人事のキャリアパスを紹介！最短ルートの人事キャリアアップ戦略を解説

「人事のキャリアパスがよくわからない」と悩む転職活動中の方へ。

この記事では、人事のキャリアパス事例を紹介し、効果的なキャリアアップの方法と転職戦略を解説します。

人事職は企業の成長と発展に直結する重要なポジションですが、そのキャリアパスは必ずしも明確ではありません。

この記事を通して、未経験から人事へのキャリアチェンジ、管理職への昇進、グローバル人事への展開など、様々なキャリアパスの可能性を一緒に探りましょう。

人事のキャリアパスとは？人事の役割とその魅力

人事職のキャリアパスは、採用担当から労務管理、人材育成まで幅広くあり、企業経営の要として活躍する機会を提供します。

ここでは、人事職の基本的な役割から将来的なキャリアパスまで詳しく解説します。

• 人事部門の主な業務内容と役割
• 人事職の魅力とキャリアの可能性
• 一般的な人事のキャリアパスモデル

それでは順に見ていきましょう。

人事部門の主な業務内容と役割

人事部門は、企業の人材に関するあらゆる業務を担当する重要な部署です。

人事の主な業務は、以下の3つに大きく分類されます。

• 採用活動
• 労務管理
• 人材育成

採用活動では、求人広告の作成から面接の実施、内定者フォローまでを一貫して担当します。優秀な人材を見極める目利き力が求められ、企業の成長を左右する重要な役割を果たします。

労務管理においては、社員の勤怠管理、給与計算、社会保険関連の手続きなど、法令順守が必要な業務を担当します。最新の労働法制への理解と正確な事務処理能力が不可欠です。

人材育成では、社員研修の企画・運営や評価制度の設計・運用を行います。社員の成長をサポートし組織全体の生産性向上に貢献する重要な役割を担っています。

人事職の魅力とキャリアの可能性

人事職の最大の魅力は、企業の経営戦略に直接関わることができる点です。経営層との距離が近く、組織の意思決定に関与する機会も多くあります。

また社員一人ひとりの成長や活躍をサポートできることも大きな魅力です。採用した社員が成長していく姿を間近で見られ、その成長に関われることはやりがいにつながります。

さらに近年のデジタル化により人事テクノロジーの活用も進んでいます。データ分析を活用した採用戦略の立案や、AIを活用した業務効率化など、新しいスキルを身につける機会も増えています。

一般的な人事のキャリアパスモデル

人事職のキャリアパスは、通常、採用や労務などの実務担当者からスタートします。3〜5年の実務経験を積んだ後、チームリーダーとして部下の育成や業務管理を任されるようになります。

さらにキャリアを積むと、人事マネージャーとして部門全体の統括や人事戦略の立案を担当します。最終的には人事部長や人事担当役員として、経営の視点から人事戦略を推進する立場を目指すことができます。

またグローバル企業では海外人事や海外赴任のチャンスもあり、国際的なキャリアを築くことも可能です。専門性を活かして社外取締役やコンサルタントとして活躍する道も開かれています。

人事のキャリアパスに向いてる人は？求められるスキルと資質

人事職のキャリアパスを歩むためには、実務能力から対人スキル、マネジメント力まで、多岐にわたる能力が求められます。

ここでは、人事職でキャリア形成するために必要なスキルと資質について詳しく解説します。

• コミュニケーション力と対人折衝能力
• 数値分析力とデータ活用能力
• 企画立案・実行力
• 法務・労務の専門知識
• マネジメント力と組織開発能力

それでは順に見ていきましょう。

コミュニケーション力と対人折衝能力

人事職の基本となるのが、高度なコミュニケーション能力です。社員からの相談対応、経営層への提案、採用面接など、様々な場面で求められます。

特に重要なのが、「傾聴力」と「状況把握力」です。相手の立場や感情を理解し適切な対応を取ることが必要です。また部門間の利害調整や労使交渉などでは、高度な折衝能力も求められます。

