月収14万円の場合、税金や社会保険料などの控除後の手取り額は約11.7万円になります。これを年収に換算すると約168万円です。
この記事では月収14万円の正社員とパート・アルバイトの違いによる手取り額の計算方法や、年齢別・業種別の平均月収との比較、月収14万円の生活レベルなどを詳しく解説します。
月収14万での生活設計やキャリアプランを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!
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Contents
月収14万は手取り約12万円!正社員・パート別の手取り計算方法の違い
月収14万円の場合、手取り額は約11.7万円となります。
しかし、これは雇用形態や配偶者の有無などの条件によって変わってきます。正社員とパート・アルバイトでは控除される項目や金額が異なるため、実際の手取り額にも差が生じます。
まず最初に、月収14万円の手取り額の計算について詳しく見ていきましょう。
- 月収14万の手取り額の目安と計算方法【正社員の場合】
- 月収14万の手取り額の目安と計算方法【パート・アルバイトの場合】
- 独身と配偶者ありの違いによる月収14万の手取り比較
それでは順に解説します。
月収14万の手取り額の目安と計算方法【正社員の場合】
月収14万円の正社員の場合、手取り額は約11.7万円になります。この手取り額は、総支給額から所得税、住民税、社会保険料などが控除された金額です。
具体的な控除額の内訳は、独身の場合、
- 所得税:約1,750円
- 健康保険料:約7,086円
- 厚生年金:約12,993円
- 雇用保険:約840円
となり、控除額の合計は約22,669円です。
これにより、月収14万円から約2.3万円が引かれ、手取り額は約11.7万円となります。
これを年収に換算すると、月収14万円の場合は年収(額面)約168万円となります。
月収14万の手取り額の目安と計算方法【パート・アルバイトの場合】
月収14万円のパート・アルバイトの場合には、社会保険の加入条件によって手取り額が大きく変わります。
- 週の労働時間が20時間未満の場合
- 社会保険の加入義務がなく、その場合は所得税と雇用保険のみが控除されるため、手取り額は約13.5万円程度になります。
- 週20時間以上で月額8.8万円以上の収入があり、社会保険に加入している場合
- 正社員と同様に健康保険料と厚生年金も控除され、手取り額は約11.7万円となります。
独身と配偶者ありの違いによる月収14万の手取り比較
月収14万円の場合、独身と配偶者ありでは手取り額に違いが生じます。
独身の場合の手取り額は約11.7万円ですが、配偶者がいる場合は所得税の配偶者控除が適用され、所得税が約120円まで減額されます。その結果、控除額の合計は約21,039円となり、手取り額は約11.9万円になります。
つまり、配偶者がいることで月々約1,630円、年間で約19,560円の手取り額の違いが生じます。ただし、配偶者の収入状況によっては控除が適用されない場合もあります。
【月収14万の手取り額計算】
<独身の場合>
月収(額面) |
14万円 |
---|---|
控除合計額 |
22,669円 |
所得税 |
1,750円 |
健康保険料 |
7,086円 |
厚生年金 |
12,993円 |
雇用保険 |
840円 |
手取り額 |
117,331円 |
<配偶者ありの場合>
月収(額面) |
14万円 |
---|---|
控除合計額 |
21,039円 |
所得税 |
120円 |
健康保険料 |
7,086円 |
厚生年金 |
12,993円 |
雇用保険 |
840円 |
手取り額 |
118,961円 |
※出典:ファンジョブ|【2025年度対応】手取り計算|月給シミュレーション
月収14万・手取り約12万円は低い?年齢別・職種別の平均と比較
月収14万円(手取り約12万円)という収入水準は、全国平均と比較するとどのくらいの位置にあるのでしょうか。
ここでは年齢別や業種別のデータを見ながら、客観的に評価してみましょう。
- 月収14万円の年収偏差値は28.7
- 年齢層別の平均月収との比較
- 新卒の平均月収と月収14万の位置づけ
- 業種別の平均月収との比較
- 都道府県別の平均月収との比較
それでは順に見ていきましょう。
月収14万円の年収偏差値は28.7
月収14万円の年収偏差値は28.7で、全国平均と比較するとかなり低い位置にあります。
年収に換算すると約168万円となり、日本の平均年収460万円と比較すると約36.5%の水準です。学歴別に見ると、高卒では年収偏差値26.4、大卒では28.8、中小企業では29.5となっています。
