【地域おこし協力隊募集|高知県四万十町】
農業を通じて夢を叶え、地域の未来をともにつくっていく

日本最後の清流と言われる四万十川。その中流域に位置する四万十町は、2006年に2町1村が合併して誕生。人口約1万5千人に対して面積は東京23区ほどの広さがあり、自然も文化も多様な特色を持っています。

手つかずで残された自然や温かで開かれた人柄に惹かれて移り住んでくる人も多く、移住先として県内屈指の人気を誇る四万十町。地域おこし協力隊の受け入れにも積極的で、これまでにも多くの方が活動してきました。

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\四万十町の企業で働く!/

今回募集する地域おこし協力隊員には、四万十町内の企業で働きながらミッションに取り組んでいただきます。

① 「株式会社サンビレッジ四万十」で、栗・芋などの栽培から販売までのノウハウを身につけながら、観光農園と体験コースの計画・実行を目指す

四万十町の主要な農作物である栗や芋、枝豆、とうもろこしなどの試験栽培・栽培研究を行いながら商品化のノウハウも身につけ、最終的には観光農園とそこで提供する農業体験メニューの企画立案・実践までを行います。

<具体的には・・・?>

1年目農作物の栽培・農地の管理などを行いながら、一次加工や商品化・販売までの基本的な知識と技術を身につける

2年目:引き続き農作物の栽培技術を高めながら、販売実績を伸ばす。また、これまでの活動から得た顧客ニーズや農作物の特性などの情報をもとに、観光農園の開園に向けた運営方針や体制、取り扱い作物と体験メニューなどの基礎設計を行う

3年目:通販も含めた販路の拡大に挑戦。また、観光農園や農業体験メニューの試験運営をスタート。本格的なオープンに向けて、ブラッシュアップを重ねながら軌道に乗せていく

受け入れ企業はこちら!

株式会社サンビレッジ四万十

影野地区にて、高齢化による担い手不足などの問題に早くから対処するべく集落営農組織として発足。県内初の集落営農法人化、株式会社化を経て、現在は「株式会社サンビレッジ四万十」としてピーマンや里芋、ショウガなどの生産や、ソーラーシェアリングなども行っている。

\代表の浜田さんに伺いました/

——今回のミッションを設定されるに至った経緯や思いをお聞かせください

私たちの目的は、先祖が守って受け継いできてくれた農地を守り維持していくこと。その先に文化を含めた地域全体を守っていくことまでを見据えて、どうしたらいいのかを常に考えながら活動しています。

そして、この地区の将来を考えたときに、農地でただ作物を作るだけで勝負していくことは厳しいと感じ、新規事業として“一次加工”と“地域の特色を生かした観光農園”に取り組んでいくことを決めました。

実は観光農園に関しては、以前にも小規模で取り組んだことがありましたが、本格化には至りませんでした。そこでもう一度、組織として本腰を入れて取り組みたいと考えています。期間が限られているため、まずは現在栽培している作物でメニューを考えていただくことになりますが、その後は条件が合えば新たな作物を提案していただくことも可能です。

——一緒に働くメンバーはどのような方々ですか?

サンビレッジ四万十としては3名のメンバーがいますが、協働関係にある四万十農産のメンバーとも関わる場面は多いです。

少人数ということもあり、ある程度慣れた段階で個々の裁量にお任せすることになると思います。

——浜田さんの考える四万十町の魅力とは?

四万十町といっても非常に広いので一概には言えないのですが、山も川も海も農地もあって、気候にも恵まれている。農業をやっていくにはすごく環境に恵まれた地域です。

いろいろな食材が揃うし、お米も美味しいですし、何より“四万十”のネームバリューの大きさはいつも実感しているので、それに負けない作物を作ろうというモチベーションにもなります。

——応募を検討している方にメッセージをお願いします

サンビレッジ四万十は、これまでも現状に合わせて組織の在り方を見直しながら発展を続けてきました。そしてこれからの2年は、大きな変革期と捉えています。そのなかで、地域おこし協力隊として来てもらった方にも、臨機応変な対応をお願いするケースが増えるかもしれません。

しかし、「影野地区の農地と文化を守っていく」という目的は変わりません。その思いをともに持って、仲間として働いていける方をお待ちしています。

② 「しまんと新一次産業株式会社」で、栗や芋の栽培〜加工・販売技術を身につけながら、耕作放棄地の活用に取り組む

 

まずは芋や栗の生産技術と耕作放棄地に関する知識を身につけます。その後、四万十町にある耕作放棄地と借り手をつないで技術サポートを行ったり、自身も就農しながら耕作放棄地の活用に関する制度設計にも取り組みます。

