この記事でわかること
助産師の働き方や年収相場を紹介
キャリアパス事例は総合病院や周囲医療センターでの職務、管理職へのステップアップもあり
助産師のキャリアアップに必要なスキル3つを紹介
長く活躍するためにはワークライフバランスの見直しや転職も視野に入れよう
助産師のキャリアパスは様々!おすすめ転職サービス上位6選 【1,382人に聞いた転職サービス利用状況】

「助産師のキャリアパスにはどんな選択肢があるんだろう?」
「助産師のキャリアップに役立つ資格は?」

助産師としてキャリアを築こうと考えている方の中には、このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

助産師のキャリアパスは、病院や診療所での臨床経験以外にも様々な方向性があります。

この記事では、助産師のキャリアパスの全体像から、具体的なスキルアップ方法、資格取得による専門性の向上まで詳しく解説します。

これから助産師を目指す方や、キャリアアップに悩んでいる助産師の方に役立つ情報が満載です!ぜひ参考にしてくださいね。

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Contents

助産師のキャリアパスの全体像

助産師のキャリアパスは、総合病院や診療所の臨床経験を積むだけでなく、管理職への昇進や助産院開業、また保健師や教育職に転職するなど多様な選択肢があります。

まずこの章では、助産師のキャリアパス全体像について詳しく見ていきましょう。

  • 助産師の基本的な役割と責任
  • 助産師の職場と働き方
  • 助産師のキャリアパスの選択肢
  • 経験年数別の年収相場

それでは順に解説します。

助産師の基本的な役割と責任

助産師とは、妊娠・出産・産後のケアを担う医療専門職です。

主な責任には、妊婦健診での健康管理、分娩介助、母乳育児支援などがあります。また女性の一生に寄り添うプロフェッショナルとして、思春期から更年期までの健康相談も行います。

医療の進歩に伴い、助産師に求められる知識や技術も年々高度化しています。そのため継続的な学習と技術の向上が不可欠です。新しい医療機器の操作や最新の医療知識の習得など、常にスキルアップを図る必要があります。

さらにチーム医療の一員として、医師や看護師、他の医療スタッフとの連携も重要な責務となっています。緊急時の適切な判断や対応も求められ、高い専門性と豊富な経験が必要とされます。

助産師の職場と働き方

助産師のキャリアパスには、以下のように様々な職場での活躍の機会があります。

代表的な職場 主な仕事内容
総合病院・診療所
  • ハイリスク分娩への対応
  • チーム医療の一員として活動
助産院
  • 自然な出産のサポート
  • きめ細やかなケアの提供
保健所・保健センター
  • 地域の母子保健活動
  • 妊婦健診、育児相談、母親学級の開催など
教育機関
  • 教員・研究職として次世代の助産師の育成

総合病院や診療所の産婦人科では、ハイリスク分娩への対応やチーム医療の一員としての役割を担います。助産院では、より自然な出産をサポートしきめ細かなケアを提供することができます。

保健所や市町村の保健センターでは、地域の母子保健活動に携わることができます。妊婦健診や育児相談、母親学級の開催など、予防医療の観点から地域の母子の健康を支援します。また教育機関での教員や研究職として、次世代の助産師の育成に関わることもできます。

助産師の仕事は働き方も多様です。常勤職員として安定した勤務を選択することも、非常勤やパートタイムとして柔軟な働き方を選ぶこともできます。キャリアの段階や生活スタイルに合わせて最適な働き方を選択できることも、この職業の魅力の一つです。

助産師のキャリアパスの選択肢

助産師のキャリアパスは、経験を積むことで様々な方向性に発展させることができます。

キャリアパスの方向性 具体的な選択肢
管理職を目指す 臨床経験を活かして病院や施設の管理職に就く
専門性を高める 認定助産師や専門助産師の資格を取得
独立開業 助産院を開業し、自分の施設で出産ケアを提供
新たな専門分野での活躍 – 不妊治療クリニックでの不妊カウンセラー
– 企業での産業保健師として勤務
国際的なキャリア – 国際協力機関での活動
– 海外での就職

