面接でよくある質問と回答例【キャリアプラン例文あり】

ここでは、人事職への転職の面接でよくある質問とその効果的な回答例を紹介します。

人事職の面接では、専門性やキャリアプランについて深く質問されます。特に未経験から人事へのキャリアチェンジの場合、志望動機や今後のビジョンを説得力をもって説明することが求められます。

  • 志望動機の伝え方
  • キャリアプランの説明方法
  • 前職の経験を活かせるアピールポイント

それでは順に見ていきましょう。

志望動機の伝え方

人事職を志望する理由は、具体的なエピソードを交えて説明することが重要です。「前職で新入社員の教育担当を務め、人材育成の面白さに気づいた」「組織改革プロジェクトに参加し人事施策の重要性を実感した」など、自身の経験に基づいた理由を述べましょう。

また志望動機は「なぜ人事職なのか」「なぜ今なのか」「なぜ当社なのか」という3つの視点で整理します。特に「なぜ今なのか」については、現在の市場環境や自身のキャリアステージを踏まえた説明ができると好印象です。

回答の際は、相手の会社の人事施策や課題に触れることも効果的です。企業研究で得た情報を基に、自身の強みがどう活かせるかを具体的に説明します。

<回答例> 

前職で新入社員の教育担当を3年間務め、人材育成の面白さと難しさを実感しました。特に、個々の適性を見極めて成長をサポートする過程でやりがいを感じ、人事という専門性を高めたいと考えるようになりました。御社は従業員の成長支援に力を入れており、私の経験を活かしながら、より専門的な人材開発に携わりたいと考えています。

キャリアプランの説明方法

キャリアプランについては、3年後、5年後、10年後というように段階的に説明することをおすすめします。たとえば「最初の3年間で人事実務の基礎を固め、その後は採用戦略の立案にも携わりたい」といった具体的なビジョンを示します。

またスキルアップの計画も合わせて説明すると良いでしょう。「実務経験を積みながら社会保険労務士の資格取得を目指す」など、自己啓発への意欲を示すことで成長意欲をアピールできます。

キャリアプランは現実的かつ具体的であることが重要です。会社の規模や事業展開を踏まえた上で、実現可能な目標を設定しましょう。

<回答例> 

まず3年間は採用や労務などの実務経験を積みながら、社会保険労務士の資格取得を目指します。その後は、蓄積したデータや経験を活かして採用戦略の立案や制度設計にも携わりたいと考えています。将来的には、経営視点で人材戦略を提案できる人事マネージャーを目指し、企業経営に貢献していきたいと思います。

前職の経験を活かせるアピールポイント

前職での経験は、できるだけ人事業務に関連付けて説明します。たとえば営業職経験者であれば「顧客折衝で培ったコミュニケーション力を採用面接で活かせる」といったアピールが可能です。

またプロジェクトマネジメントやデータ分析など、どの職種でも必要とされるスキルについても積極的にアピールしましょう。「売上データの分析経験を、人事データの活用に活かしたい」といった具体例を示すと効果的です。

未経験分野については、学習意欲と習得計画を示すことが重要です。「労働法規は独学で勉強を始めており、今後は資格取得も目指したい」など、具体的な学習プランを説明します。

<回答例> 

営業職として5年間、様々な顧客との折衝や社内調整を経験してきました。この経験で培った対人折衝力とニーズの把握力は、採用面接での候補者の見極めや、社内からの要望に対する適切な人材の提案に活かせると考えています。また、売上データの分析経験は、人事データの活用にも応用できると考えています。

みんなが使っている転職サービス上位6選 【1,382人に聞いた転職サービス利用状況】

実際に登録したことのある転職サービスについてアンケートをとりました。アンケート結果として、みんなが使っている転職サービスの上位6サービスは以下です。

  • 1位|リクルートエージェント(821人)
  • 2位|doda(564人)
  • 3位|リクナビNEXT(389人)
  • 4位|マイナビAGENT(312人)
  • 5位|ビズリーチ(288人)
  • 6位|エン転職(282人)

