- この記事でわかること
- メンタルヘルスの問題は増加中で自己管理は難しい。無理をせず休むことが重要
- メンタル不調で休む手順を紹介、診断書を取得し会社に相談をすることから始めよう
- 上司への伝え方のポイント、電話やメールで連絡することも可能
- 休む理由や伝え方の例文を紹介
- 休職手続きと転職の選択肢・必要に応じて転職も検討しよう
- メールでの伝え方もサポートしてくれる転職サービス上位6選 【1,382人に聞いた転職サービス利用状況】
メンタル不調で仕事を休む場合に、上司や会社への伝え方を悩む人は多いのではないでしょうか。
この記事では、メンタル不調で休むときの伝え方のポイントや具体的な例文を紹介。また休職や転職も視野に入れた、将来のキャリアプランについてもお伝えします。
メンタルヘルスの問題で休職や転職を考える方は年々増加傾向にあります。上司への伝え方に悩む方は、この記事を読んでぜひ参考にしてくださいね。
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Contents
メンタル不調で仕事を休むのは甘え?
近年、働く人の5人に1人がメンタル不調を経験していると言われています。休職は決して「甘え」ではなく、心身の健康を取り戻すために必要な選択です。
この章では、メンタルヘルスの現状と休養の必要性について詳しく解説します。
- 増加するメンタルヘルスの問題
- メンタル不調のサイン
- 休養は回復のために必要不可欠
それでは順に見ていきましょう。
増加するメンタルヘルスの問題
厚生労働省の調査によると、メンタルヘルスの不調を訴える労働者は年々増加傾向にあります。特にコロナ禍以降、テレワークの普及やコミュニケーション様式の変化により、多くの人がストレスを抱えています。
職場では、長時間労働やパワーハラスメント、過度なノルマなど、様々なストレス要因が存在します。これらの問題は、個人の努力だけでは解決が難しい社会的な課題となっています。
企業でもメンタルヘルス対策の重要性が認識され、ストレスチェックの実施や相談窓口の設置など、支援体制の整備が進められています。
メンタル不調のサイン
メンタル不調には、様々な前兆が現れます。代表的な症状として、不眠や食欲不振、集中力の低下、やる気の喪失などが挙げられます。また、頭痛や胃の不調など、身体症状として現れることもあります。
早期発見のためには、自分の心と体の変化に敏感になることが大切です。些細な変化でも2週間以上続く場合は要注意です。定期的なセルフチェックを行い、普段と様子が違うと感じたら、早めに専門家に相談することをおすすめします。
周囲の人の変化にも気を配ることが重要です。同僚の様子がいつもと違う場合は、声をかけて話を聞くなどの支援が必要かもしれません。
休養は回復のために必要不可欠
メンタル不調を感じた時に休むのは、心身の回復のために必要不可欠なことです。休むことは決して「逃げ」ではなく、適切な休養を取ることで、より良いコンディションで仕事に戻ることができます。
休養中は、睡眠時間の確保や規則正しい生活リズムの維持が重要です。また、趣味や軽い運動など、リフレッシュできる活動を取り入れることで、心身の回復を促進できます。
ただし、休養の取り方は人それぞれです。自分に合ったペースで回復することを心がけましょう。焦って早期復帰を目指すのではなく、十分な回復期間を確保することが再発防止につながります。
メンタル不調で休む手順
メンタル不調で休みたいと考えている方にとって、最初の一歩を踏み出すのは勇気がいりますよね。
ここでは、休みに向けた3つのステップをご紹介します。
- 診断書の取得
- 会社への相談
- 休職に向けた準備
それでは順に見ていきましょう。
診断書の取得
休職を申請する際に必要となる診断書は、精神科医やメンタルクリニックの医師に相談して取得します。
初めて精神科を受診する場合は、かかりつけ医に相談して適切な医療機関を紹介してもらうのがよいでしょう。
診察では、現在の症状や仕事での困りごとについて、できるだけ具体的に説明することが大切です。睡眠の状態や食欲の変化、仕事への影響など、日常生活での変化を伝えましょう。
医師との相談では、休職の必要性や期間についても専門的なアドバイスを受けることができます。診断書の内容について気になる点があれば、その場で確認しておくことをおすすめします。
