- この記事でわかること
- 公認会計士が担うべき新しい役割とは?AI導入による業務の変化について解説
- AI時代の公認会計士に求められる5つのスキルを紹介
- キャリアパスの選択肢は監査法人、事業会社、コンサルティングファームなど
- AI時代を生き抜くためのキャリア戦略、キャリアアップのための具体的な戦略を紹介
- 公認会計士のキャリアパスにおけるよくある質問を紹介
公認会計士のキャリアパスは、AI技術の進化により従来の枠を超え、新たな可能性が広がっています。
この記事では、AI時代における公認会計士のキャリアパスを徹底解説。
公認会計士の役割がこれからどう変化するのか、AI時代のキャリア構築に必要な戦略を詳しくお伝えします。
【まずはチェック!!】求人数の多い大手転職サービスが人気!おすすめの求人数比較表!
大手転職サービスの取り扱い求人件数を独自調査。転職サービスの専任担当者が最新の取り扱い求人情報を確認し、求人数比較表にまとめています。転職活動にあたってはエージェントやサイトを積極的に活用しましょう。まずは一通りサービスを体験してみて自分にあったサービスを見つけることをおすすめします。比較表はこちら。
右にスクロールできます
おすすめ | リクルートエージェント | doda | マイナビAGENT | リクナビNEXT | パソナキャリア | ビズリーチ | リクルートダイレクトスカウト | マイナビ転職 | エン転職 | JACリクルートメント | type |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
特色 | 全年代・全業界 | 全年代・全業界 | 全業界 | 全年代・全業界 | ハイクラス・女性向け | ハイクラス全年代・業界 | ハイクラス・全年代 | 全年代・全業界 | 全年代・全業界 | ハイクラス | 全業界・首都圏 |
求人数 | 531,065件 | 255,128件 | 非公開 | 1,076,000件以上 | 45,503件 | 148,821件 | 437,387件 | 非公開 | 95,294件 | 21,396件 | 2,469件 |
求人の豊富さ | |||||||||||
ポイント | 非公開求人も多数 | エージェント・サイト両方の利用が可能 | 地方の求人も充実 | 企業からのオファーあり | オファーも受けられる | 2種類のスカウトあり | 登録するとスカウトが多数届く | スカウトサービスあり | 利用者の満足度が高い | コンサルタントのサポートが手厚い | とくにエンジニア、20代、女性の求人に強み |
詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
2025年1月30日調査:各転職エージェントの取り扱い求人件数・各転職サイトの掲載求人数
Contents
公認会計士のキャリアパスが大きく変わる!AIが会計業界に与える影響
AIの急速な発展により、公認会計士のキャリアパスは大きな転換期を迎えています。従来の監査での会計監査や税務業務だけでなく、AIを活用した新しいサービスの提供や、より高度な分析・コンサルティング業務へとシフトしていく傾向にあります。
まずはAI時代に公認会計士に求められる役割について、詳しく見ていきましょう。
- AI時代に変化する公認会計士の役割と業務
- AIが得意とする業務と人間にしかできないこと
- 公認会計士がキャリアパスを今すぐ見直すべき理由
それでは順に見ていきましょう。
AI時代に変化する公認会計士の役割と業務
公認会計士の役割は、AIの導入によって大きく変化しています。
従来の定型的な会計処理や監査手続きの多くは、AIによって自動化されつつあります。その結果、公認会計士は、より付加価値の高い業務にフォーカスすることが求められています。
たとえばデータ分析に基づく経営コンサルティングや、リスク評価、経営戦略の策定支援など、高度な判断力と専門知識を要する業務の重要性が増しています。またAIシステムの導入支援や、AIを活用した新しい監査手法の開発なども、新たな業務領域として注目されています。
このような変化に対応するため、公認会計士は従来の会計・監査スキルに加えて、デジタルテクノロジーへの理解や、ビジネスコンサルティングのスキルも身につける必要があります。
AIが得意とする業務と人間にしかできないこと
これからの公認会計士は、AIと協働しながら、人間ならではの価値を提供できる領域に注力することが重要になっています。