偏差値50が平均値であることを考えると、月収14万円は全体の約2割程度の水準に位置しているといえます。ただし、年齢や経験、勤務地域によって評価は変わります。
【月収14万円の年収偏差値】
月収額面 |
14万円 | |
---|---|---|
年収額面 |
168万円 |
|
年収偏差値 |
総合 |
28.7 |
高卒 |
26.4 |
|
大卒 |
28.8 | |
中小企業 |
29.5 |
※出典:年収偏差値チェッカー
※25歳の場合
年齢層別の平均月収との比較
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によれば、全年齢の平均月収は330,400円です。
月収14万円を年齢層別の平均月収と比較すると、20~24歳で232,500円、25~29歳で267,200円となっており、月収14万円はどの年齢層と比較しても低い水準にあります。
特に30代以降の平均月収は300,000円を超えており、年齢が上がるにつれて月収14万円との差は広がっていきます。
【年代別・男女別の平均月収】
年齢層 | 賃金 | ||
---|---|---|---|
男女計 | 男性 | 女性 | |
全体 | 330,400円 | 363,100円 | 275,300円 |
~19 | 199,300円 | 203,600円 | 191,300円 |
20~24 | 232,500円 | 234,200円 | 230,600円 |
25~29 | 267,200円 | 274,700円 | 258,100円 |
30~34 | 299,500円 | 316,300円 | 271,600円 |
35~39 | 328,700円 | 352,300円 | 284,300円 |
40~44 | 351,400円 | 385,500円 | 288,400円 |
45~49 | 372,700円 | 416,000円 | 298,000円 |
50~54 | 380,400円 | 428,200円 | 295,400円 |
55~59 | 392,000円 | 444,100円 | 294,000円 |
60~64 | 317,700円 | 344,700円 | 259,900円 |
65~69 | 275,500円 | 294,300円 | 234,000円 |
※出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況」の「第2表 性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び年齢階級間賃金格差」より
新卒の平均月収と月収14万の位置づけ
月収14万円は新卒の平均月収と比較してもやや低い水準です。
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、新卒の平均月収(所定内給与額)は、高校卒で19.8万円、専門学校卒で22.3万円、高専・短大卒で22.4万円、大学卒で24.8万円、大学院卒で28.7万円となっています。
月収14万円は高校卒の新卒平均と比べても約5.8万円低く、最終学歴に関わらず新卒の平均月収を下回っています。
【新卒の平均月収】
最終学歴 | 平均月収 (所定内給与額) |
中央値 (所定内給与額) |
---|---|---|
高校 | 19.8万円 (男性20.1万円、女性19.2万円) |
19.5万円 |
専門学校 | 22.3万円 (男性21.9万円、女性22.5万円) |
21.9万円 |
高専・短大 | 22.4万円 (男性23.1万円、女性22.1万円) |
21.8万円 |
大学 | 24.8万円 (男性25.1万円、女性24.5万円) |
24.1万円 |
大学院 | 28.7万円 (男性29万円、女性27.8万円) |
27.9万円 |
※出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」の「新規学卒者の所定内給与額」及び「新規学卒者の所定内給与額階級別労働者数及び所定内給与額の分布特性値」より
※短時間労働者(パートタイム労働者)を除く
業種別の平均月収との比較
月収14万円は、業種別の平均月収と比較しても低い水準にあります。
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、全業種の平均月収は約32万円です。業種別では、電気・ガス・熱供給・水道業が最も高く53万円、次いで情報通信業の44万円、金融業・保険業の42万円と続きます。
最も平均月収が低い宿泊業・飲食サービス業でも21万円あり、月収14万円はこれを7万円下回ります。どの業種と比較しても平均を下回っている状況です。
【業種別の平均月収(額面)】
業種 | 月給 (給料・手当) |