助産師の一般的なキャリアパスとして、臨床経験を活かして管理職を目指すルート、専門性を極めて認定助産師や専門助産師を目指すルート、独立して助産院を開業するルートがあります。

また近年では、助産師の専門性を活かした新しいキャリアも生まれています。たとえば不妊治療専門クリニックでの不妊カウンセラーや企業の産業保健師として働くなど、活躍の場は広がっています。国際協力機関での活動や海外での就職など、グローバルなキャリア展開も可能です。

このように様々なキャリアの選択肢がありますが、助産師の将来性について少子化問題から不安に感じている方もいるかもしれませんね。しかし実際には、安全で快適な出産環境へのニーズが高まっていることから、助産師の役割はますます重要になっているのです。

また女性の健康支援全般への関心の高まりもあり、助産師の専門性を活かした新たな職域も広がっています。

経験年数別の年収相場

助産師の年収は、経験年数や勤務先、役職によって大きく異なります。

新人助産師の場合、基本給は月額22万円から25万円程度で、年収にすると300万円から350万円程度となります。これに夜勤手当や休日手当などが加算されます。

経験を積むにつれて徐々に昇給し5年目以降では年収400万円から450万円程度となります。また主任助産師や看護師長などの管理職に昇進すると、年収は500万円から600万円以上になることも珍しくありません。

開業助産師の場合は、経営状況や分娩件数によって収入が変動します。軌道に乗れば年収1,000万円以上を稼ぐことも可能ですが、開業時の設備投資や運営費用なども考慮する必要があります。

新人助産師のキャリアパス例

助産師としてのキャリアをスタートさせる最初の数年間は、基礎的な技術と知識を確実に身につける重要な時期です。プリセプター制度を活用しながら段階的にスキルアップを図ることで、確かな専門性を築いていくことができます。

  • 新人助産師に求められるスキル
  • プリセプター制度での学び方
  • 新人助産師の1年目から3年目までの成長プロセス

それでは順に見ていきましょう。

新人助産師に求められるスキル

新人助産師には、助産師国家試験に合格して得た資格に加えて、実践的なスキルが求められます。

まず基本となるのは、妊婦健診や分娩介助の技術です。また緊急時の対応力や判断力も重要で、異常の早期発見や適切な報告・連絡・相談ができることが必要です。さらに母親や家族とのコミュニケーション能力も欠かせません。

これらのスキルは、先輩助産師の指導のもと、実務を通じて段階的に習得していきます。

プリセプター制度での学び方

プリセプター制度とは、新人助産師の成長を支援する教育システムです。

経験豊富な先輩助産師が指導役となり、およそ1年間にわたって、マンツーマンで実践的な指導を行います。基本的な助産技術の習得から緊急時の対応まで、実際の臨床現場で必要なスキルを着実に身につけていきます。

この制度により、新人助産師は安心して成長できる環境で確実にスキルアップを図ることができます。

新人助産師の1年目から3年目までの成長プロセス

新人助産師の成長は、経験年数に応じて段階的に進んでいきます。1年目は基本的な助産技術の習得と正常分娩の介助を中心に学びます。

2年目になると、より複雑なケースにも対応できるようになり、夜間の分娩も任されるようになります。3年目にはハイリスク妊婦のケアや新人指導の補助なども担当するようになり、チームの中核として活躍できるレベルを目指します。

この期間での着実な成長が、その後のキャリアの基盤となります。

病院の産婦人科で活躍する助産師のキャリアパス例

産婦人科での助産師のキャリアパスは、豊富な症例経験と高度な医療技術の習得が可能な環境で、専門性を高めることができます。総合病院から周産期医療センターまで、様々な医療機関での活躍の機会があります。

