年収500万円の手取りは約387万円、月額にすると約32.3万円となります。

この年収500万円という数字を聞いて「夢見すぎ?」と感じる方もいるかもしれませんが、実際には全国平均をやや上回る水準で、多くの方が目指せる現実的な目標です。

本記事では、年収500万円の手取り計算から、男女別の割合、生活レベル、そして年収500万円を目指すための具体的な戦略まで詳しく解説します

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年収500万円の手取り額を詳しく計算【ボーナスあり・なし別】

年収500万円の手取り額は、ボーナスの有無家族構成によって変動します。実際の手取り額を正確に把握することで、生活設計や貯蓄計画を立てやすくなります。

ここでは、以下の3つのケースでの手取り額を詳しく計算していきます。

  1. ボーナスなしの場合
  2. ボーナスありの場合
  3. 扶養家族がいる場合

それでは順に見ていきましょう。

① 年収500万円でボーナスなしの手取り額と月収

年収500万円でボーナスなしの場合、独身であれば年間手取り額は約388万円、月収の手取りは約32.3万円となります。

月収は41.7万円(額面)から、

  • 厚生年金 約3.8万円
  • 健康保険 約2.4万円
  • 雇用保険 約0.2万円
  • 所得税 約1.0万円
  • 住民税 約2.0万円

が差し引かれます。

額面と手取りの差は約9.2万円で、差引率は約22%となり、収入の約8割が実際に使える金額となります。

【年収500万円の手取り額計算】
<独身・ボーナスなしの場合>

年収 月収
額面 5,000,000円 416,667円
厚生年金 450,180円 37,515円
健康保険 285,120円 23,760円
(うち介護保険料) 39,120円 3,260円
雇用保険 27,500円 2,291円
所得税 116,500円 9,708円
住民税 239,200円 19,933円
手取り額 3,881,500円 323,460円

※出典:税金・社会保険料・手取り計算シミュレーション(あなたの給料を入力してパッと計算) | 税金・社会保障教育
※40歳以上65歳未満の場合
※所得税は復興税込み、住民税は調整控除後で計算

② 年収500万円でボーナスありの手取り額と月収

年収500万円でボーナスが年10%(50万円)ある場合、独身であれば年間手取り額は約386万円となります。月収の額面は37.5万円、手取りは約28.0万円です。

同じ年収500万円でも、ボーナスなしの場合と比較すると年間手取り額はほぼ同水準ですが、月々の手取り額は少なくなり、ボーナス時にまとまった収入を得る形となります。

したがって、ボーナスありの場合は、計画的な家計管理がより重要になります。

【年収500万円の手取り額計算】
<独身・ボーナスあり(年10%)の場合>

年収 月収
額面 5,000,000円 375,000円
(うち賞与) 500,000円
厚生年金 462,990円 38,582円
健康保険 293,227円 24,435円
(うち介護保険料) 40,227円 3,352円
雇用保険 27,500円 2,291円
所得税 114,400円 9,533円
住民税 237,100円 19,758円
手取り額 3,864,783円 280,401円

※出典:税金・社会保険料・手取り計算シミュレーション(あなたの給料を入力してパッと計算) | 税金・社会保障教育
※40歳以上65歳未満の場合
※所得税は復興税込み、住民税は調整控除後で計算

③ 年収500万円で扶養家族がいる場合の手取り額の違い

配偶者を扶養している場合(配偶者の年収123万円以下)、年収500万円の手取り額は約394万円、月収手取りは約32.9万円となります。

独身の場合と比較して年間約6万円、月約0.6万円の手取り増となります。これは配偶者控除により所得税と住民税が軽減されるためです。

扶養控除は家計にとって大きなメリットとなるため、配偶者の働き方を検討する際の重要な判断材料となります。

【年収500万円の手取り額計算】
<配偶者あり(扶養内パート123万円以下)の場合>

年収 月収
額面 5,000,000円 416,667円
厚生年金 450,180円 37,515円
健康保険 285,120円 23,760円
(うち介護保険料) 39,120円 3,260円
雇用保険 27,500円 2,291円
所得税 88,600円 7,383円
住民税 205,550円 17,129円
手取り額 3,943,050円 328,589円

