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ちちぶ百景プロジェクト vol.1「秩父の最高体験を面白がる」レポート

はじめまして。ライターの老伽です。
秋晴れの気持ちいい10月21日、ちちぶ百景プロジェクト vol.1「秩父の最高体験を面白がる」に行ってきました!今回は、その様子を主観多めでレポートさせていただきます。

 

「ちちぶ百景プロジェクト」とは、“再び訪れたくなる、秩父の魅力を探そう!面白がろう!”をテーマに、これからの地域とのつながりかたを探るTURNSの新プロジェクトです。

前段階として、9月に都内で秩父の地酒と料理を楽しみながら、秩父について考える『秩父の地酒と料理と、面白がる会』というプレイベントも開催され、現地ゲストの話を聞きながら秩父の課題や魅力について考えながら、面白がっていきました。

※「面白がる会」とは…まちや業界の課題に対して、それを自分ごととして考え、今までの慣例や常識に捉われず、こうだったらいいというアイデアを参加者みんなでブレストする(飲み)会式のイベントです。
https://www.facebook.com/omoshirogaru

その際に、課題として浮き彫りになってきたのは…

「都内からも近いがゆえに日帰りしてしまい、朝や夜(宵)など 1日を通して秩父の魅力が伝わらない」「たくさんのお土産や商品はあるが、『秩父と言えば、これ!』といったお土産の決定版がない」「観光としてのイメージが強く、観光地以外の秩父の楽しみ方を知らない」 などなど。

”観光地あるある” な課題がたくさん出てきましたね。

というわけで、今回はそんな課題に対するアイデアも考えられたらと、まずは現地のまちを歩いてみながら「秩父の朝・昼・宵の最高体験」を探し出し、また秩父に通いたくなるアイデアを面白がっていきます。

・・・

「秩父の最高体験」を面白がろう!

午前10時に「西武秩父駅」改札前に集合。その後、市役所に移動し、「面白がる会」の主催者で今回のモデレーターでもある唐品知浩さんからルール説明を受けたのち、朝・昼・宵の3グループに分かれます。

地域通貨の和同開珎が軍資金として支給され、グループごとに秩父の街を歩き、実際に和同開珎を使ってみながら最高体験を探しにいきました。

西武秩父駅前。とても気持ちいい秋晴れの日。レッドアロー号で池袋から1時間半位。乗客はボーイスカウトの子どもたちや山歩きの格好をしたひとがちらほら。

秩父の最高体験を面白がるためのルール説明中の唐品さん。

地域通過(地域商品券)の和同開珎。一枚千円の価値でお釣りは出ません。

私のグループは自称ただのおっさんこと「たんちゃん」、TURNSの「すいちゃん&せいちゃん」と「すーちゃん」、そして秩父のガイドでもある語り部「木村さん」というメンバーで秩父の朝の最高体験さがしを担当。街歩き時間は正味3時間で、その間見つけた面白いものをFacebookの「秩父を面白がる会(地域アイデア共有版)」グループに投稿していきます。

秩父神社までの表参道をトコトコ歩いて行く途中にも、面白そうなお店が並んでいて、ツッコミをいれながら写真撮影をして早速グループに初投稿!

秩父神社までまっすぐ続いている表参道。

KO堂。誰をKOするのか。趣味の店。趣味でやってけるのか?と思ったらどちらも閉店していました・・・。

「写真館営業は97パーセントやめました」という写真館。3%が気になります!

チョッと寄ってくんな!すてきな貴女にピッタシカンカン」と貼ってあるブティック。チョッと寄りたくなりますね!

こうやって「面白がる目線」で街を見てみると、変わった看板やお店があることに気づきます。自分の住んでいる街や、いつも何気無く通っている道も、少しだけ意識して見てみると、新しい発見が見つかるかもしれませんね。

秩父神社までの道のりでも、既に面白がれそうなことがたくさん転がっていました。さあ、いよいよ秩父神社からが街歩きの本番です。

毎年多くの人が訪れる、12月の例祭「秩父夜祭」で知られる秩父神社。

私たちのグループは「朝」の最高体験が何かを見つけなければなりません。何はともあれ、まずは秩父神社へご参拝。語り部木村さんが正しい参拝方法から由来まで、詳しく丁寧に語ってくれます。

裏手に回っていくと、日光東照宮に似たお猿さんが…!歳をとってからは「よく見よう、よく聞こう、よく話そう。」とのことで、秩父神社はご年配のお猿だとか。他にも、境内の裏には全国の一宮が祀られており、ここを参拝すれば各県のトップゴットに毎日お参りできちゃうという、なんともお得な場所もあります。

