【20代転職】仕事を辞めたいけど次がない？退職前にやるべき3つのポイント

この記事でわかること

20代で仕事を辞めたい理由は 仕事の忙しさや給与の低さなど

退職するリスクは？職歴の空白期間、収入の途絶えなどがある

20代の転職はモチベーション低下による転職活動の長期化などのデメリットもある

退職前の準備をしよう：自分のスキル整理、市場価値向上の努力を

転職活動を徹底サポート！おすすめ転職サービス上位6選　【1,382人に聞いた転職サービス利用状況】

「仕事を辞めたいけど、次の仕事がない…」

そんな悩みを抱える20代の方はいませんか？この記事では、20代で次を決めずに退職を検討する場合に知っておくべきことや、転職活動をスムーズに進めるための具体的なステップをご紹介します。

今すぐできることから始めて、新しい一歩を踏み出しましょう。

20代で転職先が決まっていないけど仕事を辞めたい理由

20代で、仕事を辞めたいけど次がないと悩む人が少なくありません。

特に入社後3年以内の若手社会人の約7割が仕事に不満を感じているというデータもあり、実際に新卒入社後3年以内の離職率は、厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(令和３年３月卒業者)」によると大卒で34.9%、高卒で38.4%と高い水準にあります。

また20代の離職率は、厚生労働省が発表した2023年の「雇用動向調査」によると他の年代と比較して最も高く、20代で仕事を辞めるか悩んでいる方が少なくないことがわかります。

【20代の離職率（年代別の離職率との比較）】

年齢	令和4年	令和5年
20～24歳	27.3%	28.9%
25～29歳	21%	20.6%
30～34歳	15.1%	14.4%
35～39歳	11.2%	11.2%
40～44歳	9.7%	11.2%
45～49歳	9.1%	9.2%
50～54歳	8.7%	9.1%
55～59歳	8.9%	10%
60～64歳	17.5%	18.5%

※出典元：厚生労働省「雇用動向調査 / 年次別推移」（調査年月2023年）

20代の転職理由は、厚生労働省の「令和４年雇用動向調査結果の概況」によると、最も多いのが「労働時間、休日等の労働条件」に対する不満です。

次いで、仕事内容や給与への不満、職場の人間関係の問題、将来への不安が上位を占めています。さらに20代後半（25歳～29歳）になると、結婚を理由に退職する女性の割合も増えています。

【20代前半（20歳～24歳）で仕事を辞める理由】

理由	男性	女性
労働時間、休日等の労働条件が悪かった	14.3%	13.5%
仕事の内容に興味を持てなかった	9.6%	6.1%
職場の人間関係が好ましくなかった	6.0%	8.5%
給料等収入が少なかった	5.4%	7.4%
会社の将来が不安だった	7.5%	1.8%
能力・個性・資格を生かせなかった	5.1%	3.9%
その他の理由（出向等を含む）	6.7%	15.4%
定年・契約期間の満了	6.7%	6.6%
会社都合	1.0%	5.8%
結婚	0.0%	2.0%
出産・育児	1.0%	0.3%
介護・看護	0.3%	0.0%
その他の個人的理由	29.0%	24.6%

 

【20代後半（25歳～29歳）で仕事を辞める理由】

理由	男性	女性
労働時間、休日等の労働条件が悪かった	16.9%	11.1%
給料等収入が少なかった	8.5%	9.8%
会社の将来が不安だった	9.2%	7.2%
職場の人間関係が好ましくなかった	8.9%	7.4%
仕事の内容に興味を持てなかった	4.4%	4.9%
能力・個性・資格を生かせなかった	4.0%	4.4%
その他の理由（出向等を含む）	9.7%	7.7%
定年・契約期間の満了	5.9%	7.9%
会社都合	7.3%	3.7%
結婚	1.2%	5.1%
出産・育児	0.4%	3.9%
介護・看護	0.1%	0.5%
その他の個人的理由	22.8%	25.2%

※出典元：厚生労働省「令和４年雇用動向調査結果の概況」転職入職者が前職を辞めた理由

特に20代で、次がないけど仕事を辞めたい理由として、以下の8つが挙げられます。

一つずつ詳しく見ていきましょう。

仕事が忙しすぎる

20代で仕事を辞めたいけど次がないと悩む最大の理由が、業務量の多さです。慢性的な残業や休日出勤により、心身ともに疲弊してしまうケースが少なくありません。

特に若手社員は経験不足から業務効率が悪く、通常の仕事でも長時間かかってしまいがちです。また、上司から「若いうちは残業して当たり前」という価値観を押し付けられ、改善を求めづらい環境も多いようです。