さらに面接官としての質問力や、研修講師としてのプレゼンテーション能力など、場面に応じたコミュニケーションスキルの使い分けも重要です。

数値分析力とデータ活用能力

近年の人事では、データに基づく意思決定が重要視されています。採用効率の分析、離職率の要因分析、人件費管理など、様々な場面でデータ分析が必要です。

具体的には、ExcelやBIツールを使用したデータ集計・分析力、統計的な思考力、数値に基づく課題発見力などが求められます。また分析結果を経営層に分かりやすく説明する力も重要です。

人事テクノロジーの発展によりAIやHRテックの活用も増えているため、新しいツールへの適応力も必要とされています。

企画立案・実行力

人事施策の企画から実行まで、プロジェクトを推進する力が必要です。評価制度の設計、研修プログラムの開発、福利厚生の見直しなど、様々な企画業務を担当します。

重要なのは、経営戦略を理解しそれに沿った施策を立案する力です。また予算管理、スケジュール管理、リスク管理など、プロジェクトマネジメントのスキルも求められます。

さらに施策の効果測定や改善提案など、PDCAサイクルを回す力も必要です。現場の声を集めながら、継続的な改善を進められる実行力が重要です。

法務・労務の専門知識

人事職では、労働法規や社会保険に関する専門知識が不可欠です。法改正への対応や各種手続きの適切な実施など、コンプライアンスの観点から重要な役割を担います。

特に労働基準法、労働契約法、労働安全衛生法などの基本的な法律の理解は必須です。また就業規則の作成・改定、労使協定の締結など、実務的な法務知識も必要です。

近年は働き方改革関連法への対応や、同一労働同一賃金への対応など、新しい法制度への理解と対応も求められています。

マネジメント力と組織開発能力

キャリアの後期では、組織全体を見据えたマネジメント力が重要になります。人事部門の統括や、全社的な人材戦略の立案・実行を担当します。

求められる能力として、チームマネジメント力、リーダーシップ、経営戦略の理解力などがあります。また組織課題の分析や改善策の立案など、組織開発の専門性も必要です。

さらに変革マネジメントの能力も重要です。組織の変革を推進する際には、関係者との調整や従業員の理解促進など、高度なマネジメントスキルが求められます。

人事のキャリアパス事例

人事職には様々なキャリアパスが存在し、新卒入社から段階的にキャリアを積む従来型のパスから、他部門からの転換や中途採用などの多様なルートが確立されています。

この章では、人事のキャリアパスのモデルケースとして4つの事例を紹介します。

1. 新卒入社から人事マネージャーへ
2. 他部門から人事へキャリアチェンジ
3. 中途採用での人事職へのキャリアチェンジ
4. グローバル人事へのキャリアアップ

それでは順に見ていきましょう。

事例① 新卒入社から人事マネージャーへ

新卒入社で人事部門に配属され人事マネージャーへと昇進するケースでは、通常5〜10年程度のキャリアパスを経ます。最初の3年間は採用担当として、新卒採用や中途採用の実務を担当します。

その後、労務管理や人材育成など異なる人事領域を経験し業務の幅を広げていきます。入社7年目頃にはチームリーダーとして後輩の指導も任されるようになり、10年目の前後で人事マネージャーへの昇進を果たすというのが一般的なパターンです。

このルートの特徴は、人事業務の基礎を着実に身につけられることです。また社内の様々な部門との関係構築も自然にでき、円滑な人事施策の展開が可能になります。

事例② 他部門から人事へキャリアチェンジ

営業や企画など他部門からの異動で人事職へキャリアチェンジするケースの場合、現場での経験を活かした人材育成や採用戦略の立案が強みとなります。

たとえば営業部門で5年の経験を積んだ後、人事部門へ異動し主に採用戦略の企画・立案を担当するケースがあります。営業時代の経験を活かし求める人材像の明確化や効果的な採用面接の実施が可能になります。