※出典:税金・社会保険料・手取り計算シミュレーション(あなたの給料を入力してパッと計算) | 税金・社会保障教育
※40歳以上65歳未満の場合
※所得税は復興税込み、住民税は調整控除後で計算

年収500万円の人の割合と実態【男女別・年齢別・業界別分析】

年収500万円を実現している人の割合を詳しく分析することで、この年収水準の位置づけがより明確になります。

男女別年齢別業界別に見ると、年収500万円の実現度や難易度に大きな違いがあることが分かります。

  • 年収500万円の男女別割合と比較
  • 年収500万円の女性は実際どれくらいいる?
  • 平均年収が500万円を超える年代とは
  • 平均年収が500万円を超える業界分析

それでは順に見ていきましょう。

年収500万円の男女別割合と比較

国税庁の民間給与実態統計調査によると、400万円超〜500万円以下の男性は17.5%、女性は12.7%となっており、男女間で大きな差があります。

年収500万円台の層を見ると男女格差はさらに広がり500万円超〜600万円以下の男性の割合は14.0%であるのに対して、女性は6.7%にとどまります。

この差は主に雇用形態、職種、勤続年数の違いによるもので、女性の場合は結婚・出産による離職や時短勤務の影響も大きく関係しています。

【年収500万円の人の男女別割合】

年収 男女計 男性 女性
300万円超〜400万円以下 16.3% 14.9% 18.1%
400万円超〜500万円以下 15.4% 17.5% 12.7%
500万円超〜600万円以下 10.8% 14.0% 6.7%
600万円超〜700万円以下 7.1% 10.0% 3.4%
700万円超~800万円以下 4.9% 7.2% 1.9%
800万円超~900万円以下 3.2% 4.9% 1.0%

※出典:国税庁令和5年分 民間給与実態統計調査」の「(第 16 表)給与階級別給与所得者数・構成割合」より

年収500万円の女性は実際どれくらいいる?

年収500万円台の女性は全体の6.7%で、決して多くはない割合です。特に30代後半から40代の女性で年収500万円を実現するケースは、管理職への昇進専門職としてのキャリアアップが鍵となります。

また

  • IT業界
  • 金融業界
  • 医療・介護分野

などでは、女性でも年収500万円以上を目指しやすい環境が整っておりスキルアップ資格取得により実現可能性が高まります。

平均年収が500万円を超える年代とは

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、平均年収が500万円を超えるのは32歳以降です。32歳で507.8万円で初めて500万円を突破し、その後年齢とともに上昇を続けます

40代では650万円を超える水準となり、年収500万円は30代前半で到達する一般的な目標といえます。ただし、これは正社員の平均であり、個人差や業界差があることに注意が必要です。

(参考)年齢別の平均年収・平均月収

年齢 平均年収 平均月収(所定内給与額) 年間賞与その他特別給与額
22歳 297.4万円 22.5万円 27.5万円
23歳 323.2万円 23.4万円 42.0万円
24歳 359.7万円 24.4万円 66.7万円
25歳 387.9万円 25.1万円 86.4万円
26歳 407.3万円 26.2万円 92.8万円
27歳 426.7万円 27.2万円 100.5万円
28歳 439.8万円 27.8万円 106.7万円
29歳 466.6万円 29.1万円 116.9万円
30歳 471.7万円 29.4万円 119.3万円
31歳 491.7万円 30.4万円 127.0万円
32歳 507.8万円 31.5万円 129.8万円
33歳 529.3万円 32.7万円 136.9万円
34歳 539.1万円 33.6万円 136.0万円
35歳 557.3万円 34.4万円 144.2万円
36歳 582.2万円 35.8万円 152.6万円
37歳 602.5万円 36.5万円 164.4万円
38歳 626.2万円 38.3万円 166.8万円
39歳 625.0万円 38.1万円 167.7万円
40歳 654.4万円 40.0万円 174.1万円
41歳 675.4万円 41.4万円 179.1万円
42歳 662.9万円 40.9万円 172.4万円
43歳 684.9万円 41.5万円 186.5万円
44歳 707.8万円 42.9万円 193.2万円
45歳 703.4万円 42.8万円 190.1万円
46歳 736.1万円 44.3万円 204.2万円
47歳 733.4万円 44.4万円 200.9万円
48歳 738.5万円 44.8万円 200.8万円
49歳 747.2万円 45.6万円 200.4万円
50歳 745.6万円 45.2万円 202.7万円