  • 総合病院の産婦人科での役割
  • 周産期医療センターでのキャリア
  • 管理職への昇進ステップ

それでは順に見ていきましょう。

総合病院の産婦人科での役割

総合病院の産婦人科で働く助産師は、多様な症例に対応しながら、チーム医療の一員として重要な役割を果たします。

正常分娩の介助はもちろん、合併症のある妊婦のケアや緊急帝王切開への対応など、幅広い経験を積むことができます。また産科外来での妊婦健診や保健指導、母親学級の運営なども担当します。

チーム医療の中で医師や他の医療スタッフとの連携を学びながら、総合的な周産期医療の知識と技術を習得していきます。

周産期医療センターでのキャリア

周産期医療センターでは、ハイリスク妊娠・分娩に特化した高度な医療を提供します。

ここで働く助産師は、早産や妊娠高血圧症候群などの合併症症例、多胎妊娠、胎児異常など、より専門的な知識と技術が求められるケースを担当します。またNICUとの連携も重要な業務となり、新生児医療の知識も必要です。

キャリアの面では、専門性の高い環境で経験を積むことで、より高度な助産実践能力を身につけることができます。

管理職への昇進ステップ

産婦人科での管理職を目指すキャリアパスでは、段階的なステップアップが必要です。

まずは主任助産師として、病棟運営やスタッフ教育の経験を積みます。その後、看護師長や産科病棟師長として、部門全体のマネジメントを担当するようになります。

このプロセスでは、リーダーシップスキルや組織管理能力の向上が求められ、認定看護管理者などの資格取得も重要になります。また病院全体の運営方針を理解し経営的な視点も必要となってきます。

助産院・開業助産師を目指すキャリアパス例

助産院での就職や独立開業は、自分の理想とする助産ケアを実現できる魅力的なキャリアパスです。この道を選ぶには、確かな技術と経験に加えて、経営的な視点も必要となります。

  • 助産院での就職から独立開業まで
  • 開業に必要な資格と準備
  • 地域での助産師活動の展開

それでは順に見ていきましょう。

助産院での就職から独立開業まで

助産院でのキャリアは、既存の助産院での勤務経験から始まることが一般的です。

ここでは、病院とは異なる自然分娩中心のケアや密接な妊婦との関係づくりを学びます。また妊婦健診から分娩、産後ケアまでの一貫したケア提供の経験を積みます。

将来、独立開業を目指す場合は、通常5年以上の臨床経験が推奨されます。この間に助産院運営のノウハウも学んでいきます。

開業に必要な資格と準備

助産院の開業には、助産師免許に加えて、開設者の要件を満たすための様々な準備が必要です。

まず保健所への開設届出や医療法に基づく各種申請が必要となります。また開業資金の準備や事業計画の策定、医療安全管理体制の整備など、経営面での準備も重要です。

さらに嘱託医療機関との連携体制の構築や、スタッフの採用・教育計画の立案なども必要となります。これらの準備には、一般的には1年程度の時間がかかることを想定しておく必要があります。

地域での助産師活動の展開

開業助産師として地域で活動する際は、地域の母子保健活動の担い手としての役割も重要です。

母乳育児相談や産後ケア事業への参画、両親学級の開催など、地域のニーズに応じた幅広いサービスを提供します。また地域の医療機関や保健所との連携を通じて、切れ目のない母子支援体制の構築に貢献します。

さらに助産院同士のネットワークづくりや地域の子育て支援活動への参加など、地域に根ざした活動ができる点のも魅力です。

助産師から保健師へ!キャリアの幅を広げるキャリアパス例

ここまで助産師のキャリアパス例を紹介してきましたが、この他に助産師の資格や経験を活かして、保健師にキャリアチェンジする選択肢も可能です。保健師の仕事は、地域の母子保健活動を通じて、予防的な視点から母子の健康を支援する重要な役割を担います。