異動後2〜3年で人事の専門知識を習得しその後はマネジメント職へとステップアップしていくのが一般的なパターンです。

事例③ 中途採用での人事職へのキャリアチェンジ

他社での経験を活かして人事職へキャリアチェンジするケースもあります。特に人材業界での経験者や社会保険労務士など、関連する専門知識を持つ人材の転職事例が多く見られます。

中途採用の場合、即戦力としての活躍が期待されるため、入社後すぐに専門性の高い業務を任されることが一般的です。3年程度で管理職に昇進するケースも珍しくありません。

ただし社内の文化や慣習への適応が求められるため、最初の1年は組織理解に重点を置くことが成功のポイントとなります。

事例④ グローバル人事へのキャリアアップ

グローバル展開を進める企業では、海外人事の専門家としてキャリアを築くことも可能です。語学力と専門知識を武器に、海外拠点の人事統括やグローバル人事戦略の立案を担当します。

典型的なケースでは、国内人事で5年程度の経験を積んだ後、海外駐在や国際人事プロジェクトへの参画を経て、グローバル人事のスペシャリストとして活躍します。

グローバル人事では、各国の労働法制や文化の違いを理解し適切な人事施策を展開することが求められます。その専門性を活かしグローバルHRディレクターなどの上位職へのキャリアアップも可能です。

人事でキャリア形成するには？最短ルートのキャリアアップ戦略

人事職でのキャリアを確実に構築し、最短ルートでのキャリアアップを目指すためには、ポイントを押さえた効率的な戦略が不可欠です。

この章では、人事でのキャリアアップを加速する具体的な戦略を提示します。

• 人事職の一般的なロードマップ
• 最短ルートでキャリアアップするには？
• キャリアアップを加速するポイント
• 必須スキルの効率的な習得方法

それでは順に見ていきましょう。

人事職の一般的なロードマップ

人事でキャリアアップする場合、一般的なロードマップは次のようになります。

キャリア初期（1-3年目）は、基本的な実務スキルの習得に注力します。労務管理の基礎や人事システムの操作など、必須スキルを確実に身につけます。この時期に社会保険労務士の資格取得を目指すのも効果的です。

中堅期（4-7年目）は、専門分野の確立を目指します。採用、育成、制度設計など、得意分野を見つけ、その分野でのスペシャリストとしての評価を獲得します。

リーダー期（8年目以降）では、マネジメントスキルの向上に重点を置きます。部下の育成や部門横断プロジェクトの推進など、より広い視野での活動が求められます。

最短ルートでキャリアアップするには？

人事でのキャリアアップを加速させるには、期間ごとの明確な目標設定が重要です。以下のとおり、アクションプラン例を紹介します。

1～6ヶ月目

• 労務管理の基礎業務を完全習得
• 社会保険労務士の学習開始
• 採用面接の陪席開始

7～12ヶ月目

• 小規模採用プロジェクトのリーダー経験
• 人事制度の企画提案を1件以上実施
• 社会保険労務士試験の受験

2年目

• 採用または育成分野での専門性確立
• チームリーダーとしての実績作り
• 人事企画案件の主担当として従事

 

入社後半年間は労務管理の基礎業務の完全習得と社会保険労務士の学習開始、採用面接の陪席を並行して進めます。7〜12ヶ月目には小規模採用プロジェクトのリーダー経験を積み、人事制度の企画提案を実施します。

2年目には採用または育成分野での専門性を確立し、チームリーダーとしての実績を作ります。さらに人事企画案件の主担当として従事することで、マネジメント能力の向上を図ります。

このように段階的にスキルと経験を積み上げることで、通常3～5年かかるキャリアアップを2年程度に短縮することが可能です。

キャリアアップを加速するポイント

人事職でキャリアパスを最速で進めるためには、戦略的なスキル形成が最重要なポイントです。

まず1年目は労務管理の基礎スキルに集中し、同時に社会保険労務士の資格取得を開始します。採用実務は3ヶ月以内に基本フローを習得し、6ヶ月目からは小規模プロジェクトのリーダーとして実践経験を積みます。

