【秋田県横手市】
希少「国産ホップ」を新たな時代ステージ
~地域おこし協力隊募集中!~

ビールの主原料の一つで、味や香りの決め手となる「ホップ」。冷涼な気候での栽培が適していることから、日本産ホップの9割以上が東北地方で生産されています。なかでも、秋田県南部に位置する横手市では50年以上前からホップを栽培し、2021~2023年の市町村別生産量で全国一に輝いています。

しかし、ピーク時には130軒以上いた農家が、高齢化や担い手不足などを理由に、現在は20軒まで減少し、ホップ産地として存続の危機に直面しています。

そこで、横手市では、秋田県のホップ生産の基盤となる大雄ホップ農業協同組合(以下、大雄ホップ農協)に所属し、①次世代ホップ農家、または②ホップ産地の未来をつくる地域コーディネーターとなる地域おこし協力隊を募集しています

農家、大雄ホップ農協、民間企業、行政と一緒に、ホップ栽培や地域の魅力に触れながら、生産現場のさまざまな課題と向き合い、希少国産ホップの未来を切り拓いていきましょう!

※必須ではありませんが、ご応募いただく前にミスマッチをなくすため、横手市にお越しいただき、現地見学をしておくことをお勧めします。詳細につきましては、【こちら】をご確認ください。

 

ホップとは・・・

ホップはアサ科のつる性多年草植物で、栽培期間は3月下旬~10月下旬。8月には7m~8mに成長するため、5~5.5mの高さの「棚」を建て、栽培されます。8月~9月上旬には、雌株に形成される「毬花(まりばな)」を収穫し、すぐに共同乾燥施設で乾燥され、ビールの原材料としてビール会社の施設へと出荷されます。

横手市では防除作業や収穫作業を共同で行っているため、仲間意識が芽生えやすく、助け合いの精神が根付いており、当市におけるホップ栽培の特徴の一つといえます。

東北を中心とした冷涼な地域が主な産地で、秋田県横手市や大館市のほか、岩手県遠野市、山形県南地域などがあります。国内での生産量は10年前と比較すると5割に減少、現在も減少傾向が続いており、「国産ホップ」の希少価値は今後高まっていくことが予想されます

 

ホップ生産のこれまで

横手市では、米の生産調整に伴う減反をきっかけに、1971年より横手市北西部に位置する大雄地域(旧大雄村)でホップ栽培が始まりました。キリンビール社の全量買い取り(契約栽培)を販路とし、1987年には栽培面積62ha、農家数133軒、生産量123tと最盛期を迎えました。その後、安価な外国産輸入ホップの増加や農家の高齢化による離農に伴い、栽培面積、農家数は減少の一途をたどり、2024年には栽培面積16ha、農家数は20軒、生産量27.8tとなっています。

一方で、50年の歴史とともに高い技術力と経験値を持つ農家が多く、栽培技術は年々向上しています。10aあたりの収量が全国平均約199㎏*であるのに対し、横手市では10aあたりの収量が300㎏を超えるベテラン農家が複数現れており、当市のホップ栽培における最大の強みとなっています。

*令和3年産全国平均。全国ホップ農業協同組合連合会「ホップに関する資料」より。

 

よこてホッププロジェクトが始動

横手市では、持続可能なホップ生産地「ホップの郷」を目指し、2018年に官民連携の「よこてホッププロジェクト」を立ち上げました。

横手市と連携協定を締結するキリンビール社をはじめ、地元民間組織「YOKOTE HOPPERS」、生産者の代表である「大雄ホップ農協」、横手市が手をとりあい、将来のホップ生産を支える担い手の確保・育成や生産現場における課題解決、横手産ホップのブランド価値向上やホップの認知度向上など、ホップを通じた地域の活性化に取り組んでいます。

⚫︎よこてホッププロジェクトInstagramはこちら
https://www.instagram.com/yokote_hop/

⚫︎よこてホッププロジェクト ホームページはこちら
https://yokote-hop.com

 

隊員の主な活動内容

以下の活動に取り組んでいただきます。

①次世代ホップ農家

(1)ホップ農家のもとで栽培技術を習得

(2)ホップ栽培の魅力を発信し新たな仲間づくりをする

(3)持続可能なホップ産地の実現に向けた生産現場の課題解決

(4)よこてホッププロジェクトの活動推進のほか、ホップを通じた地域活動

②ホップ産地の未来をつくる地域コーディネーター

(1)農家、民間企業、行政等の間に入って、企画・相互調整を行う

(2)持続可能なホップ産地の実現に向けた生産現場の課題解決

(3)情報発信など横手産ホップの価値向上に関する取組み

(4)よこてホッププロジェクトの活動推進のほか、ホップを通じた地域活動

 