AIは大量のデータ処理や定型的な分析、パターン認識などの業務で優れた能力を発揮します。具体的には、会計データの入力や仕訳処理、基本的な財務分析、異常値の検出などが、AIによって効率的に実行できるようになっています。
一方、人間にしかできない業務として、複雑な判断や創造的な問題解決、クライアントとの深いコミュニケーションなどが挙げられます。
特に企業の経営環境や業界特有のリスク要因を考慮した総合的な判断、新しいビジネスモデルへの対応、コンプライアンス上の微妙な判断などは、依然として人間の専門家による対応が不可欠です。
公認会計士がキャリアパスを今すぐ見直すべき理由
技術革新のスピードが加速する中、公認会計士は従来のキャリアパスを見直し、新しい時代に適応したスキルセットを身につける必要があります。
特に若手の公認会計士にとって、早い段階からAI時代を見据えたキャリアプランを立てることが重要です。
また監査法人や企業の経理部門でもAIの導入が進んでおり、従来型の業務だけに依存したキャリアパスでは、将来的な成長が限定される可能性があります。
公認会計士の転職市場でも、デジタルスキルやコンサルティング能力を持つ人材への需要が高まっています。そのため、継続的な学習と新しいスキルの習得、そして柔軟なキャリア戦略の構築が、今まさに求められているのです。
AI時代における公認会計士のキャリアパス
AIの普及により、公認会計士のキャリアパスはより多様化しています。従来の監査業務中心のキャリアから、より戦略的な役割や新しい分野への挑戦まで選択肢が広がっています。
ここでは、AI時代における公認会計士の具体的なキャリアパスについて解説します。
- 監査法人でのキャリアパスの変化
- 事業会社における会計士の活躍
- コンサルティングファームへの転身
- スタートアップでの新たな挑戦
それでは順に見ていきましょう。
監査法人でのキャリアパスの変化
監査法人での公認会計士のキャリアパスは、AIの導入によって大きく変化しています。従来の監査業務に加えて、AIを活用した新しい監査手法の開発や導入支援など、テクノロジー関連の業務が増加しています。
若手の段階から、データ分析ツールやAIシステムの活用スキルが求められ、中堅以降はAIを活用した監査の品質管理や、新しいサービスラインの開発などにも携わる機会が増えています。
またクライアントのデジタルトランスフォーメーション支援など、より付加価値の高いアドバイザリー業務への転換も進んでいます。
キャリアの後半では、AIと監査の専門知識を組み合わせた新しいサービス開発のリーダーや、デジタル戦略の責任者として活躍する道も開かれています。
事業会社における会計士の活躍
事業会社での公認会計士の役割も、AIの影響を受けて進化しています。
経理・財務部門でのAIシステムの導入や、データ分析に基づく経営戦略の立案支援など、より戦略的な役割を担うようになっています。
特にCFO(最高財務責任者)やその候補として、財務データの分析だけでなく、AIを活用した経営判断の支援や、事業戦略の策定にも深く関わるケースが増えています。また経営企画部門やIR部門でも、財務の専門知識とデジタルスキルを組み合わせた新しい価値提供が求められています。
このように事業会社での公認会計士のキャリアパスは、より経営に近い立場での活躍が期待されています。
コンサルティングファームへの転身
AIの時代において、公認会計士のコンサルティングファームへの転身は、魅力的なキャリアオプションとなっています。
特に財務・会計の知識とAIの活用能力を組み合わせたデジタルトランスフォーメーションコンサルティングの分野で、需要が高まっています。
コンサルティングファームでは、クライアントのAI導入支援や、デジタル戦略の立案、業務プロセスの最適化など、幅広いプロジェクトに携わることができます。また、産業知識とテクノロジーの理解を深めることで、より高度な専門性を身につけることも可能です。
キャリアの進展に伴い、大規模なデジタル化プロジェクトのリーダーや、特定産業のデジタル戦略の専門家として活躍することができます。
スタートアップでの新たな挑戦
AI時代における新しいキャリアパスとして、フィンテックなどのスタートアップ企業での活躍も注目されています。
会計・財務の専門知識とデジタルスキルを活かして、新しいサービスの開発や、ビジネスモデルの構築に参画することができます。