※出典:厚生労働省の2023年(令和5年) 賃金構造基本統計調査 をもとに算出
※平均年収は、「所定内給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」により算出(所定内給与額は各種手当を除く)
※短時間労働者(パートタイム労働者)を除く

平均年収が500万円を超える業界分析

年収500万円を超える業界として、

  • 電気・ガス・水道業(775万円)
  • 情報通信業(649万円)
  • 金融・保険業(652万円)
  • 建設業(548万円)
  • 学術研究・専門技術サービス業(551万円)
  • 製造業(533万円)

が挙げられます。これらの業界では、専門性技術力が重視され、年収500万円は比較的到達しやすい水準となっています。

一方、サービス業小売業では平均年収が400万円を下回るため、より戦略的なキャリア形成が必要です。

【参考】業種別の平均年収・月収

業種 平均年収 内訳
平均月収
(給料・手当)
賞与
全体平均 460万円 388万円 71万円
電気・ガス・熱供給・水道業 775万円 636万円 139万円
金融業、保険業 652万円 503万円 149万円
情報通信業 649万円 529万円 120万円
学術研究、専門・技術サービス業、教育・学習支援業 551万円 451万円 100万円
建設業 548万円 467万円 81万円
複合サービス業 535万円 418万円 117万円
製造業 533万円 430万円 103万円
運輸業、郵便業 473万円 410万円 63万円
不動産業、物品賃貸業 469万円 406万円 63万円
医療、福祉 404万円 351万円 52万円
卸売業、小売業 387万円 333万円 54万円
サービス業 378万円 335万円 43万円
農林水産・鉱業 333万円 290万円 44万円
宿泊業、飲食サービス業 264万円 248万円 16万円

※出典:国税庁令和5年分 民間給与実態統計調査」の「(第 13 図)業種別の平均給与」より
※月給は「給料・手当 ÷ 12ヶ月」で算出
※正社員以外を含む

年収500万円は夢見すぎ?すごい?平均年収との比較で検証

「年収500万円は夢見すぎ?」という疑問を持つ方も多いですが、統計データを見ると決して非現実的な目標ではありません

全国平均年収年収偏差値地域差を詳しく分析することで、年収500万円の実現可能性を客観的に評価できます。

  • 全国平均年収472万円との比較分析
  • 年収偏差値から見る500万円の実力値
  • 都道府県別で見る年収500万円の価値

それでは順に見ていきましょう。

全国平均年収472万円との比較分析

全国平均年収は472.9万円であり、年収500万円は平均を約28万円上回る水準です。

これは平均より約6%高い水準で、決して「すごい」というほど突出した年収ではありません。むしろ、多くの人が努力により到達可能な現実的な目標といえます。

男性の平均年収は528.4万円のため、男性にとっては平均をやや下回る水準となりますが、女性の平均377.9万円と比較すると大幅に高い水準となります。

【全年齢の平均年収・平均月収】

全年齢
性別 平均年収 平均月収(所定内給与額) 年間賞与その他特別給与額
全体 472.9万円 31.8万円 90.9万円
男性 528.4万円 35.1万円 107.3万円
女性 377.9万円 26.3万円 62.8万円

※出典:厚生労働省の2023年(令和5年) 賃金構造基本統計調査 をもとに算出
※平均年収は、「所定内給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」により算出(所定内給与額は各種手当を除く)
※短時間労働者(パートタイム労働者)を除く

年収偏差値から見る500万円の実力値

年収500万円の偏差値は49.9と、ほぼ平均値に位置します。

ただし、学歴別に見ると高卒では57.1、大卒では40.8と大きな差があります。これは大卒者の方が年収の期待値が高いことを示しており、年収500万円は高卒者にとっては高い目標、大卒者にとっては通過点という位置づけになります。