転職サービスの利用アンケート(クラウドワークス) 回答数:1,382 / 集計期間:2024年09月19日~10月03日

1位|リクルートエージェント(利用回答数:821人) 圧倒的な求人数

「リクルートエージェント」は、株式会社リクルートによる転職エージェントです。求人数、安定したサービス品質でまずは登録が必須のエージェントです。

まず何と言っても求人数が多いことがおすすめの理由として挙げられます。転職成功の実績も多く、優れているのは求人の数だけではありません。業界に精通したアドバイザーが在籍しているので、ぴったりの求人を見つけ出してくれます。求人やサービスの質・量ともにトップクラスで転職エージェントとしては定番・王道のサービスです。

営業・技術系を中心にあらゆる業種・職種をカバー。総合型ながら条件ごとに特化したページもあり、使いやすいのも人気の理由です。

リクルートエージェントのおすすめポイント
求人数が圧倒的に多い
業界に精通したアドバイザーが在籍
条件ごとに特化したページがあり使いやすい

基本データ

リクルートエージェント
求人数 公開求人474,685件/非公開求人399,542件(2024年10月22日現在)
提供サービス エージェントサービス、提出書類の添削、面接対策、独自に分析した業界・企業情報の提供
拠点 東京・北海道・宮城・宇都宮・さいたま・千葉・横浜・金沢・新潟・長野・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・高松・福岡
URL https://www.r-agent.com/

リクルートエージェント 公式サイトを見る

2位|doda(利用回答数:564人) エージェント/サイトの一体型で自分でも応募が可能

「doda」は、人材紹介・転職支援を行う大手「パーソルキャリア」が運営する総合型転職サイトです。エージェントサービスも利用できる点が人気の理由の1つになっています。

dodaも求人数が多く、非公開求人も条件が良いものが多いのが大きなポイントです。

また転職サイトと転職エージェントの一体型で、使い方の自由度が高いのもおすすめポイント。エージェントサービスでは専任のキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。なお企業との対応は採用プロジェクト担当が行い、求職者と企業とでそれぞれ別のプロフェッショナルが対応します。

dodaのおすすめポイント
非公開求人も好条件多数
転職サイトと転職エージェントの一体型で自由度が高い
専任のキャリアアドバイザーがサポート、企業は別のプロフェッショナルが対応

基本データ

doda
求人数 公開求人262,342件/非公開求人31.049件(2024年10月22日現在)
提供サービス スカウトサービス、年収査定、合格診断、レジュメビルダー、「自己PR」発掘診断、転職タイプ診断、はたらく女性のためのモヤモヤ解消診断、オンライン仕事力診断
拠点 東京・横浜・札幌・仙台・静岡・名古屋・大阪・京都・神戸・岡山・広島・福岡・鹿児島
URL https://doda.jp/consultant/

doda 公式サイトを見る

3位|リクナビNEXT(利用回答数:389人) 求人サイト群の中でも最大級の求人数と使いやすさ

リクナビNEXT

 

「リクナビNEXT」は、大手の株式会社リクルートによる定番の転職サイトです。サイトの見やすさや使いやすさにも定評があります。

エージェントなしの狭義の転職サイトの中では、求人数はトップクラス。新規の求人も多く、定期的にチェックすることで希望に合う求人に出会える可能性が高まります。

ツールが便利でサイトが使いやすいのも特長です。たとえば「気になるリスト」を使うと、気になる企業や後でゆっくりチェックしたい企業をリスト化できるほか、気になるに追加した企業から面接のオファーが来る可能性があります。

そのほか、公開求人・非公開求人の企業からオファーがもらえる「オファーを待つ」、自己分析ツール「グッドポイント診断」などがあります。

リクナビNEXTのおすすめポイント
サイトが使いやすい
狭義の転職サイトでは最大級の求人数
大手の株式会社リクルートによる定番の転職サイト

基本データ

リクナビNEXT
求人数 公開求人824,000件以上(2024年10月22日現在)
提供サービス オファー、気になるリスト、グッドポイント診断
URL https://next.rikunabi.com/

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4位|マイナビAGENT(利用回答数:312人) 20代・30代の求人に強い