スタートアップでは、CFOや経営幹部として、資金調達から経営戦略の策定まで、幅広い責任を担うことができます。また、自身で起業し、AI技術を活用した会計・財務関連のサービスを提供する道も開かれています。
このようにスタートアップ分野では、公認会計士の専門性を活かしながら、より創造的で挑戦的なキャリアを築くことが可能です。
AI時代に公認会計士に求められる5つのスキル
AI時代の公認会計士には、従来の会計・監査スキルに加えて、新しい能力が求められています。特にデジタル技術の理解と活用能力は、今後のキャリア形成において重要な要素となります。
ここでは、AI時代に必要不可欠な5つのスキルを詳しく解説します。
- データ分析スキル
- プログラミングスキル
- コミュニケーションスキル
- 人工知能に関する知識
- イノベーションを促す力
それでは順に見ていきましょう。
データ分析スキル
AI時代の公認会計士にとって、データ分析スキルは必須の能力となっています。
基本的な統計解析から高度なビッグデータ分析まで、様々なレベルのデータ分析スキルが求められています。特に、財務データと非財務データを組み合わせた多角的な分析能力は、付加価値の高いサービスを提供する上で重要です。
具体的には、ExcelやTableau、Power BIなどのビジネスインテリジェンスツールの活用能力、SQLによるデータベース操作、Pythonを使用した分析スキルなどが挙げられます。また分析結果を経営判断に活かすための洞察力や、クライアントへの提案力も重要なスキルとなっています。
これらのスキルは、監査業務の効率化だけでなく、経営コンサルティングやリスク分析など、より高度な業務にも活用されています。
プログラミングスキル
AI時代の公認会計士には、基本的なプログラミングスキルの習得が推奨されています。
すべての会計士がプログラマーになる必要はありませんが、AIツールやデータ分析ソフトウェアを効果的に活用するための技術的理解は重要です。
特にPythonやRなどのプログラミング言語の基礎知識は、データ分析や自動化ツールの開発に役立ちます。またRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の知識も、業務効率化を推進する上で重要なスキルとなっています。
これらのスキルを身につけることで、AIツールの導入支援や、業務プロセスの自動化プロジェクトにも積極的に参画することができます。
コミュニケーションスキル
AI時代においても、むしろそれ以上に、高度なコミュニケーションスキルの重要性は増しています。
技術的な内容を非技術者に分かりやすく説明する能力、クライアントの真のニーズを引き出す力、チーム内での効果的な協働を促進する能力など、多面的なコミュニケーションスキルが求められています。
特に重要なのは、AIによって得られた分析結果や洞察を経営者やステークホルダーに効果的に伝える能力です。またクロスファンクショナルなチームでの協働や、グローバルなコミュニケーションにも対応できる柔軟性が必要です。
デジタル化が進む中でも、人間同士の信頼関係構築はプロフェッショナルとしての成功に不可欠な要素となっています。
人工知能に関する知識
公認会計士には、AIの基本的な仕組みや可能性、限界について理解することが求められています。
特に機械学習や自然言語処理などのAI技術が、会計・監査業務にどのように応用できるかを理解することが重要です。
また、AIシステムの導入に関するリスク評価や、AIを活用した内部統制の構築支援など、新しい業務領域に対応するための知識も必要です。さらに、AI倫理やデータセキュリティなど、AIの活用に伴う法的・倫理的な課題についても理解を深める必要があります。
これらの知識は、クライアントのデジタルトランスフォーメーション支援や、新しいサービスの開発においても重要な基盤となります。
イノベーションを促す力
AI時代の公認会計士には、従来の業務の枠を超えて、新しい価値を創造する力が不可欠となります。
既存のプロセスやサービスを見直し、AIを活用した革新的なソリューションを提案する能力、新しいビジネスモデルを構想する力などが重要です。
具体的には、デジタル技術を活用した新しい監査手法の開発、AIを組み込んだ財務分析サービスの考案、クライアントのビジネスモデル変革支援など、創造的な取り組みが期待されています。
また組織内でイノベーションを推進するリーダーシップや、異なる専門分野との協働を通じて新しい価値を生み出す能力も重要なスキルとして認識されています。