会社への相談
会社には休職に関する規定や制度が整備されています。就業規則や社内規定を確認し、休職可能期間や給与の取り扱い、復職のプロセスなどについて理解しておくことが重要です。
人事部門への相談は、できるだけ早い段階で行うことをおすすめします。休職制度の詳細や必要な手続きについて、正確な情報を得ることができます。また産業医との面談が設定されている場合は、積極的に活用しましょう。
会社によっては、メンタルヘルスケアの専門家による相談窓口を設けていることもあります。これらのサポート体制を上手に活用することで、スムーズな休職手続きが可能となります。
休職に向けた準備
休職する期間は、症状の程度や回復に必要な時間を考慮して決定します。
- 一般的な目安
- 軽度の場合は1〜2週間、中程度では1〜3ヶ月、重度の場合は3ヶ月以上の休養が必要とされています。
準備段階では、休職中の収入や保険についても確認が必要です。傷病手当金の申請や民間の所得補償保険の利用など、経済的なサポート制度を活用することを検討しましょう。
また休職中の生活計画も立てておくと安心です。通院スケジュールの管理や家族との役割分担など、具体的な生活設計を行いましょう。
メンタル不調で休むときの上司への伝え方
メンタル不調を上司に伝えることは、多くの方が不安を感じる場面です。
この章では、上司への適切な伝え方や理解を得やすいコミュニケーション方法について具体的に解説します。
- 対面での伝え方とポイント
- 電話での連絡時の注意点
- 1週間程度の短期休暇の申請方法
それでは順に見ていきましょう。
対面での伝え方とポイント
上司への報告は、可能な限り対面で行うことをおすすめします。事前にアポイントメントを取り、落ち着いて話せる場所と時間を確保しましょう。話す内容は、箇条書きにしてメモを準備しておくと安心です。
伝える際は、現在の症状や業務への影響について具体的に説明します。「眠れない日が続いている」「集中力が著しく低下している」など、客観的な事実を中心に伝えましょう。感情的な表現は避け、冷静な態度を保つことが重要です。
また、既に医師に相談していることや診断書が取得できる見込みについても説明します。これにより、休職の必要性について理解を得やすくなります。
電話での連絡時の注意点
体調が悪く出社できない場合は、電話での連絡が必要になることもあります。その場合は、できるだけ始業時刻前の早い段階で連絡を入れましょう。突然の連絡は避け、可能な限り前日までに状況を伝えておくことが望ましいです。
電話では簡潔かつ明確に状況を説明します。「メンタル不調により医師から休養を勧められている」など、要点を絞って伝えましょう。長々と説明する必要はありません。また、後日改めて詳しく説明する旨を伝えておくと、上司も安心できます。
体調が特に悪い場合は、家族に代理で連絡を入れてもらうことも検討しましょう。その際は、人事部門にも状況を共有しておくことをおすすめします。
1週間程度の短期休暇の申請方法
1週間程度の短期休暇を申請する場合は、休暇の種類(有給休暇や傷病休暇など)を明確にして申請します。可能であれば、復帰予定日も併せて伝えておくと、職場での業務調整がしやすくなります。
申請時は、現在進行中の業務の状況や引き継ぎが必要な事項についても簡単に説明しましょう。緊急性の高い業務がある場合は、対応方法について相談することも重要です。
また、休暇中の連絡方法(メールか電話か)や、連絡可能な時間帯についても確認しておきましょう。これにより、双方が安心して休暇期間を過ごすことができます。
メンタル不調で休む伝え方① メールの書き方と例文
メールでメンタル不調を伝える際は、明確で簡潔な文章を心がけることが重要です。
ここでは、実際の文例を交えながら、上司や人事部門への効果的なメールの書き方について解説します。
- メールの基本構成
- 状況別のメール文例
- 返信への対応方法
それでは順に見ていきましょう。
メールの基本構成
メール文章は、以下の5つの要素で構成すると、分かりやすく簡潔に状況を伝えることができます。
- 件名 :「体調不良による休暇申請について」など、目的を明確に示す
- 冒頭の挨拶 :簡潔に状況を説明
- 本文 :具体的な症状と休暇希望期間
- 業務への対応 :現在の担当業務の状況と対応案
- 結びの言葉 :お詫びと今後の連絡方法
