「第二新卒で人生終了した……」
「人生詰んだ」
そんな絶望や不安を抱えていませんか?
確かに第二新卒での転職は、新卒採用と比べて不利な面もあります。しかし、それは決して「人生終了」ということではありません。
この記事では、第二新卒での転職成功に向けた具体的な戦略と、知っておくべきポイントを徹底解説していきます。
第二新卒として転職することは、自分に本当に合った仕事を見つけて充実したキャリアを築くチャンスともいえるのです。そのための第一歩に向けて、まずはこの記事を読んでみてください!
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Contents
第二新卒は人生終了?そもそも第二新卒とは
「第二新卒は人生終了」という声について検討する前に、まず第二新卒とはどのような状況を指すのか、理解を深めましょう。
第二新卒という言葉はよく耳にしますが、その定義は実は意外と曖昧です。一般的にどのような人材を指すのか、また新卒採用や中途採用とはどう異なるのか、採用市場における第二新卒の位置づけについて詳しく解説していきます。
- 第二新卒の定義
- 新卒との違い
- 中途採用との違い
それでは順に見ていきましょう。
第二新卒の定義
第二新卒とは、主に新卒で入社した企業を3年以内に退職し、新たな就職先を探している若手人材を指します。ただし、この定義は企業によって幅があり、入社後5年程度までを第二新卒として扱うケースも少なくありません。
年齢的には、おおむね22歳から27歳程度が第二新卒の対象となることが一般的です。最近では学校卒業後にフリーターやアルバイトを経験した後に正社員を目指す人材も、広義の第二新卒として扱われるようになってきています。
企業側も若手人材の採用ルートの一つとして第二新卒採用を位置づけており、新卒や中途採用とは別に、第二新卒専門の採用枠を設けている企業も増えています。
- 第二新卒とは
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- 新卒で入社した企業を3年~5年以内に退職した人
- 年齢は22歳~27歳程度
- 学校卒業→フリーター・アルバイト→求職中の人も含む場合がある
新卒との違い
新卒採用と第二新卒採用では、採用基準や選考プロセスに大きな違いがあります。
新卒採用では、学生のポテンシャルや素質が重視され、また新卒一括採用という日本特有の採用システムにより、比較的大規模な採用が行われます。
一方、第二新卒採用では短期間であっても実務経験があることから、その経験から得られた気づきや学びが重要な評価ポイントとなります。また自身のキャリアについてより具体的なビジョンを持っていることも求められます。
選考プロセスも、新卒採用のような画一的なものではなく、より実践的なスキルや適性を重視した選考が行われることが特徴です。
中途採用との違い
第二新卒採用は、新卒採用と中途採用の中間的な性質を持っています。
中途採用では通常、即戦力として活躍できる専門性や実務経験が重視されます。そのため、職種や業界の経験が採用の大きな判断材料となります。一方、第二新卒採用では、実務経験はあるものの、まだ専門性が確立していない段階であることが前提となります。
そのため、即戦力としての期待よりもこれからの成長性や可能性に重点が置かれます。また給与面でも中途採用とは異なり、経験年数よりも年齢相応の水準で設定されることが一般的です。
このように、第二新卒採用は新卒採用と中途採用の特徴を併せ持つ、独自の採用形態として確立されつつあります。
<新卒・第二新卒・中途採用の主な違い>
比較項目 | 新卒採用 | 第二新卒採用 | 中途採用 |
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重視される点 |
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採用枠 |
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採用基準 |
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キャリアビジョン |
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給与基準 |
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第二新卒が人生終了といわれる5つの理由
「第二新卒は人生終了では?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
