年収2000万円という高所得に憧れを持つ方は多いでしょう。しかし、実際の手取り額はどの程度になるのでしょうか。本記事では、年収2000万円の手取り額を詳しく計算し、税金や社会保険料の内訳、実際の生活レベル、そして年収2000万円を目指すための戦略まで、包括的に解説いたします。

Contents

年収2000万円の手取り額を徹底解説

年収2000万円の手取り月収は約107万円

年収2000万円の手取り額について、具体的な計算結果をご紹介します。税金や社会保険料を差し引いた実際の手取り額は、働き方や家族構成によって若干異なります。

独身・ボーナス無しの場合:月収107.5万円

2000万 年収 月収
額面 20,000,000 1,666,667
厚生年金 713,700 59,475
健康保険 966,612 80,551
雇用保険 110,000 9,167
所得税 3,638,070 303,173
住民税 1,587,900 132,325
手取り収入 12,909,888 1,075,824

※出典:税金・社会保険料・手取り計算シミュレーション(あなたの給料を入力してパッと計算) | 税金・社会保障教育
※40歳以上65歳未満の場合
※所得税は復興税込み、住民税は調整控除後で計算

この場合、毎月一定額の給与として2000万円を受け取る想定です。税金や社会保険料の計算が最もシンプルになります。

ボーナス込みの場合:月収106.2万円

2000万 年収 月収
額面 20,000,000 1,500,000
厚生年金 896,700 74,725
健康保険 934,000 77,833
雇用保険 110,000 9,166
所得税 3,588,570 305,325
住民税 1,572,900 130,866
手取り収入 12,825,000 902,085

※出典:税金・社会保険料・手取り計算シミュレーション(あなたの給料を入力してパッと計算) | 税金・社会保障教育
※40歳以上65歳未満の場合
※所得税は復興税込み、住民税は調整控除後で計算

ボーナスが年収の10%(200万円)含まれる場合、月々の社会保険料計算に影響し、わずかに手取り額が減少します。

配偶者ありの場合:月収107.5万円

2000万 年収 月収
額面 20,000,000 1,666,667
厚生年金 713,700 59,475
健康保険 966,612 80,551
雇用保険 110,000 9,167
所得税 3,638,070 303,173
住民税 1,587,900 132,325
手取り収入 12,909,888 1,075,824

※出典:税金・社会保険料・手取り計算シミュレーション(あなたの給料を入力してパッと計算) | 税金・社会保障教育
※40歳以上65歳未満の場合
※所得税は復興税込み、住民税は調整控除後で計算

年収2000万円の場合、配偶者控除の適用所得制限(合計所得金額1000万円)を超えるため、配偶者の有無による手取り額の差はほとんどありません。

年収2000万円から引かれる税金・社会保険料の内訳

年収2000万円から差し引かれる各種税金・保険料の詳細をご説明します。

所得税:約364万円(月額30.3万円) 所得税は累進課税制度により、所得が高くなるほど税率が上がります。年収2000万円の場合、最高税率45%が適用される部分があり、高額な所得税負担となります。

住民税:約159万円(月額13.2万円) 住民税は都道府県民税と市区町村民税の合計で、標準税率は10%です。均等割(年額5000円程度)と所得割により計算されます。

厚生年金保険料:約71万円(月額5.9万円) 厚生年金保険料は標準報酬月額に基づいて計算されますが、上限額が設定されています。2023年度の上限月額は65万円となっており、それ以上の収入があっても保険料は頭打ちとなります。

健康保険料:約97万円(月額8.1万円) 健康保険料も厚生年金と同様に上限額が設定されています。協会けんぽの場合、標準報酬月額の上限は139万円で、それに保険料率を乗じて計算されます。

雇用保険料:約11万円(月額0.9万円) 雇用保険料は年収に対して0.5%の料率で計算されますが、年間保険料には上限額があります。高所得者の場合、上限額での負担となることが多いです。