給与が低い

20代のうちは給与が低くて当然と言われがちですが、同期と比べて明らかな差を感じるとモチベーションが低下してしまいます。

特にSNSなどで、大手企業に就職した同期の給与水準や成功している同年代の状況を知ると、現状に不満を感じやすくなります。また会社の業績不振で賞与が減額されたり、昇給が期待できないケースもあります。

このままではスキルが身につかない

20代で仕事を辞めたいけど次がないと考える若手社員の多くが、スキルアップへの不安を抱えています。

終身雇用制度が崩壊した現代では、20代の多くが将来の転職を前提にキャリアプランやスキルアップを考えている一方で、

といった環境に焦りや不安を感じているのです。特にIT業界など技術革新の早い分野では、スキルの陳腐化への危機感も強く表れます。このような背景から、次が決まっていなくても退職してスキルアップや次のキャリアへの準備を始めたいと考える20代の人が少なくないのです。

やりたい仕事と違う

入社時に描いていた仕事内容と現実のギャップに悩む20代は少なくありません。特に「配属ガチャ」と言われることもあるように、新卒採用で配属部署が本人の希望と異なるせいで、やりがいを見出せない状況に陥る20代の若手社員もいます。

また、営業職を希望して入社したのに事務作業が中心だったり、クリエイティブな仕事を期待していたのに単純作業が多かったりと、理想と現実のギャップに不満を感じる若手社員も多いのです。

上司や同僚との関係がうまくいかずストレス

20代の若手社員にとって、職場の人間関係は大きなストレス要因となります。

特に上司のマネジメントスタイルが合わない、パワハラまがいの言動がある、同僚との価値観の違いが大きいなどの理由で、職場での居心地の悪さを感じることがあります。

社風が合わない

20代で仕事を辞めたいけど次がないと悩む理由として、会社の体質や文化とのミスマッチも挙げられます。

たとえば前例踏襲を重視する古い体質の会社であったり、非効率な仕事の進め方、デジタル化への対応の遅れなどに違和感を覚える若手社員は多いでしょう。

また残業や休日出勤が当たり前という労働環境、年功序列の評価制度なども20代の若手社員のモチベーション低下につながっています。

会社の将来性に不安を感じる

入社して間もない20代の社員が業績の低迷や不安定な経営状態を目の当たりにすると、会社の将来性に不安を感じるのは当然です。

特に主力商品やサービスが時代にマッチしていない、競合他社との差別化が図れていない、イノベーションへの投資が不十分といった状況では、長期的なキャリア形成の場として適切かどうか、疑問を感じる20代も少なくありません。

そのような会社に長く留まることでキャリアへの悪影響を懸念して、次が決まっていなくても仕事を辞めたいと考える20代の方もいます。

結婚・出産によるライフスタイルの変化

20代で仕事を辞めたいけど次がないと悩む理由として、結婚に伴うライフスタイルの変化も挙げられます。

NOTE

厚生労働省の「令和４年雇用動向調査」によると、20代後半の女性の退職理由として「結婚」が5.1%を占めており、「出産・育児」の3.9%と合わせると、約1割の女性が結婚や出産を機に仕事を辞めています。

結婚後は配偶者の転勤への対応や将来的な出産・育児との両立を見据えた働き方の見直しが必要になることも。

また現在の職場での両立支援制度が整っていない、制度はあっても利用しづらい雰囲気があるといった理由から、結婚を機に転職を考える20代の若手社員が少なくありません。

さらに結婚後の共働きによる世帯収入の増加で、一時的に無職となる期間のリスクを許容しやすくなることも、20代で次を決めずに退職する要因になっています。

20代で次を決めずに退職するリスク

20代で「仕事辞めたいけど次がない」と悩む状況で、安易に退職を決断するのは大きなリスクが伴います。

特に20代は社会人経験が浅く、再就職に必要なスキルや人脈も限られています。次の職場が決まっていない状態での退職には、以下のようなリスクが伴います。

それでは順に見ていきましょう。

職歴に空白期間ができる

20代で仕事を辞めたいけど次がない状態からの退職は、キャリアの空白期間ができてしまう、という大きなリスクを生じます。

特に若手の場合、履歴書に空白期間があると、面接で「仕事が続かない人」という印象を与えかねません。また空白期間が長くなるほど、転職時の説明も難しくなります。

収入が途絶えて貯金が無くなる

20代で次の仕事が決まっていない状態での退職は、経済的なリスクも極めて高くなります。20代は特に貯金が少ないケースが多く、次の転職先の見通しが立たないまま仕事を辞めてしまうと、生活費や家賃の支払いに困窮する可能性があります。