実際、第二新卒は就職市場において不利な立場に置かれやすく、転職活動をする中で厳しい現実に直面する第二新卒も少なくありません。
具体的に、第二新卒が人生終了といわれる主な理由には次のようなものがあります。
- 早期離職のイメージが強い
- スキルや経験が浅いと見られがち
- 退職理由がマイナスに捉えられやすい
- 新卒採用と比較され不利になる
- 選べる求人が少ない
それでは一つずつ見ていきましょう。
早期離職のイメージが強い
第二新卒は早期離職者というイメージが付きまとい、それが「第二新卒=人生終了」という考えの一因となっています。
採用担当者からすると、一度早期離職を経験している応募者に対して「また辞めてしまうのではないか」という不安を抱きやすいのです。特に離職期間が短い場合、その傾向は顕著です。
実際の転職市場では、第二新卒の方が「根性がない」「忍耐力が足りない」といった偏見を持たれることも少なくありません。しかし、これは必ずしも事実ではありません。むしろ一度の失敗から学び、次は慎重に企業選びをする方も多いのです。
スキルや経験が浅いと見られがち
第二新卒は、在籍期間が短いことから専門的なスキルや実務経験が不足していると判断されがちです。
特に1年未満で退職した場合、仕事の基礎すら身についていないのではないかと懸念されることもあります。そのせいで転職活動が思うように進まず、「第二新卒で人生終了した」「第二新卒で詰みだ」という方が少なくありません。
また同年代の新卒入社組と比較されることで、スキルや経験の差が顕著に見えてしまうこともあります。しかし短期間であっても社会人としての基本的なマナーや仕事の進め方を学んでいること、また失敗から学んだ経験は貴重な財産ともいえます。
退職理由がマイナスに捉えられやすい
第二新卒の転職では、退職理由が重要な判断材料となります。「人間関係の悪化」や「業務についていけなかった」といった理由は、応募者本人のコミュニケーション能力や適性に問題があるのではないかと、マイナスに捉えられることが多いのです。
特に面接では、退職理由について詳しく質問されることが多く、適切な説明ができないと不利な評価につながりかねません。しかし、退職理由を前向きに捉え直し、その経験から学んだことを明確に説明できれば、むしろ強みとなる可能性もあります。
新卒採用と比較され不利になる
多くの企業では、新卒採用を重視する傾向があります。新卒は「白紙の状態」から企業カラーに染められる存在として捉えられ、長期的な人材育成の観点から魅力的な採用対象となっています。
一方、第二新卒は既に他社での経験があることから、その企業独自の文化や方針に馴染みにくいのではないかと考えられがちです。
また新卒採用と比べて採用枠が限られていることも第二新卒の転職を難しくしており、結果として「第二新卒だと人生終了」という声があがる要因の一つになっています。
選べる求人が少ない
第二新卒向けの求人は、新卒採用や経験者採用と比較して圧倒的に少ないのが現状です。特に大手企業では、第二新卒枠を設けていないケースも多く、応募できる企業が限られてしまいます。
また求人があっても給与や待遇面で新卒採用よりも条件が悪くなることも少なくありません。このように選択肢が限られることで「第二新卒は人生終了」という不安を感じる方も多いのです。
しかし、近年では第二新卒の採用に積極的な企業も増えており、状況は少しずつ改善されています。
第二新卒を「人生終了」「人生詰み」と感じてしまう心理とは
「第二新卒は人生終了」と感じてしまう背景には、複雑な心理メカニズムが存在します。特に将来への不安や周囲との比較による焦りなど、さまざまな感情が絡み合っているのが特徴です。
ここでは、第二新卒が「人生終了、人生詰んだ」と思う心理について深く掘り下げていきましょう。
- 新卒カードを無駄にしたという後悔
- 転職先が見つからない焦り
- キャリアのブランク期間ができる不安
- 第二新卒は大手企業への転職が難しいという思い込み
- 同期との年収格差への不安
それでは順に見ていきます。
新卒カードを無駄にしたという後悔
「新卒カード」は一生に一度きりの機会だといわれており、それを「無駄にしてしまった」という後悔の念は、多くの第二新卒者が抱える心の重荷となっています。特に就職氷河期以降、新卒での就職機会の重要性が強調されてきた日本では、この感覚が強く根付いています。
また家族や友人からの「第二新卒で転職するのはもったいない」という言葉や、「第二新卒はやばい」という周囲の目を気にすることで、この後悔の念はさらに深まってしまいます。
しかし、一度就職し社会人として働いた経験やミスマッチに気づいて方向転換しようとする決断は必ずしもマイナスではなく、自己理解を深める貴重な機会となることも多いのです。
転職先が見つからない焦り