AI時代を生き抜く!公認会計士のキャリアパス戦略
AI技術の急速な進歩により、公認会計士のキャリア戦略も大きな変革が求められています。従来の会計・監査スキルだけでなく、新しい技術への適応力や、多様な専門性の開発が重要になっています。
ここでは、AI時代を生き抜くための6つの具体的なキャリア戦略を解説します。
- 継続的な学習
- 新しい技術への挑戦
- 異業種との連携
- 専門性の深化
- キャリアプランの見直し
- 転職によるキャリアアップ
それでは順に見ていきましょう。
会計士のキャリアパス戦略1|継続的な学習
AI時代の公認会計士には、継続的な学習が不可欠です。
特にデジタル技術やデータ分析に関する知識は、定期的なアップデートが必要になります。オンライン学習プラットフォームやセミナーへの参加、業界動向の追跡など、様々な学習機会を活用することが重要です。
また、会計・監査の専門知識も、AI技術の進展に合わせて進化させる必要があります。特定の産業や新しいビジネスモデルに関する知識も、付加価値の高いサービスを提供する上で重要となります。学習した内容を実務に活かし、実践的なスキルとして定着させることも大切です。
会計士のキャリアパス戦略2|新しい技術への挑戦
AI時代を生き抜くためには、新しい技術に積極的に挑戦する姿勢が重要です。
実際の業務でAIツールやデータ分析ソフトウェアを活用し、その可能性と限界を理解することから始めましょう。最初は小規模なプロジェクトやパイロット的な取り組みから始め、徐々に範囲を広げていくアプローチが効果的です。
また社内外の技術者との協働を通じて、新しい技術の知見を深めることも重要です。失敗を恐れず、試行錯誤を重ねながら実践的なスキルを身につけていくことが、キャリアの幅を広げることにつながります。
会計士のキャリアパス戦略3|異業種との連携
AI時代では、会計・監査の専門家としての知見を異なる業界や分野と組み合わせることで、新しい価値を創造することができます。
たとえばフィンテック企業やITベンダー、コンサルティングファームなど、異業種とのコラボレーションを積極的に推進することが重要です。
業界を超えたネットワークづくりや異なる専門性を持つ人材との交流も、新しいビジネスチャンスの発見につながります。またクロスファンクショナルなプロジェクトへの参画は、視野を広げる良い機会となります。
会計士のキャリアパス戦略4|専門性の深化
AIによる業務の自動化が進む中、公認会計士には、より高度な専門性が求められています。
特定の業界や取引に関する深い知見、国際会計基準への精通、M&Aやビジネスバリュエーションなど、専門分野を確立することが重要です。
またAIと会計・監査の専門知識を組み合わせた新しい領域でのエキスパートを目指すことも、差別化戦略として効果的です。専門性を活かした著作や講演活動なども、市場価値を高める方法の一つとなります。
会計士のキャリアパス戦略5|キャリアプランの見直し
AI技術の進化に伴い、定期的なキャリアプランの見直しが重要です。
市場動向や技術トレンド、自身のスキルや興味の変化を考慮しながらキャリアの方向性を柔軟に調整していく必要があります。特に若手の公認会計士は、より長期的な視点でのキャリア設計が求められます。
また従来の職務領域にとらわれず、新しい分野への挑戦や、複数のキャリアオプションを並行して検討することも重要です。メンターや同業者との対話を通じて、キャリアの選択肢を広げていくことをおすすめします。
会計士のキャリアパス戦略6|転職によるキャリアアップ
AI時代では、転職を通じたキャリアアップの機会も増えています。
テクノロジー企業やコンサルティングファーム、スタートアップなど、公認会計士の専門性を活かせる領域が広がっています。また複数の企業での経験を積むことで、より多角的な視点とスキルを身につけることができます。
転職を検討する際は、自身のキャリアビジョンと照らし合わせながら、慎重に判断することが重要です。また転職エージェントを活用し、効率的な情報収集と効果的な転職活動を実現しましょう。
公認会計士のキャリアゴール設定のヒント
公認会計士のキャリアパスは、個人の目標や価値観によって多様な道筋がありますが、AI時代に活躍するためにはよりダイナミックなキャリア設計が求められます。また長期的なビジョンと具体的な実行計画の両方が重要です。
ここでは、公認会計士にとって効果的なキャリアゴール設定のヒントを紹介します。