また、中小企業での偏差値は51.5と平均をやや上回る水準となっています。

【年収500万円の正社員の年収偏差値】

年収額面 500万円
年収偏差値 総合 49.9
高卒 57.1
大卒 40.8
中小企業 51.5

※出典:年収偏差値チェッカー
※40歳の場合

都道府県別で見る年収500万円の価値

続いて、年収500万円と都道府県別の平均年収を比較すると、

  • 東京都(546.5万円)
  • 神奈川県(530.5万円)
  • 大阪府(510.3万円)

では年収500万円は平均以下となります。

一方、多くの地方都市では平均を大きく上回る水準となり、年収500万円の価値は地域によって大きく異なります

都市部と地方での生活費の違いも考慮すると、地方では年収500万円でより豊かな生活を送ることが可能と考えられます。特に転職や転勤を検討する際は、この地域差を十分に考慮することが重要です。

【参考】都道府県別の平均年収・平均月収

都道府県 平均年収 平均月収(所定内給与額) 都道府県 平均年収 平均月収(所定内給与額)
全国平均 472.9万円 31.8万円 三重県 455.3万円 30.5万円
北海道 422.4万円 28.9万円 滋賀県 455.5万円 30.3万円
青森県 357.4万円 25.0万円 京都府 470.0万円 31.6万円
岩手県 379.6万円 26.0万円 大阪府 510.3万円 34.0万円
宮城県 419.5万円 28.9万円 兵庫県 477.3万円 31.7万円
秋田県 381.6万円 26.1万円 奈良県 437.2万円 30.2万円
山形県 372.3万円 25.6万円 和歌山県 438.6万円 29.8万円
福島県 406.7万円 27.9万円 鳥取県 368.9万円 25.8万円
茨城県 465.5万円 31.2万円 島根県 395.8万円 26.9万円
栃木県 496.3万円 32.3万円 岡山県 430.4万円 29.1万円
群馬県 435.9万円 29.7万円 広島県 444.3万円 29.7万円
埼玉県 460.9万円 31.7万円 山口県 433.8万円 29.0万円
千葉県 453.0万円 31.0万円 徳島県 396.6万円 27.1万円
東京都 546.5万円 36.9万円 香川県 410.5万円 27.9万円
神奈川県 530.5万円 35.0万円 愛媛県 411.3万円 28.0万円
新潟県 396.7万円 27.0万円 高知県 399.7万円 27.3万円
富山県 437.2万円 29.4万円 福岡県 437.7万円 29.7万円
石川県 432.3万円 29.0万円 佐賀県 395.8万円 26.9万円
福井県 420.7万円 28.5万円 長崎県 376.2万円 25.7万円
山梨県 437.4万円 29.2万円 熊本県 394.1万円 26.9万円
長野県 428.7万円 28.8万円 大分県 399.9万円 27.1万円
岐阜県 435.9万円 29.2万円 宮崎県 368.0万円 25.4万円
静岡県 461.0万円 30.5万円 鹿児島県 389.5万円 26.8万円
愛知県 490.0万円 32.2万円 沖縄県 368.3万円 26.5万円

※出典:厚生労働省の2023年(令和5年) 賃金構造基本統計調査 をもとに算出
※平均年収は、「所定内給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」により算出(所定内給与額は各種手当を除く)
※短時間労働者(パートタイム労働者)を除く

年収500万円の生活レベル【家族構成別シミュレーション】

年収500万円の実際の生活レベルは、家族構成によって大きく変わります。

ここでは、年収500万円での1人暮らし夫婦のみ子育て世帯それぞれでの家計内訳と生活水準を具体的にシミュレーションし、実際の生活イメージを掴んでみましょう。

  • 1人暮らしの場合の生活水準
  • 子どもがいない夫婦の場合の家計内訳
  • 子育て世帯の生活費シミュレーション

それでは順に見ていきます。

1人暮らしの場合の生活水準

年収500万円で1人暮らしの場合、手取り月収約32.3万円で非常に余裕のある生活が可能です。具体的には、次のようなシミュレーションになります。

  • 家賃 8万円
  • 食費 5万円
  • 光熱費 1.5万円
  • 通信費 1万円
  • 交際費・娯楽費 5万円
  • 雑費 3万円
  • 貯蓄 約9万円