メール内の文章は1段落3行程度を目安に、読みやすく分けて記述します。難しい表現は避け、誰が読んでもわかりやすい表現を使うように心がけましょう。
状況別のメール文例
【当日休む場合の例文】
件名:本日体調不良のため休暇をいただきたくお願いします
○○部 ○○様
お世話になっております。△△です。
昨晩より体調を崩し、本日の出社が難しい状況です。
医師から休養を勧められており、本日は終日休暇をいただきたくご連絡いたしました。
現在担当している○○案件については、午後の会議資料をすでにチーム共有フォルダに保存済みです。
大変恐縮ですが、ご承認いただけますと幸いです。
※体調回復次第、改めて詳しくご報告させていただきます。
【数日の休暇を申請する場合の例文】
件名:体調不良による休暇申請について(3日間)
○○部 ○○様
お世話になっております。△△です。
この度、心身の不調により、○月○日(月)から○月○日(水)までの3日間、休暇をいただきたくご相談させていただきます。
先日より不眠が続いており、本日メンタルクリニックを受診したところ、しばらくの休養が必要との診断を受けました。
現在担当している業務状況については、以下の通りです。
・○○案件:報告書下書き完了(共有フォルダに保存済み)
・△△プロジェクト:来週までの作業なし
・□□資料:作成中(50%完了)
休暇中の連絡は、携帯電話(xxx-xxxx-xxxx)またはメールにて承ることが可能です。
突然のご連絡となり、大変申し訳ございません。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
返信への対応方法
上司からの返信に対しては、できるだけ早めに確認し必要に応じて返信します。追加の質問や指示がある場合は、以下のポイントに気をつけて対応しましょう。
- 質問には具体的に回答する
- 指示内容は復唱して確認する
- 対応可能な範囲を明確に伝える
- 無理な約束はしない
体調が悪化している場合は、「現在体調が優れないため、詳しい報告は○日以降にさせていただけますでしょうか」といった形で、率直に状況を伝えることが重要です。
メンタル不調で休む伝え方② 電話連絡の例文と注意点
電話での連絡は、即座の対応が求められるため、事前に話す内容を整理しておくことが重要です。
この章では、スムーズな電話連絡のためのポイントと具体的な会話例をご紹介します。
- 電話連絡の基本的な流れ
- 状況別の会話例文
- 上司からの質問への対応方法
それでは順に見ていきましょう。
電話連絡の基本的な流れ
電話連絡は以下の手順で行います。
- 自分の名前と所属を名乗る
- 体調不良で休暇が必要な旨を簡潔に説明
- 具体的な症状と期間を伝える
- 業務の状況を報告
- 連絡手段の確認
特に朝一番の連絡の場合は、始業30分前までには連絡することを心がけましょう。話す内容はメモを準備し、要点を絞って伝えることが大切です。
状況別の会話例文
【当日の欠勤連絡】
申し訳ありませんが、体調が優れず、本日休ませていただきたくご連絡いたしました。
昨晩より不眠が続いており、メンタルクリニックの受診を考えています。
午後の会議資料は既にフォルダに保存してありますので、ご確認ください。
【数日の休暇申請】
大変申し訳ありませんが、体調不良により、明日から3日間ほど休暇をいただきたくご相談させていただきました。
本日、医師から休養が必要との診断を受けまして…
上司からの質問への対応方法
電話連絡の場合、詳しい状況について質問される可能性があります。よく聞かれる質問には事前にどう回答するかを考えてから電話をすると、落ち着いて対応できます。
上司から予想される質問は以下のとおりです。回答例もご紹介します。
A:「はい、不眠が続いており、強い疲労感があります。また、頭痛や胃の不調も感じております。」
A:「医師に相談したところ、○日程度の休養が必要とのことでした。回復次第、詳しくご報告させていただきます。」
質問への回答は、事実に基づいて簡潔に伝えることを心がけましょう。
メンタル不調で休む伝え方③ 休む理由と例文一覧
メンタル不調には様々な症状があり、状況に応じた適切な説明が必要です。
ここでは、休暇を申請する際の理由の伝え方と具体的な例文をご紹介します。
- 使える理由・避けたほうがいい理由
- 症状別の伝え方例文