これらの税金・社会保険料を合計すると、年収2000万円に対して約702万円が差し引かれ、手取り率は約65%となります。

【参考】年収・月収の額面・手取り早見表

以下は、年収の額面から年収の手取りと額面月収・額面手取りが一目でわかる早見表です。参考にしてみてください。

年収額面 年収手取り 額面月収 月収手取り
200万円 161万円 17万円 14万円
240万円 192万円 20万円 17万円
250万円 201万円 21万円 17万円
300万円 237万円 25万円 21万円
350万円 276万円 29万円 24万円
360万円 285万円 30万円 25万円
400万円 314万円 33万円 27万円
420万円 314万円 35万円 29万円
450万円 351万円 38万円 31万円
500万円 389万円 42万円 35万円
550万円 423万円 46万円 38万円
600万円 460万円 50万円 41万円
650万円 497万円 54万円 44万円
700万円 527万円 58万円 46万円
750万円 559万円 63万円 50万円
800万円 591万円 67万円 53万円
850万円 625万円 71万円 56万円
900万円 658万円 75万円 59万円
950万円 691万円 79万円 62万円
1000万円 724万円 83万円 65万円
1100万円 788万円 92万円 72万円
1200万円 852万円 100万円 78万円
1300万円 913万円 108万円 83万円
1400万円 967万円 117万円 89万円
1500万円 1019万円 125万円 94万円
1800万円 1183万円 150万円 110万円
2000万円 1295万円 167万円 121万円
2500万円 1554万円 208万円 147万円
3000万円 1774万円 250万円 170万円

※計算方法

どちらも千の位を四捨五入。

年収2000万円の人はどのくらいいる?統計データから見る現実

年収2000万円に達する人はかなり限られています。

【年収2000万円の人の年収偏差値】

年収額面 2000万円
年収偏差値 総合 131.4
高卒 158.4
大卒 114.7
中小企業 133.3

※出典:年収偏差値チェッカー
※50歳の場合

学歴や企業規模を問わず、非常に高いレベルであることがわかります。

高所得層の割合と分布

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、日本の賃金水準は学歴によって大きく異なります。

大学院卒の平均賃金:約477万円 最も高い学歴区分である大学院卒でも、平均賃金は476.7万円となっています。年収2000万円は、大学院卒の平均の約4.2倍に相当する極めて高い水準です。

大学卒の平均賃金:約369万円 大学卒の平均賃金は369.4万円です。年収2000万円は大学卒平均の約5.4倍という計算になります。

年収2000万円は全体の上位何%に該当するか 国税庁の民間給与実態統計調査によると、年収2000万円以上の給与所得者は全体の約0.4%程度とされています。つまり、1000人中4人程度という極めて限られた高所得層に該当します。

この数字からも分かるように、年収2000万円は日本において非常に希少な収入レベルであり、相当な努力とスキル、運に恵まれなければ到達が困難な水準といえます。

【参考】年収2000万円の人の男女別割合

年収 男女計 男性 女性
300万円以下 34.4% 19.3% 54.2%
300万円超〜400万円以下 16.3% 14.9% 18.1%
400万円超〜500万円以下 15.4% 17.5% 12.7%
500万円超〜600万円以下 10.8% 14.0% 6.7%
600万円超〜700万円以下 7.1% 10.0% 3.4%
700万円超~800万円以下 4.9% 7.2% 1.9%
800万円超~900万円以下 3.2% 4.9% 1.0%
900万円超 7.8% 12.2% 2.1%

※出典:国税庁令和5年分 民間給与実態統計調査」の「(第 16 表)給与階級別給与所得者数・構成割合」より

【参考】年齢別の平均年収・平均月収

年齢 平均年収 平均月収(所定内給与額) 年間賞与その他特別給与額
30歳 471.7万円 29.4万円 119.3万円
31歳 491.7万円 30.4万円 127.0万円
32歳 507.8万円 31.5万円 129.8万円
33歳 529.3万円 32.7万円 136.9万円
34歳 539.1万円 33.6万円 136.0万円
35歳 557.3万円 34.4万円 144.2万円
36歳 582.2万円 35.8万円 152.6万円
37歳 602.5万円 36.5万円 164.4万円
38歳 626.2万円 38.3万円 166.8万円
39歳 625.0万円 38.1万円 167.7万円
40歳 654.4万円 40.0万円 174.1万円
41歳 675.4万円 41.4万円 179.1万円
42歳 662.9万円 40.9万円 172.4万円
43歳 684.9万円 41.5万円 186.5万円
44歳 707.8万円 42.9万円 193.2万円
45歳 703.4万円 42.8万円 190.1万円
46歳 736.1万円 44.3万円 204.2万円
47歳 733.4万円 44.4万円 200.9万円
48歳 738.5万円 44.8万円 200.8万円
49歳 747.2万円 45.6万円 200.4万円
50歳 745.6万円 45.2万円 202.7万円

※出典:厚生労働省の2023年(令和5年) 賃金構造基本統計調査 をもとに算出
※平均年収は、「所定内給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」により算出(所定内給与額は各種手当を除く)
※短時間労働者(パートタイム労働者)を除く

