土木作業員からの転職｜失敗しない！異業種でおすすめの転職先と転職エージェント16選

この記事でわかること

土木作業員からの転職理由は、労働環境や将来性の不安、新たなスキル活用の希望が多い

土木作業員の強みː技術力（施工経験）や協調性など、転職市場で高評価される

人気の転職先は建設・不動産、不動産管理やエネルギー関連、公務員など

おすすめの職種は施設管理、安全管理、技術営業、CADオペレーターなど

自己分析や資格取得を行い、エージェントを活用して転職を成功させよう

土木作業員からの転職におすすめの転職エージェント・サイトおすすめ16選

土木作業員から転職しようと考えている方のなかには、どのような職種を選んだらいいか迷っている方も少なくないでしょう。

この記事では、土木作業員からの転職で失敗しないための秘訣をお伝えします。

土木作業員として身につけたスキルや経験を活かせる転職先、転職活動中の注意点、さらには転職後のキャリアアップまで、幅広くカバーしています。

記事の後半には実際の成功事例もありますので、ぜひ最後までご覧になって、新たな可能性を探る第一歩としてご活用ください。

土木作業員からの転職を考える理由

土木作業員からの転職を考える理由は多岐にわたります。

土木業界の現状と課題

土木業界は日本の基幹産業として長年重要な役割を果たしてきました。しかし近年では様々な課題に直面しています。少子高齢化による労働力不足、公共事業の減少、そして厳しい労働環境などが挙げられます。

またテクノロジーの進化により従来の作業方法が変化しつつあります。ドローンやAIの導入により一部の作業が自動化されつつあるのです。このような変化に適応できない場合、キャリアの先行きが不透明になる可能性があります。

これらの要因により多くの土木作業員が将来のキャリアに不安を感じています。

土木作業員からの主な転職理由

土木作業員が転職を考慮する主な理由として、次の3つが挙げられます。

まず、身体的・精神的な負担が大きいことが主な転職理由になっています。土木業界は人手不足による長時間労働が常態化しており、過酷な体力仕事にも関わらず給料が見合っていないと感じる方も少なくありません。

2つ目に土木作業員を辞めたいと考える状況として、技術や経験が豊富な土木作業員でも昇進や報酬アップの機会が見込めないケースがあります。

最後に挙げるのは、技術革新による将来への不安です。近年は自動化やIT技術の進歩により従来型の労働力が置き換わりつつあり、業界の将来性を考えた結果、異業種へのキャリアチェンジを図る土木作業員も増えています。

これらの理由により、土木作業員は新たなキャリアへの道を模索しています。

土木作業員の持つスキルと強み

土木作業員が異業種に転職したいと考えた場合、転職市場でアピールできるスキルや強みを次の側面からまとめます。

順に見ていきましょう。

技術的スキル

土木作業員の持つ技術的スキルは、以下のとおりです。

土木作業員の技術的な強み

• 建設現場での実務経験
• 図面読解力
• CADソフトの操作スキル
• 安全管理に関する知識

まず建設現場での実務経験が挙げられます。コンクリート工事、鉄筋組立、測量技術など、専門的な知識と技能を有しています。これらのスキルは、建設業界だけでなく製造業や設備管理など他の分野でも高く評価されます。

また図面読解力も重要なスキルです。複雑な設計図を理解しそれを実際の工事に反映させる能力は、多くの業界で役立ちます。CADソフトの基本的な操作スキルを持っている方も多いでしょう。

さらに安全管理に関する知識も見逃せません。危険を予測し適切な対策を講じる能力は、どの業界でも重宝されます。加えて、建設機械の操作スキルも、関連業界での強みとなるでしょう。

ソフトスキル

土木作業員が持つソフトスキルは、次のとおりです。

土木作業員のソフト面での強み

• 協調性
• 問題解決能力
• コミュニケーション能力
• 時間管理能力
• 責任感

まず1つ目に協調性が挙げられます。現場作業ではチームワークが重要であり、その経験を通じて培われた協調性はどの職場でも歓迎されるスキルです。

次に問題解決能力があります。予期せぬ事態に直面しても、臨機応変に対応する能力は土木作業で磨かれます。この能力は、多くの職種で求められる重要なスキルです。

コミュニケーション能力も見逃せません。現場での作業指示や報告、関係者との連絡など、的確な意思疎通が求められる場面が多いのが土木業界です。この経験は、営業職や管理職などへの転身に活かせます。

最後に時間管理能力と責任感も重要です。納期を守るために効率的に作業を進める能力や、自分の担当範囲に責任を持つ姿勢は、どの業界でも高く評価されるでしょう。

転職市場での評価

土木作業員としての経験は、転職市場で高く評価されています。まず実践的なスキルセットが魅力です。机上の知識だけでなく実際の現場で培った経験は、多くの企業から重宝されます。