第二新卒での転職活動は思うように進まないことが多く、それが大きな焦りを生み出します。
特に「第二新卒は転職できない」といった否定的な情報に触れることで、その焦りはさらに増幅されがちです。また転職活動が長引くことで経済的な不安も重なり、焦りの感情は一層強くなります。
このような状態で焦って判断を誤ると、再び早期離職のリスクが高まる可能性があるため、冷静な判断を心がけることが重要です。
キャリアのブランク期間ができる不安
転職活動中のブランク期間は、多くの第二新卒者にとって大きな不安要素となっています。「ブランクがあると転職で不利になる」という考えから、焦りを感じる方も少なくありません。
特に転職市場が厳しい時期には、この不安はより強くなります。またブランク期間が長くなればなるほど、スキルの低下や市場価値の低下を懸念する声も聞かれます。
しかし、このブランク期間を自己啓発や資格取得の機会として活用することで、むしろプラスに転換することも可能です。
第二新卒は大手企業への転職が難しいという思い込み
多くの第二新卒者が「大手企業への転職は無理」という思い込みを抱えています。
この思い込みが自己制限となり、チャレンジする機会すら失ってしまうケースも見られます。またこの思い込みが自己否定につながり、転職活動全体にネガティブな影響を及ぼすことも少なくありません。
確かに大手企業の第二新卒採用枠は限られていますが、それは「第二新卒者は大手企業に転職できない」というわけではありません。適切な情報収集と準備があれば、大手企業への転職も決して不可能ではないのです。
同期との年収格差への不安
新卒入社の同期と比較して、年収面で差がつくのではないかという不安も大きな心理的負担となっています。
実際に、第二新卒での転職では初任給が新卒時より低くなることもあり、その差は年々広がっていく可能性があります。SNSなどで同期の活躍を目にすることで、さらにこの不安は増大します。
しかし、転職後のキャリアパスによっては、むしろ年収が大きく上昇するケースもあります。長期的な視点で自身のキャリアを考えることが重要です。
第二新卒は人生終了なんてウソ!第二新卒を求める企業の視点
「第二新卒だと人生終了」という声が多く聞かれる一方で、実は多くの企業では第二新卒に対してポジティブな評価も持っています。むしろ、第二新卒を積極的に採用する企業も増えているのです。
企業が第二新卒に期待する点として、具体的には以下の5つがあります。
- 若さと柔軟性の共存
- 社会人としての基礎力
- 自己成長への意欲の高さ
- 企業への貢献意識が強い
- 新卒採用より教育の負担が少ない
それでは順に見ていきましょう。
若さと柔軟性の共存
第二新卒は、若さと社会人経験という二つの魅力を併せ持っています。
年齢的な若さは新卒採用者と同様で、新しい環境や変化に対する適応力が高く企業の文化や方針を柔軟に受け入れることができます。特にデジタル化が進む現代では、若い世代特有の感覚やITリテラシーの高さは、企業にとって大きな魅力となっています。
また新卒採用と違い、すでに社会人としての経験があることで基本的なビジネスマナーや仕事の進め方を理解しているため、即戦力としても期待できます。
社会人としての基礎力
第二新卒は、短期間であっても実務経験を持っているため、社会人としての基礎力が備わっています。
ビジネスマナー、報告・連絡・相談の重要性、締切りを意識した業務遂行など、仕事の基本的なスキルはすでに身についています。職場での人間関係や組織の中での立ち位置など、社会人として必要な感覚も養われています。
このため、新卒採用者と比べて基礎的な研修にかける時間を短縮できるというメリットがあります。
新卒採用より教育の負担が少ない
企業にとって、新卒採用者の教育には多大な時間と費用がかかります。一方、第二新卒は基本的なビジネススキルや社会人としての常識が身についているため、教育にかかるコストも時間も大幅に削減できます。
特に業界や職種を変えない転職の場合は、より即戦力として活躍が期待できます。また前職での経験を活かして新しい視点や改善提案を行うことができるため、組織の活性化にもつながります。
このような点から、第二新卒採用は企業にとっても魅力的な選択肢となっているのです。
自己成長への意欲の高さ
第二新卒の多くは、前職での経験から学びを得て自己成長への意欲が非常に高いことが特徴です。一度の失敗や挫折を経験しているからこそ、次は成功したいという強い意志を持っています。
また自己分析を通じて自身の強みや弱み、適性をより深く理解していることも多く、目的意識を持って仕事に取り組む姿勢が評価されています。このような向上心の高さは、企業の成長にとっても大きな推進力となります。
企業への貢献意識が強い
第二新卒は、一度の転職経験から「今度こそ」という強い意識を持って入社してきます。そのため、企業への貢献意欲が非常に高いことが特徴です。