  • 母子保健分野での活動
  • 行政機関での役割と実務
  • 地域保健への貢献

それでは順に見ていきましょう。

母子保健分野での活動

助産師から保健師へ転身するキャリアパスは、これまでの専門性を活かしながら、より予防的・包括的な視点での支援活動を展開することができます。

保健師として母子保健分野で活動する場合、妊娠期から子育て期までの切れ目ない支援を提供します。妊婦健康診査や新生児訪問、乳幼児健診などの母子保健事業の企画・運営を担当し地域の母子の健康増進に貢献します。

また育児相談や子育て支援教室の開催、要支援家庭への訪問指導なども重要な業務となります。

行政機関での役割と実務

行政機関に所属する保健師は、地域の保健医療施策の企画立案から実施、評価まで幅広い役割を担います。

母子保健計画の策定や、地域の医療機関との連携体制の構築、各種保健事業の予算管理なども重要な業務です。また子育て世代包括支援センターでの相談業務や虐待予防のためのネットワークづくりなど、地域の実情に応じた母子保健施策を展開します。

行政職としての経験を積むことで、より広い視野での保健活動が可能となります。

地域保健への貢献

地域保健における保健師の役割は、母子保健分野にとどまらず、地域全体の健康課題に取り組むことにも及びます。

地域の健康づくり事業の推進や保健統計の分析による地域診断、災害時の母子支援体制の整備なども担当します。また地域の関係機関や住民組織との協働を通じて、地域全体で支え合う健康なまちづくりを推進します。

助産師としての専門性を基盤としながら、より包括的な地域保健活動を展開することができるのが魅力です。

助産師のキャリアアップに必要なスキル

助産師としてキャリアアップを目指すためには、専門的なスキルの向上が重要です。医療技術の進歩に合わせて常に学び続け、コミュニケーション能力やマネジメント力も磨いていく必要があります。

  • 専門的な医療技術スキル
  • コミュニケーション・カウンセリングスキル
  • マネジメントスキル

それでは順に見ていきましょう。

専門的な医療技術スキル

助産師のキャリアアップには、高度な医療技術スキルの習得が欠かせません。

特にハイリスク妊娠・分娩への対応力や、新生児蘇生法などの救急技術は重要です。また超音波検査や胎児モニタリングなどの医療機器の操作技術も必要となります。

これらのスキルは、院内研修や専門セミナーへの参加、認定資格の取得などを通じて計画的に向上させていくことができます。

コミュニケーション・カウンセリングスキル

助産師には、妊産婦とその家族への心理的サポートも重要な役割です。傾聴力や共感力を基本として、適切な情報提供やアドバイスができるカウンセリング能力が求められます。

また医師や他の医療スタッフとの円滑なコミュニケーションも不可欠です。これらのスキルは、実践経験を重ねながら、専門的なカウンセリング研修なども活用して磨いていきます。

マネジメントスキル

キャリアの発展に伴い、チームのリーダーや管理職としての役割を担うことになります。

そのため人材育成やチームマネジメント、業務改善、リスク管理などのスキルが必要となります。また病棟運営や予算管理の知識も重要です。

これらのマネジメントスキルは、段階的な実務経験と管理者研修などの教育プログラムを通じて習得していきます。

助産師のキャリアアップにおすすめの資格3つ

キャリアアップを目指す助産師にとって、専門資格の取得は重要なステップとなります。高度な専門性を証明する資格は、キャリアの幅を広げるだけでなく、より質の高いケアの提供にもつながります。

