財務部門で活躍したい方必見!この記事では、財務のキャリアパスを徹底解説します。

財務の基本的な役割から、スキルアップの方法、転職市場での価値の高め方まで、実践的なアドバイスを紹介。未経験から財務へ転職を考える方も、管理職を目指す方も、あなたに合った財務のキャリアプランがきっと見つかります。

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Contents

財務とは?基本の仕事内容と役割

企業経営において重要な役割を担う財務部門。単なる資金管理だけでなく経営戦略の立案や意思決定にも深く関わる、企業の心臓部とも言える部門です。

ここでは、財務の基本的な役割から実務まで、詳しく解説していきます。

  • 財務部門の主な仕事内容
  • 財務と経理の違い
  • 企業における財務部門の重要性

それでは順に見ていきましょう。

財務部門の主な仕事内容

財務部門の主な業務は、資金調達と資金運用の最適化です。具体的には、運転資金の管理、投資判断、資金繰り表の作成などを行います。日々の現預金残高のチェックから、長期的な設備投資の検討まで、幅広い時間軸での資金管理が求められます。

また決算書の分析や経営指標のモニタリングも重要な業務です。ROE(自己資本利益率)やROA(総資産利益率)などの経営指標を分析し経営陣への報告を行います。金融機関との関係構築も財務部門の重要な役割で、融資交渉や各種報告業務を担当します。

さらに近年では、M&Aや海外展開における資金計画の立案なども財務部門の業務範囲に含まれています。経営戦略に直結する判断を行うため、高度な分析力と戦略的思考が必要とされます。

財務と経理の違い

財務部門と経理部門は、どちらも企業の資金に関わる部門ですが、その役割は大きく異なります。

経理部門が過去の取引を正確に記録し会計処理を行うのに対し、財務部門は将来に向けた資金の最適な配分を考える部門です。

両部門の連携は非常に重要で、特に決算期には密な情報交換が必要となります。

経理部門が作成する財務諸表のデータを基に、財務部門が将来の資金計画を立案します。また税務戦略の検討やグループ会社間の資金管理なども、両部門が協力して進める必要があります。

日常的な業務でも、請求書の発行や支払いのタイミングなど、キャッシュフローに影響する事項については、両部門での調整が欠かせません。

企業における財務部門の重要性

財務部門は企業の資金的な健全性を維持する要となる部門です。適切な資金調達と運用は、企業の成長に直結する重要な要素となります。

たとえば新規事業への投資判断や設備投資の是非の決定には、財務部門の分析が不可欠です。

また株主や投資家への対応も財務部門の重要な役割です。IR活動を通じて企業の財務状況を適切に説明し投資家からの信頼を獲得する必要があります。近年ではESG投資への対応など、財務以外の観点も含めた総合的な企業価値の向上が求められています。

さらに企業の危機管理においても財務部門は重要な役割を果たします。予期せぬ事態に備えた資金の確保や、リスクヘッジの戦略立案なども、財務部門の重要な責務となっています。

財務部門のキャリアパス概要

財務でキャリアパスを築くには、着実なスキルアップと経験の積み重ねが重要です。

ここでは、財務部門での一般的なキャリアパスを解説します。財務部門は新入社員から管理職まで段階的な成長が期待される一方で、企業規模や業界によって求められる役割は大きく異なります。

  • 新入社員〜管理職までの一般的な財務のキャリアパス
  • 大企業と中小企業での財務キャリアパスの違い

それでは順に見ていきましょう。

新入社員〜管理職までの一般的な財務のキャリアパス

キャリア年数 役職・レベル 主な業務内容 必要なスキル・知識
入社~3年 新入社員 資金管理や出納業務、資金繰り、支払い管理、データ集計など基礎的な業務を担当。 財務の基礎知識、実務スキル
4〜7年目 中堅社員 資金計画の立案、金融機関との折衝、若手育成、部門間の調整役など、責任ある業務を担当。 資金計画、交渉力、チーム育成スキル
8〜12年目 課長級 財務戦略の企画立案、M&A案件の参画など、経営判断に関わる業務を担当。 財務戦略の知識、経営判断力
13年目以上 部長級〜CFO 企業全体の財務戦略を統括し、経営陣の一員として活動。 経営視点、統括力、戦略的思考