この生活費配分の場合、年間100万円以上の貯蓄ができるため、海外旅行や趣味、自己投資にも十分な資金を割り当てることができ、質の高い生活を送ることができます

子どもがいない夫婦の場合の家計内訳

年収500万円の配偶者を扶養する夫婦の場合、手取り月収約32.9万円でも安定した生活が送れます。具体的な家計内訳は次のとおりです。

  • 家賃 10万円
  • 食費 6万円
  • 光熱費 2万円
  • 通信費 1.5万円
  • 交際費・娯楽費 4万円
  • 保険料 2万円
  • 雑費 3万円
  • 貯蓄 約4.5万円

共働き夫婦の場合はさらに余裕が生まれ、将来のマイホーム購入や子育て資金の準備も十分に行うことができます。

子育て世帯の生活費シミュレーション

年収500万円で夫婦と子ども1人の3人家族の場合、手取り月収約32.9万円で計画的な家計管理が必要になります。毎月の生活費をシミュレーションしてみましょう。

  • 家賃 10万円
  • 食費 7万円
  • 光熱費 2.5万円
  • 通信費 1.5万円
  • 教育費 3万円
  • 保険料 3万円
  • 雑費 3万円
  • 貯蓄 約3万円

ここでは教育費を月3万円としていますが、子どもの成長とともに教育費は増加するため、共働きや副業による収入増加を検討することが重要です。家計の見直し節約も必要になる場合があります。

年収500万円での人生設計シミュレーション【5つのポイント】

続いて、年収500万円でどのような人生設計ができるかを5つの重要なポイントで詳しく分析します。

貯蓄計画から結婚子育て車購入マイホーム購入まで、具体的な数値を用いてシミュレーションすることで、現実的な人生プランを立てることができます。

  1. 貯蓄計画:年収500万円でいくら貯められる?
  2. 結婚:年収500万円で結婚は現実的?
  3. 子育て:教育費は賄える?
  4. 自動車購入:どんな車が買える?
  5. マイホーム購入:住宅ローンはいくらまで?

それでは順に見ていきましょう。

① 貯蓄計画:年収500万円でいくら貯められる?

年収500万円の場合、手取り約387万円から生活費を差し引いた金額が貯蓄可能額となります。

Point!
1人暮らしなら年間100万円以上、夫婦なら年間50~80万円、子ども1人の家庭なら年間30~50万円程度の貯蓄が目安となります。

理想的な貯蓄率は手取りの20%程度とされているため、年間約77万円の貯蓄を目標とすることが推奨されます。

緊急資金として生活費の6か月分、老後資金として月5万円程度の積立投資を継続することで、安定した資産形成が可能です。

② 結婚:年収500万円で結婚は現実的?

年収500万円での結婚は十分に現実的です。結婚式費用の平均約300万円程度も、2~3年の貯蓄で準備可能です。

新婚生活でも共働きであれば世帯年収800万円以上となり、非常に余裕のある生活が送れます。片働きの場合でも、計画的な家計管理により安定した結婚生活を維持できます

ただし、子どもを希望する場合は出産・育児費用も考慮し、早めの資金準備が重要です。結婚後の家計管理や将来設計について、パートナーとよく話し合うことが成功の鍵となります。

③ 子育て:教育費は賄える?

年収500万円で子育ては可能ですが、教育方針によって負担は大きく変わります。

公立中心の教育なら子ども1人あたり約1,000万円、私立中心なら約2,000万円が目安となります。

月々の教育費として3~5万円程度を見込み、学資保険や教育資金の積立を早期から開始することが重要です。

高等教育資金として大学入学時に300~500万円程度が必要となるため、児童手当の活用18年間の長期積立により準備することが推奨されます。

④ 自動車購入:どんな車が買える?

年収500万円であれば、車両価格150~250万円程度の車が現実的な選択肢となります。年収の3~5割以内が車購入の目安とされており、月々のローン支払いは手取りの10%以内に抑えることが重要です。

Point!
新車であれば軽自動車からコンパクトカー、中古車であれば中型車まで選択可能です。維持費も考慮すると、燃費性能や保険料、車検費用なども総合的に判断することが必要です。

年収500万円の場合、都市部では車を持たない選択肢も検討する価値があります。

⑤ マイホーム購入:住宅ローンはいくらまで?