- 休む期間別の伝え方例文
それでは順に見ていきましょう。
使える理由・避けたほうがいい理由
メンタル不調で休暇を申請する際は、適切な理由の伝え方が重要です。
「眠れない日が続いている」「集中力が低下している」など具体的で客観的な症状を説明し、可能であれば医師の診断内容も含めると、上司の理解を得やすくなります。
- 使える理由
-
- 客観的な症状の説明
- 医師の診断に基づく内容
- 業務への具体的な影響
一方で「会社に行きたくない」「人間関係がつらい」といった感情的な表現や、「体調があまりよくない」などのあいまいな言い方は避けましょう。
また特定の人への不満や批判を含めると、問題が複雑化する可能性があります。
症状を冷静に説明し、業務への影響を具体的に伝えることで、休暇の必要性を適切に理解してもらえます。
- 避けたほうがいい理由
-
- 感情的な表現
- 他者への批判
- あいまいな表現
症状別の伝え方例文
【不眠の場合】
本日、医師の診察を受け、休養が必要との診断を受けました。
【うつ症状の場合】
【パニック症状の場合】
休む期間別の伝え方例文
休職期間は、最初から長期間を申請するのではなく、医師と相談しながら適切な期間を設定することが重要です。
【1週間程度の場合】
○月○日より○月○日までの期間、休暇をいただきたくお願い申し上げます。
【1ヶ月以上の場合】
診断書は本日中に人事部へ提出させていただきます。
【期間未定の場合】
まずは2週間の休養をいただき、その後の経過を見て改めてご相談させていただきたく存じます。
メンタル不調による休職手続きの進め方
休職するためには診断書の提出が必要不可欠です。
ここでは、診断書の取得から提出までの流れとスムーズな休職手続きのためのポイントを解説します。
- 診断書に必要な記載事項
- 提出時期と提出方法
- 休職期間中の給与と保険について
それでは順に見ていきましょう。
診断書に必要な記載事項
診断書は休職申請の重要な証明書類となります。一般的な診断書では、病名、症状、治療見込み期間が記載されますが、メンタル不調の場合は特に詳細な記載が求められます。
具体的には、現在の症状(不眠、抑うつ、意欲低下など)の詳細や、それらが業務遂行にどのような影響を与えているかについての記載が必要です。また想定される治療期間や、就業制限の具体的な内容(残業禁止、時短勤務の必要性など)も明記されるべき重要な情報です。
主治医との相談時には、会社の規定で求められる記載事項を事前に確認し不足がないようにしましょう。特に、傷病手当金の申請を予定している場合は、その要件に合致した記載内容となっているか、慎重に確認することが重要です。
- 診断書の主な項目
-
- 病名(うつ病、適応障害など)
- 現在の症状
- 必要な療養期間
- 治療方針
- 就業制限の内容
提出時期と提出方法
診断書の提出は、原則として休職開始前に行う必要があります。しかし急な体調悪化で事前提出が難しい場合は、まず人事部門に状況を説明し事後提出の了承を得ることが重要です。
- 診断書の提出手順(例)
-
- 人事部門に提出の予約を入れる
- 原本と共にコピーを持参する
- 原本提出時に受領印をもらう
- コピーは必ず手元に保管する
郵送で提出する場合は、配達記録が残る方法を選び、提出後に電話で到着確認をすることをおすすめします。提出後は、受領された診断書の内容について質問がある可能性も想定し、連絡が取れる状態を維持しておきましょう。
休職期間中の給与と保険について
休職中の経済的な不安を軽減するためには、利用可能な制度を把握し適切に申請することが重要です。
会社独自の制度として、休職期間中の給与補償制度がある場合もあります。また加入している保険会社の長期障害所得補償保険(LTD)なども確認しておくと安心です。
社会保険については、原則として休職中も継続されますが、保険料の支払い方法が変更になる場合もあります。人事部門に確認し必要な手続きを行いましょう。
- 一般的な制度
-
- 傷病手当金(健康保険から支給)
- 団体長期障害所得補償保険
- 休職期間中の社会保険の継続
メンタル不調から転職という選択へ
メンタル不調が長期化し不調の原因が職場にある場合は、環境の変化が必要となることもあります。
ここでは、転職を検討する際の判断基準と注意点について解説します。
- メンタル不調から転職を検討するタイミング