前職での経験を活かしながら、新しい環境で早く成果を出そうという意識が強く、積極的に業務に取り組む姿勢が評価されています。また長期的なキャリアを見据えて入社を決めているケースが多いため、定着率も比較的高いという利点があります。
第二新卒で人生終了とは言わせない!第二新卒がアピールすべき3つの強み
「第二新卒だと人生終了」「もったいない」という否定的な声が多いですが、第二新卒には新卒採用者にはない独自の強みがあります。これらの強みを活かすことで、転職市場での競争力を高めることができます。
ここでは、第二新卒ならではのアピールポイントについて、具体的な例を交えながら解説していきます。
- 社会人経験から得られた貴重な気づき
- 自己分析が的確にできる視点の獲得
- 素直さと経験の絶妙なバランス
それでは順に見ていきましょう。
社会人経験から得られた貴重な気づき
第二新卒の大きな強みの一つは、実際の職場で得られた貴重な経験と気づきです。たとえ短期間であっても、ビジネスの現場で働いた経験は非常に価値があります。
仕事の進め方、チームでの協力の重要性、締切りの厳守など、実践的なビジネススキルを身につけています。また失敗や挫折を経験したことで、自分に合う働き方や環境についての理解も深まっています。
これらの経験は、次のキャリアでより良い選択をするための重要な判断材料となります。企業側も、こうした経験に基づく具体的な気づきを高く評価します。
自己分析が的確にできる視点の獲得
第二新卒は、実務経験を通じて自己分析の精度が格段に向上しています。新卒時と比べて、自分の強みや弱み、適性をより客観的に把握できるようになっています。
たとえば「自分は細かい作業より企画立案が得意」「デスクワークよりも人と接する仕事が合っている」といった具体的な自己理解が可能です。また仕事を通じて自分の価値観や優先順位も明確になってきており、より現実的なキャリアプランを立てることができます。
この的確な自己分析は、転職活動での強みとなり、より良い職場選びにつながります。
素直さと経験の絶妙なバランス
第二新卒は、「素直さ」と「経験」という、一見相反する要素を併せ持っています。新卒のように柔軟で素直な姿勢を持ちながらも、社会人として一定の実務経験も有しているという理想的なバランスが取れています。
この特徴は、新しい環境での学びと即戦力としての活躍の両立を可能にします。また前職での経験があるからこそ、謙虚に学ぶ姿勢も身についています。
この「学ぶ意欲」と「実務経験」の組み合わせは、多くの企業が求める人材像と合致しており、第二新卒の大きな強みとなっています。
第二新卒の転職で詰みになる!?業界・職種選びの失敗パターン
第二新卒の転職には新卒や中途採用にはない強みがあり、「第二新卒が人生終了」ではないとここまでお伝えしてきました。しかし焦りや不安から適切な判断ができず、業界や職種選びで失敗してしまうケースも少なくありません。
将来のキャリアを大きく左右する業界・職種選びで、第二新卒にありがちな失敗には次のようなパターンがあります。
- 「やりたいこと」最優先で考えてしまう
- 短期的視点で仕事を選んでしまう
- 過去の経験にとらわれすぎる
- 企業の口コミ評判に惑わされる
- 比較検討せず決断してしまう
それでは順に見ていきましょう。
「やりたいこと」最優先で考えてしまう
第二新卒の転職で失敗しやすいパターンとして、「やりたいこと」だけを重視して判断してしまうケースがあります。
たとえば「憧れの業界で働きたい」「好きなことを仕事にしたい」という思いから、自分のスキルや市場価値を冷静に分析せずに転職を決めてしまうケースが見られます。
しかし、興味があるだけでは仕事は続きません。実際の業務内容や必要なスキル、キャリアパスなどを十分に理解せずに転職すると、再び早期離職のリスクが高まります。
転職成功のために大切なのは、「やりたいこと」と「できること」のバランスを取ることです。
短期的視点で仕事を選んでしまう
第二新卒の転職では、目先の条件だけで判断してしまう失敗も多く見られます。
「給与が少しでも高い」「残業が少ない」「通勤時間が短い」といった短期的な視点での選択は、長期的なキャリア形成の観点からリスクとなり得ます。
特に成長機会が限られている企業や将来性の見込めない業界を選んでしまうと、数年後にキャリアの行き詰まりを感じる可能性があります。その結果、安易な転職を繰り返してしまうことにもつながりかねません。
第二新卒から転職先を選ぶ際は、5年後、10年後のキャリアビジョンを見据えた判断が重要です。
過去の経験にとらわれすぎる
第二新卒の転職で失敗するパターンとして、前職での経験や失敗にとらわれすぎて新しいチャレンジを避けてしまう傾向も見られます。