ここでは、特におすすめの資格を3つ紹介します。

  • アドバンス助産師
  • 国際認定ラクテーション・コンサルタント
  • 周産期母子医療センター認定助産師

それでは順に見ていきましょう。

アドバンス助産師

アドバンス助産師とは、日本助産評価機構が認証する高度な専門資格です。

この資格を取得するには、5年以上の実務経験と、一定数以上の分娩介助実績が必要となります。また継続的な学習や研究活動の実績も求められます。

アドバンス助産師の資格は、ハイリスク妊娠・分娩への対応力や、チーム医療でのリーダーシップ能力を証明するものとして高く評価されています。

この資格を持つことで、より責任のある立場での活躍が期待でき、キャリアアップの重要なステップとなります。

国際認定ラクテーション・コンサルタント

国際認定ラクテーション・コンサルタント(IBCLC)とは、母乳育児支援のスペシャリストとして世界的に認められている資格です。

この資格を取得するには、授乳・母乳育児に関する専門的な知識と実践経験が必要です。また定期的な更新試験があり、常に最新の知識を維持することが求められます。

IBCLCの資格は、母乳育児支援の分野でのキャリア構築に大きな強みとなり、産科病棟や母乳育児相談室、開業後の専門相談など、活躍の場を広げることができます。

周産期母子医療センター認定助産師

周産期母子医療センター認定助産師とは、ハイリスク妊娠・分娩に対応できる高度な専門性を持つ助産師であることを証明する資格です。

この資格を取得するには、周産期医療センターでの実務経験や新生児蘇生法などの専門的な技術の習得が必要となります。また継続的な研修参加や症例検討会での発表なども求められます。

この資格は、周産期医療の現場でのキャリアアップを目指す助産師にとって専門性の証となります。

助産師として長く活躍するためのキャリアプランとは

助産師として長期的にキャリアを築くためには、計画的なスキルアップとワークライフバランスの両立、さらに転職も視野に入れてキャリアプランを考えることが重要です。

目標に向かって着実にステップアップしながら、持続可能なキャリアを構築していきましょう!

  • ワークライフバランスの取り方
  • スキルアップの具体的な方法
  • キャリアプランの見直し時期とポイント
  • 転職による新たなキャリアの構築

それでは順に見ていきましょう。

ワークライフバランスの取り方

助産師として長く活躍するためには、キャリアプランを考える上で適切なワークライフバランスの確保が不可欠です。夜勤や待機を含む不規則な勤務の中で、休息時間の確保や健康管理が重要になります。

また助産師自身の育児や介護など、ライフステージに応じた働き方の選択も必要となります。多くの医療機関では、短時間勤務制度や夜勤免除制度、休暇制度など、様々な勤務形態を選択できるようになっています。

自身のライフスタイルに合わせた働き方を選択することで、長期的なキャリア継続が可能となります。

スキルアップの具体的な方法

計画的なスキルアップは、助産師としてのキャリアを発展させる重要な要素です。目標に向けた具体的な行動計画をキャリアプランに取り入れましょう。

たとえば院内外の研修参加や専門資格の取得、学会での発表など、様々な機会を活用して専門性を高めていきます。またオンライン学習や専門書の購読、事例検討会への参加など、日常的な学習機会も大切です。

特に新しい医療技術や周産期ケアの最新トレンドについては、常にアップデートしていく必要があります。キャリアプランを立てて計画的にスキルアップすることにより、助産師としてのキャリアの可能性を広げることができます。

キャリアプランの見直し時期とポイント

キャリアプランは定期的に見直し、必要に応じて修正することが重要です。

特に昇進や資格取得、結婚・出産などのライフイベントの前後では、今後の方向性を再検討する機会となります。また医療制度の変更や新しい技術の導入など、外部環境の変化にも対応していく必要があります。

5年後、10年後を見据えた長期的な視点でキャリアプランを考え、そこに向けた具体的な行動計画を立てることで、着実にキャリア形成していきましょう!