- 短期・中期・長期のキャリアプラン
- 目標達成のためのロードマップ
- キャリアビジョンの見直し方
それでは順に見ていきましょう。
短期・中期・長期のキャリアプラン
効果的なキャリアプランを立てるためには、異なる時間軸での目標設定がポイントです。
短期的な目標として、具体的なスキルアップや資格取得、プロジェクト達成などを設定し、着実に成果を積み重ねていきます。中期的には、専門分野の確立や役職の昇進、新しい分野への挑戦などを視野に入れます。
長期的なビジョンとしては、経営者としての活躍や独立開業、グローバルでの活躍など、より大きな目標を描きます。各段階の目標は、互いに関連性を持たせながら段階的なステップアップを図ることが重要です。
目標達成のためのロードマップ
公認会計士がキャリアゴールを実現するためには、具体的なロードマップを作成する必要があります。
まずは求められるスキルや資格、経験を洗い出し、それらをいつまでにどのような方法で習得するかを明確にします。またライフステージの変化など、キャリアの転機となるポイントや重要な判断が必要なタイミングも予め想定しておきます。
一度作ったキャリアプランは定期的な振り返りと進捗管理が欠かせません。目標に向かって着実に前進しているか、計画の修正が必要かを判断し必要に応じて柔軟に対応することが、長期的なキャリアの形成につながります。
キャリアビジョンの見直し方
キャリアビジョンは、市場環境の変化や個人の価値観の変化に応じて適切に見直していく必要があります。
特にAI時代では、技術革新のスピードが速く、定期的な見直しが重要です。年に1-2回は、自身のキャリアの方向性や目標について、深く考える時間を持ちましょう。
またメンターや同業者との対話、業界動向の分析なども、キャリアビジョンを見直す上で重要な情報源となります。変化を恐れず、新しい可能性に対して柔軟な姿勢を持つことが、これからの時代の生き残りに不可欠です。
AI時代の公認会計士の将来展望
AIの発展により、公認会計士の役割と可能性は大きく広がっています。従来の会計・監査業務の枠を超えて、より戦略的で創造的な価値提供が求められる時代となっています。
ここでは、公認会計士の将来展望について、以下の観点から解説します。
- テクノロジーがもたらす新しい機会
- グローバル化による役割の変化
- 求められる新しい専門性
それでは順に見ていきましょう。
テクノロジーがもたらす新しい機会
AI技術の進化は、公認会計士に新しい活躍の機会をもたらしています。
たとえばAIを活用した高度な財務分析やリスク予測、リアルタイムでの経営アドバイザリーなど、より付加価値の高いサービスの提供が可能になっています。またブロックチェーン技術やデジタル通貨の普及により、新しい会計・監査手法の開発も求められています。
さらに企業のデジタルトランスフォーメーションにおいて、財務・会計の専門家としての知見を活かした支援も重要な役割となっています。テクノロジーの活用により、より戦略的で創造的な業務にフォーカスできるようになっています。
グローバル化による役割の変化
ビジネスのグローバル化に伴い、公認会計士の役割もより国際的な視点が求められています。
国際会計基準への対応やクロスボーダー取引の増加により、グローバルな知見とネットワークの重要性が高まっています。また異なる文化や商習慣への理解も、重要なスキルとなっています。
特にグローバル企業での経営戦略の立案や国際的なM&A案件のアドバイザリーなど、より高度な専門サービスへのニーズが増加しています。また海外の専門家とのコラボレーションも、日常的な業務となりつつあります。
求められる新しい専門性
AI時代の公認会計士には、従来の会計・監査の専門性に加えて、新しい領域での専門性が求められています。
データサイエンスやデジタル戦略、サステナビリティ会計など、時代のニーズに応じた専門知識の習得が重要です。また経営コンサルティングやリスクマネジメントなど、より広範な分野での活躍も期待されています。
特にテクノロジーと会計・監査の知見を組み合わせた新しい価値創造が求められており、イノベーションを推進できる人材への需要が高まっています。継続的な学習と専門性の更新が、将来の成功には不可欠となっています。
公認会計士のキャリアパスに関するFAQ
最後に公認会計士の方々から多く寄せられる質問について、実践的な回答をご紹介します。
- AI時代に残る公認会計士の仕事とは?