たとえば「前の会社で失敗したから、同じような環境は避けたい」「経験のある仕事しか選べない」といった考えに縛られてしまいがちです。確かに過去の経験から学ぶことは大切ですが、それに過度にとらわれすぎると成長の機会を逃してしまう可能性があります。
第二新卒として転職する際には、新しい環境で自分を試す勇気もキャリアアップに必要な要素です。
企業の口コミ評判に惑わされる
インターネット上の口コミや評判に過度に影響されてしまうのも、第二新卒のよくある失敗パターンです。
確かに企業研究の一環として口コミ情報を参考にすることは重要ですが、それだけを判断基準にするのは危険です。口コミは個人の主観的な評価であり、時期や部署によっても大きく異なります。
またネガティブな情報に過度に反応してしまい、良い機会を逃してしまうケースもあります。企業選びでは、実際の職場見学や面接での印象、自分との相性なども重要な判断材料となります。
比較検討せず決断してしまう
第二新卒の転職では「早く次を決めなければ」「第二新卒の状況から今すぐ抜け出したい」という焦りから、転職先を十分に比較検討せずに、最初に内定が出た企業に決めてしまうケースも少なくありません。
しかし、これは大きなリスクとなり得ます。複数の企業を比較検討することで、業界の相場観や自分に合う環境についての理解が深まります。また交渉の際にも複数の選択肢があることで、より良い条件を引き出せる可能性が高まるのです。
「第二新卒は人生終了」からの逆転!転職成功のための5つの秘策
第二新卒の転職を失敗しないためには、戦略的なアプローチが不可欠です。
転職成功のための5つの秘策として、以下の5つについて実践的なアドバイスを交えながら解説していきます。
- 自己分析を徹底的に行う
- 転職理由を整理する
- 転職活動の準備を万全にする
- 転職エージェントの活用
- ポジティブなマインドを保つ
それでは順に見ていきましょう。
① 自己分析を徹底的に行う
第二新卒の転職成功に向けた第一のカギは、徹底的な自己分析です。
前職での経験を通じて、自分の強み、弱み、価値観、そして働き方の希望について、第二新卒だからこそ、より深い洞察が可能になっています。
たとえば「どんな業務が得意だったか」「どんな環境で最もモチベーションが上がったか」「何に困難を感じたか」など、具体的な経験に基づいて分析することができます。また職務経歴書の作成過程でも、自分の実績や成長を客観的に振り返ることが重要です。
この自己分析の結果は、面接での的確な自己アピールにもつながります。
② 転職理由を整理する
転職理由の整理は、第二新卒の転職成功において極めて重要な要素です。
単に「人間関係が合わなかった」「仕事が辛かった」といったネガティブな理由ではなく、その経験から学んだことや、今後のキャリアにどう活かしていきたいかという前向きな視点で整理することが重要です。
たとえば「前職での経験を活かしてより専門性を高めたい」「新しい分野にチャレンジして視野を広げたい」といった建設的な理由を明確に説明できることが面接での好印象につながります。
また転職理由を整理する過程で、自身の今後のキャリアビジョンもより明確になっていきます。
③ 転職活動の準備を万全にする
転職活動の成功には、入念な準備が欠かせません。具体的には、履歴書・職務経歴書の作成、企業研究、面接対策など、各段階での準備を徹底的に行う必要があります。
特に職務経歴書では、短期間であっても前職での具体的な成果や学びを明確に示すことが重要です。また、志望業界の最新動向や求められるスキル・資格などの情報収集も欠かせません。
面接対策では想定される質問に対する回答を準備し、実践的なトレーニングを重ねることで自信を持って臨むことができます。
④ 転職エージェントの活用
第二新卒の転職では、転職エージェントの活用が非常に効果的です。
エージェントは第二新卒採用に積極的な企業の情報や市場動向について詳しい知識を持っています。また書類作成のアドバイスや面接対策など、実践的なサポートも期待できます。特に複数のエージェントを併用することで、より多くの求人情報にアクセスでき、選択肢を広げることができます。
ただし、転職エージェント選びも重要です。第二新卒支援の実績が豊富で、きめ細かなサポートを提供してくれるエージェントを選ぶことが、転職成功の鍵となります。
⑤ ポジティブなマインドを保つ
第二新卒の転職活動では、精神的なプレッシャーも大きくなりがちです。
転職先がなかなか決まらず、「第二新卒、人生終了した」「詰んだ」とネガティブな考えに支配されると、良い機会を逃してしまう可能性があります。
重要なのは、ポジティブなマインドを保ち続けることです。そのためには次のような点を意識するのが効果的です。
- 小さな目標を設定して着実に達成していく