「マイナビAGENT」は、さまざまな転職サイトを運営している株式会社マイナビによる転職エージェントです。きめ細かいサポートが受けられると評価されています。

とくに20代・30代の求人が多いので、その世代の人にはおすすめです。また全国に拠点があり地方の求人も充実しているので、大都市圏以外で探している人にもぴったりです。

履歴書や職務経歴書のサポートも充実、初めての転職でも安心して利用できます。IT、営業など業種・職種別のサービスもあります。自分が探している業種と一致するならより探しやすくなるでしょう。

マイナビAGENTのおすすめポイント
20代・30代の求人が多い
地方の求人も充実
履歴書や職務経歴書のサポートもあり安心

基本データ

マイナビAGENT
公開求人数 非公開
提供サービス エージェントサービス
拠点 東京・神奈川・北海道・宮城・愛知・京都・大阪・兵庫・福岡
URL https://mynavi-agent.jp/

マイナビAGENT 公式サイトを見る

5位|ビズリーチ(利用回答数:288人) ハイクラス向けで企業からスカウトが受けられる

「ビズリーチ」は、ハイクラス求人が多いのが特徴の転職サイトです。厳密にはスカウト型のサイトで、エージェントではありません。登録するとヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられます

最大の特長は、ハイクラス求人が多いことです。年収1,000万円以上の求人が1/3以上を占めています。一定以上の経験やスキルがある人が転職活動するのに役立つサービスです。

もう1つの大きな特徴として、登録するだけでヘッドハンターや企業からスカウトが届く点があります。以前は「スカウト」と「プラチナスカウト」の2種がありましたが、今は「プラチナスカウト」に一本化されています。プラチナスカウト経由での採用は全体の約70%。採用される可能性が高く、スカウトが届いたら大きなチャンスです。実際、企業からスカウトが届いた場合は書類選考が免除されます。

基本的にヘッドハンターはアドバイスをしませんが、場合によってはアドバイスをもらえることもあります。無料プランと有料プランがあり、有料プランは制限なく求人に応募できます。

ビズリーチのおすすめポイント
ヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられるハイクラス向けサイト
企業からプラチナスカウトが来た場合は即面接が可能
有料プランなら制限なく求人に応募できる

基本データ

ビズリーチ
求人数 公開求人138,081件(2024年10月22日現在)
提供サービス スカウトサービス、有料プラン(プレミアムステージ)
拠点 東京・大阪・名古屋・福岡・静岡・広島
URL https://www.bizreach.jp/

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6位|エン転職(利用回答数:282人) サイトが使いやすく情報も充実、利用者の満足度が高い

「エン転職」は、人材サービス大手の一つエン・ジャパン株式会社による転職サイトです。エージェントサービスも利用できます。

オリコン顧客満足度調査の転職サイト部門で、2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1となっています。サイトの使いやすさは定評があり、自力で検索・応募するのに適したサービスです。口コミなどの情報も充実しており、企業間の比較検討もしやすくなっています。

さらに転職サイトのほか転職エージェントとしても利用することができ、非公開求人も多数保有しています。大手ですが最大手ほどでない規模で、きめ細かいサポートを受けることが可能。また女性向けのページのほか、ミドルや若手ハイキャリアなどに特化した関連サイトもあります。

エン転職のおすすめポイント
2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1
サイトが使いやすいほか情報も充実
非公開求人も多数保有

基本データ

エン転職
求人数 公開求人152,678件(2024年10月22日現在)
提供サービス エージェントサービス
URL https://employment.en-japan.com/

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まとめ

人事職へのキャリアチェンジは、働き方改革や人材戦略の重要性が高まる中で注目を集めているキャリアパスの一つです。

人事職への転職成功のカギは、必要なスキルと資格の習得、そして計画的な転職活動の実施にあります。採用から労務管理まで幅広い知識が求められますが、前職での経験を活かしながら段階的にスキルアップを図ることで着実なキャリア構築が可能です。

また転職エージェントの活用や効果的な応募書類の作成など、戦略的なアプローチを心がけることで未経験からでも人事職へのキャリアチェンジを実現できます。

この記事の内容を参考にして、自身の強みを活かしたキャリアプランを描き、着実に準備を進めてください!

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