また、隊員が安心して活動できるように、以下のようなサポート体制を整えています。

○自治体と定期的なミーティングを開催し、活動や生活に関する相談や意見交換ができます。

○広報誌への掲載や活動報告会の実施など、住民に向けて地域おこし協力隊の活動を周知する機会を設けます。

○令和6年4月から着任している隊員と一緒に業務を進められるので、分からないこと等は先輩隊員にすぐ確認できます。

 

\3年間のロードマップ/

①次世代ホップ農家

―1年目~2年目―

栽培期間中は先輩農家のもとで栽培技術を学びます。冬期間は生産現場の課題解決に向けた活動(農家からの聞き取りや関係機関との調整など自分の考えを実現できる方法を探る) を行うほか、栽培やビール製造に関する研修を受講します。

―3年目―

研修を進めながら独立に向けた準備(圃場の整備など)をします。1年目~2年目までの活動から得た学びや気づきを踏まえ、生産現場の課題解決をとりまとめ、実践します。

②ホップ産地の未来をつくる地域コーディネーター

―1年目―

農家、民間企業、関係各所と共に活動しながら、ホップの歴史や地域の特性を理解し、生産現場の課題を探ります。

―2年目~3年目―

持続可能なホップ産地の実現を目指し、具体的な取組みを提案し、実践します。(例えば、担い手の確保・育成や安定した収量を確保できる生産体制の構築などについて)

 

こんな人を必要としています!

◇ 活動終了時に横手市に定住する意欲のある方

◇ 自ら能動的に動き、農家や地域の方と積極的にコミュニケーションがとれる方

◇ ホップに情熱を持って向き合える方

◇ SNSで発信ができる方

◇ 体力に自信のある方

自然の中での活動が多くなります。虫や日焼けなどを気にせず、大自然でのびのびとできる環境が好きな方は楽しく活動できます。

 

受け入れ先「大雄ホップ農協」とは・・・

秋田県横手市にある大雄ホップ農業協同組合は、土田章之(のりゆき)代表理事組合長を筆頭に、組合員24名(大館支部4名含む)、組合職員1名、地域おこし協力隊の北野泰之隊員が所属し、当市のホップ栽培の根幹を支えています

栽培開始50年を迎えた2021年には、「伝統の50年から挑戦の100年へ」をテーマに掲げ、持続可能なホップ生産の実現に向けた取り組みを主体的に進めています。

2024年4月からは、地域おこし協力隊として北野泰之隊員が新たに仲間に加わり、生産現場の課題解決や横手産ホップの価値向上においてさまざまな方面で活躍中です。

⚫︎「農業の魅力発信コンソーシアム」に北野隊員の活動が紹介されています。
https://note.com/nmhconsortium/n/nf34f290e91b6

 

横手市について

横手市は秋田県南部に位置し、東側は岩手県と接しています。人口は約8.1万人、面積は東京23区の1.1倍(692.8㎢)。東京からは、新幹線を使うと最短4時間弱で到着します。

肥沃な土壌と寒暖差が大きい気候により、県内有数の穀倉地帯となっているほか、りんご、ぶどう、さくらんぼ、すいか、しいたけなど、美味しい農産物がたくさんあります。また、B級グルメ「横手やきそば」や甘じょっぱいスモーキーな風味が特徴の漬物「いぶりがっこ」の産地です。

冬は降雪量が多い豪雪地帯のため、日々の雪寄せが必要ですが、雪国ならではの美しい景色やイベント、レジャーを楽しむことができます。また、春夏秋冬がはっきりとしているので、移ろう四季を肌と目で実感できることもこの土地の魅力です。

 

【推奨】横手市地域おこし協力隊 事前説明会・現地見学会

まずは、Web事前説明会・現地見学会に参加してご応募をご検討ください。市役所担当職員や受入団体とお話しする機会を設けます。現地見学は、横手市をご自身の目で実際に見ていただき、あとで「こんなつもりじゃなかった」というミスマッチを防ぐために参加をお勧めしています。