- 転職成功者の体験談を参考にする
- 信頼できる人に相談する
また転職活動中も自己啓発や趣味の時間を確保し、心身のバランスを保つことも大切です。焦らず自分のペースで着実に進めることが、結果的に良い結果につながります。
第二新卒の転職を成功に導く3つの心構え
転職を成功させるためには、適切な心構えを持つことが重要です。特に第二新卒の場合、焦りや不安から判断を誤ってしまうケースも少なくありません。
ここでは、転職成功のために必要な3つの心構えについて解説します。
- 焦らない
- 過去の失敗にとらわれない
- 諦めない
それでは順に見ていきましょう。
焦らない
第二新卒の転職で最も大切なマインドは「焦らない」ということです。
特に第二新卒は「早く決めなければ」という焦燥感から、十分な検討をせずに転職先を決めてしまいがちです。しかし、ここで重要なのは、一つ一つの選択を慎重に行うことです。
「第二新卒は人生終了」という不安から焦って判断を誤ると、再び早期離職のリスクが高まります。むしろこの期間を、じっくりと自己分析や市場研究ができる時間と捉えることが大切です。
第二新卒からの転職活動は、次のキャリアステップに向けた準備期間として活用しましょう。
過去の失敗にとらわれない
2つ目の心構えは、過去の失敗にとらわれないことです。
第二新卒の多くは、前職での経験を「失敗」として否定的に捉えがちですが、その経験は必ずしもマイナスではありません。むしろ、その経験から学んだことは、次のキャリアを選ぶ上で貴重な判断材料となります。
たとえば「なぜ前職が自分に合わなかったのか」「どんな環境で働きたいのか」など、新卒時には分からなかったことが明確になっているはずです。
過去の経験を「失敗」ではなく「気づき」として捉え直すことで、より良い選択につながります。この前向きな姿勢は、面接でも好印象を与えることにつながります。
諦めない
第二新卒からの転職活動では、思うような結果が出ないことも多くあります。特に第二新卒は「人生終わり」「もう遅い」「チャンスはない」と諦めてしまいがちです。
しかし実際には第二新卒を積極的に採用する企業も増えており、むしろチャンスは広がっています。重要なのは、目標に向かって諦めずに行動し続けることです。
数回の不採用で諦めるのではなく、その経験から学び次の機会に活かすという姿勢が大切です。また転職エージェントのサポートを受けたり、スキルアップに取り組んだりすることで新たな可能性も開けてきます。
みんなが使っている転職サービス上位6選 【1,382人に聞いた転職サービス利用状況】
実際に登録したことのある転職サービスについてアンケートをとりました。アンケート結果として、みんなが使っている転職サービスの上位6サービスは以下です。
- 1位|リクルートエージェント(821人)
- 2位|doda(564人)
- 3位|リクナビNEXT(389人)
- 4位|マイナビAGENT(312人)
- 5位|ビズリーチ(288人)
- 6位|エン転職(282人)
※転職サービスの利用アンケート(クラウドワークス) 回答数:1,382 / 集計期間:2024年09月19日~10月03日
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「リクルートエージェント」は、株式会社リクルートによる転職エージェントです。求人数、安定したサービス品質でまずは登録が必須のエージェントです。
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doda | |
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求人数 | 公開求人262,342件/非公開求人31.049件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | スカウトサービス、年収査定、合格診断、レジュメビルダー、「自己PR」発掘診断、転職タイプ診断、はたらく女性のためのモヤモヤ解消診断、オンライン仕事力診断 |
拠点 | 東京・横浜・札幌・仙台・静岡・名古屋・大阪・京都・神戸・岡山・広島・福岡・鹿児島 |
URL | https://doda.jp/consultant/ |
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- 20代・30代の求人が多い
- 地方の求人も充実
- 履歴書や職務経歴書のサポートもあり安心
基本データ
マイナビAGENT | |
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公開求人数 | 非公開 |
提供サービス | エージェントサービス |