- メンタル不調からの転職活動の注意点
- 次の職場選びのポイント
それでは順に見ていきましょう。
メンタル不調から転職を検討するタイミング
転職を決断する前に十分な休養を取り、まずは冷静な判断ができる状態になってから転職をするかどうか考えることが重要です。
特に以下のような状況は、転職を検討するサインとなり得ます。
- 職場環境に改善の見込みがない(長時間労働、ハラスメントなど)
- 複数回の休職を経ても同じ症状が繰り返される
- 現在の業務内容が自分の適性や志向と合っていない
- 通勤時間や勤務形態の変更が必要
ただしこれらの状況に該当しても、すぐに転職を決断する必要はありません。まずは産業医や主治医、キャリアカウンセラーなどの専門家に相談し、客観的な視点からのアドバイスを得ることをおすすめします。
メンタル不調からの転職活動の注意点
メンタル不調による休職期間がある場合、転職活動では特に以下の点に注意が必要です。
- 体調管理を最優先し無理のないペースで活動を進める
- 面接での休職理由の説明は、回復と成長の視点を含める
- 応募する企業のメンタルヘルスケアへの取り組みを事前にリサーチする
- 可能であれば、まず副業や短時間勤務から始めることも検討する
また転職エージェントを利用する場合は、メンタル不調の経験がある方の転職支援実績が豊富な担当者を希望することをおすすめします。
次の職場選びのポイント
新しい職場を選ぶ際は、給与や待遇だけでなく以下の点を重視して検討しましょう。
- 残業時間の実態と休暇取得の状況
- メンタルヘルスケア制度の有無と内容
- フレックスタイムや在宅勤務などの柔軟な働き方の可能性
- 職場の人間関係や組織文化
- 前職での経験を活かせる部分と新しい挑戦の割合
メンタル不調の原因が職場環境にあった場合、転職後に再発しないためにも事前の企業研究を十分に行うことが大切です。
特に面接時には、積極的に会社の制度や文化について質問してみましょう。自分に合った環境かどうかを見極めることが重要です。
みんなが使っている転職サービス上位6選 【1,382人に聞いた転職サービス利用状況】
実際に登録したことのある転職サービスについてアンケートをとりました。アンケート結果として、みんなが使っている転職サービスの上位6サービスは以下です。
- 1位|リクルートエージェント(821人)
- 2位|doda(564人)
- 3位|リクナビNEXT(389人)
- 4位|マイナビAGENT(312人)
- 5位|ビズリーチ(288人)
- 6位|エン転職(282人)
※転職サービスの利用アンケート(クラウドワークス) 回答数:1,382 / 集計期間:2024年09月19日~10月03日
1位|リクルートエージェント(利用回答数:821人) 圧倒的な求人数
「リクルートエージェント」は、求人数、安定したサービス品質で、まずは登録が必須のエージェントです。
まず何と言っても求人数が多いことがおすすめの理由として挙げられます。転職成功の実績も多く、優れているのは求人の数だけではありません。業界に精通したアドバイザーが在籍しているので、ぴったりの求人を見つけ出してくれます。求人やサービスの質・量ともにトップクラスで転職エージェントとしては定番・王道のサービスです。
営業・技術系を中心にあらゆる業種・職種をカバー。総合型ながら条件ごとに特化したページもあり、使いやすいのも人気の理由です。
- リクルートエージェントのおすすめポイント
- 求人数が圧倒的に多い
- 業界に精通したアドバイザーが在籍
- 条件ごとに特化したページがあり使いやすい
基本データ
リクルートエージェント | |
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求人数 | 公開求人474,685件/非公開求人399,542件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | エージェントサービス、提出書類の添削、面接対策、独自に分析した業界・企業情報の提供 |
拠点 | 東京・北海道・宮城・宇都宮・さいたま・千葉・横浜・金沢・新潟・長野・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・高松・福岡 |