年収 | うち賞与 |
---|---|---|---|
全体平均 | 32万円 | 460万円 | 71万円 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 53万円 | 775万円 | 139万円 |
情報通信業 | 44万円 | 649万円 | 120万円 |
金融業、保険業 | 42万円 | 652万円 | 149万円 |
建設業 | 39万円 | 548万円 | 81万円 |
学術研究、専門・技術サービス業、教育・学習支援業 | 38万円 | 551万円 | 100万円 |
製造業 | 36万円 | 533万円 | 103万円 |
複合サービス業 | 35万円 | 535万円 | 117万円 |
運輸業、郵便業 | 34万円 | 473万円 | 63万円 |
不動産業、物品賃貸業 | 34万円 | 469万円 | 63万円 |
医療、福祉 | 29万円 | 404万円 | 52万円 |
卸売業、小売業 | 28万円 | 387万円 | 54万円 |
サービス業 | 28万円 | 378万円 | 43万円 |
農林水産・鉱業 | 24万円 | 333万円 | 44万円 |
宿泊業、飲食サービス業 | 21万円 | 264万円 | 16万円 |
※出典:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」の「(第 13 図)業種別の平均給与」より
※月給は「給料・手当 ÷ 12ヶ月」で算出
※正社員以外を含む
都道府県別の平均月収との比較
月収14万円は、どの都道府県の平均月収と比較しても低い水準にあります。
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、全国平均の月収(基本給)は31.8万円です。最も高いのは東京都の36.9万円、次いで神奈川県の35.0万円、大阪府の34.0万円と続きます。
最も低い宮崎県でも25.4万円あり、月収14万円はこれを11.4万円下回ります。物価の低い地方でも平均を大きく下回っている状況です。
【都道府県別の平均年収・平均月収】
都道府県 | 平均年収 | 平均月収(所定内給与額) | 都道府県 | 平均年収 | 平均月収(所定内給与額) |
---|---|---|---|---|---|
全国平均 | 472.9万円 | 31.8万円 | 三重県 | 455.3万円 | 30.5万円 |
北海道 | 422.4万円 | 28.9万円 | 滋賀県 | 455.5万円 | 30.3万円 |
青森県 | 357.4万円 | 25.0万円 | 京都府 | 470.0万円 | 31.6万円 |
岩手県 | 379.6万円 | 26.0万円 | 大阪府 | 510.3万円 | 34.0万円 |
宮城県 | 419.5万円 | 28.9万円 | 兵庫県 | 477.3万円 | 31.7万円 |
秋田県 | 381.6万円 | 26.1万円 | 奈良県 | 437.2万円 | 30.2万円 |
山形県 | 372.3万円 | 25.6万円 | 和歌山県 | 438.6万円 | 29.8万円 |
福島県 | 406.7万円 | 27.9万円 | 鳥取県 | 368.9万円 | 25.8万円 |
茨城県 | 465.5万円 | 31.2万円 | 島根県 | 395.8万円 | 26.9万円 |
栃木県 | 496.3万円 | 32.3万円 | 岡山県 | 430.4万円 | 29.1万円 |
群馬県 | 435.9万円 | 29.7万円 | 広島県 | 444.3万円 | 29.7万円 |
埼玉県 | 460.9万円 | 31.7万円 | 山口県 | 433.8万円 | 29.0万円 |
千葉県 | 453.0万円 | 31.0万円 | 徳島県 | 396.6万円 | 27.1万円 |
東京都 | 546.5万円 | 36.9万円 | 香川県 | 410.5万円 | 27.9万円 |
神奈川県 | 530.5万円 | 35.0万円 | 愛媛県 | 411.3万円 | 28.0万円 |
新潟県 | 396.7万円 | 27.0万円 | 高知県 | 399.7万円 | 27.3万円 |
富山県 | 437.2万円 | 29.4万円 | 福岡県 | 437.7万円 | 29.7万円 |
石川県 | 432.3万円 | 29.0万円 | 佐賀県 | 395.8万円 | 26.9万円 |
福井県 | 420.7万円 | 28.5万円 | 長崎県 | 376.2万円 | 25.7万円 |
山梨県 | 437.4万円 | 29.2万円 | 熊本県 | 394.1万円 | 26.9万円 |
長野県 | 428.7万円 | 28.8万円 | 大分県 | 399.9万円 | 27.1万円 |
