温暖な気候に恵まれた大分県には、海や山などの豊かな自然、貴重な歴史的文化遺産など多くの地域資源があります。中でも「おんせん県おおいた」というキャッチフレーズのとおり、まず頭に浮かぶのが“温泉”。
県内全域に広がる温泉は、日本一の湧出量と源泉数を誇り、地球上にある10種類の泉質のうち8種類を有しています。中でも特に温泉が多い別府市では、砂湯や蒸し風呂、泥湯といったように入浴スタイルも様々。効能や美肌効果、ロケーションなどそれぞれの温泉に個性があり、「毎日温泉に入る生活が送りたい」という理由で移住する方もいる程、暮らしに根付いています。
別府市の湯煙
温泉だけではありません。「建築界のノーベル賞」と呼ばれるプリツカー賞を受賞した坂茂氏が設計した大分県立美術館(OPAM)は、「出会いと五感のミュージアム」、「自分の家のリビングのような美術館」、「県民とともに成長する美術館」という3つのコンセプトを柱にし、大分県産の杉や松の木を使用したアートや大分を代表する「竹工芸」の天井など、見所が盛り沢山。こうした施設にも気軽に足を運ぶことができます。
大分県立美術館
大分県は新鮮で安全な食材にも恵まれ、「The・おおいた」ブランドも数多くあります。瀬戸内海と太平洋の水塊がぶつかりあう豊後水道で捕れ、その味、歯ごたえのよさから、高級魚として重宝されているマアジ・マサバの「関あじ」「関さば」、品質の高さや美味しさにこだわって農場で育てられた「おおいた和牛」などのブランドがあります。また、名物のひとつである「とり天」は大分県の郷土料理として地元の方に親しまれています。
とり天
仕事の悩みを資格取得支援でサポートする
「福祉・医療スキルアップ移住」
移住先でも、資格は一生モノです
移住の最大の壁といわれる「仕事の確保」。移住にあたって様々な求人情報を探すものの、希望条件に合う仕事が見つからず、悩まれる方が多くいます。そこで大分県では、求人数が多く、年齢や性別、子育て中などのライフステージに関わらず活躍できる「看護職」・「介護職」・「保育士」といった福祉・医療職において、資格取得から仕事探しまでを一括してサポートする「福祉・医療スキルアップ移住」を始めました。
この職種に精通している「スキルアップアドバイザー」が資格取得に向けた試験勉強や就職後定着に向けた相談、住まい探し、活用可能補助金の案内など、一人ひとりの事情に寄り添ったオーダーメイド型のサポートを行っています。
▼詳しくはこちら
https://www.iju-oita.jp/promotion_2/
【対象者】
●大分県に移住し、5年以上定住する意思のある方
●看護職、介護職、保育士として、大分県で働きたいという強い意志がある方【資格取得支援】
●看護職:大分県内の看護学校の入校奨励金として、一律20万円を支給
●介護職:介護職員初任者研修の受講費用が無料(最大9万円を支給)
●保育士:保育士試験受験対策講座が無料で受講可能【視察旅費支援】
●東日本地区 :最大4万円支給
●西日本・沖縄地区:最大3万円支給
●九州地区 :最大6千円支給
看護職の移住プラン
介護職の移住プラン
保育士の移住プラン
移住の心強い味方
スキルアップアドバイザーとは?
移住は人生の大きな決断。土地勘のない場所での生活を検討するのはハードルが高いうえに、何度も移住先へ足を運ぶのは大変です。そこで、移住希望者の移住検討をお手伝いするために本プロジェクトで設置したのが「スキルアップアドバイザー」。このアドバイザーが、資格取得を目指す受講者の希望に寄り添い、住まいや就職先探しなどをそれぞれオーダーメイドでサポートいたします。
例えば、移住先の住まいも、決める前には内覧したいもの。しかし実際に現地に足を運ぶことが難しいといった時は、「スキルアップアドバイザー」が本人の代わりに内覧に出向き、オンラインツールを活用しながら移住希望者の方がご自宅からでも家の雰囲気が伝わるように物件確認のお手伝いをします。他にも、移住者の受入れに積極的な事業所の紹介や、お住まいの近くのスーパー、病院、学校の情報も可能な限り提供。
また、移住に関する県や市町村の助成制度は申請者の状況に応じて利用可能な制度が変わりますが、スキルアップアドバイザーは行政書士の資格も保有していますので、個人の移住計画に沿って利用可能な助成制度の情報提供だけでなく、申請などのお手伝いもいたします。
太田スキルアップアドバイザー
病児保育「さくらいろ保育園」の園長 太田直希さん
自身も福岡県から大分県への移住者で、過去の体験も踏まえて移住支援に力を入れている。
おおいたで新しい暮らしと仕事に出会う。
「おおいた暮らしオンラインツアー」のご紹介
大分県では、大分に移住を考えている方に向けて、大分の暮らしと仕事の魅力をたっぷりお届けする「おおいた暮らし体験オンラインツアー」を開催しています。ここでは、オンラインツアーにご登壇いただいたゲストと、介護のお話しの一部をご紹介いたします。
社会福祉法人 大翔会 渡邉利章さん
大分県の高齢者施設で、「ノーリフティングケア」の先進施設に指定された社会福祉法人大翔会の理事長を務める渡邉利章さん。
介護の仕事といえば、3K(キツイ・汚い・危険)のイメージがついており、そのため、大分県内だけでなく全国的にも人材不足が発生しているのが現状です。
そうした中、オンラインツアーの中で紹介させていただいたのが「ノーリフティングケア」。
これは“人が抱え上げない介護”のことで、入浴介助や移動介助にリフトなど、様々な専門の福祉用具を活用して介助する方法をいいます。現在の介護支援といえば、介護者が利用者を抱え上げて介助することが当たり前とされている中、この方法では、抱え上げる介護を極力減らすことで、介護する人の重労働によるリスク、される人の転倒などによるリスクを解消します。全て福祉用具に頼るわけではなく、利用者が体を動かせる範囲外をスタッフが補助し、抱え上げる必要がある場合には福祉用具を活用しています。
「この方法を導入してから、スタッフも利用者さんも“体に負担がかかる動作が減った”という声があり、精神的・身体的にも余裕ができ、より細やかなケアを行うことができるようになりました」と渡邉さん。
「このノーリフティングケアが働き方の見直しにもつながり、これまでの『介護=3K』というマイナスイメージを払拭することも可能である」とお話しされました。
介護職の“やりがい”とは?
「介護士は利用者さんの生活を支えるだけでなく、私たちが受け入れることで、ご家族も平穏な生活を送ることができる。そして何より自分たちも成長させてくれる、やりがいのある仕事。一人でも多くの方に知ってもらいたいですね」と渡邉さん。
資格は一生モノです。かつての「3K(きつい・きたない・きけん)」というイメージも、現代ではDX化により働き方も格段に変わっています。むしろ、さらにこの職種には「3S(生涯現役・先進技術の普及・生活で使える技術)」などのプラスの面もあります。
移住とともに、おんせん県おおいたで、新しいスキルに向かって一歩踏み出してみませんか? 大分県がしっかりサポートいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
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【お問合せ先】
大分県 企画振興部 おおいた創生推進課
住 所:大分県大分市大手町3丁目1番1号(大分県庁舎本館3階)
電 話:097-506-2038
メール:a10113@pref.oita.lg.jp
相 談:https://www.iju-oita.jp/archives/11832/