疑問点や不安なことなど、どんなことでもお気軽にご相談いただき、ご納得の上でご応募ください。

【Web事前説明会】  随時開催
【現地見学会】    随時開催 

【申込フォーム】   https://logoform.jp/form/eQAp/826740

                   
都道府県+市町村秋田県横手市
募集状況募集中
勤務地・秋田県横手市
・研修等のため横手市外で活動をすることもあります。
募集職種①次世代ホップ農家 1名
②ホップ産地の未来をつくる地域コーディネーター 1名
雇用形態大雄ホップ農業協同組合との雇用契約締結。
任用期間は、令和7年度の任用日から令和8年3月31日までとし、年度ごとに再度任用の可否を判断し、最長3年間活動を延長することができます。ただし、協力隊員として相応しくないと判断した場合は、任期期間中であってもその職を解くことができるものとします。
給与月額 175,000円(その他賞与あり)
※社会保険料等の本人負担分が差し引かれます。
(1)所定外労働等に対する割増率
 イ 所定外  法定超(25%)
 ロ 休 日   法定外(35%)
 ハ 深 夜       (50%)
(2)賃金締切日(毎月月末)
(3)賃金支払日(毎月21日)
福利厚生〈住居〉
・住居は上限を5万円として受入団体が借り上げし貸与します。
・住居に係る光熱水費等は自己負担とします。
・転居に係る旅費や経費については自己負担とします。
・退去時に敷金に超える費用が発生した場合においても個人負担とします。

〈活動経費〉
・活動に使用する自動車とパソコンは受入団体が貸与します。
・その他、活動のために必要な消耗品費や出張費については予算の範囲内で受入団体が負担します。

〈社会保険〉
・健康保険、厚生年金、雇用保険等に加入します。

〈兼業〉
・休暇日で業務に支障がなければ、兼業を認める場合があります(届出が必要です)。

〈その他〉
・携帯電話やネット環境等の通信費は自己負担とします。
・業務内容によっては、現地への直行、現地からの直帰があり報告を要します。
・定めにない事項については、組合と本人の話し合いにより、適宜定めるものとします。
仕事内容① 次世代ホップ農家
(1) ホップ農家のもとで栽培技術を学ぶ
(2) ホップ栽培の魅力発信、情報発信
(3) 持続可能なホップ生産に向けた生産現場の課題解決
(4) その他、ホップを通じた地域活動

② ホップ産地の未来をつくる地域コーディネーター
(1) 農家、民間企業、行政間の企画・相互調整
(2) 持続可能なホップ生産に向けた生産現場の課題解決
(3) 横手産ホップの価値向上に関する取組み
(4) その他、ホップを通じた地域活動
勤務時間原則8:30~17:00(うち休憩1時間)
※ただし、①次世代ホップ農家については、農作物の栽培管理等の理由によりフレックスタイムを認めます。
休日休暇週2日 
年次有給休暇(法定通り)、夏季休暇、年末年始休暇、育児休暇が付与されます。
応募資格・三大都市圏内外の都市地域及び一部条件不利地域のうち条件不利区域以外の区域又は地方自治法(昭和22年法律第67号)第252条の19第1項に規定する指定都市に現に住所を有する方、または横手市以外の同一自治体で2年以上地域おこし協力隊として活動経験があり、退任から1年以内の方
・令和7年4月1日現在、満20歳以上の方
・採用後、生活の拠点を横手市に移すとともに横手市に住民票を異動することができる方
・活動終了時に横手市に定住する意欲のある方
・心身ともに健康で、地域と親交の深める意思がある方
・ホップに情熱を持って向き合える方
・普通自動車運転免許を有している方、又は取得予定の方
・パソコンの一般的な操作(Word,Excel,PowerPoint等)及びインターネット、SNSの活用ができ、基礎的なIT能力を持つ方
募集期間令和7年1月31日(金)迄
選考プロセス(1) 応募手続
以下の書類を申込み先に郵送してください。封筒には「地域おこし協力隊応募用紙在中」と朱書きしてください。
なお、いただいた書類は返却しませんので、ご了承ください。
① 応募用用紙(別添様式) 1部
② 住民票 1部

(2) 選考方法
【第1次選考(書類選考)】
応募用紙による書類選考を行い、選考結果を通知します。
【第2次選考(オンライン面接試験)】
第1次選考合格者を対象に行います。詳細は第1次選考結果と併せて通知します。
【第3次選考(現地面接)】
第2次選考合格者を対象に行います。

(3) 選考時の注意事項
① 着任地での面接にかかる費用(交通費、宿泊費等)はご自身で負担いただきます。
② 募集期間中、希望者には応募に関する個別相談に応じます。
③ 個別の合否理由については、お答えしておりませんのでご了承ください。
採用問い合わせ先〒013-0354 秋田県横手市大雄字狐塚253番地
横手市農林部食農推進課 佐々木、髙﨑
電話:0182-35-2267 
メールアドレス:shokuno@city.yokote.lg.jp

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