- キャリアチェンジのベストなタイミングは?
- 独立開業は何年目から可能ですか?
それでは順に見ていきましょう。
AI時代に残る公認会計士の仕事とは?
AI時代においても、高度な判断力と専門知識を要する業務は、公認会計士の重要な役割として残り続けます。
たとえば複雑な取引の会計処理や監査上の重要な判断、経営戦略に関するアドバイザリーなどは、AIでは代替が難しい領域です。
またAIツールを活用した新しいサービスの開発や、デジタルトランスフォーメーションの支援など、むしろAIの普及によって新たに生まれる業務も増えています。
重要なのは、AIと協働しながら、人間ならではの価値を提供できる領域に注力することです。技術革新を味方につけ、より付加価値の高いサービスを提供することが求められています。
キャリアチェンジのベストなタイミングは?
公認会計士のキャリアチェンジに最適なタイミングは、個人の経験レベルや目標によって異なりますが、一般的には3-5年程度の基礎的な実務経験を積んだ後が適しているといえます。
この時期は会計・監査の基本スキルが身についており、かつ新しい分野へのチャレンジにも柔軟に対応できる時期です。特にデジタルスキルを身につけた後や特定の専門分野での実績を作った後は、より良い条件でのキャリアチェンジが可能になります。
ただし市場動向や自身のスキルレベル、ライフプランなども考慮した上で慎重に判断することが重要です。先輩会計士にアドバイスを求めても良いでしょう。
またキャリアカウンセリングや転職エージェントへの相談もおすすめです。転職エージェントから、最新の業界動向や市場価値について具体的な情報を得ることもできます。
独立開業は何年目から可能ですか?
公認会計士が独立開業を考える際の目安は、一般的に監査法人などでの実務経験が10年程度とされています。
この期間中に基本的な実務スキルの習得はもちろん、専門分野の確立や顧客ネットワークの構築、マネジメント経験なども積んでおくことが望ましいでしょう。
また独立前に税理士資格も取得しておくと、サービスの幅が広がり、より安定した事業基盤を築くことができます。独立後も継続的な学習と新しいサービスの開発が重要で、特にAI時代ではテクノロジーを活用した差別化戦略が成功のカギとなります。
みんなが使っている転職サービス上位6選 【1,382人に聞いた転職サービス利用状況】
実際に登録したことのある転職サービスについてアンケートをとりました。アンケート結果として、みんなが使っている転職サービスの上位6サービスは以下です。
- 1位|リクルートエージェント(821人)
- 2位|doda(564人)
- 3位|リクナビNEXT(389人)
- 4位|マイナビAGENT(312人)
- 5位|ビズリーチ(288人)
- 6位|エン転職(282人)
※転職サービスの利用アンケート(クラウドワークス) 回答数:1,382 / 集計期間:2024年09月19日~10月03日
1位|リクルートエージェント(利用回答数:821人) 圧倒的な求人数
「リクルートエージェント」は、株式会社リクルートによる転職エージェントです。求人数、安定したサービス品質でまずは登録が必須のエージェントです。
まず何と言っても求人数が多いことがおすすめの理由として挙げられます。転職成功の実績も多く、優れているのは求人の数だけではありません。業界に精通したアドバイザーが在籍しているので、ぴったりの求人を見つけ出してくれます。求人やサービスの質・量ともにトップクラスで転職エージェントとしては定番・王道のサービスです。
営業・技術系を中心にあらゆる業種・職種をカバー。総合型ながら条件ごとに特化したページもあり、使いやすいのも人気の理由です。
- リクルートエージェントのおすすめポイント
- 求人数が圧倒的に多い
- 業界に精通したアドバイザーが在籍
- 条件ごとに特化したページがあり使いやすい
基本データ
リクルートエージェント | |
---|---|
求人数 | 公開求人474,685件/非公開求人399,542件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | エージェントサービス、提出書類の添削、面接対策、独自に分析した業界・企業情報の提供 |