また転職活動には予想以上の時間とお金がかかることも。交通費、スーツ代、資格取得の費用など様々な支出が発生します。収入が途絶えた状態で転職活動中の経費をたびたび捻出することは、精神的な負担にもなります。

親や周囲からの信用を失う

20代で次の転職先が決まっていない状況で退職してしまうと、親や周囲からの信用を損なう可能性もあります。

特に親からすれば、せっかく就職した会社を簡単に辞めてしまうことへの不安や失望は大きいでしょう。また友人や知人からも「計画性がない」「安易に逃げた」といった評価を受けかねません。

自己肯定感が下がる

20代で次の仕事が決まっていない状態で退職すると、自己肯定感の低下を招きやすくなるリスクもあります。

特に20代は社会人としての経験も浅く、挫折感を克服する術も身についていない場合が多いでしょう。「第二新卒は人生終了」「もう取り返しがつかない」といった極端な考えに陥りやすく、メンタル面での不調をきたすリスクも高まります。

20代での自己否定的な考えは、その後の転職活動にも悪影響を及ぼしかねません。

20代で次を決めずに退職して後悔するケース

20代で次を決めずに退職して後悔する典型的なケースとしては、以下の5つがあります。

それでは順に見ていきましょう。

モチベーションが下って転職活動が長期化する

20代で仕事を辞めたいと悩み、次が決まっていないまま退職すると、生活リズムが崩れやすく転職活動への意欲も徐々に低下していきがちです。

退職後は仕事に行く必要がなくなり、時間に余裕があるからと、ついダラダラと過ごしてしまい、家にこもりがちになることも。また面接での不採用が続くと、さらにモチベーションが下がる悪循環に陥りやすくなります。

その結果、転職活動が進まずにキャリアの空白期間が長期化し、再就職がますます困難になってしまいます。

貯金が底をつき、焦って妥協した転職をしてしまう

20代で次の仕事が決まっていない状態での退職は、経済的な逼迫を招きやすくなります。

貯金が底をつくと、焦りから条件の悪い仕事でも受け入れざるを得なくなることも。給与が低い、労働条件が厳しい、やりたい仕事と異なるなど、本来なら避けたい職場への就職を余儀なくされるケースも少なくありません。

キャリアの方向性を見失い、迷走する

20代で仕事を辞めたいと思って次がないまま退職すると、キャリアの方向性を見失いやすくなります。

就業経験が少ない若手は特に、自分に合う仕事や業界が分からず職種や業界を転々としがちです。また安易に業界や職種を変えることで、これまでの経験が活かせなくなり、キャリアの一貫性も失われてしまいます。

結果として、専門性を築けないまま年齢だけが上がってしまう場合もあります。

焦り・不安・孤独感でメンタルの不調をきたす

20代で次を決めずに仕事を辞めると、退職後に強い焦りや不安を感じることは避けられません。特に転職活動が思うように進まない場合、精神的なストレスは増大します。また平日の日中は周囲が働いているため、孤独感を感じやすくなります。

SNSで友人や同期の活躍を目にすることも、さらなるストレスとなり得ます。このような状況が続くと、うつ病などのメンタルヘルスの問題を引き起こすケースもあります。

前職での人脈が途絶える

20代で次を決めずに退職すると、前職での人脈が途絶えやすくなります。

また将来的なキャリアにおいても、これらの人脈は貴重な財産となる可能性があります。

しかし若手は職場での関係性が浅く、退職してしまうと、その後は連絡を取り合う機会も減りがちです。その結果、貴重な人的ネットワークを失うリスクを伴います。

仕事を辞めたいけど次がない20代の退職の判断基準

20代で仕事を辞めたいけど次がない状況では、退職していいかどうか、慎重な判断が必要です。

特に感情的な決断は避け、客観的な視点で現状を分析することが重要です。退職を考える前には、以下の4つのポイントを必ずチェックしましょう。

それでは順に見ていきましょう。

チェック① 仕事内容への不満は一時的か本質的なものか

20代で次がないまま仕事を辞めたいと考えている方は、まず現在の不満が一時的なものなのか、本質的なものなのかを見極める必要があります。

たとえば「仕事が忙しすぎる」という不満は、繁忙期による一時的なものかもしれません。または「やりがいがない」という気持ちも、新しいプロジェクトや役割が与えられることで改善する可能性があります。

不満に感じている点を具体的に書き出し、それぞれについて「解決可能か」「一時的か」「本質的か」を分析してみましょう。

上司や人事部門に相談することで、業務の割り振りや配属部署を改善できる可能性もあります。安易な退職を防ぐためにも、まずは現状の改善を試みることが賢明です。

チェック② 貯金は十分にあるか

次の仕事が決まっていない状態で退職を考えている20代の方は、貯金額を確認することが不可欠です。

転職活動中の無職期間は、一般的に最低でも3ヶ月分の生活費を確保することが推奨されています。家賃、食費、光熱費などの固定費に加え、転職活動にかかる交通費や新しい仕事に必要な資格取得費用なども考慮に入れる必要があります。