岐阜県 | 435.9万円 | 29.2万円 | 宮崎県 | 368.0万円 | 25.4万円 |
静岡県 | 461.0万円 | 30.5万円 | 鹿児島県 | 389.5万円 | 26.8万円 |
愛知県 | 490.0万円 | 32.2万円 | 沖縄県 | 368.3万円 | 26.5万円 |
※出典:厚生労働省の2023年(令和5年) 賃金構造基本統計調査 をもとに算出
※平均年収は、「所定内給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」により算出(所定内給与額は各種手当を除く)
※短時間労働者(パートタイム労働者)を除く
【参考】月収別手取りの目安早見表
月収別に手取り額の目安がわかる早見表を作成しました。参考にしてみてください。
額面 |
手取り |
---|---|
13万円 |
11万円 |
14万円 |
12万円 |
15万円 |
13万円 |
16万円 |
13万円 |
17万円 |
14万円 |
18万円 |
15万円 |
19万円 |
16万円 |
20万円 |
17万円 |
21万円 |
17万円 |
22万円 |
18万円 |
23万円 |
19万円 |
24万円 |
20万円 |
25万円 |
21万円 |
26万円 |
22万円 |
27万円 |
22万円 |
28万円 |
23万円 |
29万円 |
24万円 |
30万円 |
25万円 |
31万円 |
26万円 |
32万円 |
27万円 |
33万円 |
27万円 |
34万円 |
28万円 |
35万円 |
29万円 |
36万円 |
30万円 |
37万円 |
30万円 |
38万円 |
31万円 |
39万円 |
32万円 |
40万円 |
33万円 |
45万円 |
37万円 |
50万円 |
41万円 |
60万円 |
48万円 |
70万円 |
55万円 |
80万円 |
63万円 |
90万円 |
71万円 |
100万円 |
78万円 |
※出典:ファンジョブ|【2025年度対応】手取り計算|月給シミュレーション
※配偶者なし・40歳未満の場合
月収14万の手取り約12万円はきつい?一人暮らしの生活シミュレーション
月収14万円の手取り約12万円での生活はきついといわれますが、月収14万円の手取り額で一人暮らしは、実際のところ、可能なのでしょうか。
都市部と地方での生活費の違いや、節約のポイントなどを含めて具体的にシミュレーションしてみましょう。
- 都市部での一人暮らし家計シミュレーション
- 地方での一人暮らし家計シミュレーション
- 月収14万で貯金は可能か?節約ポイント
- 月収14万できついと感じる人の共通点
それでは順に見ていきましょう。
都市部での一人暮らし家計シミュレーション
月収14万円、手取り約12万円での都市部での一人暮らしはかなり厳しい状況です。東京や大阪などの都市部では、家賃相場が高く、ワンルームでも6万円前後はかかります。
仮に月収14万円の手取り約12万円における生活費目安を
- 家賃6万円
- 水道光熱費1.5万円
- 通信費1万円
- 食費3万円
- 日用品0.5万円
とすると、固定費だけで12万円に達してしまいます。これに交通費や交際費、娯楽費などを加えると、手取り額を大きく超過してしまうでしょう。
都市部での一人暮らしを実現するには、家賃補助がある会社に勤めるか、シェアハウスの活用などの工夫が必要です。
地方での一人暮らし家計シミュレーション
月収14万円、手取り約12万円での地方での一人暮らしは、都市部に比べると比較的実現可能です。特に地方ではワンルームの家賃が3~4万円程度に抑えられたり、食費が安く済むことも多いため、家計に余裕が生まれます。
例えば、
- 家賃4万円
- 水道光熱費1.2万円
- 通信費0.8万円
- 食費2.5万円
- 日用品0.5万円
とすると、固定費は9万円程度になります。残りの3万円で交通費や交際費、娯楽費などをやりくりすることができるでしょう。
ただし、月収14万の手取り約12万円では、地方都市でも貯金や突発的な出費に対応するのは依然として難しい状況です。
月収14万で貯金は可能か?節約ポイント
月収14万円の手取り約12万円でも、工夫次第で貯金は可能です。
まずは固定費の見直しが重要です。
- 家賃は収入の3分の1以下である4万円以下を目標にする
- 携帯電話は格安SIMに切り替える
- 光熱費は節約を徹底する
食費は自炊中心にし、外食や宅配は最小限に抑えます。さらに、交通費は自転車や徒歩を活用し、衣類や日用品はセールやリサイクルショップを利用するなどの工夫も効果的です。
こうした節約を徹底すれば、月に1~2万円程度の貯金も不可能ではありません。
月収14万できついと感じる人の共通点
月収14万円で生活がきついと感じる人には共通点があります。