年収500万円の場合、住宅ローンの借入可能額は約3,500~4,000万円程度ですが、安全な返済を考慮すると2,500~3,000万円程度が適正です。

月々の返済額は手取りの25%以内、約8万円以内に抑えることが推奨されます。

Point!
頭金として物件価格の2割程度、諸費用として物件価格の1割程度を準備することが一般的です。

35年ローンで金利1%の場合、借入額2,500万円なら月々約7.1万円の返済となり、現実的な負担レベルといえます。

【参考】年収・月収の額面・手取り早見表

以下は、年収の額面から年収の手取りと額面月収・額面手取りが一目でわかる早見表です。参考にしてみてください。

年収額面

年収手取り 額面月収 月収手取り
200万円 161万円 17万円

14万円

240万円

192万円 20万円 17万円
250万円 201万円 21万円

17万円

300万円

237万円 25万円 21万円
350万円 276万円 29万円

24万円

360万円

285万円 30万円 25万円
400万円 314万円 33万円

27万円

420万円

314万円 35万円 29万円
450万円 351万円 38万円

31万円

500万円

389万円 42万円 35万円
550万円 423万円 46万円

38万円

600万円

460万円 50万円 41万円
650万円 497万円 54万円

44万円

700万円

527万円 58万円 46万円
750万円 559万円 63万円

50万円

800万円

591万円 67万円 53万円
850万円 625万円 71万円

56万円

900万円

658万円 75万円 59万円
950万円 691万円 79万円

62万円

1000万円

724万円 83万円 65万円
1100万円 788万円 92万円

72万円

1200万円

852万円 100万円 78万円
1300万円 913万円 108万円

83万円

1400万円

967万円 117万円 89万円
1500万円 1019万円 125万円

94万円

1800万円

1183万円 150万円 110万円
2000万円 1295万円 167万円

121万円

2500万円

1554万円 208万円 147万円
3000万円 1774万円 250万円

170万円

※手取り額の計算方法

どちらも千の位を四捨五入。

年収500万円を目指す転職戦略

年収500万円という目標を達成するための具体的な戦略を解説します。

転職活動のポイントから自己投資の方法副業活用まで、多角的なアプローチにより年収アップを実現する方法を詳しく説明します。

  • 年収500万円を目指す転職のポイント
  • 自己投資とスキルアップによる年収アップ術
  • 副業で年収500万円を実現する方法

それでは順に見ていきましょう。

年収500万円を目指す転職のポイント

年収500万円を目指す転職では、まず自身の市場価値を正確に把握することが重要です。

  • IT
  • 金融
  • 製造業
  • 建設業

などの高年収業界への転職を検討し、求められるスキルや経験を明確にします。

また転職エージェントを活用し、年収500万円以上の求人に絞って活動することで効率的な転職が可能です。

面接では具体的な実績や数値を示し、入社後の貢献度をアピールすることが重要です。年収交渉では現在の年収プラス20~30%を目安に交渉し、段階的な昇給プランについても確認することが成功の鍵となります。

自己投資とスキルアップによる年収アップ術

年収500万円を目指すためには、市場価値の高いスキルへの投資が不可欠です。

IT分野では

  • プログラミング
  • データ分析
  • クラウド技術

の習得が有効で、資格取得により客観的なスキル証明が可能です。

英語力の向上も重要で、TOEICスコア700点以上を目指すことで外資系企業や海外事業への道が開けます。

MBA取得専門資格の取得により専門性を高め、管理職候補としての地位を確立することも効果的です。年間50~100万円程度を自己投資にかけることで、将来的に大幅な年収アップが期待できます。

副業で年収500万円を実現する方法

本業と副業を組み合わせて年収500万円を目指す方法も現実的な選択肢です。本業年収350万円+副業年収150万円という組み合わせも可能で、リスクを分散しながら収入増加を図れます

フリーランスとしての

  • コンサルティング
  • Webライティング
  • プログラミング
  • オンライン講師

などが人気の副業です。

まずはクラウドソーシングサイトを活用して月5~10万円の副業収入から始めて、徐々に拡大していくことが現実的です。副業収入が安定したら、将来的な独立も視野に入れることができます。

