雪の冬も快適に暮らせる家づくりで、地域に貢献したい

NIIGATA 南魚沼 移住Life Episode.2

本当にしたい暮らし方、働き方がはっきりと見えてくる場所

お米に地酒、名峰、温泉、有数のスキー場。東京からのアクセスも良く、ユニークなイベントも話題の南魚沼市。県外出身者で永年この地で生活し、新しい街づくりでも活躍するお二人を訪ねた。


大和地区・浦佐:白川欽也さん
浦佐駅周辺は、小中高・大学、病院、美術館にワイナリーや広大な公園もあり、住環境が整った地域だ。そんなエリアで、さまざまな住宅を企画している白川さんにお話しを伺った。

浦佐地区に本社を構える建設会社で営業職を務める白川欽也さんは、群馬県高崎市の出身。都内の大学へ進学した後、大手の流通小売会社に入社。最初は現場のスーパーで惣菜売り場を担当したという。商品や販売方法を工夫し、配属半年からは対前年伸び率が全店舗中、常にトップ5圏内に。その後は本社の人事、経理と、管理部門を任され、従業員の福利厚生、金融機関との交渉などを経験。宅建資格もその頃に取得した。

「帰宅は毎晩終電でしたが、仕事は面白かった」(白川さん)

入社から8年、昇格試験の準備をしていた白川さんはふと我に返ったという。
「忙しさにかまけて自分のライフプランの実現を何も考えなくなってしまっていることに気づいたんです」

▲「お客様のどんな発想やこだわりにも応えたい」と白川さん。

その後転職し、1995年、ベンチャーキャピタルのローコスト住宅プロジェクトの責任者として新潟県に赴任する。ところがそれがわずか2年で終了に。しかしそこで、白川さんは新潟に残ることを決意する。

「その間に分かったのは、東京での暮らしと違って、ここにいると自分の存在価値がはっきりとしてくるということでした」

事業解散後に声をかけてくれたのは、当時の営業取引先の社長。現在白川さんが勤める会社の会長だ。

「それが私の移住の決め手です」

 

信頼されることは、取引をしていただけるということ

仕事内容もそれまでやったことのない個人顧客への営業へと移行した。

▲基幹病院近くにある白川さんが手がけたお肉屋さんがつくるそうざい・お弁当のお店。内部はスーパー時代の経験も活かされている。

「安いものなら一度は取引してくれるかもしれませんが、一生で一度購入するかどうかという非常に高価なものを扱い始めたわけです」

デザインや性能の話だけでは、なかなか顧客には伝わらない。まずは自分を知ってもらい、気に入られ、信頼してもらうことにこだわった。「小さな信用の積み重ねが、大きな取引に応じていただくということに繋がる」と白川さん。

家を建てる際やリフォームの相談は応じてくれるが、その後の不動産としての価値まで心配してくれる会社は、当時このエリアになかった。そこで白川さんは、相続診断士の資格も取得し、自ら「新潟県相続診断士会」の立ち上げにも参加した。

「徐々に繋がりができ、チラシや訪問主体だった営業が変わっていきました。今は『知り合いに困っている人がいるから話を聞いてあげて』と、いろいろなところから声をかけてもらえるようになっています」

人と人との繋がりが重要な地域だということは、新潟に来た当初から感じていた。
「それを続けて認められていく中で、この土地は自分にはふさわしい場所なんだと思い至りました。だから今もここで働いているのです」

 

命を救ってもらった病院に
雪国の住まいで恩返しがしたい

白川さんに、プロの観点から、都会との住環境の違いを訊いた。

豪雪地でも屋外と一体感。設計:東海林建築設計事務所、撮影:松崎典樹

「一番の違いはやはり雪の量ですね。屋根に積もった雪をそのままにしておくと住宅倒壊の恐れがある。大量の雪を誰が管理するのか。賃貸の場合は貸し手の管理ですが、持ち家は自分でしないといけない。融雪設備など雪に対する費用も考えておかなければなりません。住まいイコール、雪への準備なんです」

3年前に白川さんは市内の魚沼基幹病院で大腸癌の手術をした。

「幸い早期でしたが、魚沼基幹病院には命を救ってもらいました。その恩返しがまだできていません。また、この地域では看護師不足が深刻ですが、豪雪地ということで、外から来る人は躊躇してしまうこともあるでしょう。看護師は女性の比率が高いので、女性目線の暮らし心地の良いマンションを作れたら、世話になった魚沼基幹病院に貢献できるんじゃないかと今、計画し始めているんです」

新幹線も停まる浦佐駅近辺に、冬も除雪の心配をせずに快適に暮らせるマンションがあれば、移住や二拠点居住希望者に対しても魅力的な住まいの選択肢になる。

「スキーに特化した移住プランも計画中です。住まいで地域に貢献できることを、これからどんどん推し進めていきたいと思っています」

文:鹿島文俊 写真・佐々木譲


相談窓口

南魚沼市は自然豊かで四季がはっきりとしているので美しい景色がたくさんあります。まずは、南魚沼市を知ってください! 南魚沼市での生活をイメージしてください!「住まう歓びを感じるまち南魚沼市」が見えてきます!あなただけの「○○の歓びを感じる南魚沼市」を見つけてください。
一般社団法人 南魚沼市まちづくり推進機構
TEL:025-778-0511 FAX:025-778-0512
https://mmdo-machi.org/
新潟県南魚沼市 総務部U&I ときめき課
TEL:025-773-6659 FAX:025-772-3055


女性目線の暮らし心地の良いマンション計画

http://shirakawa-kinya.life/index.html


南魚沼市住まい事情

住居設営費シミュレーション白川さんにもお願いして、南魚沼での住まいにかかるコストをシミュレーションしてみました。
二拠点居住
天然温泉付きの物件も

【お試し居住用施設例】
●旅館·ホテル利用
1泊5000円程度~
●アパート居住
家賃月額6万円程度~

定住
自然景観に溶け込んで個性も豊かに。 設計:東海林建築設計事務所、撮影:佐武浩一

【中古住宅·戸建 過去の取引事例】
●1,300万円(土地435㎡、建築面積142㎡)
築18年、リノベーション費用 100万円
●2,500万円(土地338㎡、建築面積288㎡)
築11年、リノベーション費用 0円
【中古リゾートマンション 過去の取引事例】
●34~500万円
(1DK ~ 2LDK 35 ~ 85㎡)
【新築分譲住宅 過去の取引事例】
●2,360万円(土地165㎡、建築面積91㎡)
●土地 過去の取引事例
坪9.9万円(土地222㎡)
坪8.9万円(土地233㎡)

                   

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