また退職後の支出を具体的に試算し、どの程度の期間活動できるのかを把握しておくことも重要です。経済的な不安を抱えたまま転職活動をすることは、焦りから望まない選択をしてしまう危険性があります。

チェック③ 転職に必要なスキルは持っているか

20代で仕事を辞めたいと考えている方は、転職市場で通用するスキルを持っているか確認することも大切です。

いまの職務で身についたスキルを棚卸しし、希望する職種で求められるスキルとのギャップを分析しましょう。基本的なビジネススキルはもちろん、専門的な知識や資格が必要な場合もあります。

スキルが不足している場合、仕事を辞めてから学校に通ったり資格取得を目指す選択肢もあります。しかし仕事を辞めて勉強に専念すると、目的が転職ではなく、資格合格やスキル習得そのものになってしまう危険があります。

チェック④ 心身の状態は健康か

仕事を辞めたいと考えている20代の多くが、強いストレスや疲労を感じています。しかし、心身の不調がある状態での判断は冷静さを欠く可能性があります。睡眠、食事、運動など、基本的な生活習慣が乱れていないか確認しておきましょう。

必要に応じて、退職前に産業医やカウンセラーに相談することも検討してみましょう。休職制度を利用できるか、確認してみることも大切です。また休暇を取得してリフレッシュすることで、状況が改善する可能性もあります。

まずは心身の健康を取り戻してから、冷静に退職について判断することをおすすめします。

仕事を辞めたいけど次がない20代が退職前にやるべきこと① 市場価値の向上

次の仕事が決まっていなくても辞めたいと考えている20代の方は、まず自身の市場価値を高めることが重要です。

転職市場での競争力を高めることで、より良い条件での転職が可能になります。市場価値向上のために、以下の3つの取り組みを実践しましょう。

それでは順に見ていきましょう。

自分のスキルと経験を整理する

20代で仕事を辞めたいと考えている方は、まず現在持っているスキルと経験を具体的に整理することから始めましょう。

日々の業務内容を細かく書き出し、それぞれの業務で身についた能力や成果を明確にします。特に数値で示せる実績（売上達成率、業務効率化率など）は重要です。

これらの経験も、転職活動では意外な強みになることがあります。自分の強みを客観的に分析し、具体的な事例とともに説明できるように整理することで、面接での自己アピールが効果的になります。

市場価値が高い資格・スキルを確認する

20代のうちに、市場価値の高い資格やスキルを身につけることは非常に重要です。

転職サイトや転職エージェントを通じて、希望する業界や職種で求められる資格やスキルを調査しましょう。特にデジタルスキルやビジネス英語など、汎用性の高いスキルは積極的に習得することをおすすめします。

資格取得やスキル習得にはそれなりの時間と費用がかかりますが、20代は学習効率が高く、長期的なキャリア形成を考えると十分な投資価値があります。オンライン講座や通信講座を活用することで、現在の仕事と並行して学習を進めることができます。

学習・実践の時間を確保する

仕事を辞めたい20代の方は、市場価値向上のために平日の夜間や週末を活用して学習時間を確保することが重要です。

1日1時間でも継続的に学習する習慣をつけることで、着実にスキルアップを図ることができます。またオンラインの学習コミュニティに参加することで、モチベーションの維持にもつながります。

理論だけでなく実践的なスキルを身につけることで、転職市場での評価も高まります。

仕事を辞めたいけど次がない20代が退職前にやるべきこと② 転職市場のリサーチ

20代で仕事を辞めたいと考えている方が退職前にやるべきことの2つ目として、転職市場の現状をしっかりと理解することが不可欠です。

希望する業界や職種の動向、求められるスキル、給与水準など、様々な情報を収集・分析することで、より効果的な転職活動が可能になります。

それでは順に見ていきましょう。

求人サイトで市場動向を把握する

20代で次の仕事が決まっていなくても辞めたいと考えている方は、まず主要な求人サイトで市場動向を把握しましょう。

興味のある職種の求人数、必要なスキルや経験、給与相場などを丁寧に調査します。また求人の傾向や変化を定期的にチェックすることで、市場の動きを理解することができます。

特に注目すべきは、応募条件や必要なスキルです。これらの情報は、自己のスキルアップ計画を立てる際の重要な指標となります。また給与相場を把握することで、転職後の年収交渉でも適切な判断ができるようになります。