企業規模別・地域別の賃金格差

統計データによると、企業規模や勤務地域によって賃金水準に大きな差があることが分かります。

大企業の平均賃金:約346万円 従業員1000人以上の大企業の平均賃金は346.0万円となっています。年収2000万円は大企業平均の約5.8倍に相当します。

中企業の平均賃金:約311万円 従業員100〜999人の中企業の平均賃金は311.4万円です。年収2000万円との差は約6.4倍になります。

小企業の平均賃金:約294万円 従業員10〜99人の小企業の平均賃金は294.0万円で、年収2000万円は約6.8倍の水準です。

東京都の平均賃金:約369万円 全国で最も賃金水準の高い東京都でも、平均賃金は368.5万円にとどまります。年収2000万円は東京都平均の約5.4倍という計算になります。

このデータから、年収2000万円を実現するためには、大企業での勤務や東京などの高賃金地域での就労が有利であることが分かりますが、それでも平均の5倍以上の収入を得る必要があります。

【参考】都道府県別の平均年収・平均月収

都道府県 平均年収 月収(基本給) 都道府県 平均年収 月収(基本給)
全国平均 472.9万円 31.8万円 三重県 455.3万円 30.5万円
北海道 422.4万円 28.9万円 滋賀県 455.5万円 30.3万円
青森県 357.4万円 25.0万円 京都府 470.0万円 31.6万円
岩手県 379.6万円 26.0万円 大阪府 510.3万円 34.0万円
宮城県 419.5万円 28.9万円 兵庫県 477.3万円 31.7万円
秋田県 381.6万円 26.1万円 奈良県 437.2万円 30.2万円
山形県 372.3万円 25.6万円 和歌山県 438.6万円 29.8万円
福島県 406.7万円 27.9万円 鳥取県 368.9万円 25.8万円
茨城県 465.5万円 31.2万円 島根県 395.8万円 26.9万円
栃木県 496.3万円 32.3万円 岡山県 430.4万円 29.1万円
群馬県 435.9万円 29.7万円 広島県 444.3万円 29.7万円
埼玉県 460.9万円 31.7万円 山口県 433.8万円 29.0万円
千葉県 453.0万円 31.0万円 徳島県 396.6万円 27.1万円
東京都 546.5万円 36.9万円 香川県 410.5万円 27.9万円
神奈川県 530.5万円 35.0万円 愛媛県 411.3万円 28.0万円
新潟県 396.7万円 27.0万円 高知県 399.7万円 27.3万円
富山県 437.2万円 29.4万円 福岡県 437.7万円 29.7万円
石川県 432.3万円 29.0万円 佐賀県 395.8万円 26.9万円
福井県 420.7万円 28.5万円 長崎県 376.2万円 25.7万円
山梨県 437.4万円 29.2万円 熊本県 394.1万円 26.9万円
長野県 428.7万円 28.8万円 大分県 399.9万円 27.1万円
岐阜県 435.9万円 29.2万円 宮崎県 368.0万円 25.4万円
静岡県 461.0万円 30.5万円 鹿児島県 389.5万円 26.8万円
愛知県 490.0万円 32.2万円 沖縄県 368.3万円 26.5万円

※出典:厚生労働省の2023年(令和5年) 賃金構造基本統計調査 をもとに算出
※平均年収は、「所定内給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」により算出(所定内給与額は各種手当を除く)
※短時間労働者(パートタイム労働者)を除く

年収2000万円の税金計算方法

所得税の計算プロセス

年収2000万円の所得税計算は複雑な累進課税制度に基づいて行われます。

給与所得控除の適用 給与収入2000万円の場合、給与所得控除は195万円が上限となります。したがって、給与所得金額は1805万円(2000万円-195万円)となります。

各種所得控除の計算

  • 基礎控除:48万円
  • 社会保険料控除:約249万円(厚生年金、健康保険、雇用保険の合計)
  • その他の控除(配偶者控除、扶養控除等):年収2000万円の場合、多くの控除で所得制限により適用外

税率と控除額の詳細 課税所得(約1508万円)に対する所得税率:

  • 195万円まで:5%
  • 195万円超330万円まで:10%
  • 330万円超695万円まで:20%
  • 695万円超900万円まで:23%
  • 900万円超1800万円まで:33%
  • 1800万円超4000万円まで:40%
  • 4000万円超:45%