まず、家賃の高い物件に住んでいる場合は手取りの半分以上が住居費に消えてしまいます。また、車の所有やローンがある人も家計を圧迫しがちです。
月収14万円の手取りで自動車ローンを組むのは難しく、維持費を含めると大きな負担になります。さらに、外食や飲み会が多い人、ブランド志向の強い人、予定外の出費が多い人なども生活が苦しくなりやすいです。
月収14万(手取り約12万円)で生活するためには、収入に見合った生活スタイルを確立することが重要です。
月収14万の手取り約12万円は違法か?最低賃金との関係
月収14万円、手取り約12万円という収入は、法的に問題ないのでしょうか。
最低賃金制度との関係や、どのような場合に「おかしい」と感じるべきかを検証します。
- 手取り14万がおかしいと感じるケース
- 最低賃金の基準と月収14万の関係性
- 正社員で月収14万は法的に問題ないか
それでは順に見ていきましょう。
手取り14万がおかしいと感じるケース
月収14万円、手取り約12万円がおかしいと感じるのは、フルタイム勤務の正社員の場合です。
厚生労働省の「地域別最低賃金の全国一覧」によると、令和6年度の最低賃金時間額は全国平均1,055円です。この金額で計算すると、月176時間(週40時間)労働の場合、月収約18.6万円程度になるはずです。
したがって、フルタイム勤務で月収14万円というのは最低賃金を下回っている可能性があります。
また、フルタイムではない場合でも、
- 経験や能力に見合った報酬が得られていない
- 同業他社と比較して明らかに低い
という状況に「おかしい」と感じたら、これからのキャリアについて見直してみる必要があるでしょう。
最低賃金の基準と月収14万の関係性
月収14万円と最低賃金の関係を見てみましょう。
最低賃金は地域によって異なり、東京都では1,113円、最も低い地域でも895円です。月収14万円を月176時間(週40時間)で割ると、時給約795円になります。これは全国のどの地域の最低賃金よりも低いため、フルタイム勤務であれば違法となる可能性があります。
ただし、実際の労働時間が少ない場合(例:月120時間程度)は、時給換算で約1,167円となるため、最低賃金を上回ることになります。
正社員で月収14万は法的に問題ないか
正社員で月収14万円が法的に問題ないかは、労働時間と地域の最低賃金によって異なります。
また、基本給が14万円でも、残業代や各種手当が別途支給される場合は、総支給額で最低賃金を上回れば問題ありません。疑問がある場合は労働基準監督署に相談することをおすすめします。
月収14万の将来設計と厚生年金の見通し
月収14万円で働き続けた場合、将来の年金はどうなるのでしょうか。厚生年金の支払額と、将来受け取れる年金額について考えてみましょう。
- 月収14万で支払う厚生年金額とその内訳
- 月収14万の場合の将来もらえる年金額の目安
それでは順に見ていきましょう。
月収14万で支払う厚生年金額とその内訳
月収14万円の場合、厚生年金保険料は約12,993円が毎月給与から控除されます。
これは標準報酬月額(月収を一定の幅で区分したもの)に保険料率18.3%(2025年時点)を掛けた金額の半額で、残り半額は事業主が負担します。
つまり、実際には約25,986円の保険料が支払われていることになります。
この厚生年金保険料には、老齢年金だけでなく障害年金や遺族年金のための保険料も含まれています。低収入でも将来の年金や万が一の保障のために重要な支払いです。
月収14万の場合の将来もらえる年金額の目安
月収14万円で40年間働き続けた場合、将来受け取れる年金額の目安は、老齢基礎年金(満額で約78万円/年)と老齢厚生年金を合わせて年額約120万円程度と試算されます。
つまり、月々約10万円の年金収入となる見込みです。
ただし、この金額は現在の制度に基づく試算であり、将来の年金制度改革により変動する可能性があります。また、この金額だけで老後の生活を維持するのは難しいため、個人年金や資産形成など、別途老後に向けた準備を検討することをおすすめします。
月収14万から収入アップを目指す6つの方法
月収14万円から収入をアップさせるためには、どのような方法があるでしょうか。実践的なアドバイスを6つのポイントでまとめました。
- スキルアップして昇給・昇進を目指す
- 社内での異動やポジション変更を交渉する
- 副業で追加収入を得る
- 資格取得で市場価値を高める
- 転職エージェントに相談する
- 未経験分野へのキャリアチェンジを検討する
それでは順に見ていきましょう。
① スキルアップして昇給・昇進を目指す
月収14万円から収入アップするための第一歩は、現在の職場でのスキルアップです。業務に関連する専門知識を深めたり、新しいスキルを習得したりすることで、昇給や昇進の可能性が高まります。
- Point!