URL | https://www.r-agent.com/ |
2位|doda(利用回答数:564人) エージェント/サイトの一体型で自分でも応募が可能
「doda」は、人材紹介・転職支援を行う大手「パーソルキャリア」が運営する総合型転職サイトです。エージェントサービスも利用できる点が人気の理由の1つになっています。
dodaも求人数が多く、非公開求人も条件が良いものが多いのが大きなポイントです。
また転職サイトと転職エージェントの一体型で、使い方の自由度が高いのもおすすめポイント。エージェントサービスでは専任のキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。なお企業との対応は採用プロジェクト担当が行い、求職者と企業とでそれぞれ別のプロフェッショナルが対応します。
- dodaのおすすめポイント
- 非公開求人も好条件多数
- 転職サイトと転職エージェントの一体型で自由度が高い
- 専任のキャリアアドバイザーがサポート、企業は別のプロフェッショナルが対応
基本データ
doda | |
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求人数 | 公開求人262,342件/非公開求人31.049件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | スカウトサービス、年収査定、合格診断、レジュメビルダー、「自己PR」発掘診断、転職タイプ診断、はたらく女性のためのモヤモヤ解消診断、オンライン仕事力診断 |
拠点 | 東京・横浜・札幌・仙台・静岡・名古屋・大阪・京都・神戸・岡山・広島・福岡・鹿児島 |
URL | https://doda.jp/consultant/ |
3位|リクナビNEXT(利用回答数:389人) 求人サイト群の中でも最大級の求人数と使いやすさ
「リクナビNEXT」は大定番の転職サイトで、サイトの見やすさや使いやすさにも定評があります。
エージェントなしの狭義の転職サイトの中では、求人数はトップクラス。新規の求人も多く、定期的にチェックすることで希望に合う求人に出会える可能性が高まります。
ツールが便利でサイトが使いやすいのも特長です。たとえば「気になるリスト」を使うと、気になる企業や後でゆっくりチェックしたい企業をリスト化できるほか、気になるに追加した企業から面接のオファーが来る可能性があります。
そのほか、公開求人・非公開求人の企業からオファーがもらえる「オファーを待つ」、自己分析ツール「グッドポイント診断」などがあります。
- リクナビNEXTのおすすめポイント
- サイトが見やすく使いやすい
- 狭義の転職サイトでは最大級の求人数
- 多くの人が利用している定番の転職サイト
基本データ
リクナビNEXT | |
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求人数 | 公開求人824,000件以上(2024年10月22日現在) |
提供サービス | オファー、気になるリスト、グッドポイント診断 |
URL | https://next.rikunabi.com/ |
4位|マイナビAGENT(利用回答数:312人) 20代・30代の求人に強い
「マイナビAGENT」は、さまざまな転職サイトを運営している株式会社マイナビによる転職エージェントです。きめ細かいサポートが受けられると評価されています。
とくに20代・30代の求人が多いので、その世代の人にはおすすめです。また全国に拠点があり地方の求人も充実しているので、大都市圏以外で探している人にもぴったりです。
履歴書や職務経歴書のサポートも充実、初めての転職でも安心して利用できます。IT、営業など業種・職種別のサービスもあります。自分が探している業種と一致するならより探しやすくなるでしょう。
- マイナビAGENTのおすすめポイント
- 20代・30代の求人が多い
- 地方の求人も充実
- 履歴書や職務経歴書のサポートもあり安心
基本データ
マイナビAGENT | |
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公開求人数 | 非公開 |
提供サービス | エージェントサービス |
拠点 | 拠点情報はこちらをご確認ください |