拠点 | 東京・北海道・宮城・宇都宮・さいたま・千葉・横浜・金沢・新潟・長野・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・高松・福岡 |
URL | https://www.r-agent.com/ |
2位|doda(利用回答数:564人) エージェント/サイトの一体型で自分でも応募が可能
「doda」は、人材紹介・転職支援を行う大手「パーソルキャリア」が運営する総合型転職サイトです。エージェントサービスも利用できる点が人気の理由の1つになっています。
dodaも求人数が多く、非公開求人も条件が良いものが多いのが大きなポイントです。
また転職サイトと転職エージェントの一体型で、使い方の自由度が高いのもおすすめポイント。エージェントサービスでは専任のキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。なお企業との対応は採用プロジェクト担当が行い、求職者と企業とでそれぞれ別のプロフェッショナルが対応します。
- dodaのおすすめポイント
- 非公開求人も好条件多数
- 転職サイトと転職エージェントの一体型で自由度が高い
- 専任のキャリアアドバイザーがサポート、企業は別のプロフェッショナルが対応
基本データ
doda | |
---|---|
求人数 | 公開求人262,342件/非公開求人31.049件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | スカウトサービス、年収査定、合格診断、レジュメビルダー、「自己PR」発掘診断、転職タイプ診断、はたらく女性のためのモヤモヤ解消診断、オンライン仕事力診断 |
拠点 | 東京・横浜・札幌・仙台・静岡・名古屋・大阪・京都・神戸・岡山・広島・福岡・鹿児島 |
URL | https://doda.jp/consultant/ |
3位|リクナビNEXT(利用回答数:389人) 求人サイト群の中でも最大級の求人数と使いやすさ
「リクナビNEXT」は、大手の株式会社リクルートによる定番の転職サイトです。サイトの見やすさや使いやすさにも定評があります。
エージェントなしの狭義の転職サイトの中では、求人数はトップクラス。新規の求人も多く、定期的にチェックすることで希望に合う求人に出会える可能性が高まります。
ツールが便利でサイトが使いやすいのも特長です。たとえば「気になるリスト」を使うと、気になる企業や後でゆっくりチェックしたい企業をリスト化できるほか、気になるに追加した企業から面接のオファーが来る可能性があります。
そのほか、公開求人・非公開求人の企業からオファーがもらえる「オファーを待つ」、自己分析ツール「グッドポイント診断」などがあります。
- リクナビNEXTのおすすめポイント
- サイトが使いやすい
- 狭義の転職サイトでは最大級の求人数
- 大手の株式会社リクルートによる定番の転職サイト
基本データ
リクナビNEXT | |
---|---|
求人数 | 公開求人824,000件以上(2024年10月22日現在) |
提供サービス | オファー、気になるリスト、グッドポイント診断 |
URL | https://next.rikunabi.com/ |
4位|マイナビAGENT(利用回答数:312人) 20代・30代の求人に強い
「マイナビAGENT」は、さまざまな転職サイトを運営している株式会社マイナビによる転職エージェントです。きめ細かいサポートが受けられると評価されています。
とくに20代・30代の求人が多いので、その世代の人にはおすすめです。また全国に拠点があり地方の求人も充実しているので、大都市圏以外で探している人にもぴったりです。
履歴書や職務経歴書のサポートも充実、初めての転職でも安心して利用できます。IT、営業など業種・職種別のサービスもあります。自分が探している業種と一致するならより探しやすくなるでしょう。
- マイナビAGENTのおすすめポイント
- 20代・30代の求人が多い
- 地方の求人も充実
- 履歴書や職務経歴書のサポートもあり安心
基本データ
マイナビAGENT | |
---|---|
公開求人数 | 非公開 |
提供サービス | エージェントサービス |
拠点 | 拠点情報はこちらをご確認ください |