転職エージェントに登録して相談する

転職を考えている20代の方は、複数の転職エージェントに登録して相談することをおすすめします。

エージェントとの面談では、現在の市場価値や今後のキャリアプランについて、専門家の視点からアドバイスを得ることができます。また、公開求人では見つけにくい非公開求人の情報も得られる可能性があります。

転職エージェントによって得意とする業界や職種が異なるため、複数のエージェントを比較検討することが重要です。

社会人向けの転職イベントに参加する

20代で仕事を辞めたいと考えている方は、退職する前に社会人向けの転職イベントやセミナーに積極的に参加してみましょう。

これらのイベントでは、業界の最新動向や求められる人材像について生の情報を得ることができます。また実際に企業の採用担当者と対話する機会もあり、直接フィードバックを得られる貴重な場となります。

オンラインで開催されるウェビナーやバーチャル企業説明会も増えているので、時間や場所の制約を受けずに参加できます。また同じように転職を考えている方々とのネットワークを築くことで、有益な情報交換もできます。

仕事を辞めたいけど次がない20代が退職前にやるべきこと③ 転職活動の準備

20代で次がない状況で仕事を辞めたい場合でも、転職活動の準備を着実に進めておくことで退職後のスムーズな転職が可能になります。

ここでは、退職後の転職活動を成功させるために重要な準備について解説します。

それでは順に見ていきましょう。

応募書類を作成する

20代で仕事を辞めたいけど次がない場合、退職前に取り組むべきなのが応募書類の作成です。

また志望動機は企業研究を十分に行い、その企業で実現したいことを明確に記載します。

ポートフォリオについては、特にクリエイティブ職を目指す場合、これまでの制作物や成果物を整理し、自身のスキルレベルが伝わるように準備することが重要です。

面接対策を始める

20代で次を決めずに退職する場合、面接での説明の仕方を考えておく必要があります。

よくある面接の質問に、以下のようなものがあります。

これらの質問は確実に聞かれると思っておき、事前に回答を準備しておきましょう。これらの質問にどう答えるかを考えていく中で、退職後の空白期間の過ごし方も、より明確になるはずです。

退職後の生活設計を立てる

20代で仕事を辞めたいけど次がない場合、退職後の生活設計は特に慎重に行う必要があります。

まず、家賃や光熱費、食費など、必要な生活費を具体的に算出します。転職活動期間は最低でも3ヶ月は見込んでおき、その間の生活費と転職活動にかかる交通費や身だしなみ費用なども含めて、必要な貯蓄額を確保しましょう。

予期せぬ出費にも備え、余裕を持った資金計画を立てることが重要です。

仕事を辞めたいけど次がない20代が退職するまでのアクションプラン

20代で仕事を辞めたいけど次がない状況では、計画的な準備が成功の鍵となります。

退職までの期間でやるべきアクションプランをまとめましたので、参考にしてみてください。

それでは順に見ていきましょう。

退職3ヶ月前にやるべきこと

20代で次の転職先が決まっていない状況で退職しようと決断した場合、退職3ヶ月前から具体的な行動を始めることが重要です。

まず、自身のスキルや経験を棚卸しし、市場価値を分析します。複数の転職エージェントに登録し、現在の市場動向や自身の市場価値について相談することをおすすめします。

この時期から、興味のある企業のリストアップも始めましょう。並行して、転職に必要な資格の学習やオンラインスキルの習得にも取り組むことで、転職活動を有利に進めることができます。

具体的なアクションプラン

• スキルと経験の棚卸しを行う
• 2〜3社の転職エージェントに登録する
• 市場価値と年収の相談をする
• 興味のある企業を20社程度リストアップする
• 必要な資格の学習計画を立てる
• 転職サイトで求人情報のチェックを始める

退職2ヶ月前にやるべきこと

20代で仕事を辞めたいけど次がない場合、退職2ヶ月前は実際の転職活動を本格化させる時期です。

職務経歴書を作成し、転職エージェントに添削してもらいましょう。また具体的な求人への応募も開始します。面接対策も並行して進め、特に退職理由や将来のキャリアビジョンについての説明を練習することが重要です。

この時期から退職後の生活費の試算も始め、必要な貯蓄額を確認しておきましょう。

具体的なアクションプラン

• 職務経歴書の作成と添削を受ける
• 志望動機を企業別に準備する
• 面接での想定質問と回答を準備する
• 具体的な求人に応募を開始する
• 退職後3ヶ月分の生活費を試算する
• 必要な貯蓄額の確認と資金計画を立てる