-
- オンライン学習サイトや書籍、社内研修などを積極的に活用する
- 自分の成果を見える形で上司にアピールする
- 定期的な面談で具体的な実績を示し、昇給交渉の材料とする
② 社内での異動やポジション変更を交渉する
月収14万円からの収入アップには、社内での異動やポジション変更も効果的です。より給与水準の高い部署や、専門性の高いポジションへの異動を検討しましょう。
営業職や企画職など、成果が評価されやすいポジションであれば、収入アップの可能性も高まります。
- Point!
-
- 上司やキャリア相談窓口に自分のキャリアプランを相談し、どのような異動が可能かを探ってみる
- 社内公募制度がある企業では、積極的に応募する
③ 副業で追加収入を得る
月収14万円の手取り約12万円では生活に余裕がないため、副業で追加収入を得ることも選択肢の一つです。
最近は副業を認める企業も増えており、本業に支障がない範囲で副収入を得ることが可能になっています。自分のスキルや時間に合わせた副業を探しましょう。
- クラウドソーシングサイトでのライティングやデータ入力
- 休日のアルバイト
- 趣味や特技を活かしたハンドメイド販売
- レッスン講師 など
④ 資格取得で市場価値を高める
月収14万円から抜け出すためには、市場価値の高い資格取得も効果的です。
- IT系の資格(ITパスポートなど)
- 金融系の資格(ファイナンシャルプランナーなど)
- 語学系の資格(TOEIC、英検など)
上記は、多くの業界で評価される資格です。また、業界や職種に特化した専門資格を取得することで、専門性をアピールできます。
資格取得に必要な費用は一時的な投資ですが、長期的に見れば収入アップにつながる可能性が高いため、計画的に取り組むことをおすすめします。
⑤ 転職エージェントに相談する
月収14万円の状況を改善するには、転職エージェントに相談することも有効です。
- 転職エージェントに相談するメリット
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- 転職エージェントは求人市場の最新情報を持っており、スキルや経験に合ったより高収入が期待できる求人を紹介してくれる
- 無料で利用できるサービスが多い
- 面接対策や履歴書の添削なども受けられるため、転職活動がスムーズに進む
ただし、安易な転職は避け、将来性や職場環境も含めて総合的に判断することが重要です。
⑥ 未経験分野へのキャリアチェンジを検討する
月収14万円からの大幅な収入アップを目指すなら、未経験分野へのキャリアチェンジも検討価値があります。
IT業界や金融業界など、平均給与の高い業界への転職は、短期的には収入が下がる可能性もありますが、長期的には大きな収入アップが期待できます。
未経験者向けの研修制度が充実している企業や、第二新卒を積極採用している企業をターゲットにすると良いでしょう。また、現在のスキルや経験を活かせる関連分野への転職であれば、比較的スムーズにキャリアチェンジできる可能性が高まります。
みんなが使っている転職サービス上位6選 【1,382人に聞いた転職サービス利用状況】
実際に登録したことのある転職サービスについてアンケートをとりました。アンケート結果として、みんなが使っている転職サービスの上位6サービスは以下です。
- 1位|リクルートエージェント(821人)
- 2位|doda(564人)
- 3位|リクナビNEXT(389人)
- 4位|マイナビAGENT(312人)
- 5位|ビズリーチ(288人)
- 6位|エン転職(282人)
※転職サービスの利用アンケート(クラウドワークス) 回答数:1,382 / 集計期間:2024年09月19日~10月03日
1位|リクルートエージェント(利用回答数:821人) 圧倒的な求人数
「リクルートエージェント」は、求人数、安定したサービス品質で、まずは登録が必須のエージェントです。
まず何と言っても求人数が多いことがおすすめの理由として挙げられます。転職成功の実績も多く、優れているのは求人の数だけではありません。業界に精通したアドバイザーが在籍しているので、ぴったりの求人を見つけ出してくれます。求人やサービスの質・量ともにトップクラスで転職エージェントとしては定番・王道のサービスです。
営業・技術系を中心にあらゆる業種・職種をカバー。総合型ながら条件ごとに特化したページもあり、使いやすいのも人気の理由です。
- リクルートエージェントのおすすめポイント
- 求人数が圧倒的に多い
- 業界に精通したアドバイザーが在籍
- 条件ごとに特化したページがあり使いやすい
基本データ
リクルートエージェント | |