転職による新たなキャリアの構築

助産師としてのキャリアアップには、転職という選択肢も有効です。

現状よりさらに専門性の高い医療機関への転職や待遇の改善、ワークライフバランスの実現など、目的に応じて転職も視野に入れてキャリアプランを設計しましょう。

助産師が転職を検討する際は、医療業界に精通した転職エージェントの活用がおすすめです。エージェントは非公開求人の紹介や、経験やスキルに応じた適切な求人の提案、さらには面接対策や条件交渉のサポートまで、手厚いバックアップを提供してくれます。

特に助産師は専門性の高い職種であるため、専門の転職エージェントを通じた転職活動が効果的なキャリアアップにつながります。

助産師のキャリアパスに関するよくあるQ&A

助産師のキャリアパスやキャリアプランについては、多くの方が疑問や不安を抱えています。

ここでは、特によく寄せられる質問について具体的な回答をご紹介します。

  • 助産師のキャリアパスはどのようなものがありますか?
  • 助産師の平均年収はどのくらいですか?
  • 産休・育休後のキャリア継続は可能ですか?
  • 海外で働くことはできますか?

それでは順に見ていきましょう。

助産師のキャリアパスはどのようなものがありますか?

助産師のキャリアパスは、臨床現場での専門性を高める道、管理職として組織運営に携わる道、独立して助産院を開業する道など、多様な選択肢があります。

病院や診療所での経験を積んだ後、周産期医療センターでより高度な医療に携わることもできます。また母子保健分野での保健師として活動したり、教育機関で次世代の助産師を育成する道もあります。

さらに国際協力機関での活動や、研究職として専門分野の研究に携わるなど、専門性を活かした様々なキャリアパスが存在します。

助産師の平均年収はどのくらいですか?

助産師の年収は、勤務先や経験年数、役職によって大きく異なります。

新人助産師の場合、基本給与に諸手当を加えて年収300万円から350万円程度からスタートします。経験を積むにつれて昇給し、5年目以降では年収400万円から500万円程度となります。

管理職に就くと600万円以上も可能です。夜勤手当や待機手当なども、収入を左右する重要な要素となります。

また開業助産師の場合は、経営状況や分娩件数によって収入が変動しますが、軌道に乗れば年収1,000万円以上を稼ぐことも可能です。

産休・育休後のキャリア継続は可能ですか?

助産師は医療職として、産休・育休制度が充実しており、多くの方がキャリアを継続しています。

復帰後は、短時間勤務制度や夜勤免除など、家庭との両立を支援する制度を活用することができます。またパートタイムでの勤務や日勤のみの勤務など、柔軟な働き方を選択することも可能です。

助産師のキャリアを中断することなく段階的に勤務時間を増やしていくことで、育児をしながらでもスキルアップを続けることができます。院内保育所を利用できる職場を選ぶのもおすすめです。

海外で働くことはできますか?

助産師として海外で働くことは可能です。ただし国によって必要な資格や要件が異なります。

多くの場合、現地の助産師資格の取得や言語能力の証明が必要となります。国際協力機関やNGOでの活動、国際的な医療機関での勤務など、様々な形での海外での活躍が可能です。またWHOなどの国際機関で母子保健の専門家として働くキャリアパスもあります。

海外での就職を目指す場合は、語学力の向上と、国際的な母子保健の動向への理解が重要になります。

みんなが使っている転職サービス上位6選 【1,382人に聞いた転職サービス利用状況】

実際に登録したことのある転職サービスについてアンケートをとりました。アンケート結果として、みんなが使っている転職サービスの上位6サービスは以下です。

  • 1位|リクルートエージェント(821人)
  • 2位|doda(564人)
  • 3位|リクナビNEXT(389人)
  • 4位|マイナビAGENT(312人)
  • 5位|ビズリーチ(288人)
  • 6位|エン転職(282人)

転職サービスの利用アンケート(クラウドワークス) 回答数:1,382 / 集計期間:2024年09月19日~10月03日

1位|リクルートエージェント(利用回答数:821人) 圧倒的な求人数

「リクルートエージェント」は、株式会社リクルートによる転職エージェントです。求人数、安定したサービス品質でまずは登録が必須のエージェントです。

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営業・技術系を中心にあらゆる業種・職種をカバー。総合型ながら条件ごとに特化したページもあり、使いやすいのも人気の理由です。