また土木作業員の持つ「現場力」は、どの業界でも高く評価されるポイントです。協調性やコミュニケーション能力に加えて、予期せぬ事態に対応する能力や、厳しい環境下での作業経験はストレス耐性の高さを示します。これらは多くの職種で求められる資質です。

一方で、デスクワークやIT関連のスキルが不足している点が転職の際のハードルになることもあります。しかしこれらのスキルは比較的短期間で習得可能です。土木作業員の基礎的な能力の高さを考えれば、十分にカバーできるでしょう。

土木作業員からの転職先に人気の業界

土木作業員からの転職先として人気のある業界は、以下の３つが挙げられます。

一つずつ見ていきましょう。

建設・不動産業界

建設・不動産業界は、土木作業員のこれまでの経験やスキルを直接活かすことができる転職先です。

転職先の例

ゼネコンや建設コンサルタント会社では、現場監督や施工管理者として活躍できるでしょう。土木の知識を活かしつつ、よりマネジメント寄りの仕事にシフトすることで収入アップも期待できます。また不動産デベロッパーでは、プロジェクト管理や用地取得の担当として土木の専門知識が重宝されるでしょう。また不動産管理会社では、建物や施設の維持管理業務に従事することが考えられます。

このように土木作業員から建設・不動産業界への転職は、これまでの仕事の延長線上にあると考えられるため、比較的スムーズにキャリアチェンジできる転職先として人気があります。

製造業

製造業も土木作業員の転職先として人気があります。特に大型機械や設備を扱う製造業では、土木作業員の経験が高く評価されます。

転職先の例

工場の生産ラインの管理や保守、品質管理などの職種が適しています。土木工事で培った安全管理の知識や、大型機械の扱いに慣れているという強みを活かせます。また建設機械メーカーでは、製品開発や技術営業の分野で活躍できます。実際の現場経験を持つ人材として、製品改良や顧客ニーズの把握に貢献できるでしょう。

製造業への転職は、新しい技術や知識の習得が必要ですが、問題解決能力や現場での実践力が評価されやすい業界です。

エネルギー・環境関連産業

エネルギー・環境関連産業は、今後さらなる成長が期待される分野です。土木作業員の経験は、この業界でも大いに活かせます。

転職先の例

再生可能エネルギー関連企業では、風力発電や太陽光発電の設置工事の管理などで活躍できます。また地熱発電や小水力発電のプロジェクトでも、土木の知識が重要になります。環境コンサルティング会社では、土壌汚染対策や自然再生プロジェクトなどに携わることができます。土木の知識を基に、環境保護と開発の両立に貢献できる仕事です。さらに廃棄物処理やリサイクル関連企業でも、施設の設計や運営管理などの職種があります。

この業界は社会的意義が高く、やりがいを感じやすい仕事が多いのが特徴です。

公務員・公共サービス

公務員や公共サービス関連の仕事も、土木作業員の転職先として人気があります。特に地方自治体の土木部門や国土交通省関連の職種は、これまでの経験を直接活かせる分野です。

転職先の例

市役所や県庁の土木課では、公共工事の計画立案や管理、監督業務を担当します。また道路管理や河川管理など、インフラ維持に関わる仕事も多くあります。国土交通省や関連機関では、より大規模なプロジェクトに携わることができます。防災や都市計画など、幅広い分野で専門知識を活かせます。

公務員の仕事は安定性が高く、地域社会への貢献度も大きいのが特徴です。ワークライフバランスを重視する方にも適しているでしょう。

土木作業員から異業種への転職におすすめの職種

続いて、土木作業員が持つ強みを活かしつつ、異業種への転職を検討する場合におすすめの職種をご紹介します。

一つずつ見ていきましょう。

施設管理・メンテナンス

施設管理・メンテナンス業界は、土木作業員のスキルが高く評価される分野です。大規模商業施設、オフィスビル、工場など、様々な建築物の管理や保守業務に従事します。

主な業務

具体的な仕事内容には、建物の日常点検、設備の保守管理、修繕計画の立案などがあります。土木作業で培った建築構造の知識や、安全管理のスキルが直接活かせます。また施設の改修や増築プロジェクトの管理も重要な業務です。工事の計画立案から実施、監督まで、幅広い役割を担うことができます。

この職種は、安定性が高く、かつ専門性を活かせるため、多くの土木作業員にとって魅力的な選択肢となっています。

安全管理・品質管理

安全管理・品質管理の専門職は、土木作業員の経験が大いに活かせる職種です。建設業界に限らず、製造業や物流業など、様々な業界で需要があります。

主な業務

安全管理者としては、作業現場の安全指導や事故防止策の立案、安全教育の実施などを担当します。土木現場で培った危険予知能力や、法令知識が強みになります。品質管理者としては、製品や工程の品質チェック、改善策の提案、品質基準の策定などが主な業務です。厳しい基準で進められる土木工事の経験は、高い品質意識につながります。