 

財務部門でのキャリアは通常、資金管理や出納業務などの基礎的な実務からスタートします。

入社後3年程度は、日次の資金繰りや支払い管理、各種データの集計など、基本的な業務を担当します。この期間で財務の基礎知識と実務スキルを習得します。

中堅社員(4〜7年目)になると、資金計画の立案や金融機関との折衝など、より責任のある業務を任されるようになります。また若手社員の育成や、部門間の調整役としての役割も期待されます。

課長級(8〜12年目)では、財務戦略の企画立案や、M&A案件への参画など、経営に関わる重要な判断を求められます。部長級以上(13年目以上)では、CFOとして経営陣の一員となり、企業全体の財務戦略を統括する立場となります。

大企業と中小企業での財務キャリアパスの違い

大企業の財務部門では業務が細分化されており、専門性の高いキャリアを築きやすい特徴があります。

たとえば資金調達専門、投資管理専門、IR担当など、特定分野のスペシャリストとして成長できます。また海外子会社との取引や、グローバルな資金管理の経験を積むチャンスも多くあります。

一方、中小企業では少人数で幅広い業務をカバーする必要があります。財務だけでなく経理や総務の知識も求められることが多く、ゼネラリストとしての成長が期待されます。ただし意思決定のスピードが速く、若いうちから重要な判断に関われる機会が多いのが特徴です。

またスタートアップ企業では、資金調達や財務戦略の立案など、よりチャレンジングな機会を得られる可能性があります。

財務職のキャリアパスに必須のスキルと資格

財務職のキャリアパスに求められるのは、専門的な知識やスキルに加え、コミュニケーション能力やリーダーシップなど、総合的な能力です。またグローバル化が進む中、国際的な視野も重要になってきています。

ここでは、財務職としてキャリアパスを歩むために必要なスキルと資格を詳しく解説します。

  • 財務の実務で必要とされる基本スキル
  • キャリアアップに有利な財務関連資格
  • グローバル企業で求められる追加スキル

それでは順に見ていきましょう。

財務の実務で必要とされる基本スキル

財務職の基本スキルとして、まず財務諸表の読解力と分析力が不可欠です。損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書などの財務三表を理解し企業の財務状況を正確に把握する能力が求められます。

またExcelなどのツールを使った数値分析や資料作成のスキルも重要です。特に、ピボットテーブルやVLOOKUP関数などの応用的な機能を使いこなせることが、業務効率化につながります。

さらに財務戦略を立案する際には、論理的思考力とプレゼンテーション能力も必要です。経営陣や他部門に対して、複雑な財務データをわかりやすく説明する能力が求められます。

キャリアアップに有利な財務関連資格

財務職のキャリアアップに有利な資格として、まず日商簿記検定があります。特に2級以上の取得が推奨され、1級保持者は高い評価を得られます。また米国公認会計士(USCPA)や公認会計士(CPA)も、専門性の証明として有効です。

ファイナンシャル・プランナー(FP)資格も、資金運用の知識を深める上で有用です。特に、企業の年金制度や福利厚生に関わる業務では、その知識が活きてきます。

さらに企業価値評価に関する資格である企業価値評価専門家(CVA)や、国際公認投資アナリスト(CIIA)なども、キャリアアップの強みとなります。

グローバル企業で求められる追加スキル

グローバル企業での活躍を目指す場合、まず高度な英語力が必要です。TOEIC 800点以上が一つの目安となり、海外子会社とのやり取りや、国際会議での発言に必要不可欠です。

また国際会計基準(IFRS)や米国会計基準(US GAAP)の知識も重要です。グローバルな資金管理や連結決算では、これらの会計基準への理解が求められます。

さらに異文化理解力やダイバーシティマネジメントのスキルも必要です。海外拠点とのコミュニケーションや、多様な背景を持つチームのマネジメントには、文化的な感度の高さが求められます。