退職1ヶ月前にやるべきこと

20代で次の転職先が決まっていない状況での退職1ヶ月前は、会社への退職手続きと並行して転職活動を継続します。上司への退職の申し出と退職届の提出、社会保険や年金の手続きの確認を行います。また後任者への引き継ぎ資料の作成も重要な業務となります。

この時期は特に忙しくなりがちですが、面接の機会があれば積極的に参加し、転職活動も継続することが大切です。最後まで誠実に仕事に取り組むことで、将来の良好な人間関係にもつながります。

具体的なアクションプラン

• 上司への退職の申し出と退職届の提出
• 社会保険・年金の手続きを確認する
• 引き継ぎ資料の作成を開始する
• 転職活動は継続して行う
• 退職金や有給休暇の取得日数を確認する
• 健康保険の切り替え手続きを確認する

20代で次を決めずに退職したあとの転職活動のポイント

20代で次を決めずに退職した場合、理想の転職を実現するためには、以下のポイントを押さえて取り組みましょう。

それでは順に見ていきましょう。

徹底的な自己分析

20代で次の転職先を決めずに退職した後は、まず自己分析をしっかり行うことから始めます。自分の強みや弱み、これまでの経験や実績を客観的に分析します。

また、仕事を通じて得られた気づきやどんな仕事に興味を持ったかなども整理しましょう。価値観や大切にしたいことを明確にすることで、次のキャリアの方向性が見えてきます。

この自己分析の過程で、自分に合った仕事や業界が具体的になってきます。

情報収集

20代で次を決めずに退職した後は、積極的な情報収集が欠かせません。転職サイトやエージェントを活用し、気になる業界や職種の求人情報をチェックします。

また企業の口コミサイトで社風や働き方を研究したり、業界セミナーに参加して最新動向を把握することも重要です。

目標設定

20代で仕事を辞めたくて次が決まっていない状況で退職した後は、明確な目標設定が重要です。

短期目標として「1ヶ月以内に希望職種の面接を3社受ける」など、具体的な数値目標を立てましょう。長期目標では「3年後にマネージャーになる」など、キャリアの方向性を示す目標を設定します。

これらの目標は定期的に見直し、状況に応じて柔軟に調整することが大切です。達成可能な小さな目標から始めることで、着実に前進することができます。

行動計画

20代で退職後に転職先が決まっていない状況を打開するには、具体的な行動計画が必要です。

転職活動の1日のスケジュールを決め、「午前中は求人検索、午後は応募書類作成」など、時間を区切って活動しましょう。また、毎日の活動内容や気づきを記録することで、効果的な活動方法が見えてきます。

定期的に行動計画を見直し、より効率的な活動方法を模索することで、着実に成果を上げることができます。無理のない計画を立て、継続的に実行することが重要です。

面接対策

20代で次を決めずに退職した後の面接では、退職理由や空白期間の説明が重要になります。

退職理由は「前職での経験を活かしながら、より専門性を高めたい」など前向きな回答を準備しましょう。空白期間についても、資格取得やボランティア活動の参加など、具体的に説明できるようにしておきます。

面接官の質問の意図を理解し、具体的なエピソードを交えて回答することを心がけることが大切です。

お金の管理

20代で次の転職先が決まっていない状況で退職した後は、計画的な支出管理が欠かせません。毎月の固定費や生活費を見直し、不要な支出を抑える工夫をしましょう。転職活動中の交通費や通信費なども考慮し、予算を立てて使うようにします。

必要に応じて、短期のアルバイトや在宅ワークで収入を確保することも検討しましょう。貯金を計画的に使いながら、焦らず転職活動を進めることができる資金計画を立てることが大切です。

メンタルケア

20代で次を決めずに退職した後は、メンタル面のケアも重要です。

規則正しい生活リズムを保ち、適度な運動や趣味の時間も確保しましょう。転職活動の進捗が思わしくない時期もありますが、一人で抱え込まず、家族や友人、キャリアカウンセラーに相談することで、不安やストレスを軽減できます。

また転職仲間とのコミュニティに参加することで、情報交換やモチベーション維持にもつながります。自分のペースを大切にしながら、前向きに活動を続けることが成功への近道です。

ポジティブな思考

20代で仕事を辞めたいと考えて、次がないまま退職した場合は、前向きな思考を維持することが重要です。

失敗や挫折を成長の機会と捉え、新たな挑戦への原動力にしましょう。支えてくれる人たちへの感謝の気持ちを忘れず、周囲との良好な関係を築くことも大切です。

毎日の小さな進歩を認識し自己肯定感を高めることで、より効果的な転職活動につながります。

20代で次を決めずに退職したあとの注意点

20代で次を決めずに退職すると、自由な時間が増える一方で様々な課題も生まれます。とくに生活リズムの乱れやメンタル面での不安定さには注意が必要です。

20代で次を決めずに退職したあとは、以下の4つに注意して過ごしましょう。

それでは順に見ていきましょう。

だらけない

20代で転職先を決めずに退職すると、自由な時間が急に増えて、だらけがちになります。「明日からやればいい」と先延ばしにする習慣がついてしまうと、転職活動も長期化してしまいます。毎日決まった時間に起床し、スケジュールを立てて行動することが大切です。