拠点 | 拠点情報はこちらをご確認ください |
URL | https://mynavi-agent.jp/ |
5位|ビズリーチ(利用回答数:288人) ハイクラス向けで企業からスカウトが受けられる
「ビズリーチ」は、ハイクラス求人が多いのが特徴の転職サイトです。厳密にはスカウト型のサイトで、エージェントではありません。登録するとヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられます。
最大の特長は、ハイクラス求人が多いことです。年収1,000万円以上の求人が1/3以上を占めています。一定以上の経験やスキルがある人が転職活動するのに役立つサービスです。
もう1つの大きな特徴として、登録するだけでヘッドハンターや企業からスカウトが届く点があります。以前は「スカウト」と「プラチナスカウト」の2種がありましたが、今は「プラチナスカウト」に一本化されています。プラチナスカウト経由での採用は全体の約70%。採用される可能性が高く、スカウトが届いたら大きなチャンスです。実際、企業からスカウトが届いた場合は書類選考が免除されます。
基本的にヘッドハンターはアドバイスをしませんが、場合によってはアドバイスをもらえることもあります。無料プランと有料プランがあり、有料プランは制限なく求人に応募できます。
- ビズリーチのおすすめポイント
- ヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられるハイクラス向けサイト
- 企業からプラチナスカウトが来た場合は即面接が可能
- 有料プランなら制限なく求人に応募できる
基本データ
ビズリーチ | |
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求人数 | 公開求人138,081件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | スカウトサービス、有料プラン(プレミアムステージ) |
拠点 | 東京・大阪・名古屋・福岡・静岡・広島 |
URL | https://www.bizreach.jp/ |
6位|エン転職(利用回答数:282人) サイトが使いやすく情報も充実、利用者の満足度が高い
「エン転職」は、人材サービス大手の一つエン・ジャパン株式会社による転職サイトです。エージェントサービスも利用できます。
オリコン顧客満足度調査の転職サイト部門で、2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1となっています。サイトの使いやすさは定評があり、自力で検索・応募するのに適したサービスです。口コミなどの情報も充実しており、企業間の比較検討もしやすくなっています。
さらに転職サイトのほか転職エージェントとしても利用することができ、非公開求人も多数保有しています。大手ですが最大手ほどでない規模で、きめ細かいサポートを受けることが可能。また女性向けのページのほか、ミドルや若手ハイキャリアなどに特化した関連サイトもあります。
- エン転職のおすすめポイント
- 2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1
- サイトが使いやすいほか情報も充実
- 非公開求人も多数保有
基本データ
エン転職 | |
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求人数 | 公開求人152,678件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | エージェントサービス |
URL | https://employment.en-japan.com/ |
まとめ
この記事では、第二新卒は決して人生終了ではなく、むしろ新たなキャリアを築くチャンスであることについて詳しく解説してきました。
この記事でお伝えした主なポイントは、以下のとおりです。
- 第二新卒には、若さと社会人経験を併せ持つという独自の強みがある
- 前職での経験は、より良いキャリア選択のための貴重な学びとなる
- 適切な準備と戦略があれば、第二新卒からでも大手企業への転職は可能
- 転職エージェントの活用や自己分析の徹底が、転職成功の鍵となる
- 焦らず、諦めず、前向きな姿勢で取り組むことが重要
第二新卒での転職は、決して人生の終わりではありません。むしろ、自分に合った仕事を見つけ、より充実したキャリアを築くための貴重な機会となります。
前職での経験を活かし、適切な準備と戦略を持って臨むことで、転職は必ず成功への道を開いてくれるはずです。あなたの転職活動が、より良いキャリアへの第一歩となることを願っています。