財務職のキャリアパス例① 女性の財務職キャリアパスのポイント

財務部門は女性の活躍が目覚ましく、管理職やCFOとして成功を収める事例も増えています。

この章では、女性が財務職のキャリアパスを歩む上で専門性を高めていくためのポイントについて解説します。

  • ワークライフバランスとキャリア構築の両立
  • 女性特有の課題と克服方法
  • 財務部門での女性の活躍事例

それでは順に見ていきましょう。

ワークライフバランスとキャリア構築の両立

財務部門では、決算期など繁忙期の業務集中が避けられませんが、近年はテクノロジーの活用により柔軟な働き方が可能になっています。在宅勤務やフレックスタイム制度を活用することで育児や介護との両立を図ることができます。

キャリアを中断することなく続けるためには、計画的なスキルアップが重要です。たとえば産休・育休中にオンライン学習で資格取得を目指すなど、時間を有効活用する工夫が効果的です。

また部門内でのジョブローテーションを活用し、様々な業務経験を積むことで将来的な選択肢を広げることができます。特にシステム化や効率化のプロジェクトに関わることで働き方改革の推進役としても評価を高められます。

女性特有の課題と克服方法

財務部門での女性特有の課題として、長時間労働や突発的な業務への対応があります。これらを克服するためには、業務の優先順位付けと効率的な時間管理が重要です。またチーム内での役割分担を明確にしサポート体制を構築することも有効です。

キャリアの節目での転職や昇進に際しては、メンターの存在が重要になります。社内外の女性先輩社員とのネットワークを構築し経験やアドバイスを共有することでキャリアの方向性を見出すことができます。

またアンコンシャスバイアスに対しては、自身の実績や専門性を客観的に示すことが重要です。資格取得や具体的な成果を積み重ねることで実力での評価を得ることができます。

財務部門での女性の活躍事例

財務部門では、緻密な分析力や多角的な視点が求められることから、女性の特性を活かせる場面が多くあります。特に、投資家とのコミュニケーションやリスク管理において、女性ならではの細やかな配慮が高く評価されています。

実際に、大手企業のIR部門責任者として活躍する女性や、スタートアップのCFOとして資金調達を成功させる女性など、様々な成功事例が生まれています。これらの事例に共通するのは、専門性の追求と、コミュニケーション能力の高さです。

また財務の知識を活かして、独立してコンサルタントとして活躍する女性も増えています。働き方の柔軟性を確保しながら、専門性を活かせるキャリアパスとして注目されています。

財務職のキャリアパス例② 大企業の財務職キャリアパス攻略法

大企業の財務部門でキャリアパスを築くには、組織の規模や複雑さゆえに独自の成功法則があります。

この章では、体系的な業務プロセスと厳格なコンプライアンス体制の中でどのように自身の価値を高めていくか、そのポイントを解説します。

  • 大企業特有の組織構造と求められる能力
  • 昇進・昇格のための具体的なアクション
  • 大企業ならではのキャリア構築のメリット

それでは順に見ていきましょう。

大企業特有の組織構造と求められる能力

大企業の財務部門では業務が細分化され、専門性の高いチーム構成となっています。資金管理、財務企画、IR、リスク管理など、各分野でのエキスパートが求められます。まずは自身の担当分野での専門性を確立することが重要です。

また部門間の調整や利害関係の調整能力も不可欠です。特に、グループ会社が多い企業では、複雑な組織間の調整が日常的に発生します。ポリティカルスキルと交渉力が、成功の鍵となります。

さらにグローバルな視点も重要です。海外子会社との連携や、国際会計基準への対応など、グローバルスタンダードでの業務遂行能力が求められます。

昇進・昇格のための具体的なアクション

大企業での昇進には、計画的なキャリア形成が欠かせません。まず社内の評価制度を理解し、求められる成果や能力要件を明確にすることが重要です。特に管理職への昇進時期を見据えた準備が必要です。

次に自身の強みを活かせるプロジェクトへの参画機会を積極的に求めることです。全社的な財務システムの刷新や、M&A案件など、重要プロジェクトでの実績が、昇進の大きな後押しとなります。

また部下の育成実績も重要な評価ポイントとなります。若手社員の指導や、チームのパフォーマンス向上に貢献することでマネジメント能力を示すことができます。

大企業ならではのキャリア構築のメリット

大企業での経験は、財務キャリアの基盤として高い価値を持ちます。体系的な業務プロセスと厳格な内部統制の経験は、どのような環境でも通用する普遍的なスキルとなります。

また充実した研修制度や資格取得支援を活用することで効率的にスキルアップを図ることができます。グローバル人材育成プログラムや、MBA派遣制度なども、大企業ならではのメリットです。

さらに大企業での経験は、将来的な転職や独立の際にも強みとなります。特に上場企業での財務経験は、高い市場価値を持つキャリアアセットとなります。

財務職のキャリアパス例③ 選択肢はスペシャリスト or ゼネラリスト?