URL | https://mynavi-agent.jp/ |
5位|ビズリーチ(利用回答数:288人) ハイクラス向けで企業からスカウトが受けられる
「ビズリーチ」は、ハイクラス求人が多いのが特徴の転職サイトです。厳密にはスカウト型のサイトで、エージェントではありません。登録するとヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられます。
最大の特長は、ハイクラス求人が多いことです。年収1,000万円以上の求人が1/3以上を占めています。一定以上の経験やスキルがある人が転職活動するのに役立つサービスです。
もう1つの大きな特徴として、登録するだけでヘッドハンターや企業からスカウトが届く点があります。以前は「スカウト」と「プラチナスカウト」の2種がありましたが、今は「プラチナスカウト」に一本化されています。プラチナスカウト経由での採用は全体の約70%。採用される可能性が高く、スカウトが届いたら大きなチャンスです。実際、企業からスカウトが届いた場合は書類選考が免除されます。
基本的にヘッドハンターはアドバイスをしませんが、場合によってはアドバイスをもらえることもあります。無料プランと有料プランがあり、有料プランは制限なく求人に応募できます。
- ビズリーチのおすすめポイント
- ヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられるハイクラス向けサイト
- 企業からプラチナスカウトが来た場合は即面接が可能
- 有料プランなら制限なく求人に応募できる
基本データ
ビズリーチ | |
---|---|
求人数 | 公開求人138,081件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | スカウトサービス、有料プラン(プレミアムステージ) |
拠点 | 東京・大阪・名古屋・福岡・静岡・広島 |
URL | https://www.bizreach.jp/ |
6位|エン転職(利用回答数:282人) サイトが使いやすく情報も充実、利用者の満足度が高い
「エン転職」は、人材サービス大手の一つエン・ジャパン株式会社による転職サイトです。エージェントサービスも利用できます。
オリコン顧客満足度調査の転職サイト部門で、2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1となっています。サイトの使いやすさは定評があり、自力で検索・応募するのに適したサービスです。口コミなどの情報も充実しており、企業間の比較検討もしやすくなっています。
さらに転職サイトのほか転職エージェントとしても利用することができ、非公開求人も多数保有しています。大手ですが最大手ほどでない規模で、きめ細かいサポートを受けることが可能。また女性向けのページのほか、ミドルや若手ハイキャリアなどに特化した関連サイトもあります。
- エン転職のおすすめポイント
- 2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1
- サイトが使いやすいほか情報も充実
- 非公開求人も多数保有
基本データ
エン転職 | |
---|---|
求人数 | 公開求人152,678件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | エージェントサービス |
URL | https://employment.en-japan.com/ |
まとめ
AI時代の公認会計士のキャリアパスは、テクノロジーの進化とともに大きく変化しています。
従来の会計・監査業務に加えて、データ分析やAIを活用した新しいサービスの提供、経営コンサルティングなど、活躍の場は着実に広がっています。
このような変化に対応するためには、継続的な学習とスキルアップ、そして柔軟なキャリア戦略が不可欠です。特にデジタルスキルの習得や異業種との連携、専門性の深化は、今後のキャリア形成において重要な要素となります。
AI技術の進化は今後も止まることはありません。公認会計士の役割もそれに伴い大きく変化していくでしょう。常に新しい知識やスキルを習得し、変化を恐れずに挑戦し続けることが大切です。