見ざる聞かざる言わざるの反対ですね。

語り部木村さん、さすが色々と詳しい。一家に一人木村さんがいたら秩父通になれそう。

ふと見ると、木村さんとたんちゃんが神社の木に抱きついています。

なんと!木の鼓動が聞こえるそうです。すかさず私も御神木に抱きつきました。鼓動を感じたかったのですが、心が清らかじゃないせいか、全く聞こえません。大都会・東京で心が汚れきっているのでしょうか。さわやかな朝にやるのがよいかもしれません。うん、秩父神社を朝の散歩コースにするというのは最高体験として、ありですね。

知らない人から見ると怪しさ満点。

秩父神社を後にし、お昼ご飯は秩父神社近くのトラゲットへ。昭和23年~昭和58年まで稼働していた映画館「秩父国際劇場」の外観を残しつつ、店内はリノベーションしたイタリアンレストランです。

ランチしながらお昼の後、どこを散策するのがよいか作戦会議。

食事も終え、さあ、ここで出ました、和同開珎!これでお代を支払ってみますよ!

実際にレジで使えるかドキドキしましたが、入店前に使用可能か木村さんが聞いてくれていたので、全く問題なく使えました!市内200店舗くらいで使える和同開珎。実際支払いに使用してみると、なかなかのインパクトで見た目も楽しい。(子どものおもちゃと間違えそうですが。)

実際使ってみると楽しい。

さてさて、お腹も満たされたところで街歩き再開。

その昔、秩父の中心部は遊郭、はたおり工房、問屋街、神社でわかれていたとのこと。街に機織りの工場がたくさんあったらしく、その名残の建物が随所に見られます。結構古そうな建物もたくさん残っており、ノスタルジックな雰囲気満載。そして独特のセンスが所々色んな場所にちりばめられており、楽しく街歩きができます。

機織り工場だった建物。

孫とおばあちゃんにみえます。街の雰囲気にもあうノスタルジーさ。

秩父神社の近く築100年の建物にあるヨガスタジオ。

松林堂の水羊羹。ほんとは1020円なのに和同開珎1枚(千円分)におまけしてくれました。

スナックビル!6軒も入っていた。1階がゆず、2階が安曇野とあたみ、3階がスナックチャンスとはつこという面白いネーミング!

銭湯もいい味だしています。女風呂をのぞくメンバーたち。こら!

こみに亭。残念ながら現在は空き家らしいです。

そして今回、町歩きした中で私のツボにめちゃくちゃはいったのが、こちらのお店!お米屋さんなのですが、看板のキャッチコピーにご注目。

「なま麦なま米なま卵 こしひかり あきたこまち」ですと??

「なま米」しか関係ないじゃないですか!!(笑)このセンス、逆にあたらしい!実に面白い!

しばらくお腹抱えて笑ってしまいました。個人的には、なんとか「朝」の最高体験に加えられないだろうか…と思い悩んだのですが、全くいいアイデアが浮かびませんでした。しかしこのセンス、いつかなにかに使えるかもしれないので、頭の片隅に入れておこう。

 

15時まで街を散策した後は、番場通りにあるインテリアショップにカフェとバーを融合したラボ『秩父表参道Lab.』に集合。18時までみんなが面白がったモノやコトを振り返りつつ、グループごとにアイデアをまとめ発表します。それぞれの視点で自分と秩父をつなぐ可能性を考えてみることで、秩父の課題を解決するアイデアがここから生まれるかもしれません。

東京の表参道にもあってもおかしくない程オシャレな「秩父表参道Lab.」

「面白がる会」は飲みながらアイデア出しする会なので、まずは唐品さんの「かんぱーい!」という一言から始まります。私のグループは集合時間を過ぎてまでもおつまみと秩父のお酒は買い込むグループだったので、乾杯の音頭とともに早々とお酒を飲み始めます。

街歩き終了ギリギリに購入した秩父の名産品。ほぼおつまみとお酒!おつかれ!かんぱい!