財務キャリアを築く上で、キャリアパスの重要な分岐点となるのがスペシャリストとゼネラリストのどちらを目指すかという選択です。

この章では、それぞれのキャリアパスの特徴を説明し、自身の適性や目標に合わせた選択の重要性をお伝えします。

  • 財務スペシャリスト・財務ゼネラリストのキャリアパスの特徴
  • 適性診断と進路選択のポイント
  • 将来性と市場価値の比較

それでは順に見ていきましょう。

財務スペシャリスト・財務ゼネラリストのキャリアパスの特徴

財務スペシャリストは、特定の分野で高度な専門性を持つ道を選びます。たとえばM&A、企業価値評価、資金調達、IR活動などの特定領域に特化しその分野のエキスパートとして活躍します。

一方、財務ゼネラリストは、幅広い知識と経験を活かして、総合的な判断が求められる役割を担います。CFOや経営企画部門の責任者として、経営全般に関わる判断を行います。

それぞれのパスで求められるスキルセットは異なりますが、どちらも市場で高い価値を持つキャリアとなります。

適性診断と進路選択のポイント

自身の適性を見極めるポイントとして、まず得意分野と興味関心の方向性があります。

細部にこだわり、特定分野を究めることに喜びを感じるタイプは、財務スペシャリスト向きです。

一方、様々な要素を総合的に判断し大局的な意思決定を行うことに関心がある場合は、財務ゼネラリストとしての道が適しています。またコミュニケーション能力や調整力の高さも、ゼネラリストに求められる重要な資質です。

実際の選択に際しては、5年後、10年後のキャリアゴールを具体的にイメージし、そこに至るパスを逆算して考えることが有効です。

将来性と市場価値の比較

財務スペシャリストの市場価値は、その専門分野の需要に大きく左右されます。たとえば現在はM&Aやデジタルトランスフォーメーションの専門家への需要が高く、高い報酬が期待できます。

財務ゼネラリストは、経営層への昇進や、他社でのCFO職など、より広い選択肢があります。特に事業戦略と財務の両面から経営判断できる人材への需要は、今後も増加が見込まれます。

どちらの道を選んでも、継続的な学習と経験の蓄積が重要です。またキャリアの途中での軌道修正も可能であり、柔軟な対応が求められます。

財務職のキャリアパスを極めるキャリアアップ戦略

財務キャリアを効果的にステップアップさせるためには、計画的なスキル開発と、戦略的なキャリア選択が重要です。

ここでは、具体的なステップアップ戦略とそれを実現するためのアクションプランを紹介します。

  • 効果的なスキルアップの方法
  • 社内でのキャリアアップ戦略
  • 転職を活用したキャリア構築

それでは順に見ていきましょう。

効果的なスキルアップの方法

財務のスキルアップには、実務経験と理論の両面からのアプローチが効果的です。まず日常業務での経験を体系的に整理し各種分析手法やツールの使い方を確実に習得することが基本となります。

またオンライン学習プラットフォームやセミナーを活用して、最新の財務理論や会計基準の知識をアップデートすることも重要です。特に、DXやESG投資など、新しい領域の知識習得は、キャリアの差別化につながります。

さらに業界団体や専門家コミュニティへの参加を通じて、ネットワークを広げることも有効です。異業種との情報交換や、ベストプラクティスの共有により視野を広げることができます。

社内でのキャリアアップ戦略

社内でのキャリアアップには、まず自身の強みと成果を可視化することが重要です。具体的な数値や事例を用いて、自身の貢献を示すことで昇進・昇格の機会を得やすくなります。