スキル習得の効率化のため、オンライン講座と実務を並行して進めます。さらに1年目から部門横断プロジェクトに積極的に参画し、評価面談にも補助として参加することで、マネジメントスキルの早期習得を目指します。

必須スキルの効率的な習得方法

人事職での早期キャリアアップには、効率的なスキル習得が不可欠です。

法務知識については、まずオンライン講座で労働法の基礎を学習し、実務で使う条文を優先的に習得します。実務スキルは、給与計算の基本を2週間、労務手続きの定型業務を1ヶ月、採用面接のスキルを3ヶ月といった具体的な期限を設定して習得を進めます。

マネジメントスキルは、プロジェクトリーダーとしての実践や後輩指導を通じて向上させます。また部門間調整の実務経験を積極的に求め、上位職に必要なスキルを早期に身につけます。

座学と実務を効率的に組み合わせ、常に成果を意識した行動を取ることで、キャリアアップのスピードを加速させることができます。

人事のキャリアパスに役立つ資格

人事職でのキャリアアップを目指す上で、資格取得は大きな武器となります。特に転職時や昇進時の評価において、専門性の証明として重要な役割を果たす資格を一覧にまとめました。

分野	資格名	概要
人事・労務関連	社会保険労務士	労働法規や社会保険に関する専門知識を証明し、人事実務での信頼性を高める資格
	人事検定 / 人事労務検定	人事の基礎から実務まで学べ、特に若手社員のキャリア形成に有効な資格
	衛生管理者	従業員の安全衛生管理に対応できるスキルを証明する資格
キャリアコンサルタント関連	キャリアコンサルタント	社員のキャリア開発支援や人材育成、研修企画で専門性を示す重要な資格
	産業カウンセラー	従業員のメンタルヘルスケアにおいて心理サポート能力を示す資格
ビジネススキル向上	中小企業診断士	経営戦略や財務知識を習得し、人事戦略の立案に役立つ資格
	ITパスポート	システム活用やデータ分析の基礎を学ぶ資格
	ビジネス統計検定	人事のデータ分析能力を向上させる資格
	プロジェクトマネジメント資格（PMP等）	組織横断的な人事施策を効果的に管理・推進するためのプロジェクト管理スキル証明資格

 

ここでは、人事職に関連する主要な資格と活用法について解説します。

• 人事・労務関連の推奨資格
• キャリアコンサルタント関連資格
• ビジネススキル向上に効果的な資格
• 資格取得のための学習方法とスケジュール例

それでは順に見ていきましょう。

人事・労務関連の推奨資格

人事・労務分野で最も重要な資格は社会保険労務士です。労働法規や社会保険に関する専門的な知識を証明でき、人事実務での信頼性が高まります。

次に重要なのが、人事検定や人事労務検定です。人事の基礎知識から実務まで、幅広い知識を体系的に習得できます。特に若手社員にとって、キャリアの土台を築く上で有効な資格です。

また衛生管理者の資格も推奨されます。従業員の安全衛生管理は人事部門の重要な役割の一つであり、この資格があることで実務対応力が証明できます。

キャリアコンサルタント関連資格

国家資格であるキャリアコンサルタントは、社員のキャリア開発支援に携わる際に非常に有効です。特に人材育成や研修企画を担当する場合、専門性を示す重要な資格となります。