<具体的には・・・?>

1年目実際に芋・栗の栽培を行って農業の技術を習得しながら、四万十町における耕作放棄地の現状と課題を把握。同社の持つノウハウを活かし、耕作放棄地に対して芋・栗栽培への転作を推奨していきます。

2年目耕作放棄地と就農希望者(借り手)を見つけて繋いでいきます。また、芋・栗の協働生産を働きかけ、不慣れな方には個別支援なども行っていただきます。

3年目自身で栽培を行いながら、耕作放棄地活用のモデル設計を行います。この四万十町でどのように耕作放棄地を活用していくのか、同社で得たノウハウと2年間で得た情報や経験をもとに、持続可能な仕組みづくりをお願いします。また、2年間の活動を経て気づいた地域課題解決に対する、企画立案も行っていただきます。

受け入れ企業はこちら!

しまんと新一次産業株式会社

大正・十和地区で昔から受け継がれてきた栗産業を掘り起こし、生産・加工・販売を通じて人々と連携し、地域を元気にすることを目標として設立。現在の主な事業は四万十の特産品を使った製造業。原料となる芋や栗の生産からペーストへの加工、販売までを一貫して行う体制が強みで、製菓業界を中心にOEMにも対応するなど販路を広げている。

\代表の山本さんに伺いました/

——今回のミッションを設定されるに至った経緯や思いをお聞かせください

地域を元気にするには、個性的な小規模事業者が独自の取り組みを際立たせ、魅力度を上げて継続させる必要があるとの考えのもと、多角的な事業展開を行い、四万十町内でグループ会社を5社に拡大するまでに至りました。そしてその5社はシナジー効果を生み出し、1社として欠かすことはできない存在です。

しかし、既存の事業を守るだけでは事業の継続は厳しい。そこで、既存の事業を活かしながら次世代を担う新しい人材が、新たな発想をもって時代に合った新しい事業を生み出してくれることに期待したい。そう考えました。

今、四万十町は①人口減少、②集落維持の地域課題を抱えています。その2点を解決するために欠かせないのが「耕作放棄地の活用」であり、その支援です。

過去3年にわたって私自身、耕作放棄地を探し、地主と直接話をし、農に繋げる取り組みを試験的に行ってきました。結果、活用モデルができつつあり、出身エリアではない地域でも協力してくれる人々が集まり始めています。

今回、地域おこし協力隊として来ていただく方には、私が行ってきた方法と次世代に合った方法を組み合わせ、新たな「耕作放棄地活用事業」に取り組んでいただきたいと考えています。

——山本さんの考える四万十町の魅力とは?

自然が豊かなのはもちろんですが、田舎なので人当たりもよい。周りの人の意見や考えに耳を傾け、お互いを尊重して会話を重ねていける方なら、本人が望めば快く協力を得られる環境だと思います。

四万十町には高齢化や人口減少、農業の担い手不足など、さまざまな課題があります。しかし、逆を言えばそれだけチャンスがあるということ。

うちの会社は「農業で夢を叶える」をミッションとしているので、ぜひ四万十町で夢を叶えてもらいたいですね。

——応募を検討している方にメッセージをお願いします

私も長らく建設業のサラリーマンをやっていて、38歳で独立するまで農業に携わったことはありませんでした。でも、まっさらだったからこそ「わからないから教えてください」と地域の先輩方に教えを請い、助けてもらえました。

ですから、農業の知識がまったくない初心者でも「農業で自分の夢を叶えたい」「四万十のために何かをしたい」という、やる気を重視します。

私としてももうそろそろ次の世代に譲る頃だと思っているので、若い世代の人たちがどんなことを考えているのか、どうやって仕事をするのかを見てみたい。その上で、私たちの持つノウハウを教えますので、卒業後もこの会社に残っていただくもよし。スキルや能力を身につけて自身でオーナーになるもよし。

いずれにしても、この四万十町のために長くパートナーとして取り組んで行ける方に来ていただけたらと思います。


官民が連携して地域おこし協力隊を受け入れるのは、今回が初となる四万十町。

地元企業のノウハウと思いを受け継ぎ、長く地域で活躍してくれる人材をお待ちしています!