また社内の重要プロジェクトへの参画は、キャリアアップの大きなチャンスとなります。たとえばシステム刷新プロジェクトやM&A案件などで中心的な役割を担うことでマネジメント能力を示すことができます。

部門を越えた横断的な活動にも積極的に関わることでより広い視野と人脈を獲得できます。経営企画部門との協働や、新規事業の財務検討など、様々な経験を積むことが重要です。

転職を活用したキャリア構築

転職は、キャリアの可能性を広げる有効な選択肢の一つです。ただし転職を成功させるためには、市場価値の高いスキルと実績を着実に積み上げることが前提となります。

転職市場では、特に事業再生や海外展開、M&Aなどの専門的な経験を持つ人材への需要が高まっています。またデジタル技術を活用した財務変革の経験も、大きな強みとなります。

ただし転職を検討する際は、単なる条件面だけでなく長期的なキャリア形成の観点から判断することが重要です。特に、企業の成長性や、裁量権の範囲、チーム文化との相性などを慎重に見極める必要があります。

転職市場での財務経験者の需要動向

財務経験者への需要は常に高く、特に経営企画や事業戦略に関われる人材は、転職市場で高い評価を得ています。近年では、DXやグローバル展開に対応できる財務人材への需要が増加しており、英語力やITスキルを持つ人材は、さらに市場価値が高くなっています。

特に、IPOを目指すベンチャー企業からの求人は多く、財務経験者への期待は高まる一方です。また事業会社だけでなく投資銀行やコンサルティングファームなど、キャリアの選択肢も広がっています。

ただし転職する際は、単なる実務経験だけでなく財務戦略の立案能力や、経営視点での判断力が問われることも多いため、計画的なスキルアップが重要です。

財務職のキャリアプランの実例【例文あり】

財務部門でのキャリアパスを進め、キャリアを構築するには様々なパターンがあります。

ここでは、財務職のキャリアプランの例と面接で役立つ例文を紹介します。

  • 大手企業でのキャリアプラン例
  • ベンチャー企業でのキャリアプラン例
  • 実際の成功事例と具体的なステップ

それでは順に見ていきましょう。

大手企業でのキャリアプラン例<例文つき>

大手企業での一般的なキャリアプランは、まず入社後3年間は資金管理や予算管理などの基本業務を経験します。この期間に簿記2級や証券外務員資格などの基本的な資格を取得することが推奨されます。

4〜7年目には、投資案件の分析や金融機関との折衝など、より専門的な業務を担当します。この時期にMBAや公認会計士などの上級資格の取得を目指す人も多く、専門性を高めることでキャリアの幅が広がります。

8年目以降は、チームリーダーや課長職として、部門の戦略立案や予算策定の責任者となります。さらに経験を積むことでCFOや経営企画部門の責任者として、経営の中枢を担うポジションを目指すことができます。

【面接時の回答例 – 大手企業志望】

入社後3年間で財務・経理の基礎固めと簿記1級の取得を目指します。その後5年目までに投資評価や資金調達などの専門業務を習得し、将来的にはMBA取得も視野に入れています。10年後には財務部門のマネージャーとして、企業価値向上に向けた施策を主導できる立場を目指したいと考えています。

ベンチャー企業でのキャリアプラン例<例文つき>

ベンチャー企業では、より早いペースでキャリアを構築できる可能性があります。

入社2〜3年目から資金調達や財務戦略の立案に関わることも珍しくありません。特にIPOを目指す企業では、若手でも重要な役割を任されることが多くあります。

一方で、基礎的な実務経験を積む機会が限られる場合もあるため、外部セミナーや研修プログラムを活用したスキルアップが重要です。また監査法人や会計事務所との連携も多いため、専門家とのネットワーク構築も有効です。

成長企業では、事業拡大に伴う組織変更も頻繁にあり、新しい部門の立ち上げや、グループ会社の管理体制構築などの経験を積むことができます。

【面接時の回答例 – ベンチャー企業志望】

入社後2年間で経理財務の実務基盤を確立し、特にIPOを見据えた管理体制構築に注力します。3年目以降は資金調達や事業計画策定など戦略的な業務に携わり、5年程度で財務部門の中核メンバーとして企業の成長戦略に貢献していきたいと考えています。