リクルートエージェントのおすすめポイント
求人数が圧倒的に多い
業界に精通したアドバイザーが在籍
条件ごとに特化したページがあり使いやすい

基本データ

リクルートエージェント
求人数 公開求人474,685件/非公開求人399,542件(2024年10月22日現在)
提供サービス エージェントサービス、提出書類の添削、面接対策、独自に分析した業界・企業情報の提供
拠点 東京・北海道・宮城・宇都宮・さいたま・千葉・横浜・金沢・新潟・長野・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・高松・福岡
URL https://www.r-agent.com/

リクルートエージェント 公式サイトを見る

2位|doda(利用回答数:564人) エージェント/サイトの一体型で自分でも応募が可能

「doda」は、人材紹介・転職支援を行う大手「パーソルキャリア」が運営する総合型転職サイトです。エージェントサービスも利用できる点が人気の理由の1つになっています。

dodaも求人数が多く、非公開求人も条件が良いものが多いのが大きなポイントです。

また転職サイトと転職エージェントの一体型で、使い方の自由度が高いのもおすすめポイント。エージェントサービスでは専任のキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。なお企業との対応は採用プロジェクト担当が行い、求職者と企業とでそれぞれ別のプロフェッショナルが対応します。

dodaのおすすめポイント
非公開求人も好条件多数
転職サイトと転職エージェントの一体型で自由度が高い
専任のキャリアアドバイザーがサポート、企業は別のプロフェッショナルが対応

基本データ

doda
求人数 公開求人262,342件/非公開求人31.049件(2024年10月22日現在)
提供サービス スカウトサービス、年収査定、合格診断、レジュメビルダー、「自己PR」発掘診断、転職タイプ診断、はたらく女性のためのモヤモヤ解消診断、オンライン仕事力診断
拠点 東京・横浜・札幌・仙台・静岡・名古屋・大阪・京都・神戸・岡山・広島・福岡・鹿児島
URL https://doda.jp/consultant/

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3位|リクナビNEXT(利用回答数:389人) 求人サイト群の中でも最大級の求人数と使いやすさ

リクナビNEXT

 

「リクナビNEXT」は、大手の株式会社リクルートによる定番の転職サイトです。サイトの見やすさや使いやすさにも定評があります。

エージェントなしの狭義の転職サイトの中では、求人数はトップクラス。新規の求人も多く、定期的にチェックすることで希望に合う求人に出会える可能性が高まります。

ツールが便利でサイトが使いやすいのも特長です。たとえば「気になるリスト」を使うと、気になる企業や後でゆっくりチェックしたい企業をリスト化できるほか、気になるに追加した企業から面接のオファーが来る可能性があります。

そのほか、公開求人・非公開求人の企業からオファーがもらえる「オファーを待つ」、自己分析ツール「グッドポイント診断」などがあります。

リクナビNEXTのおすすめポイント
サイトが使いやすい
狭義の転職サイトでは最大級の求人数
大手の株式会社リクルートによる定番の転職サイト

基本データ

リクナビNEXT
求人数 公開求人824,000件以上(2024年10月22日現在)
提供サービス オファー、気になるリスト、グッドポイント診断
URL https://next.rikunabi.com/

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4位|マイナビAGENT(利用回答数:312人) 20代・30代の求人に強い

「マイナビAGENT」は、さまざまな転職サイトを運営している株式会社マイナビによる転職エージェントです。きめ細かいサポートが受けられると評価されています。

とくに20代・30代の求人が多いので、その世代の人にはおすすめです。また全国に拠点があり地方の求人も充実しているので、大都市圏以外で探している人にもぴったりです。