これらの職種は、専門性が高く、企業にとって重要な位置づけにあるため、キャリアアップの可能性も高いでしょう。

営業職（技術営業）

技術営業は、土木作業員が異業種に転職する際の有力な選択肢の一つです。建設機械メーカーや建設資材メーカー、さらには環境関連企業など、幅広い業界で活躍できます。

主な業務

この職種では、製品やサービスの技術的な特徴を理解し顧客に適切な提案を行います。土木現場での実務経験は、顧客ニーズの把握や問題解決提案に大いに役立ちます。また展示会やセミナーでの製品説明、技術サポート、市場調査なども重要な業務です。コミュニケーション能力と専門知識を組み合わせて活かせる、やりがいのある仕事です。

技術営業は、将来的に管理職やコンサルタントとしてのキャリアパスも期待できる職種です。

CADオペレーター・設計補助

CADオペレーターや設計補助は、土木作業員の空間把握能力や図面読解力を活かせる職種です。建設会社や設計事務所、製造業など、様々な業界で需要があります。

主な業務

主な業務は、設計図面の作成や修正、3Dモデリング、データ入力などです。土木現場で培った実務感覚は、より実践的で施工しやすい図面作成に役立ちます。また設計者と施工者の間の橋渡し役として、重要な役割を果たすこともあります。現場経験を活かして、設計の問題点や改善案を提案することも可能です。

この職種は、デスクワークが中心となるため、体力的な負担が少ないのも特徴です。またCADスキルは汎用性が高く、キャリアの幅を広げやすいでしょう。

土木作業員から転職成功のためのステップ

土木作業員から転職を成功させるためには、次のステップを踏むことが重要です。

順に見ていきましょう。

自己分析と目標設定

転職成功の第一歩は、徹底的な自己分析です。自分の強み、弱み、興味、価値観を客観的に見つめ直しましょう。土木作業で培ったスキルや経験を洗い出し、それらがどのように他の職種で活かせるかを考えます。

次に明確な目標を設定します。単に「土木作業から転職したい」ではなく、「施設管理の専門家として働きたい」などの具体的なビジョンを持つことが重要です。

またワークライフバランス、給与、勤務地など、自分にとって譲れない条件も明確にしておきましょう。これらの分析と目標設定が、その後の転職活動の指針となります。

自己分析は一度やって終わりではありません。転職活動を進める中で常に自己理解を深め、目標を調整していく姿勢が大切です。

スキルアップと資格取得

スムーズな転職には、新しい仕事で求められるスキルを事前に身につけておくことが重要です。

まずは志望する業界や職種で必要とされるスキルを調査しましょう。たとえばCADオペレーターを目指す場合は、AutoCADなどのソフトウェアの操作スキルが必須です。独学が難しいものは、職業訓練校などを利用して基本的なスキルを習得しておきましょう。

資格取得も転職市場を勝ち抜くための有効な戦略です。建設業務経理士や技術士、エネルギー管理士など、志望する分野に関連する資格を取得することで専門性をアピールできます。

また基本的なパソコンスキルやビジネスマナーは不可欠です。オンライン講座やセミナーを活用して、これらのスキルを磨いておくことをおすすめします。

資格取得など時間や費用がかかるものもありますが、着実に進めることで転職の可能性は大きく広がります。もし転職活動中に資格合格や認定まで到達できなかった場合でも、現在勉強中であることをアピールすることで、向上心や前向きな意欲を伝えることができるでしょう。

職務経歴書・履歴書の作成

魅力的な職務経歴書と履歴書の作成は、転職成功の鍵となります。特に職務経歴書では、土木作業での経験を他業種でも活かせるスキルとして効果的にアピールすることが重要です。

まずこれまでの職歴を時系列で整理します。その際、単なる業務内容の羅列ではなく具体的な成果や数字を盛り込むようにしましょう。

またチームワーク力や問題解決能力など、どの業界でも重要なソフトスキルを強調しましょう。具体的なエピソードを交えて説明すると、より説得力が増します。

履歴書は、簡潔かつ正確に情報を記載します。履歴書の志望動機欄には具体的なビジョンを書いて熱意を伝えることが大切です。

どちらの書類も誤字脱字がないように、提出前に何度も見直してくださいね。必要に応じて転職エージェントにアドバイスを求めるのも良いでしょう。

転職エージェントの活用

転職エージェントの活用は、効率的かつ効果的に転職活動を進める上で非常に有効です。特に土木作業員から異業種への転職を考えている場合、エージェントの持つ幅広い求人情報と専門知識が大きな助けとなります。