ただし本業に支障をきたさないように、会社の副業規定を事前によく確認しておきましょう

みんなが使っている転職サービス上位6選 【1,382人に聞いた転職サービス利用状況】

実際に登録したことのある転職サービスについてアンケートをとりました。アンケート結果として、みんなが使っている転職サービスの上位6サービスは以下です。

  • 1位|リクルートエージェント(821人)
  • 2位|doda(564人)
  • 3位|リクナビNEXT(389人)
  • 4位|マイナビAGENT(312人)
  • 5位|ビズリーチ(288人)
  • 6位|エン転職(282人)

転職サービスの利用アンケート(クラウドワークス) 回答数:1,382 / 集計期間:2024年09月19日~10月03日

1位|リクルートエージェント(利用回答数:821人) 圧倒的な求人数

「リクルートエージェント」は、求人数、安定したサービス品質で、まずは登録が必須のエージェントです。

まず何と言っても求人数が多いことがおすすめの理由として挙げられます。転職成功の実績も多く、優れているのは求人の数だけではありません。業界に精通したアドバイザーが在籍しているので、ぴったりの求人を見つけ出してくれます。求人やサービスの質・量ともにトップクラスで転職エージェントとしては定番・王道のサービスです。

営業・技術系を中心にあらゆる業種・職種をカバー。総合型ながら条件ごとに特化したページもあり、使いやすいのも人気の理由です。

リクルートエージェントのおすすめポイント
求人数が圧倒的に多い
業界に精通したアドバイザーが在籍
条件ごとに特化したページがあり使いやすい

基本データ

リクルートエージェント
求人数 公開求人474,685件/非公開求人399,542件(2024年10月22日現在)
提供サービス エージェントサービス、提出書類の添削、面接対策、独自に分析した業界・企業情報の提供
拠点 東京・北海道・宮城・宇都宮・さいたま・千葉・横浜・金沢・新潟・長野・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・高松・福岡
URL https://www.r-agent.com/

リクルートエージェントに登録する

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2位|doda(利用回答数:564人) エージェント/サイトの一体型で自分でも応募が可能

「doda」は、人材紹介・転職支援を行う大手「パーソルキャリア」が運営する総合型転職サイトです。エージェントサービスも利用できる点が人気の理由の1つになっています。

dodaも求人数が多く、非公開求人も条件が良いものが多いのが大きなポイントです。

また転職サイトと転職エージェントの一体型で、使い方の自由度が高いのもおすすめポイント。エージェントサービスでは専任のキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。なお企業との対応は採用プロジェクト担当が行い、求職者と企業とでそれぞれ別のプロフェッショナルが対応します。

dodaのおすすめポイント
非公開求人も好条件多数
転職サイトと転職エージェントの一体型で自由度が高い
専任のキャリアアドバイザーがサポート、企業は別のプロフェッショナルが対応

基本データ

doda
求人数 公開求人262,342件/非公開求人31.049件(2024年10月22日現在)
提供サービス スカウトサービス、年収査定、合格診断、レジュメビルダー、「自己PR」発掘診断、転職タイプ診断、はたらく女性のためのモヤモヤ解消診断、オンライン仕事力診断
拠点 東京・横浜・札幌・仙台・静岡・名古屋・大阪・京都・神戸・岡山・広島・福岡・鹿児島
URL https://doda.jp/consultant/

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3位|リクナビNEXT(利用回答数:389人) 求人サイト群の中でも最大級の求人数と使いやすさ

「リクナビNEXT」は大定番の転職サイトで、サイトの見やすさや使いやすさにも定評があります。

エージェントなしの狭義の転職サイトの中では、求人数はトップクラス。新規の求人も多く、定期的にチェックすることで希望に合う求人に出会える可能性が高まります。

ツールが便利でサイトが使いやすいのも特長です。たとえば「気になるリスト」を使うと、気になる企業や後でゆっくりチェックしたい企業をリスト化できるほか、気になるに追加した企業から面接のオファーが来る可能性があります。

そのほか、公開求人・非公開求人の企業からオファーがもらえる「オファーを待つ」、自己分析ツール「グッドポイント診断」などがあります。

リクナビNEXTのおすすめポイント
サイトが見やすく使いやすい
狭義の転職サイトでは最大級の求人数
多くの人が利用している定番の転職サイト

基本データ

リクナビNEXT
求人数 公開求人824,000件以上(2024年10月22日現在)
提供サービス オファー、気になるリスト、グッドポイント診断
URL https://next.rikunabi.com/