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求人数 | 公開求人474,685件/非公開求人399,542件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | エージェントサービス、提出書類の添削、面接対策、独自に分析した業界・企業情報の提供 |
拠点 | 東京・北海道・宮城・宇都宮・さいたま・千葉・横浜・金沢・新潟・長野・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・高松・福岡 |
URL | https://www.r-agent.com/ |
2位|doda(利用回答数:564人) エージェント/サイトの一体型で自分でも応募が可能
「doda」は、人材紹介・転職支援を行う大手「パーソルキャリア」が運営する総合型転職サイトです。エージェントサービスも利用できる点が人気の理由の1つになっています。
dodaも求人数が多く、非公開求人も条件が良いものが多いのが大きなポイントです。
また転職サイトと転職エージェントの一体型で、使い方の自由度が高いのもおすすめポイント。エージェントサービスでは専任のキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。なお企業との対応は採用プロジェクト担当が行い、求職者と企業とでそれぞれ別のプロフェッショナルが対応します。
- dodaのおすすめポイント
- 非公開求人も好条件多数
- 転職サイトと転職エージェントの一体型で自由度が高い
- 専任のキャリアアドバイザーがサポート、企業は別のプロフェッショナルが対応
基本データ
doda | |
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求人数 | 公開求人262,342件/非公開求人31.049件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | スカウトサービス、年収査定、合格診断、レジュメビルダー、「自己PR」発掘診断、転職タイプ診断、はたらく女性のためのモヤモヤ解消診断、オンライン仕事力診断 |
拠点 | 東京・横浜・札幌・仙台・静岡・名古屋・大阪・京都・神戸・岡山・広島・福岡・鹿児島 |
URL | https://doda.jp/consultant/ |
3位|リクナビNEXT(利用回答数:389人) 求人サイト群の中でも最大級の求人数と使いやすさ
「リクナビNEXT」は大定番の転職サイトで、サイトの見やすさや使いやすさにも定評があります。
エージェントなしの狭義の転職サイトの中では、求人数はトップクラス。新規の求人も多く、定期的にチェックすることで希望に合う求人に出会える可能性が高まります。
ツールが便利でサイトが使いやすいのも特長です。たとえば「気になるリスト」を使うと、気になる企業や後でゆっくりチェックしたい企業をリスト化できるほか、気になるに追加した企業から面接のオファーが来る可能性があります。
そのほか、公開求人・非公開求人の企業からオファーがもらえる「オファーを待つ」、自己分析ツール「グッドポイント診断」などがあります。
- リクナビNEXTのおすすめポイント
- サイトが見やすく使いやすい
- 狭義の転職サイトでは最大級の求人数
- 多くの人が利用している定番の転職サイト
基本データ
リクナビNEXT | |
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求人数 | 公開求人824,000件以上(2024年10月22日現在) |
提供サービス | オファー、気になるリスト、グッドポイント診断 |
URL | https://next.rikunabi.com/ |
4位|マイナビAGENT(利用回答数:312人) 20代・30代の求人に強い
「マイナビAGENT」は、さまざまな転職サイトを運営している株式会社マイナビによる転職エージェントです。きめ細かいサポートが受けられると評価されています。
とくに20代・30代の求人が多いので、その世代の人にはおすすめです。また全国に拠点があり地方の求人も充実しているので、大都市圏以外で探している人にもぴったりです。
履歴書や職務経歴書のサポートも充実、初めての転職でも安心して利用できます。IT、営業など業種・職種別のサービスもあります。自分が探している業種と一致するならより探しやすくなるでしょう。
- マイナビAGENTのおすすめポイント
- 20代・30代の求人が多い
- 地方の求人も充実