また産業カウンセラーの資格も有用です。メンタルヘルスケアの重要性が高まる中、従業員の心理面のサポートができる専門性は高く評価されます。

これらの資格は、社内でのキャリアカウンセリングや研修講師としての活動にも活かせます。

ビジネススキル向上に効果的な資格

ビジネス全般のスキルを証明する資格として、中小企業診断士があります。経営戦略や財務など、人事戦略の立案に必要な知識を習得できます。

またITパスポートやビジネス統計検定なども有効です。データ分析やシステム活用が求められる現代の人事業務において、これらの知識は必須となっています。

プロジェクトマネジメント関連の資格（PMP等）も、組織横断的な人事施策の推進に役立ちます。

資格取得のための学習方法とスケジュール例

資格取得には計画的な学習が不可欠です。社会保険労務士の場合、働きながらの受験では1年から1年半程度の学習期間が必要です。

効率的な学習のために、通勤時間を活用したオーディオ学習や、週末を利用した集中学習など、自身の生活スタイルに合わせた学習計画を立てることが重要です。

またオンライン講座や資格学校の活用も検討すべきです。特に実務経験の少ない分野の資格取得では、専門家による指導が効果的です。

人事へキャリアチェンジするための転職戦略

人事職への転職を成功させるためには、戦略的なアプローチが必要です。特に未経験からのキャリアチェンジでは、自身の強みを活かした効果的なアピールが重要になります。

ここでは、転職成功のための具体的な戦略を解説します。

• 人事職への転職に効果的な自己PR例文
• 人事職を目指す志望動機とキャリアプランの作り方
• 人事職の採用面接での対策ポイント
• 人事職のキャリアプランの回答例
• 転職エージェントの活用方法
• 未経験から人事へのキャリアチェンジ成功のポイント

それでは順に見ていきましょう。

人事のキャリアパスを目指す志望動機の例文

人事職への転職では、明確な志望動機とキャリアプランの提示が重要です。志望動機は「なぜ人事なのか」「なぜ今なのか」という2つの観点から説明できると説得力が増します。

たとえば例文1のように具体的な経験に基づく動機が効果的です。また例文2のように、自身の強みと人事業務を結びつけた説明も評価されます。さらに例文3のように具体的な学習行動も併せて伝えることで本気度をアピールできます。

例文1

例文2

例文3

人事職の採用面接での対策ポイント

人事職の面接では、コミュニケーション能力と論理的思考力が特に重視されます。質問に対する回答は、「状況」「行動」「結果」「学び」の順で構成すると分かりやすく伝えられます。

具体的な質問例として、「部門間での意見対立を解決した経験」では、「営業部門と製造部門で納期に関する対立が発生した際、両部門の課題をヒアリングしデータに基づく提案を行うことで合意形成を実現しました」といった具体例を準備します。

また「従業員の離職率が高い部門への対応」といった人事特有の質問では、「まず現状分析としてデータ収集と従業員へのヒアリングを行い、根本的な課題を特定します。その上で、具体的な改善策を立案し段階的に実行していきます」といった論理的な回答が求められます。

人事職のキャリアプランの回答例

面接では必ず「今後のキャリアプラン」を問われます。3年後、5年後、10年後といった時間軸で、具体的な目標と実現方法を示すことが重要です。

たとえば以下のように具体的なキャリアビジョンを示します。

例文

また「管理職として、働き方改革やダイバーシティ推進などの全社的な施策を主導していきたい」といった社会課題解決への意欲も同時に示すと、効果的にアピールできます。

転職エージェントの活用方法

人事職への転職では、人事特化型のエージェントの活用が効果的です。これらのエージェントは人事職の求人情報を豊富に持っており、企業の詳細な情報も把握しています。

エージェントとの面談では、自身のキャリアプランを明確に伝え、希望する企業規模や業務内容を具体的に示すことが重要です。また保有資格や経験を詳しく説明し最適な求人とのマッチングを図ります。

複数のエージェントを併用する場合は、各エージェントの特徴を理解し戦略的に活用することをおすすめします。

未経験から人事へのキャリアチェンジ成功のポイント

未経験から人事職へ転職する場合、まずは関連資格の取得から始めることをおすすめします。特に社会保険労務士の勉強を始めることで人事の基礎知識を身につけることができます。

また人事関連のセミナーや勉強会への参加も有効です。最新の人事トレンドや実務知識を学べるだけでなく人事職経験者とのネットワークも築けます。

応募先の選定では、未経験者の採用に積極的な企業や、研修制度が充実している企業を狙うのが効果的です。規模の小さい企業では、幅広い業務を経験できる可能性が高いことも考慮に入れましょう。