まず複数の転職エージェントに登録し面談を受けましょう。面談では自分のスキルや希望を詳しく伝え、適切なアドバイスを求めます。また転職エージェントは、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策などを行ってくれるところもあるので、ぜひ活用しましょう。

土木作業員からの転職活動中に気を付けること

転職活動中には、以下の点に注意してリスクを最小限に抑える努力が必要です。

一つずつ見ていきましょう。

現職との両立

転職活動を行う際、現在の仕事との両立は重要な課題です。特に土木作業は体力を使う仕事のため、転職活動との両立には細心の注意が必要です。

まず時間管理が鍵となります。休憩時間や昼休みを利用して転職サイトをチェックしたり、エージェントとの連絡を取ったりするなど、効率的に時間を使いましょう。

面接や説明会については、有給休暇を利用するのが一般的です。ただし頻繁な休暇取得は周囲の注目を集める可能性があるため、計画的に行動することが大切です。

現在の仕事にも支障がないよう、自己管理を徹底しましょう。転職活動に気を取られて、現在の仕事のパフォーマンスが落ちることは避けなければなりません。

最後に転職活動を職場の同僚に知られないよう注意することも重要です。職場で転職活動をしていることを不用意に知られると、現在の職場での立場を危うくする可能性があります。

待遇面での注意

転職を考える際に待遇面は重要な検討事項でしょう。しかし土木作業員から異業種への転職の場合、待遇面で注意すべき点がいくつかあります。

まず給与体系の違いに注意が必要です。土木作業では残業代や現場手当など、各種手当が給与の大きな部分を占めることがあります。一方、オフィスワークでは基本給が中心となる場合が多いため、一見すると給与が下がったように見えることがあります。

福利厚生の内容も慎重に確認しましょう。土木業界では充実した福利厚生を提供する企業も多いため、転職先でも同等以上の条件を求めようとすると探すのが難しい場合があります。

さらに目先の給与だけでなく、長期的な視点で待遇を評価することが大切です。キャリアアップの可能性や将来の昇給見込みなども考慮に入れて、総合的に判断するようにします。

最後に労働時間や休日数なども重要です。ワークライフバランスの改善を目指すのであれば、休暇の取りやすい社風かどうかも慎重に確認しましょう。

ブランクがある場合の対処法

転職活動において、職歴にブランクがある場合は特別な対策が必要です。

土木作業員の場合、怪我や病気による長期休職、または自己啓発のための休職などでブランクが生じることがあります。その場合、ブランク期間中にどのような活動をしたかを積極的にアピールすることが大切です。たとえば資格取得のための勉強や関連する分野のボランティア活動に参加していたなどがあれば、それらを前向きに説明しましょう。

またブランク期間中に身につけたスキルや経験が、どのように新しい職場で活かせるかを説明できるよう準備しておきます。

さらに最新の業界動向やテクノロジーにキャッチアップしていることを示すと効果的です。業界誌を読んだり、セミナーに参加したりするなど、積極的な姿勢をアピールしましょう。

土木作業員からの転職成功事例

土木作業員からの転職成功事例をいくつかご紹介します。

一つずつ見ていきましょう。

建設コンサルタントへの転職

Aさんのケースでは、10年間の土木作業員としての経験を活かし、建設コンサルタント会社への転職に成功しました。

Aさんは現場での豊富な経験を持っていましたが、より専門的な知識を身につけたいと考え、働きながら技術士の資格取得を目指しました。2年間の努力の末、無事に資格を取得しそれを武器に転職活動を開始しました。

転職エージェントを通じて、土木設計を行う建設コンサルタント会社を紹介され、面接に臨みました。面接では、現場経験に基づく具体的な提案力や、技術士の資格を活かした専門知識をアピール。その結果、見事に採用を勝ち取りました。

現在は、道路や橋梁の設計業務に携わっており、現場と設計をつなぐ貴重な人材として活躍しています。給与面では若干の減少がありましたが、ワークライフバランスが大幅に改善され、総合的に満足度の高い転職となりました。

不動産デベロッパーへの転職

女性のBさんは、5年間の土木作業員としての経験を経て、大手不動産デベロッパーへの転職を果たしました。

Bさんは、土木の知識を活かしつつ、よりビジネス寄りの仕事にチャレンジしたいと考えていました。そこで、宅地建物取引士の資格を取得し不動産業界への転職を目指しました。

転職活動では、自身の土木知識と現場経験が不動産開発プロジェクトにおいて大きな強みになることをアピールしました。特に土地の評価や開発の実現可能性の判断において、自身の経験が活かせることを具体的に説明しました。

面接では、チームワーク力や問題解決能力など現場で培ったソフトスキルも高く評価されました。結果として、プロジェクト管理部門での採用が決まりました。

現在は都市開発プロジェクトに携わり、技術面と事業面の両方を理解できる貴重な人材として活躍しています。給与面でも大幅な向上が実現し、キャリアアップに成功した事例と言えるでしょう。

