高崎市は群馬県の中南部に位置し、古くから交易地点として栄え、商いが活発化し商工業都市となりました。文化面では、ダルマの生産量が日本一であり、”縁起の良いまち高崎”を謳っています。
人口が約37万人と群馬県内でもっとも多く、国際会議も可能な県内唯一のコンベンションセンターを有しているほどです。
上越・北陸の2つの新幹線、関越・上信越・北関東と3つの高速自動車道の結節点として、県内外への交通利便性が高いまちです。
そんな暮らしのメリットをたくさん持つ高崎市にJターンし、大手IT企業に勤めながらリモートワークを行う古藤千晃さんを取材しました。移住して感じた高崎市の魅力や家族と過ごす“暮らしの変化”についてお話を聞きました。
【プロフィール】
古藤千晃さん
1986年群馬県前橋市生まれ。大手IT企業に勤め、営業企画やマーケティングなどを担う。フルリモートになったことがきっかけで2021年4月、高崎市へ家族5人で移住。
仕事がフルリモートになったことがきっかけで、高崎へ移住
夫婦共に群馬県出身の古藤さんは、都内の大手IT企業に勤めており、通勤圏ということもあり、東京で暮らしていることが当たり前だと考えていました。
しかしコロナ禍を機に、会社はフルリモートとなり「通勤しなくても仕事が可能」に。
そうして一年ほど経った頃、「家も狭く、家賃が高い東京に暮らし続ける意味は何だろうか?」と疑問を抱くようになりました。
そんな中、3人目のお子さんを授かり、里帰りしていた奥さまの元に通うにつれて「このまま高崎で暮らした方がいいのではないか」という想いが強まっていきました。
会社の方針はこの先もリモート。高崎駅から東京駅までは新幹線に乗れば約50分のため、必要な時はすぐに東京に行くことができます。
そうして将来を見据え、ついに古藤さんは「住むなら東京ではなく高崎にしよう!」と決め、まずは高崎のアパートに引っ越したのです。
移住のメリットは経済面と教育面
東京から高崎に移住するにあたっての最大のメリットはやはり経済面だったと言います。
「大きなところは家賃と教育費。まず家賃は東京の約半分で、車を持つことを考えても負担が減るなと感じました。教育費についても子どもが3人いると東京では約1,000万円かかるというし、群馬で育った我々としては、東京の“私立中学を受験するのが当たり前”、という考え方はカルチャーショックでもありました」
受験のための塾通いの費用も抑えられるとなればよりメリットは大きくなります。
また、「高崎市移住支援金制度」などの行政支援もフル活用した古藤さん。群馬での生活必需品であるマイカーも購入できたそうです。
4歳、2歳、0歳の3人の子どもたちの将来を考えた時、高崎移住でライフスタイルの変化は良い面ばかりと実感されました。
移住してからは、さらに家族の笑顔が増えた。
テレワーク+移住で増えた家族との時間
移住してからは、家族との時間に大きな変化がありました。
「東京で暮らしていた時のような “帰宅後、子どもはすでに眠っていた生活” から一変しました。フルリモートとなった今では、パソコンを閉じたらその場で家事や子育てに参加できるようになったのです。子どもとのコミュニケーションが格段に増えて、子どもに『パパ、パパ』と言われる頻度が増えたことに幸せを感じています」
また、休日は車でちょっと足を伸ばすだけで広い公園やキャンプ場にも行くことができ、見慣れていたはずの景色の印象も変わったそう。
「例えば榛名湖。冬のわかさぎ釣りのイメージくらいしかなかったのですが、近くの釣り堀で子どもと釣りをして、釣りたてをその場で唐揚げにしました。そうしたら普段は魚を食べない長男が3匹ペロっと完食しちゃって。他にも馬に乗って湖周辺を周ったりと、色々満喫しました」
家族5人で榛名湖へ。(左)長男と馬に乗って湖周辺の美しい自然の中を一周。 (右)「榛名高原つり堀りセンター」のマスはとても美味しい。
のびのびと毎日を過ごす子どもたち。季節ごとの楽しみも増えた。
テレワークが世の中に広まった今こそ、変化のチャンス
移住をしてみて「良いところしかない」と感じているという古藤さん。加えて、「これまで東京で2人の子育てを頑張ってくれた妻に楽をさせてあげたい」と語ってくれました。
子どもの具合が悪くなって病院に連れて行ったり、保育園のお迎えに行ったりと手が必要な時に今のライフスタイルならすぐに駆けつけられるため、生活面での安心感が増したと言います。
最近、古藤さんの周りでは、東京から離れて、移住先に群馬県を選ぶ若い世代も増えたと言います。古藤さんが感じているような群馬の利便性やライフスタイルのメリットに多くの人が気づき始めているようです。
テレワーク+移住の促進のためには
最後に、「テレワーク」や「移住」をさらに促進していくにはどうしたら良いか、古藤さんの考えを聞いてみました。
「テレワークを採用する企業が増える中、その推奨や環境整備のためには、会社側にメリットがある仕組みがあるといいですよね。その方が、移住もより一層活発化するのではないでしょうか。会社全体でアクションを起こせるような仕組みや、労働環境を改善できるような取り組みを、行政と企業が連携してつくれるといいですね」
テレワークが普及しはじめた今、古藤さんが話すように行政と連携を望む企業、そして移住を後押しされる人々も増えていくはずです。
そうして実現したテレワークは、働き方だけではなく “家族にとって嬉しい変化” をもたらしてくれるでしょう。
オススメの仕事環境(in 高崎市)
◆コワーキングスペース『TREE』
高崎から新しい「こと」「もの」をつくり出す発信基地として誕生した、COWORKING&SHARED WORKSPACE。1日限りの利用から、利用時間に合わせた月会員プランまで、1人ひとりに合ったプランを用意。1〜3名用のブースや会員以外でも利用できるミーティングルームも。
高崎駅西口より徒歩8分と駅近なのも嬉しいポイント。
アクセス:高崎駅西口より徒歩8分
住所:〒370-0826 群馬県高崎市連雀町104 スズメビルヂング2F・3F
TEL:027-330-5010
HP:https://tree.lala.co.jp/
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