みんなが使っている転職サービス上位6選　【1,382人に聞いた転職サービス利用状況】

実際に登録したことのある転職サービスについてアンケートをとりました。アンケート結果として、みんなが使っている転職サービスの上位6サービスは以下です。

※転職サービスの利用アンケート（クラウドワークス） 回答数：1,382 / 集計期間：2024年09月19日～10月03日

1位｜リクルートエージェント（利用回答数：821人）　圧倒的な求人数

「リクルートエージェント」は、株式会社リクルートによる転職エージェントです。求人数、安定したサービス品質でまずは登録が必須のエージェントです。

まず何と言っても求人数が多いことがおすすめの理由として挙げられます。転職成功の実績も多く、優れているのは求人の数だけではありません。業界に精通したアドバイザーが在籍しているので、ぴったりの求人を見つけ出してくれます。求人やサービスの質・量ともにトップクラスで転職エージェントとしては定番・王道のサービスです。

営業・技術系を中心にあらゆる業種・職種をカバー。総合型ながら条件ごとに特化したページもあり、使いやすいのも人気の理由です。

リクルートエージェントのおすすめポイント

求人数が圧倒的に多い

業界に精通したアドバイザーが在籍

条件ごとに特化したページがあり使いやすい

基本データ

リクルートエージェント
求人数	公開求人474,685件／非公開求人399,542件（2024年10月22日現在）
提供サービス	エージェントサービス、提出書類の添削、面接対策、独自に分析した業界・企業情報の提供
拠点	東京・北海道・宮城・宇都宮・さいたま・千葉・横浜・金沢・新潟・長野・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・高松・福岡
URL	https://www.r-agent.com/

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2位｜doda（利用回答数：564人）　エージェント／サイトの一体型で自分でも応募が可能

「doda」は、人材紹介・転職支援を行う大手「パーソルキャリア」が運営する総合型転職サイトです。エージェントサービスも利用できる点が人気の理由の1つになっています。

dodaも求人数が多く、非公開求人も条件が良いものが多いのが大きなポイントです。

また転職サイトと転職エージェントの一体型で、使い方の自由度が高いのもおすすめポイント。エージェントサービスでは専任のキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。なお企業との対応は採用プロジェクト担当が行い、求職者と企業とでそれぞれ別のプロフェッショナルが対応します。

dodaのおすすめポイント

非公開求人も好条件多数

転職サイトと転職エージェントの一体型で自由度が高い

専任のキャリアアドバイザーがサポート、企業は別のプロフェッショナルが対応

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doda
求人数	公開求人262,342件／非公開求人31.049件（2024年10月22日現在）
提供サービス	スカウトサービス、年収査定、合格診断、レジュメビルダー、「自己PR」発掘診断、転職タイプ診断、はたらく女性のためのモヤモヤ解消診断、オンライン仕事力診断
拠点	東京・横浜・札幌・仙台・静岡・名古屋・大阪・京都・神戸・岡山・広島・福岡・鹿児島
URL	https://doda.jp/consultant/

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「リクナビNEXT」は、大手の株式会社リクルートによる定番の転職サイトです。サイトの見やすさや使いやすさにも定評があります。

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そのほか、公開求人・非公開求人の企業からオファーがもらえる「オファーを待つ」、自己分析ツール「グッドポイント診断」などがあります。

リクナビNEXTのおすすめポイント

サイトが使いやすい

狭義の転職サイトでは最大級の求人数

大手の株式会社リクルートによる定番の転職サイト

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リクナビNEXT
求人数	公開求人824,000件以上（2024年10月22日現在）
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URL	https://next.rikunabi.com/

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4位｜マイナビAGENT（利用回答数：312人）　20代・30代の求人に強い