公務員への転職

3つ目は、地方自治体の土木職公務員への転職を果たしたCさんの事例です。

Cさんは、長年の現場経験を公共サービスに活かしたいと考え、公務員試験の勉強を開始。年齢制限のない地方公務員を目指した結果、2年間の準備期間を経て受験し採用されました。

試験対策では、専門試験で自身の経験を活かせるよう、理論面の強化に力を入れました。面接では、民間企業での経験が効率的な公共事業の実施に貢献できることをアピールしました。

その結果、地方自治体の土木課での採用が決まりました。現在は道路整備や河川管理などの業務に従事し、現場のニーズを理解した上での計画立案や管理業務を行っています。

給与面ではやや減少しましたが、労働時間の大幅な改善や将来的な安定性、地域貢献の喜びなどを総合的に判断すると、満足度の高い転職となりました。

土木作業員から転職をお考えの方へおすすめしたい転職エージェント・転職サイト

ここからは、土木作業員から転職をお考えの方へおすすめしたい転職エージェント・転職サイトをご紹介します。

よりよい条件の求人を探せるエージェントやサイト、これまでの経験を活かせる職種に強い転職エージェントです。以下の通りです。

なお、紹介文中の求人数は2025年7月10日現在の数字です。では、1つずつ見ていきましょう。

ビルドジョブ

「ビルドジョブ」は、建設業界の転職に特化した業界随一の転職支援・求人紹介サービスです。

基本データ

ビルドジョブ
URL	https://build-job.jp/
求人数	－
対象エリア	全国

おすすめポイント

建設業界の転職のエキスパートが集合し、累計の転職支援人数は2万名超え。これまでの豊富な経験を活かし、求職者の希望条件に合う理想の職場探しを徹底サポートします。

また、書類作成や面接対策などの内定獲得に向けた支援にも力を入れています。その結果、内定獲得率は77％と高水準を示しており、求職者からも手厚いサポートに対する満足度が高まっています。

ビルドジョブのおすすめポイント

累計の転職支援人数は2万名超え

書類作成や面接対策などの内定獲得に向けた支援が得意

内定獲得率は77％と高水準を示している

施工管理ジョブ

「施工管理ジョブ」は、建設業界に特化したお仕事検索・転職サイトです。

基本データ

施工管理ジョブ
URL	https://sekoukanrijob.com/
求人数	20,833 件
対象エリア	全国

おすすめポイント

全国に対応しているため現場が遠いという不満や出張、転勤の心配がなく、希望の勤務地を自由に選ぶことが可能です。取り扱っている職種も幅広く、これまで経験やスキルを活かした求人選びや新たな分野にチャレンジすることもできるでしょう。

また、教育制度が充実しているため、施工管理未経験の方でも安心してスキルアップが目指せます。

施工管理ジョブのおすすめポイント

希望の勤務地を自由に選ぶことが可能

取り扱っている職種が幅広い

施工管理未経験の方でも安心してスキルアップできる

建築転職

「建築転職」は、設計・施工管理などの建設系技術者に特化した転職サービスです。

基本データ

建築転職
URL	https://kenten.jp/
求人数	12,864 件
対象エリア	全国

おすすめポイント

建築業界に精通したコンサルタントが求職者の強みを引き出し、希望やスキル、適性に合った求人を紹介。履歴書・職務経歴書の添削から企業ごとの面接対策まで行う手厚いサポート体制が選ばれる理由の一つになっています。

さらに、他サイトにはない求人情報やリアルな社風や働き方に関する情報の提供も可能なため、転職活動を有利に進めることができるでしょう。

建築転職のおすすめポイント

建築業界に精通したコンサルタントが求人を紹介

手厚いサポート体制が特徴

他サイトにはない求人情報や企業に関する情報提供が可能

建職バンク

建設業界を中心に紹介している「建職バンク」は、他では掲載していない求人情報も多数提供している転職サイトです。

基本データ

建職バンク
URL	https://kenshoku-bank.com/
求人数	13,273件
対象エリア	全国

おすすめポイント

建職バンクが独自に入手した案件を多数保有しており、高待遇のレア求人にも出会えるチャンスあり。建設業界に精通したキャリアアドバイザーが求職者のスキルや人柄を活かせる求人を紹介します。