これらの計算により、所得税額は約364万円となります。

住民税の計算方法

都道府県民税と市区町村民税の内訳 住民税は都道府県民税(4%)と市区町村民税(6%)の合計10%で計算されます。

均等割と所得割の仕組み

  • 均等割:年額約5000円(自治体により異なる)
  • 所得割:課税所得×10%

年収2000万円の場合、住民税の課税所得は約1557万円となり、住民税額は約159万円(155.7万円×10%+均等割)となります。

社会保険料の計算詳細

厚生年金保険料の上限額 厚生年金保険料は標準報酬月額65万円が上限となっており、それ以上の収入があっても保険料は月額59,475円で固定されます。年間では713,700円の負担となります。

健康保険料の計算方法 健康保険料は協会けんぽの場合、標準報酬月額139万円が上限です。保険料率は都道府県により異なりますが、概ね10%程度で、年間約97万円の負担となります。

雇用保険料の料率 雇用保険料は労働者負担分が0.5%ですが、年間の保険料上限があり、高所得者の場合は年間11万円程度の負担となります。

年収2000万円の生活レベルと家計管理

手取り1290万円でできる生活とは

年収2000万円、手取り約1290万円(月額107万円)の生活レベルについて具体的に見てみましょう。

住居費の目安(手取りの25-30%) 月額26〜32万円程度が住居費の目安となります。これにより以下のような住居が選択できます:

  • 都心部の高級マンション(3LDK)
  • 郊外の一戸建て住宅(住宅ローン返済含む)
  • タワーマンションの上層階

食費・光熱費などの生活費

  • 食費:月額15〜20万円(外食費含む)
  • 光熱費:月額2〜3万円
  • 通信費:月額2〜3万円
  • 被服費:月額10〜15万円
  • 交際費:月額10〜15万円

教育費・娯楽費の予算配分

  • 子どもの教育費:月額10〜20万円(私立学校、習い事含む)
  • 旅行・レジャー費:月額10〜15万円
  • 趣味・娯楽費:月額5〜10万円

これらの支出を合計しても月額70〜80万円程度となり、手取り107万円に対して十分な余裕があることが分かります。

年収2000万円の貯蓄・投資戦略

推奨貯蓄率と資産形成プラン 手取り1290万円の場合、貯蓄率30〜40%を目標とすることで、年間387〜516万円の貯蓄が可能です。10年間継続すれば4000〜5000万円の資産形成が期待できます。

税制優遇制度の活用方法

  • iDeCo:年間81.6万円まで拠出可能(企業年金制度により異なる)
  • NISA:年間120万円(一般NISA)または40万円(つみたてNISA)
  • 企業型確定拠出年金:企業制度に応じて活用
  • ふるさと納税:年収2000万円の場合、約54万円まで寄附可能

将来の資産目標設定 年収2000万円の場合、老後資金として1億円以上の資産形成を目標とすることが現実的です。月額30〜40万円の投資を年利5%で20年間継続すれば、1億2000万〜1億6000万円の資産形成が期待できます。

年収2000万円を目指すキャリア戦略

高収入を実現する職業・業界

年収2000万円を実現できる職業・業界は限られています。統計データを参考に、現実的な選択肢をご紹介します。

大企業の管理職・役員 統計によると大企業の平均賃金は346万円ですが、管理職や役員クラスになると年収2000万円以上も十分可能です。特に以下の業界で高収入が期待できます:

  • 商社・金融業界の部長・役員クラス
  • 大手製造業の事業部長・取締役
  • IT・通信業界のマネジメント職

専門職(医師、弁護士、公認会計士など) 高度な専門知識を要する職業では、年収2000万円以上も現実的です:

  • 開業医(特に都市部の専門医)
  • 大手法律事務所のパートナー弁護士
  • Big4監査法人のパートナー公認会計士
  • 外資系コンサルティングファームのマネージングディレクター

IT・金融業界の上級職 技術革新と高収益構造により、IT・金融業界では高額報酬が設定されることがあります:

  • 外資系投資銀行のヴァイスプレジデント以上
  • GAFA等のテックジャイアントのシニアエンジニア
  • 大手証券会社のトレーダー・アナリスト
  • IT企業の最高技術責任者(CTO)

学歴・スキルと収入の関係

統計データから、学歴と収入には明確な相関関係があることが分かります。

大学院卒の収入アドバンテージ データによると、大学院卒の平均賃金は476.7万円で、大学卒の369.4万円を約107万円上回っています。特に以下の分野で大学院卒のアドバンテージが顕著です:

  • 理工系の研究開発職
  • MBA取得者の経営・戦略職
  • 法科大学院修了者の法務職

専門スキルの市場価値 年収2000万円レベルに到達するには、希少性の高い専門スキルが不可欠です:

  • デジタル変革(DX)関連のスキル
  • 国際的なM&A・投資関連の知識
  • AI・機械学習の高度技術スキル
  • 複数言語での高いコミュニケーション能力

継続的なスキルアップの重要性 高収入を維持するには、常に市場価値の高いスキルを身につける必要があります。年収2000万円クラスの人材は、年間収入の5〜10%をスキルアップ投資に充てることが一般的です。

年収2000万円の注意点とリスク管理

高所得者特有の税務リスク

税務調査の対象になりやすい 年収2000万円クラスの高所得者は、税務署からの注目度が高く、税務調査の対象となる可能性が一般的な所得者より高くなります。適切な申告と証拠書類の保管が重要です。

正確な申告書作成の重要性 高額な所得税・住民税の計算は複雑で、わずかな計算ミスでも大きな影響があります。特に以下の点で注意が必要です:

  • 各種所得控除の適用可否の判断
  • 給与以外の所得がある場合の申告分離課税
  • ふるさと納税等の寄附金控除の正確な計算

税理士への相談の必要性 年収2000万円レベルになると、税務の専門知識なしに適切な申告を行うことは困難です。税理士への相談・依頼により、以下のメリットが得られます:

  • 適切な節税対策の提案
  • 税務調査時の対応サポート
  • 将来の税制改正への対応策

収入減少リスクへの備え

転職・失業時の影響 年収2000万円からの収入減少は、生活水準の大幅な見直しが必要となる可能性があります。特に注意すべき点:

  • 住宅ローンの返済計画への影響
  • 子どもの教育費確保の問題
  • 生活費の大幅削減の必要性

緊急時資金の確保 高所得が故に高い生活水準を維持している場合、緊急時資金も相応の金額が必要です:

  • 生活費12〜18ヶ月分(1300〜2000万円程度)の現金確保
  • いつでも換金可能な流動性の高い資産での保有
  • 複数の金融機関での分散保管

収入の多様化戦略 単一の勤務先からの給与所得のみに依存するリスクを軽減するため:

  • 不動産投資による家賃収入の確保
  • 株式投資による配当収入の構築
  • 副業・コンサルティング業務による収入源の多様化
  • 独立・起業への準備とスキル蓄積

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転職サービスの利用アンケート(クラウドワークス) 回答数:1,382 / 集計期間:2024年09月19日~10月03日

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3位|リクナビNEXT(利用回答数:389人) 求人サイト群の中でも最大級の求人数と使いやすさ

「リクナビNEXT」は大定番の転職サイトで、サイトの見やすさや使いやすさにも定評があります。

エージェントなしの狭義の転職サイトの中では、求人数はトップクラス。新規の求人も多く、定期的にチェックすることで希望に合う求人に出会える可能性が高まります。

ツールが便利でサイトが使いやすいのも特長です。たとえば「気になるリスト」を使うと、気になる企業や後でゆっくりチェックしたい企業をリスト化できるほか、気になるに追加した企業から面接のオファーが来る可能性があります。

そのほか、公開求人・非公開求人の企業からオファーがもらえる「オファーを待つ」、自己分析ツール「グッドポイント診断」などがあります。

リクナビNEXTのおすすめポイント
サイトが見やすく使いやすい
狭義の転職サイトでは最大級の求人数
多くの人が利用している定番の転職サイト

基本データ

リクナビNEXT
求人数 公開求人824,000件以上(2024年10月22日現在)
提供サービス オファー、気になるリスト、グッドポイント診断
URL https://next.rikunabi.com/

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4位|マイナビAGENT(利用回答数:312人) 20代・30代の求人に強い

「マイナビAGENT」は、さまざまな転職サイトを運営している株式会社マイナビによる転職エージェントです。きめ細かいサポートが受けられると評価されています。

とくに20代・30代の求人が多いので、その世代の人にはおすすめです。また全国に拠点があり地方の求人も充実しているので、大都市圏以外で探している人にもぴったりです。

履歴書や職務経歴書のサポートも充実、初めての転職でも安心して利用できます。IT、営業など業種・職種別のサービスもあります。自分が探している業種と一致するならより探しやすくなるでしょう。