URL | https://mynavi-agent.jp/ |
5位|ビズリーチ(利用回答数:288人) ハイクラス向けで企業からスカウトが受けられる
「ビズリーチ」は、ハイクラス求人が多いのが特徴の転職サイトです。厳密にはスカウト型のサイトで、エージェントではありません。登録するとヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられます。
最大の特長は、ハイクラス求人が多いことです。年収1,000万円以上の求人が1/3以上を占めています。一定以上の経験やスキルがある人が転職活動するのに役立つサービスです。
もう1つの大きな特徴として、登録するだけでヘッドハンターや企業からスカウトが届く点があります。以前は「スカウト」と「プラチナスカウト」の2種がありましたが、今は「プラチナスカウト」に一本化されています。プラチナスカウト経由での採用は全体の約70%。採用される可能性が高く、スカウトが届いたら大きなチャンスです。実際、企業からスカウトが届いた場合は書類選考が免除されます。
基本的にヘッドハンターはアドバイスをしませんが、場合によってはアドバイスをもらえることもあります。無料プランと有料プランがあり、有料プランは制限なく求人に応募できます。
- ビズリーチのおすすめポイント
- ヘッドハンターや企業からのスカウトが受けられるハイクラス向けサイト
- 企業からプラチナスカウトが来た場合は即面接が可能
- 有料プランなら制限なく求人に応募できる
基本データ
ビズリーチ | |
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求人数 | 公開求人138,081件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | スカウトサービス、有料プラン(プレミアムステージ) |
拠点 | 東京・大阪・名古屋・福岡・静岡・広島 |
URL | https://www.bizreach.jp/ |
6位|エン転職(利用回答数:282人) サイトが使いやすく情報も充実、利用者の満足度が高い
「エン転職」は、人材サービス大手の一つエン・ジャパン株式会社による転職サイトです。エージェントサービスも利用できます。
オリコン顧客満足度調査の転職サイト部門で、2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1となっています。サイトの使いやすさは定評があり、自力で検索・応募するのに適したサービスです。口コミなどの情報も充実しており、企業間の比較検討もしやすくなっています。
さらに転職サイトのほか転職エージェントとしても利用することができ、非公開求人も多数保有しています。大手ですが最大手ほどでない規模で、きめ細かいサポートを受けることが可能。また女性向けのページのほか、ミドルや若手ハイキャリアなどに特化した関連サイトもあります。
- エン転職のおすすめポイント
- 2018年から2024年まで7年連続で総合満足度No.1
- サイトが使いやすいほか情報も充実
- 非公開求人も多数保有
基本データ
エン転職 | |
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求人数 | 公開求人152,678件(2024年10月22日現在) |
提供サービス | エージェントサービス |
URL | https://employment.en-japan.com/ |
さいごに
ここまで、メンタル不調で休むときの伝え方や注意点について解説してきました。
メンタル不調で仕事を休むことは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、自分の心と体のサインに正直に向き合い必要な休養を取る決断をすることは、長い目で見てキャリアを築く上で賢明な選択といえるでしょう。
休職期間中は焦らずじっくりと回復に時間を掛けることが大切です。回復後については、自分に合った働き方や自分らしいキャリアに向けて、転職という選択肢もゆっくり考えてみると良いかもしれません。
まずは一人で抱え込まず、医療機関や会社の支援制度、家族や友人のサポートを積極的に活用しながら、心身の健康を取り戻していきましょう。道は必ず開けるはずです。