実際の成功事例と具体的なステップ

ある成功事例では、大手メーカーで7年間の財務経験を積んだ後、成長期のベンチャー企業でCFOとして活躍するケースがありました。

大手企業での体系的な実務経験と、ベンチャー企業での機動的な意思決定の経験を組み合わせることでより価値の高いキャリアを構築できています。

また事業会社での財務経験を活かして、投資銀行やコンサルティングファームへキャリアチェンジするパターンも増えています。このような転職を成功させるためには、実務能力に加えて、業界動向の分析力や戦略的思考力が重要となります。

財務職の将来性は?財務キャリアパスの展望

財務部門の役割は、デジタル化やグローバル化の進展により大きく変化しています。

最後に、これからの時代の財務職に求められるスキルと、将来を見据えたキャリア構築の方向性について解説します。

  • DXによる財務業務の変化と対応
  • グローバル化への備えと必要スキル
  • 将来を見据えたキャリアプランニング

それでは順に見ていきましょう。

DXによる財務業務の変化と対応

財務業務のデジタル化は急速に進んでおり、RPAやAIの導入により定型業務の自動化が加速しています。これにより財務担当者には、データ分析やシステム設計など、より高度なスキルが求められるようになっています。

特に、ビッグデータを活用した経営分析や、リアルタイムでの財務状況モニタリングなど、新しい業務領域が拡大しています。財務・会計の知識に加えて、デジタルリテラシーの向上が不可欠です。

また業務プロセスの設計やシステム導入プロジェクトの推進など、変革を主導する役割も期待されています。

グローバル化への備えと必要スキル

グローバル化の進展により国際的な財務管理の重要性が高まっています。特に、クロスボーダーM&Aや、グローバルキャッシュマネジメントなど、国際的な視点での意思決定が求められます。

英語でのコミュニケーション能力は必須となり、さらに国際会計基準や各国の税制など、グローバルな制度への理解も重要です。また異文化理解力や、リモートでのチームマネジメント能力も求められます。

サステナビリティやESG投資への対応など、新しい価値観に基づく財務戦略の立案も重要な課題となっています。

将来を見据えたキャリアプランニング

これからの財務キャリアでは、従来の財務スキルに加えて、デジタル技術の活用力や、グローバルな視点での判断力が重要となります。特に、ビジネスパートナーとしての役割が強まり、事業戦略への関与が増えていきます。

また働き方改革やリモートワークの普及により場所や時間にとらわれない柔軟な働き方が可能となります。これは、より効率的なキャリア構築や、ワークライフバランスの実現につながります。

キャリアプランニングでは、技術革新や市場環境の変化に柔軟に対応できる能力の開発が重要です。継続的な学習と、新しい分野へのチャレンジが、将来的な成功につながります。

みんなが使っている転職サービス上位6選 【1,382人に聞いた転職サービス利用状況】

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  • 5位|ビズリーチ(288人)
  • 6位|エン転職(282人)

転職サービスの利用アンケート(クラウドワークス) 回答数:1,382 / 集計期間:2024年09月19日~10月03日

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拠点 東京・北海道・宮城・宇都宮・さいたま・千葉・横浜・金沢・新潟・長野・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・高松・福岡
URL https://www.r-agent.com/

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dodaも求人数が多く、非公開求人も条件が良いものが多いのが大きなポイントです。

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基本データ

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提供サービス スカウトサービス、年収査定、合格診断、レジュメビルダー、「自己PR」発掘診断、転職タイプ診断、はたらく女性のためのモヤモヤ解消診断、オンライン仕事力診断
拠点 東京・横浜・札幌・仙台・静岡・名古屋・大阪・京都・神戸・岡山・広島・福岡・鹿児島
URL https://doda.jp/consultant/

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リクナビNEXT

 

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リクナビNEXTのおすすめポイント
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大手の株式会社リクルートによる定番の転職サイト

基本データ

リクナビNEXT
求人数 公開求人824,000件以上(2024年10月22日現在)
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4位|マイナビAGENT(利用回答数:312人) 20代・30代の求人に強い