マイナビAGENTのおすすめポイント
20代・30代の求人が多い
地方の求人も充実
履歴書や職務経歴書のサポートもあり安心

基本データ

マイナビAGENT
公開求人数 非公開
提供サービス エージェントサービス
拠点 拠点情報はこちらをご確認ください
URL https://mynavi-agent.jp/

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5位|ビズリーチ(利用回答数:288人) ハイクラス向けで企業からスカウトが受けられる

「ビズリーチ」は、ハイクラス求人が多いのが特徴の転職サイトです。厳密にはスカウト型のサイトで、エージェントではありません。登録するとヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられます

最大の特長は、ハイクラス求人が多いことです。年収1,000万円以上の求人が1/3以上を占めています。一定以上の経験やスキルがある人が転職活動するのに役立つサービスです。

もう1つの大きな特徴として、登録するだけでヘッドハンターや企業からスカウトが届く点があります。以前は「スカウト」と「プラチナスカウト」の2種がありましたが、今は「プラチナスカウト」に一本化されています。プラチナスカウト経由での採用は全体の約70%。採用される可能性が高く、スカウトが届いたら大きなチャンスです。実際、企業からスカウトが届いた場合は書類選考が免除されます。

基本的にヘッドハンターはアドバイスをしませんが、場合によってはアドバイスをもらえることもあります。無料プランと有料プランがあり、有料プランは制限なく求人に応募できます。

ビズリーチのおすすめポイント
ヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられるハイクラス向けサイト
企業からプラチナスカウトが来た場合は即面接が可能
有料プランなら制限なく求人に応募できる

基本データ

ビズリーチ
求人数 公開求人138,081件(2024年10月22日現在)
提供サービス スカウトサービス、有料プラン(プレミアムステージ)
拠点 東京・大阪・名古屋・福岡・静岡・広島
URL https://www.bizreach.jp/

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6位|エン転職(利用回答数:282人) サイトが使いやすく情報も充実、利用者の満足度が高い

「エン転職」は、人材サービス大手の一つエン・ジャパン株式会社による転職サイトです。エージェントサービスも利用できます。

オリコン顧客満足度調査の転職サイト部門で、2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1となっています。サイトの使いやすさは定評があり、自力で検索・応募するのに適したサービスです。口コミなどの情報も充実しており、企業間の比較検討もしやすくなっています。

さらに転職サイトのほか転職エージェントとしても利用することができ、非公開求人も多数保有しています。大手ですが最大手ほどでない規模で、きめ細かいサポートを受けることが可能。また女性向けのページのほか、ミドルや若手ハイキャリアなどに特化した関連サイトもあります。

エン転職のおすすめポイント
2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1
サイトが使いやすいほか情報も充実
非公開求人も多数保有

基本データ

エン転職
求人数 公開求人152,678件(2024年10月22日現在)
提供サービス エージェントサービス
URL https://employment.en-japan.com/

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まとめ:年収2000万円の手取りと賢い活用法

年収2000万円の実態について、統計データに基づいて詳しく解説してきました。重要なポイントをまとめます。

手取り額と税負担の実態 年収2000万円の手取り額は約1290万円(月額107万円)となり、税金・社会保険料として約35%が差し引かれます。高所得になるほど税負担率が高くなる累進課税制度により、想像以上に手取り額が少ないと感じる方も多いでしょう。

希少性の高い収入レベル 統計データによると、年収2000万円は全給与所得者の上位0.4%程度に該当する極めて希少な収入レベルです。大学院卒の平均賃金477万円の約4.2倍、東京都の平均賃金369万円の約5.4倍という高水準です。

実現可能なキャリアパス 年収2000万円を実現するには、大企業での管理職・役員、高度専門職、IT・金融業界での上級職などが現実的な選択肢となります。継続的なスキルアップと戦略的なキャリア形成が不可欠です。

賢い資産活用の重要性 手取り1290万円という高額所得を活かすには、適切な家計管理と資産形成戦略が重要です。貯蓄率30〜40%を目標とし、税制優遇制度を最大限活用することで、将来の資産1億円以上も十分実現可能です。

リスク管理の必要性 高所得が故のリスクも存在します。税務調査の対象となりやすい、収入減少時の影響が大きいなどの特有のリスクに対して、適切な準備と対策が必要です。

年収2000万円は多くの人が憧れる収入レベルですが、その実現と維持には相応の努力と戦略が必要です。本記事の情報を参考に、現実的な目標設定と計画的な行動を取ることで、理想の収入レベルに近づくことができるでしょう。