また、転職活動のアドバイスはもちろん、企業との条件交渉をするケースもあるため、転職が初めての方も安心して利用できます。

建職バンクのおすすめポイント

高待遇のレア求人にも出会えるチャンスあり

建設業界に精通したキャリアアドバイザーが求人を紹介

企業との条件交渉をするケースもあり

建設・設備求人データベース

「建設・設備求人データベース」は、土木業界から建設や設備管理の求人を紹介する転職サイトです。

基本データ

建設・設備求人データベース
URL	https://plant.ten-navi.com/
求人数	18,459件
対象エリア	全国

おすすめポイント

建設・設備業界に特化したサイトで、優良企業やここでしか見られない求人を多数保有。具体的な業務や企業の特徴などについての豊富な情報を持っているのが強みで、応募前に企業や雇用条件を確認することができます。

また、書類添削や企業に合わせた面接対策など、合格率を高める無料転職支援が充実しているため、安心して転職活動を進められます。

建設・設備求人データベースのおすすめポイント

優良企業やここでしか見られない求人を多数保有

具体的な業務や企業の特徴などについての豊富な情報を持っている

合格率を高める無料転職支援が充実している

ジョブテック for CAD

「ジョブテック for CAD」は、製造・建設業界に特化したCAD転職支援サービスです。

基本データ

ジョブテック for CAD
URL	https://bizroad-svc.com/hr/
求人数	－
対象エリア	－

おすすめポイント

大手転職サイトには掲載されない優良企業や独占求人、非公開求人を多数保有。業界に精通したエージェントが求職者のスキルやキャリアを的確に分析し、一人一人に合った求人探しをサポートします。

製造業や建設業、CADに関する教育セミナーを受講することができるため、未経験から挑戦したい方にもおすすめです。

ジョブテック for CADのおすすめポイント

優良企業や独占求人、非公開求人を多数保有

業界に精通したエージェントがサポート

教育セミナーを受講することができる

CAD求人ドットコム

「CAD求人ドットコム」は、CADに特化した転職サイトです。

基本データ

CAD求人ドットコム
URL	https://www.cad-kyujin.com/
求人数	8,321件
対象エリア	全国

おすすめポイント

建設系の職種を幅広く取り揃えており、365日更新で新着求人多数。フルタイムや時短、在宅など、働き方を選択することも可能で、自分に合った仕事が見つけやすいのが特徴です。

転職活動だけではなく、就業後もきめ細やかなフォロー体制があるのも強みで、スキルやキャリアアップを手厚くサポートします。

CAD求人ドットコムのおすすめポイント

365日更新で建設系の新着求人多数

働き方を選択することも可能で自分に合った仕事が見つけやすい

就業後もきめ細やかなフォロー体制がある

キャリアスタート

「キャリアスタート」は第二新卒など、20代を中心とした若手の転職支援に特化した転職サポートサービスです。

基本データ

キャリアスタート
URL	https://careerstart.co.jp/
求人数	非公開
対象エリア	－

おすすめポイント

求職者と企業とのマッチングに力を入れており、入社後の定着率は92％以上。求職者の希望や適性、スキルを的確に見極めながら求人を紹介し、企業へのインタビューや調査により、入社後のミスマッチを防ぎます。

また、徹底した面接トレーニングを行い、企業が重視するポイントや求職者の特徴に合わせた対策を実施。転職が初めての方や不安を感じている方におすすめです。

キャリアスタートのおすすめポイント

入社後の定着率は92％以上

徹底した面接トレーニングを取り入れている

転職が初めての方や不安に感じている方におすすめ

ヒューレックス

「ヒューレックス」は、U・Iターン転職を検討する際に強い味方となる地域密着型転職エージェントです。

基本データ

ヒューレックス
URL	https://www.hurex.jp/
求人数	27,384件
対象エリア	全国

おすすめポイント

大手転職サイトには掲載されていない地元の優良求人を多数取り揃えています。独占案件も多く、地域に特化した専任のコンサルタントが求職者のキャリアや希望に合わせた求人を紹介します。

また、キャリアカウンセリングから書類添削、面接対策など、専任コンサルタントが転職成功まで一貫サポート。転職が初めての方や異業種への転職を希望される方でも安心です。

ヒューレックスのおすすめポイント

地元の優良求人を多数取り揃えている

地域に特化した専任のコンサルタントが求人を紹介

異業種への転職を希望される方でも安心

hape Agent（エイプエージェント）

「hape Agent（エイプエージェント）」は、営業職に特化したキャリア支援サービスです。

基本データ

hape Agent（エイプエージェント）
URL	https://agent.hape.co.jp/
求人数	非公開
対象エリア	全国

おすすめポイント

「初回面談は60分」と求職者の希望や悩みとじっくり向き合うことが強み。最初から最後まで伴走し、転職活動を徹底サポートしてくれるため、安心して転職活動を進めることができます。