- 履歴書や職務経歴書のサポートもあり安心
基本データ
マイナビAGENT | |
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公開求人数 | 非公開 |
提供サービス | エージェントサービス |
拠点 | 拠点情報はこちらをご確認ください |
URL | https://mynavi-agent.jp/ |
5位|ビズリーチ(利用回答数:288人) ハイクラス向けで企業からスカウトが受けられる
「ビズリーチ」は、ハイクラス求人が多いのが特徴の転職サイトです。厳密にはスカウト型のサイトで、エージェントではありません。登録するとヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられます。
最大の特長は、ハイクラス求人が多いことです。年収1,000万円以上の求人が1/3以上を占めています。一定以上の経験やスキルがある人が転職活動するのに役立つサービスです。
もう1つの大きな特徴として、登録するだけでヘッドハンターや企業からスカウトが届く点があります。以前は「スカウト」と「プラチナスカウト」の2種がありましたが、今は「プラチナスカウト」に一本化されています。プラチナスカウト経由での採用は全体の約70%。採用される可能性が高く、スカウトが届いたら大きなチャンスです。実際、企業からスカウトが届いた場合は書類選考が免除されます。
基本的にヘッドハンターはアドバイスをしませんが、場合によってはアドバイスをもらえることもあります。無料プランと有料プランがあり、有料プランは制限なく求人に応募できます。
- ビズリーチのおすすめポイント
- ヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられるハイクラス向けサイト
- 企業からプラチナスカウトが来た場合は即面接が可能
- 有料プランなら制限なく求人に応募できる
基本データ
ビズリーチ | |
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求人数 | 公開求人138,081件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | スカウトサービス、有料プラン(プレミアムステージ) |
拠点 | 東京・大阪・名古屋・福岡・静岡・広島 |
URL | https://www.bizreach.jp/ |
6位|エン転職(利用回答数:282人) サイトが使いやすく情報も充実、利用者の満足度が高い
「エン転職」は、人材サービス大手の一つエン・ジャパン株式会社による転職サイトです。エージェントサービスも利用できます。
オリコン顧客満足度調査の転職サイト部門で、2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1となっています。サイトの使いやすさは定評があり、自力で検索・応募するのに適したサービスです。口コミなどの情報も充実しており、企業間の比較検討もしやすくなっています。
さらに転職サイトのほか転職エージェントとしても利用することができ、非公開求人も多数保有しています。大手ですが最大手ほどでない規模で、きめ細かいサポートを受けることが可能。また女性向けのページのほか、ミドルや若手ハイキャリアなどに特化した関連サイトもあります。
- エン転職のおすすめポイント
- 2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1
- サイトが使いやすいほか情報も充実
- 非公開求人も多数保有
基本データ
エン転職 | |
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求人数 | 公開求人152,678件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | エージェントサービス |
URL | https://employment.en-japan.com/ |
まとめ
この記事では、月収14万円の手取り額の計算方法や年収換算、税金・社会保険料の内訳について詳しく解説しました。
月収14万円の手取り額は約11.7万円で、年齢別・職種別・地域別の平均月収と比較すると低い水準にあります。
この月収14万円での一人暮らしの生活シミュレーションや最低賃金との関係性、将来の年金見通しについても触れました。
月収14万円の生活がきつい場合は、収入アップ方法として、スキルアップや副業、資格取得、転職などを検討してみることをおすすめします。