「マイナビAGENT」は、さまざまな転職サイトを運営している株式会社マイナビによる転職エージェントです。きめ細かいサポートが受けられると評価されています。

とくに20代・30代の求人が多いので、その世代の人にはおすすめです。また全国に拠点があり地方の求人も充実しているので、大都市圏以外で探している人にもぴったりです。

履歴書や職務経歴書のサポートも充実、初めての転職でも安心して利用できます。IT、営業など業種・職種別のサービスもあります。自分が探している業種と一致するならより探しやすくなるでしょう。

マイナビAGENTのおすすめポイント
20代・30代の求人が多い
地方の求人も充実
履歴書や職務経歴書のサポートもあり安心

基本データ

マイナビAGENT
公開求人数 非公開
提供サービス エージェントサービス
拠点 東京・神奈川・北海道・宮城・愛知・京都・大阪・兵庫・福岡
URL https://mynavi-agent.jp/

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5位|ビズリーチ(利用回答数:288人) ハイクラス向けで企業からスカウトが受けられる

「ビズリーチ」は、ハイクラス求人が多いのが特徴の転職サイトです。厳密にはスカウト型のサイトで、エージェントではありません。登録するとヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられます

最大の特長は、ハイクラス求人が多いことです。年収1,000万円以上の求人が1/3以上を占めています。一定以上の経験やスキルがある人が転職活動するのに役立つサービスです。

もう1つの大きな特徴として、登録するだけでヘッドハンターや企業からスカウトが届く点があります。以前は「スカウト」と「プラチナスカウト」の2種がありましたが、今は「プラチナスカウト」に一本化されています。プラチナスカウト経由での採用は全体の約70%。採用される可能性が高く、スカウトが届いたら大きなチャンスです。実際、企業からスカウトが届いた場合は書類選考が免除されます。

基本的にヘッドハンターはアドバイスをしませんが、場合によってはアドバイスをもらえることもあります。無料プランと有料プランがあり、有料プランは制限なく求人に応募できます。

ビズリーチのおすすめポイント
ヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられるハイクラス向けサイト
企業からプラチナスカウトが来た場合は即面接が可能
有料プランなら制限なく求人に応募できる

基本データ

ビズリーチ
求人数 公開求人138,081件(2024年10月22日現在)
提供サービス スカウトサービス、有料プラン(プレミアムステージ)
拠点 東京・大阪・名古屋・福岡・静岡・広島
URL https://www.bizreach.jp/

ビズリーチ 公式サイトを見る

6位|エン転職(利用回答数:282人) サイトが使いやすく情報も充実、利用者の満足度が高い

「エン転職」は、人材サービス大手の一つエン・ジャパン株式会社による転職サイトです。エージェントサービスも利用できます。

オリコン顧客満足度調査の転職サイト部門で、2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1となっています。サイトの使いやすさは定評があり、自力で検索・応募するのに適したサービスです。口コミなどの情報も充実しており、企業間の比較検討もしやすくなっています。

さらに転職サイトのほか転職エージェントとしても利用することができ、非公開求人も多数保有しています。大手ですが最大手ほどでない規模で、きめ細かいサポートを受けることが可能。また女性向けのページのほか、ミドルや若手ハイキャリアなどに特化した関連サイトもあります。

エン転職のおすすめポイント
2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1
サイトが使いやすいほか情報も充実
非公開求人も多数保有

基本データ

エン転職
求人数 公開求人152,678件(2024年10月22日現在)
提供サービス エージェントサービス
URL https://employment.en-japan.com/

エン転職 公式サイトを見る

まとめ

財務のキャリアパスは、企業経営の中枢を担う重要な職種として今後も高い需要が見込まれます。

財務職としてキャリアパスを歩むためには、基礎的な実務スキルと資格取得を足がかりに、専門性を磨きながらステップアップしていくことが王道です。

近年ではDXやグローバル化の進展により、デジタルリテラシーや英語力も必須となっています。またスペシャリストとゼネラリスト、それぞれの道を選択できることも財務職の魅力です。継続的な学習と経験の蓄積により、CFOや経営層としてのキャリアも視野に入れることができます。

この記事の内容が、財務職としてキャリアを形成するための一助となれば幸いです。

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