転職活動を本業と捉え、午前中は情報収集や応募書類の作成、午後は面接対策や資格の勉強など、時間を区切って計画的に活動しましょう。

焦らない

次の仕事を決めずに退職した20代は、焦りから早急な判断をしてしまいがちです。「このまま就職できないのでは」という不安から、十分な検討もせずに条件の悪い企業に飛び込んでしまうケースも少なくありません。

転職活動は一朝一夕には結果が出ません。自分の市場価値を客観的に分析し、キャリアプランに沿った企業選びを慎重に進めることが重要です。焦らず、自分のペースで着実に進めましょう。

比較しない

20代で次がない状況で退職した場合は、SNSなどで同世代の活躍を目にして焦りを感じやすくなります。「同期は順調に昇進している」「友人は年収が上がっている」など、周囲と比較して自己否定に陥ってしまう人も多いものです。

しかし、一人一人のキャリアは異なります。

健康を第一に

20代の若さがあっても、不規則な生活は心身に大きな影響を及ぼします。とくに次を決めずに退職した後は、生活リズムが崩れやすく、運動不足やストレス過多になりがちです。

毎日の散歩や軽い運動を心がけ、バランスの取れた食事と十分な睡眠を確保しましょう。メンタル面のケアも重要です。友人や家族との交流を大切にし、必要に応じて専門家への相談も検討してください。

みんなが使っている転職サービス上位6選　【1,382人に聞いた転職サービス利用状況】

実際に登録したことのある転職サービスについてアンケートをとりました。アンケート結果として、みんなが使っている転職サービスの上位6サービスは以下です。

※転職サービスの利用アンケート（クラウドワークス） 回答数：1,382 / 集計期間：2024年09月19日～10月03日

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基本データ

リクルートエージェント
求人数	公開求人474,685件／非公開求人399,542件（2024年10月22日現在）
提供サービス	エージェントサービス、提出書類の添削、面接対策、独自に分析した業界・企業情報の提供
拠点	東京・北海道・宮城・宇都宮・さいたま・千葉・横浜・金沢・新潟・長野・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・高松・福岡
URL	https://www.r-agent.com/

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2位｜doda（利用回答数：564人）　エージェント／サイトの一体型で自分でも応募が可能

「doda」は、人材紹介・転職支援を行う大手「パーソルキャリア」が運営する総合型転職サイトです。エージェントサービスも利用できる点が人気の理由の1つになっています。

dodaも求人数が多く、非公開求人も条件が良いものが多いのが大きなポイントです。

また転職サイトと転職エージェントの一体型で、使い方の自由度が高いのもおすすめポイント。エージェントサービスでは専任のキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。なお企業との対応は採用プロジェクト担当が行い、求職者と企業とでそれぞれ別のプロフェッショナルが対応します。

dodaのおすすめポイント

非公開求人も好条件多数

転職サイトと転職エージェントの一体型で自由度が高い

専任のキャリアアドバイザーがサポート、企業は別のプロフェッショナルが対応

基本データ

doda
求人数	公開求人262,342件／非公開求人31.049件（2024年10月22日現在）
提供サービス	スカウトサービス、年収査定、合格診断、レジュメビルダー、「自己PR」発掘診断、転職タイプ診断、はたらく女性のためのモヤモヤ解消診断、オンライン仕事力診断
拠点	東京・横浜・札幌・仙台・静岡・名古屋・大阪・京都・神戸・岡山・広島・福岡・鹿児島
URL	https://doda.jp/consultant/

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3位｜リクナビNEXT（利用回答数：389人）　求人サイト群の中でも最大級の求人数と使いやすさ

「リクナビNEXT」は大定番の転職サイトで、サイトの見やすさや使いやすさにも定評があります。

エージェントなしの狭義の転職サイトの中では、求人数はトップクラス。新規の求人も多く、定期的にチェックすることで希望に合う求人に出会える可能性が高まります。

ツールが便利でサイトが使いやすいのも特長です。たとえば「気になるリスト」を使うと、気になる企業や後でゆっくりチェックしたい企業をリスト化できるほか、気になるに追加した企業から面接のオファーが来る可能性があります。