                   
都道府県+市町村高知県高岡郡四万十町
募集状況募集中
勤務地(ア) 四万十町内及び株式会社サンビレッジ四万十
(イ) 四万十町内及びしまんと新一次産業株式会社
募集職種(ア)体験型観光農園の開園と地場産品を活用した6次産業化(1名)
雇用主:株式会社サンビレッジ四万十
(イ)耕作放棄地の活用(1名)
雇用主:しまんと新一次産業株式会社
雇用形態●受入事業者の契約社員として雇用します。
●町は地域おこし協力隊として委嘱します。
●雇用期間は、地域おこし協力隊の委嘱日から当該年度末までとします。なお、活動に取り組む姿勢、成果等を勘案して再度の委嘱を行うことができ、通算される任期は最長3年間とします。
●活動期間中の住居は雇用主が用意するため、無償となります。
●活動に伴う研修の受講や資格取得による費用は活動経費から支出可能です。
給与(ア)月給18万円(子供手当あり:1人5,000円)、賞与:年2回(合計2か月分)
(イ)月給18万円(子供手当あり:1人5,000円)、賞与:年2回(但し会社の業績による)
仕事内容(ア) 体験型観光農園の開園と地場産品を活用した 6 次産業化(1名)
窪川地域の仁井田地域に会社を構える『株式会社サンビレッジ四万十』で働きながら、栗狩りが可能な農園の開園や農産物の収穫体験などが行える体験コースのメニュー化を目指していただきます。
【具体的な仕事内容】
〇1年目:栗・芋・枝豆・とうもろこしの試験栽培と圃場の管理をしながら、焼き栗・焼き芋などのノウハウを習得しつつ、販売の実践を行う。
〇2年目:1年目に引き続き、芋・枝豆・とうもろこしの試験栽培と圃場管理とその他農産物の栽培研究。枝豆・とうもろこし・焼き栗・芋のノウハウを更に高めながら、販売実践を行う。観光農園や農業体験コースの実現に向けた計画等を作成。
〇3年目:これまで行ってきた販売に加え、通販も展開していく。観光農園や農業体験コースの試験的に実践し、展開していく。

(イ) 耕作放棄地の活用(1名)
四万十町十和地域に会社を構える『しまんと新一次産業株式会社』で働きながら、耕作放棄地と借り手を繋ぎ、転作農作物の個別支援や栗・芋の協働生産を行っていただきます。
【具体的な仕事内容】
〇1年目:まずは農業を知るために、現場に入り栗や芋の生産技術の習得や、耕作放棄地の現状や課題を知っていただきます。耕作放棄地を活用するために、『しまんと新一次産業株式会社』がノウハウを持っている栗・芋への転作を推奨し、2名以上の転作希望者把握を目標とします。
〇2年目:耕作放棄地と借り手を見つけ、栗・芋の協働生産を行うよう働きかけます。また、栽培に不慣れな方への個別支援等も行い、適切な圃場管理ができるように努めていただきます。
〇3年目:これまでに習得した農業のスキルを活かして、自身も栽培を行う。また、耕作放棄地活用の制度設計を確立させ、モデル事業として構築する。また、1年目2年目の活動により判明した課題に対して、解決できるような企画立案を行う。
勤務時間(ア) 月 20 日勤務(週休 2 日) ※天候条件により変動あり
勤務時間:8:00~17:00(休憩 60 分)
(イ) 週休 2 日制 ※ただし、現場の状況及び業務内容によって変動あり
勤務時間:8:00~17:00(休憩 90 分)
応募資格●生活の拠点を3大都市圏をはじめとする都市地域等から四万十町内へ移し、住民票を異動させることが可能な者(任用を受ける前に既に四万十町内に定住・定着している者(既に住民票の異動が行われている者等)については、原則として含まない。)
●過疎地域の活性化に意欲があり、地域住民と生活をともにする意思のある者
●普通自動車免許を取得している者または委嘱までに取得予定の者
●パソコン(ワード、エクセルなど)の一般的な操作ができる者
●他地域に向けて電子媒体等で情報発信を行うことができる者
●任期満了後において定住する意思のある者
●地方公務員法第16条の欠格事項に該当しない者
募集期間令和5年12月13日(水)~令和6年1月31日(水)
選考プロセス(1)第一次選考
書類選考の上、結果を令和5年2月初旬に応募者全員に文書で通知します。
(2)第二次選考
第一次選考合格者については面接を行います。面接は、令和6年2月10日(土)に実施し、面接終了後には、活動を希望する地域の案内を予定しております。なお、面接日の宿泊費及び交通費につきましては、居住地から当町までの費用を一部町が負担できる場合がありますので、一度ご相談ください。
(3)最終選考結果の報告
令和6年2月中旬~下旬(予定)
※合否は全員に文書で通知します。
採用問い合わせ先〒786-8501
高知県高岡郡四万十町琴平町16番17号 
四万十町役場にぎわい創出課
TEL:0880-22-3281
FAX:0880-22-5040
Eメール:iju-40010@town.shimanto.lg.jp

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