また、書類選考通過率は90％以上。企業ごとの書類作成に力を入れており、確実に通る書類作成ができます。顧客満足度は98％と手厚すぎるサポートが特徴といえるでしょう。

hape Agent（エイプエージェント）のおすすめポイント

初回面談は60分と求職者とじっくり向き合うことが強み

書類選考通過率は90％以上

手厚すぎるサポートで顧客満足度は98％

土木作業員から転職の際は大手総合型転職サービスもチェック！おすすめ6選

こちらも、紹介文中の求人数は2025年7月10日の数字です。では、順に見ていきましょう。

doda

「doda」は、エージェントサービスと一体型の転職サイトです。アドバイザーによるサポートも受けられます。

基本データ

doda
URL	https://doda.jp/
求人数	公開求人250,342件

おすすめポイント

dodaは求人サイトの中でもトップクラスの求人数を誇っており、その点が大きなメリットです。もちろん扱っている求人の業種・職種も多岐にわたります。

トップページからすぐに職種別のページに移動でき、建築業界など希望の職種の求人がチェックしやすくなっています。転職エージェントとの一体型なので、アドバイザーのサポートも受けることが可能です。

dodaのおすすめポイント

トップクラスの求人数

希望の職種の求人がチェックしやすい

アドバイザーのサポートを受けることが可能

口コミ

自身で業界や職種などのジャンルをある程度決めておく必要はありますが、やはり大手なので案件数については群を抜いて多かったです。毎日のようにメールで新しい求人を送ってもらえ、他の人に人気がある求人や自分の経歴、タイプに合った求人なども色々と届いていました。（引用元：Jobmark）

現在の職種でキャリアアップを目的とした転職なら多くの案件を紹介してもらえるかもしれません。ですが、30代で未経験の職種、現職とは無関係の業種を希望する場合は案件の提示もかなり少なくなります。（引用元：Jobmark）

リクルートエージェント

「リクルートエージェント」は、人気で定番の転職エージェントです。

基本データ

リクルートエージェント
URL	https://www.r-agent.com/
求人数	公開求人577,737件 / 非公開求人433,614件

おすすめポイント

リクルートエージェントは、何と言ってもトップクラスの求人数が特長です。求人数が非常に多いため、建築業界はもちろんさまざまな業種・職種の求人を多数保有。拠点も関東・関西を中心に全国にあります。

また担当してくれるアドバイザーは、基本的に希望の業種の専門的な知識があります。総合型ながら、一部職種やUターン・Iターンなどは専門サイトも用意されています。

リクルートエージェントのおすすめポイント

トップクラスの求人数

さまざまな業種・職種の求人を多数保有

アドバイザーは、希望の業種の専門的な知識がある

口コミ

未経験業界、職種違いの転職を希望してリクルートエージェントに登録しました。新しいことにチャレンジしたいタイミングだったので、どんな企業が自分に合いそうかのアドバイスをもらい、30件ほどの求人を紹介してもらいました。また、初回の面接時には面接練習のサポートもしてもらいました。（引用元：Jobmark）

サイトには転職のことを手取り足取り教えます！みたいなこと書いてあるくせに、こちらのなかなかまとまらない気持ちを述べた時も『何が言いたいんですか？結論から述べてください』ということを言われました。（引用元：みん評）

マイナビAGENT

「マイナビAGENT」は、人材サービス大手のマイナビグループによる転職エージェントサービスです。

基本データ

マイナビAGENT
URL	https://mynavi-agent.jp/
求人数	非公開

おすすめポイント

履歴書や職務経歴書のサポートが充実。初めての転職や土木作業員から未経験の職種希望でも安心して利用可能です。いくつかの業界については特化型のページもあります。全国に拠点があり、大都市圏以外で仕事を探している人にも最適です。

マイナビAGENTのおすすめポイント

履歴書や職務経歴書のサポートが充実

初めての転職や未経験の職種希望でも安心して利用可能

大都市圏以外で仕事を探している人にも最適

口コミ

求人の数は色々な業界をカバーした上で非常に多かったし、その情報に関しても「転職活動をする上でこの情報は最低限欲しい」という情報は一通り網羅されているほどその「質」の部分も結構良かったように感じます。（引用元：BEST WORK）

第二新卒として転職ができる年齢だったため、現在とは違う業種の求人を紹介してほしいと依頼したが、紹介された求人は全て現職と同じ業界のものだった。（引用元：みん評）

リクナビNEXT

「リクナビNEXT」は定番の転職サイトで、サイトの見やすさや使いやすさにも定評があります。

基本データ

リクナビNEXT
URL	https://next.rikunabi.com/
求人数	1,162,000件以上

おすすめポイント

圧倒的な求人数を誇り、扱っている業種・職種も幅広い内容です。サイトが使いやすいほか、企業と直接やり取りできる仕組みも整備されており、自分の希望に合った職探しがスムーズにできるでしょう。

「気になるリスト」「オファーを待つ」などを利用すれば、公開求人・非公開求人の企業からオファーがもらえます。そのほか「グッドポイント診断」など自己分析ツールも利用可能です。