そのほか、公開求人・非公開求人の企業からオファーがもらえる「オファーを待つ」、自己分析ツール「グッドポイント診断」などがあります。

リクナビNEXTのおすすめポイント

サイトが見やすく使いやすい

狭義の転職サイトでは最大級の求人数

多くの人が利用している定番の転職サイト

基本データ

リクナビNEXT
求人数	公開求人824,000件以上（2024年10月22日現在）
提供サービス	オファー、気になるリスト、グッドポイント診断
URL	https://next.rikunabi.com/

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4位｜マイナビAGENT（利用回答数：312人）　20代・30代の求人に強い

「マイナビAGENT」は、さまざまな転職サイトを運営している株式会社マイナビによる転職エージェントです。きめ細かいサポートが受けられると評価されています。

とくに20代・30代の求人が多いので、その世代の人にはおすすめです。また全国に拠点があり地方の求人も充実しているので、大都市圏以外で探している人にもぴったりです。

履歴書や職務経歴書のサポートも充実、初めての転職でも安心して利用できます。IT、営業など業種・職種別のサービスもあります。自分が探している業種と一致するならより探しやすくなるでしょう。

マイナビAGENTのおすすめポイント

20代・30代の求人が多い

地方の求人も充実

履歴書や職務経歴書のサポートもあり安心

基本データ

マイナビAGENT
公開求人数	非公開
提供サービス	エージェントサービス
拠点	拠点情報はこちらをご確認ください
URL	https://mynavi-agent.jp/

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5位｜ビズリーチ（利用回答数：288人）　ハイクラス向けで企業からスカウトが受けられる

「ビズリーチ」は、ハイクラス求人が多いのが特徴の転職サイトです。厳密にはスカウト型のサイトで、エージェントではありません。登録するとヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられます。

最大の特長は、ハイクラス求人が多いことです。年収1,000万円以上の求人が1/3以上を占めています。一定以上の経験やスキルがある人が転職活動するのに役立つサービスです。

もう1つの大きな特徴として、登録するだけでヘッドハンターや企業からスカウトが届く点があります。以前は「スカウト」と「プラチナスカウト」の2種がありましたが、今は「プラチナスカウト」に一本化されています。プラチナスカウト経由での採用は全体の約70%。採用される可能性が高く、スカウトが届いたら大きなチャンスです。実際、企業からスカウトが届いた場合は書類選考が免除されます。

基本的にヘッドハンターはアドバイスをしませんが、場合によってはアドバイスをもらえることもあります。無料プランと有料プランがあり、有料プランは制限なく求人に応募できます。

ビズリーチのおすすめポイント

ヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられるハイクラス向けサイト

企業からプラチナスカウトが来た場合は即面接が可能

有料プランなら制限なく求人に応募できる

基本データ

ビズリーチ
求人数	公開求人138,081件（2024年10月22日現在）
提供サービス	スカウトサービス、有料プラン（プレミアムステージ）
拠点	東京・大阪・名古屋・福岡・静岡・広島
URL	https://www.bizreach.jp/

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6位｜エン転職（利用回答数：282人）　サイトが使いやすく情報も充実、利用者の満足度が高い

「エン転職」は、人材サービス大手の一つエン・ジャパン株式会社による転職サイトです。エージェントサービスも利用できます。

オリコン顧客満足度調査の転職サイト部門で、2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1となっています。サイトの使いやすさは定評があり、自力で検索・応募するのに適したサービスです。口コミなどの情報も充実しており、企業間の比較検討もしやすくなっています。

さらに転職サイトのほか転職エージェントとしても利用することができ、非公開求人も多数保有しています。大手ですが最大手ほどでない規模で、きめ細かいサポートを受けることが可能。また女性向けのページのほか、ミドルや若手ハイキャリアなどに特化した関連サイトもあります。

エン転職のおすすめポイント

2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1

サイトが使いやすいほか情報も充実

非公開求人も多数保有

基本データ

エン転職
求人数	公開求人152,678件（2024年10月22日現在）
提供サービス	エージェントサービス
URL	https://employment.en-japan.com/

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さいごに

20代で「仕事を辞めたいけど次がない」という悩みは、多くの人が一度は経験することかもしれません。

20代で次を決めずに退職することは、もちろんリスクもたくさんありますが、この経験を通じて自分と向き合い、本当にやりたいことを見つけるチャンスと捉えることもできます。

退職を決めたら計画的に準備を進め、退職後は周囲のサポートも受けながら、着実にステップアップを目指しましょう。転職活動中、時には困難にぶつかることもあるかもしれませんが、焦らずに粘り強く乗り越えることで必ず新しい道が開けるはずです。

この記事が、20代の方にとって、より良いキャリアを築くためのヒントとなれば幸いです。

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