履歴書や職務経歴書のサポートも充実、初めての転職でも安心して利用できます。IT、営業など業種・職種別のサービスもあります。自分が探している業種と一致するならより探しやすくなるでしょう。

マイナビAGENTのおすすめポイント
20代・30代の求人が多い
地方の求人も充実
履歴書や職務経歴書のサポートもあり安心

基本データ

マイナビAGENT
公開求人数 非公開
提供サービス エージェントサービス
拠点 拠点情報はこちらをご確認ください
URL https://mynavi-agent.jp/

マイナビAGENT 公式サイトを見る

5位|ビズリーチ(利用回答数:288人) ハイクラス向けで企業からスカウトが受けられる

「ビズリーチ」は、ハイクラス求人が多いのが特徴の転職サイトです。厳密にはスカウト型のサイトで、エージェントではありません。登録するとヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられます

最大の特長は、ハイクラス求人が多いことです。年収1,000万円以上の求人が1/3以上を占めています。一定以上の経験やスキルがある人が転職活動するのに役立つサービスです。

もう1つの大きな特徴として、登録するだけでヘッドハンターや企業からスカウトが届く点があります。以前は「スカウト」と「プラチナスカウト」の2種がありましたが、今は「プラチナスカウト」に一本化されています。プラチナスカウト経由での採用は全体の約70%。採用される可能性が高く、スカウトが届いたら大きなチャンスです。実際、企業からスカウトが届いた場合は書類選考が免除されます。

基本的にヘッドハンターはアドバイスをしませんが、場合によってはアドバイスをもらえることもあります。無料プランと有料プランがあり、有料プランは制限なく求人に応募できます。

ビズリーチのおすすめポイント
ヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられるハイクラス向けサイト
企業からプラチナスカウトが来た場合は即面接が可能
有料プランなら制限なく求人に応募できる

基本データ

ビズリーチ
求人数 公開求人138,081件(2024年10月22日現在)
提供サービス スカウトサービス、有料プラン(プレミアムステージ)
拠点 東京・大阪・名古屋・福岡・静岡・広島
URL https://www.bizreach.jp/

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6位|エン転職(利用回答数:282人) サイトが使いやすく情報も充実、利用者の満足度が高い

「エン転職」は、人材サービス大手の一つエン・ジャパン株式会社による転職サイトです。エージェントサービスも利用できます。

オリコン顧客満足度調査の転職サイト部門で、2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1となっています。サイトの使いやすさは定評があり、自力で検索・応募するのに適したサービスです。口コミなどの情報も充実しており、企業間の比較検討もしやすくなっています。

さらに転職サイトのほか転職エージェントとしても利用することができ、非公開求人も多数保有しています。大手ですが最大手ほどでない規模で、きめ細かいサポートを受けることが可能。また女性向けのページのほか、ミドルや若手ハイキャリアなどに特化した関連サイトもあります。

エン転職のおすすめポイント
2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1
サイトが使いやすいほか情報も充実
非公開求人も多数保有

基本データ

エン転職
求人数 公開求人152,678件(2024年10月22日現在)
提供サービス エージェントサービス
URL https://employment.en-japan.com/

エン転職 公式サイトを見る

まとめ

この記事では、助産師のキャリアパスについて、基本的な役割から専門資格の取得、様々な職場での活躍の機会まで詳しく解説しました。

助産師は、病院や診療所での臨床経験を基盤に管理職、開業、保健師、教育職など、多様なキャリアを築くことができます。特にアドバンス助産師や国際認定ラクテーション・コンサルタントなどの専門資格の取得は、キャリアアップの重要なステップとなります。

またワークライフバランスを保ちながら長期的なキャリアを築くためには、柔軟な働き方の選択や継続的なスキルアップが欠かせません。

自身の目標や生活スタイルに合わせて最適なキャリアパスを選択し、計画的な準備と実践を重ねることで、助産師として充実したキャリアを実現しましょう!

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