他のグループも飲みながらアイデア出しをしていきます。うちのグループ、すでに酔っ払ったせいなのか、メンバーの特性なのか、最高体験どころかチープ体験しか思い浮かびません・・・

各グループで飲みながら最高体験のアイデア出中。

画用紙に書き出して行きます。

話が盛り上がってしまい、当初の時間を延長し、1時間ほど経過したところで、まずは宵の部のアイデアから発表。実際に街歩きして見えてきた秩父の「宵」の最高体験とは、果たしてなんなのでしょうか。

宵グループ発表。

「ほろ酔いプランととことんプランという飲みのツアープランを作り、強制的に飲みつぶれさせて、秩父に宿泊させる。」
「その時に安くて気持ちよく泊まれる場所がほしい(2500~3000円くらい希望)。」
「飲み屋の巡回バス100円とかあると嬉しい。」
「車できた人のために、市役所の駐車場を解放して欲しい。」

さすが、宵だけあって飲みに関するアイデアが多いですね。「気軽に飲み歩けるような場所があれば、色々できるようになればおもしろいのに。」という意見もチラホラ。亀の子ホステルやゲストハウスなど気軽に泊まれる場所も増えており、ここ秩父表参道Lab.の2階も泊まれるようになる予定とのことで、このアイデアは実現に伴う準備はできつつありますね。

昼グループの発表!

「つまみぐいツアー。いろんなお店で少しずつ食べられるようにする。」
「くるみそばを一から作ると食育体験にもなるし、何回も畑などを見にくる状況になる。」
「ゲストハウスをみんなで作る、リノベプロジェクト。」
「イチローズモルト×食のマリアベージュ、イチローズモルトと、おはやし体験。」
「昼飲みの罪悪感を感じながらやる、平日飲み会を秩父で開催。」
「銘仙織り合宿をして、デザイン、ファッションショーをする。」
「面白がる会風婚活合宿。」
「しゃくしな漬けフェス。」
「武甲山山頂に龍を掘る1000人プロジェクト。」

面白いものから実現できそうものなど、バラエティに富んだアイデアが出ました。「リノベプロジェクト」や「くるみそばを一から作る」など、秩父に必ず来ないといけない理由ができる体験はいいかもしれませんね。自分たちが関わったら完成してからもきっと秩父にくるでしょうし!

さあ、いよいよトリは私たち、朝グループ!前日泊まっている前提です。飲んで泊まると朝に繋がる!ということで、この時点ですでに「宵」グループの体験に頼りきっている状態の我ら。。。

朝グループの発表!

「神社にねぶくろで泊まって、朝を迎える。」
「雲海かくれんぼ。本気でみつからない可能性もあるスリル満点のかくれんぼ。」
「雲海ベッド。雲海のようにフワッフワなベッドに寝て、朝起きたらドライアイスで雲海を再現。ただし寝ている間にベッドから落ちてしまうとドライアイスが危険!」
「和同開珎アワー(朝だけ和同開珎の価値が1.5倍で使えるというお得な時間)」
「健康管理ビルでモーニングヘルスチェック。不健康なら強制的に帰ってもらい、また来てもらう。」
「味噌が名産なので、いろんな汁を出す「汁市」を朝に開催!」

こうしてみるとチープなものあれば、ちゃんと企画すれば実現できそうなアイデアも!?「汁市」なんて、なかなかいい線いっているのではないでしょうか?(自画自賛)各グループの発表を聞いて「ゲストハウスに泊まって、秩父で朝食の流れは良さそう。次回は何か実現したい。」という意見もあがりました。

ちなみに、モデレーターの唐品さんからのアイデアはこちら。

「秩父の山をきちんとブランディングし、神々の山、森で最高体験をする。例えばヨガとか。」
「森の学校を開催する。」
「森でハンモック体験。」
「森で仕事をする。」
「秩父神社の裏の森とかを使う体験を考える。」

やはり秩父のブランディングを確立しつつ発信していくことを大切にしたアイデア。さすがです。秩父でしか出来ない最高体験をきっかけに、秩父にもっと関わってもらい、自分ごとになるのがベストなのかもしれません。

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さて、日もとっぷりと暮れ、今回のイベントはこれで終了です。みなさまおつかれさまでした。ここで自由解散ですが、本番の宵タイムはここから!有志で二次会はバーShuHaLi(シュハリ)へ向かいます。

秩父の夜。表参道も日曜夜だからか人はまばら。

女性がバーテンダーのお店。雰囲気ある!

名産品のイチローズモルト。今は手に入らない秩父ラベルも

ここでも飲みながら次回の企画の打ち合わせや秩父話で盛り上がってしまい、東京の家に着いたのは23時すぎでした。仕事がなければ泊まって秩父の朝を体験したかったですけどね!

 

私は今回初めて秩父に来たのですが、独特のユーモアというかセンスのある街だな、と。秩父表参道Lab.の人や市役所の人たちからは、秩父の良さをもっと知ってほしい、もっといろんな人に秩父に来て関わって欲しいという熱い想いを感じました。こういう人たちがいる限り、秩父はきっとこれから盛り上がっていくはずです。

次回につづく…)

文・写真:老伽真由美