リクナビNEXTのおすすめポイント

圧倒的な求人数を誇り、扱っている業種・職種も幅広い

企業と直接やり取りできる仕組みを整備

公開求人・非公開求人の企業からオファーがもらえる

口コミ

求人数の多さは、利用していて安心感を感じる事が出来ましたし、業種のバリエーションの多さも豊富でした。普通に転職を考えて、転職先を探す上では選んで間違いの無いサイトだと思います。（引用元：みん評）

希望するような求人もあまり多くなく、何かしら特化したタイプの転職サイト(職種や業界に特化したサイト)と比較するとイマイチ精度が低く感じた。（引用元：Jobmark）

ハタラクティブ

「ハタラクティブ」は、20代の就職・転職が得意で未経験の求人を多く扱う転職エージェントです。

基本データ

ハタラクティブ
URL	https://hataractive.jp/
求人数	公開求人5,227 件

おすすめポイント

未経験の就職にも強いのが最大の特長です。サポートも手厚く、転職が初めての人におすすめ。求人も未経験OKが多いため、土木作業員から異業種へ挑戦したい場合にも応募しやすいでしょう。

対応の早さも特長ですぐに求人を紹介してもらえるため、2週間で内定が決まる場合もあります。ただしすでに述べたように対象は20～30代ぐらいまでの若年層が中心なので、それ以上は対応してもらえません。

ハタラクティブのおすすめポイント

未経験の就職にも強いのが最大の特長

サポートが手厚く、転職が初めての人におすすめ

対応の早さが特長ですぐに求人を紹介してもらえる

口コミ

無料で何度も面談を行なったり、メジャーな就職サイトには掲載されていない独自の求人もあったりしました。その中から自分の希望に合った求人情報を紹介してくれました。面接指導も何度も満足いくまで行っていただき、最終的には一番気に入った企業に転職を成功させることができました。（引用元：みん評）

私は営業職を希望したところ、経験者でないと無理と。このエージェントサイトは未経験でも入社が叶えられるところを武器にして企業説明していなかったか？と思い不信感。（引用元：みん評）

エン転職

「エン転職」は、人材サービス大手の一つエン・ジャパン株式会社による転職サイトです。エージェントサービスも利用できます。

基本データ

エン転職
URL	https://employment.en-japan.com/
求人数	92,702件

おすすめポイント

求人は取材の上掲載されており、安心度が高いと言えるでしょう。職種未経験歓迎・業種未経験歓迎の求人も多数あり、土木作業員から異業種へ転職したい方にもおすすめです。転職エージェントとしても利用でき、非公開求人も数多く保有。

サイトが見やすく使いやすいのも特長です。職種別のページやエリア別のページにもすぐに移動でき、検索するのも楽でしょう。

エン転職のおすすめポイント

求人は取材の上掲載されており、安心度が高い

職種未経験歓迎・業種未経験歓迎の求人が多数

非公開求人を数多く保有

口コミ

細やかに職種や希望要件などで絞り込んで探すことができたので、短時間で希望に近い企業を探すことができました。それぞれの企業についても結構詳しく情報があったので良かったです。（引用元：みん評）

求人内容と実際の業務がかなり違っている。例えば、webマーケティングでの募集なのに、いざ面接で話を伺うと新規開拓の営業がメインの業務だったりと正直時間の無駄であった。面接担当者も応募がくるように業務内容を脚色していると言っていたが、脚色というよりただの詐欺ではと感じた。（引用元：みん評）

まとめ

土木作業員からの転職は大きな挑戦ですが、これまで積み重ねてきた経験やスキル、問題解決能力、チームワークを発揮する力は、多くの業界で高く評価されます。

この記事でお伝えした、土木作業員からの転職を成功させるためのポイントは次のとおりです。

転職成功のポイント

• 自己分析を徹底し自分の強みと弱みを明確にする。
• 転職先の業界・職種をよく研究し、自分のスキルが活かせる分野を見つける。
• 新しいスキルや資格を取得して市場価値を高める。
• 転職エージェントを活用して効率的に転職活動を進める。
• 職務経歴書で土木作業員としての経験を成果や数字を使ってアピールする。
• 履歴書では志望動機から熱意を伝える。
• 面接では、スキルや経験を具体的に説明する。
• 転職先選びは給与以外の要素（ワークライフバランス、将来性など）も考慮する。

転職は自分のキャリアを見つめ直す良い機会です。この記事で紹介したさまざまな選択肢を参考に、自分に最適な道を探してくださいね！

転職活動中は不安や困難に直面することもあるでしょう。しかし十分な準備と前向きな姿勢があれば、必ず道は開けます。この記事を読んだ方が、新しい職場で活躍されることを願っています。

【チェック！】求人数が豊富な大手転職サービス比較表！