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4位|マイナビAGENT(利用回答数:312人) 20代・30代の求人に強い

「マイナビAGENT」は、さまざまな転職サイトを運営している株式会社マイナビによる転職エージェントです。きめ細かいサポートが受けられると評価されています。

とくに20代・30代の求人が多いので、その世代の人にはおすすめです。また全国に拠点があり地方の求人も充実しているので、大都市圏以外で探している人にもぴったりです。

履歴書や職務経歴書のサポートも充実、初めての転職でも安心して利用できます。IT、営業など業種・職種別のサービスもあります。自分が探している業種と一致するならより探しやすくなるでしょう。

マイナビAGENTのおすすめポイント
20代・30代の求人が多い
地方の求人も充実
履歴書や職務経歴書のサポートもあり安心

基本データ

マイナビAGENT
公開求人数 非公開
提供サービス エージェントサービス
拠点 拠点情報はこちらをご確認ください
URL https://mynavi-agent.jp/

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5位|ビズリーチ(利用回答数:288人) ハイクラス向けで企業からスカウトが受けられる

「ビズリーチ」は、ハイクラス求人が多いのが特徴の転職サイトです。厳密にはスカウト型のサイトで、エージェントではありません。登録するとヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられます

最大の特長は、ハイクラス求人が多いことです。年収1,000万円以上の求人が1/3以上を占めています。一定以上の経験やスキルがある人が転職活動するのに役立つサービスです。

もう1つの大きな特徴として、登録するだけでヘッドハンターや企業からスカウトが届く点があります。以前は「スカウト」と「プラチナスカウト」の2種がありましたが、今は「プラチナスカウト」に一本化されています。プラチナスカウト経由での採用は全体の約70%。採用される可能性が高く、スカウトが届いたら大きなチャンスです。実際、企業からスカウトが届いた場合は書類選考が免除されます。

基本的にヘッドハンターはアドバイスをしませんが、場合によってはアドバイスをもらえることもあります。無料プランと有料プランがあり、有料プランは制限なく求人に応募できます。

ビズリーチのおすすめポイント
ヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられるハイクラス向けサイト
企業からプラチナスカウトが来た場合は即面接が可能
有料プランなら制限なく求人に応募できる

基本データ

ビズリーチ
求人数 公開求人138,081件(2024年10月22日現在)
提供サービス スカウトサービス、有料プラン(プレミアムステージ)
拠点 東京・大阪・名古屋・福岡・静岡・広島
URL https://www.bizreach.jp/

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6位|エン転職(利用回答数:282人) サイトが使いやすく情報も充実、利用者の満足度が高い

「エン転職」は、人材サービス大手の一つエン・ジャパン株式会社による転職サイトです。エージェントサービスも利用できます。

オリコン顧客満足度調査の転職サイト部門で、2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1となっています。サイトの使いやすさは定評があり、自力で検索・応募するのに適したサービスです。口コミなどの情報も充実しており、企業間の比較検討もしやすくなっています。

さらに転職サイトのほか転職エージェントとしても利用することができ、非公開求人も多数保有しています。大手ですが最大手ほどでない規模で、きめ細かいサポートを受けることが可能。また女性向けのページのほか、ミドルや若手ハイキャリアなどに特化した関連サイトもあります。

エン転職のおすすめポイント
2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1
サイトが使いやすいほか情報も充実
非公開求人も多数保有

基本データ

エン転職
求人数 公開求人152,678件(2024年10月22日現在)
提供サービス エージェントサービス
URL https://employment.en-japan.com/

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まとめ

この記事では、年収500万円の手取り額の計算から男女別の割合、年収500万円の手取りでの生活レベル、そして年収500万円を目指すための具体的な戦略について詳しく解説しました。

年収500万円の手取りは約387万円(月収約32.3万円)で、生活レベルは家族構成により変わりますが、1人暮らしなら十分余裕のある生活ができ、家族持ちでも計画的な家計管理により安定した生活が可能です。

年収500万円は決して「夢見すぎ」な目標ではなく、適切な戦略とスキルアップにより多くの方が到達可能な現実的な目標といえるでしょう。

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