「マイナビAGENT」は、さまざまな転職サイトを運営している株式会社マイナビによる転職エージェントです。きめ細かいサポートが受けられると評価されています。

とくに20代・30代の求人が多いので、その世代の人にはおすすめです。また全国に拠点があり地方の求人も充実しているので、大都市圏以外で探している人にもぴったりです。

履歴書や職務経歴書のサポートも充実、初めての転職でも安心して利用できます。IT、営業など業種・職種別のサービスもあります。自分が探している業種と一致するならより探しやすくなるでしょう。

マイナビAGENTのおすすめポイント

20代・30代の求人が多い

地方の求人も充実

履歴書や職務経歴書のサポートもあり安心

基本データ

マイナビAGENT
公開求人数	非公開
提供サービス	エージェントサービス
拠点	東京・神奈川・北海道・宮城・愛知・京都・大阪・兵庫・福岡
URL	https://mynavi-agent.jp/

マイナビAGENT 公式サイトを見る

5位｜ビズリーチ（利用回答数：288人）　ハイクラス向けで企業からスカウトが受けられる

「ビズリーチ」は、ハイクラス求人が多いのが特徴の転職サイトです。厳密にはスカウト型のサイトで、エージェントではありません。登録するとヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられます。

最大の特長は、ハイクラス求人が多いことです。年収1,000万円以上の求人が1/3以上を占めています。一定以上の経験やスキルがある人が転職活動するのに役立つサービスです。

もう1つの大きな特徴として、登録するだけでヘッドハンターや企業からスカウトが届く点があります。以前は「スカウト」と「プラチナスカウト」の2種がありましたが、今は「プラチナスカウト」に一本化されています。プラチナスカウト経由での採用は全体の約70%。採用される可能性が高く、スカウトが届いたら大きなチャンスです。実際、企業からスカウトが届いた場合は書類選考が免除されます。

基本的にヘッドハンターはアドバイスをしませんが、場合によってはアドバイスをもらえることもあります。無料プランと有料プランがあり、有料プランは制限なく求人に応募できます。

ビズリーチのおすすめポイント

ヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられるハイクラス向けサイト

企業からプラチナスカウトが来た場合は即面接が可能

有料プランなら制限なく求人に応募できる

基本データ

ビズリーチ
求人数	公開求人138,081件（2024年10月22日現在）
提供サービス	スカウトサービス、有料プラン（プレミアムステージ）
拠点	東京・大阪・名古屋・福岡・静岡・広島
URL	https://www.bizreach.jp/

ビズリーチ 公式サイトを見る

6位｜エン転職（利用回答数：282人）　サイトが使いやすく情報も充実、利用者の満足度が高い

「エン転職」は、人材サービス大手の一つエン・ジャパン株式会社による転職サイトです。エージェントサービスも利用できます。

オリコン顧客満足度調査の転職サイト部門で、2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1となっています。サイトの使いやすさは定評があり、自力で検索・応募するのに適したサービスです。口コミなどの情報も充実しており、企業間の比較検討もしやすくなっています。

さらに転職サイトのほか転職エージェントとしても利用することができ、非公開求人も多数保有しています。大手ですが最大手ほどでない規模で、きめ細かいサポートを受けることが可能。また女性向けのページのほか、ミドルや若手ハイキャリアなどに特化した関連サイトもあります。

エン転職のおすすめポイント

2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1

サイトが使いやすいほか情報も充実

非公開求人も多数保有

基本データ

エン転職
求人数	公開求人152,678件（2024年10月22日現在）
提供サービス	エージェントサービス
URL	https://employment.en-japan.com/

エン転職 公式サイトを見る

まとめ

この記事では、人事のキャリアパス事例を紹介し、最短ルートでのキャリアアップ戦略について解説してきました。

人事職のキャリアパスには様々な可能性がありますが、戦略的なアプローチを取ることでキャリアアップのスピードを大きく加速させることができます。特に重要なのは、実務能力の効率的な習得、早期からの専門性の確立、そして計画的なマネジメントスキルの向上です。

この記事を参考に、計画的にスキルアップを図り、理想のキャリアパスを実現してください！

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