インフルエンサー pitoが体験
千葉県海匝かいそう地域で二地域居住生活【前編】

千葉県と聞くと、テーマパークや大型イベント施設など、レクリエーションスポットをイメージする人が多いかもしれません。しかし実際は、海も里山もあり、食べ物も美味しい、豊かな自然の中での生活にもオススメの場所なのです。東京駅から1時間から2時間程度で着くので、アクセスのしやすさも申し分ありません。

さて、今回はインフルエンサーのpitoさんが、まだまだ広く知られていない千葉県最東端の海匝かいそう地域を散策! 地域の人と交流し、新たな魅力に触れた1週間の様子を前編・後編にわたってレポートします。

 

旭市の地域おこし協力隊と交流

まず最初にやってきたのは、旭市にある多世代交流施設「おひさまテラス」。子どもたちが元気に遊べる屋内公園の「プレイングパブリック」や、施設利用者を対象に生後6か月~小学3年生のお子さんを無料で預かってくれる「ベビーキャンプ」、スクール利用も可能なダンススタジオやキッチンスタジオなどがあり、さまざまな世代が集まれる場所として、地域の人に愛されています。施設を運営している永井さんに案内していただきながら、場内をグルグルと見て回るpitoさん。あまりの充実ぶりに「クリエイターに最高すぎる場所!」と目を輝かせます。

キッズトイレや赤ちゃん休憩室が設置され、男女どちらのトイレにもおむつ替えシートがあるなど、子育て世代にとっても強い味方です。イオンタウン旭の2階に入っているので、お買い物帰りや歯医者のついでにふらっと寄れるのも嬉しいところ。


左から、「おひさまテラス」のカフェを運営されている赤座剛さん、旭市地域おこし協力隊員の長江純一さん、「おひさまテラス」を運営されている永井大輔さん。

ここでpitoさんがお話を伺ったのは、旭市地域おこし協力隊員の長江純一さん(写真左から2人目)。長江さんは、趣味のドライブで旭市を訪れた際に、おいしい食べ物や美しい景色に魅了されたと言います。たまたま入ったラーメン屋さんで地域おこし協力隊に誘われたことがきっかけとなり、今に至っているそう。それまでは、テーマパークなどで演奏するトランぺッターとして活動しており、音楽以外には興味がなかったと語ります。

しかし、地域おこし協力隊について調べていくうちに、「結局は、音楽も文化。だったら、文化で人を呼び寄せ、増やしていくことは自分の勉強にもなるのではないか」と思うようになり、応募を決めたのだと教えてくれました。

現在は、「旭市移住サポートセンター」で移住に関するサポートやフォローアップ業務をはじめ、市の魅力発掘や情報発信を精力的に行っています。

<おひさまテラス>
住所:〒289-2511 千葉県旭市イ4337-1 イオンタウン旭 2階
HP:https://ohisama-terrace.jp/

<旭市移住サポートセンター>
住所:〒289-2504 千葉県旭市ニの2787番地1 あさひ市民センター2階

 

言葉を失うほど美しい「飯岡刑部岬」の落陽

旭市に来たら足を運んでほしいのが、高さ約60mの断崖絶壁「飯岡刑部岬」です。油断していると吹き飛ばされそうになるくらい風が強いのですが、なんといっても夕日が綺麗。

どこまでも遠くまで広がっていく水平線に太陽が沈んでいく様は、うっとりして言葉を失ってしまうほど。pitoさんも「天気も良くて、夕焼けが最高に綺麗!」と感動していた様子。あっという間に日の入りは終わってしまうので、日没時間を調べてから向かうことをオススメします。

<飯岡刑部岬>
住所:〒289-2704 千葉県旭市上永井1309-1

 

田舎の温かさに触れる「銚子電気鉄道」の旅


※こちらの車両の運行は2024年春ごろを目途に引退予定。

ゆっくり散策する時間がある方に打って付けなのが、銚子市をぐるっと回れる「銚子電気鉄道」。1日乗車券の「弧廻手形」は大人700円、子ども350円とリーズナブルな価格設定になっています。レトロな観光施設を巡りながら田舎の温かさに触れ、ゆったりとした時間の流れを感じるのに最適です。

乗り放題切符を購入し、線路沿いをゆったり観光するpitoさん。「車窓からはキャベツ畑が見えて、田舎の雰囲気がとっても落ち着きますね」と和やかな雰囲気を楽しんでいました。

仲ノ町駅にある「ヤマサ醤油工場見学センター」は、pitoさんと一緒に訪れたなかで印象的だった場所のひとつ。鼻腔をくすぐる、出来立てしょうゆの匂いはたまりません。ヤマサ醤油の歴史やしょうゆの造り方を学べるだけでなく、ここでしか買えないオリジナルアイテムもゲットできます。

醬油ソフトを食べたpitoさんは、「想像以上の美味しさにびっくり!」と、 甘さとコクの絶妙な風味に、ご満悦のようでした。

<ヤマサ醤油工場見学センター>
住所:〒288-0037 千葉県銚子市北小川町2570
HP:https://www.yamasa.com/

 

螺旋階段の先に広がる「犬吠埼灯台」からの眺め

銚子半島の最東端に位置する「犬吠埼灯台」は、全国に16基しかない“登れる灯台”のひとつ。99段の螺旋階段を上りきると、外の回廊へ出ることができ、ここからは太平洋の壮大な景色が一望できます。頂上まで登ったpitoさんも「広い海と街全体が見渡せて、とても気持ち良かった!」と笑顔を覗かせていました。

地上から建物の頂部まで31mと聞くと、そこまで高く感じないかもしれませんが、近くで見るとその迫力を体感できるでしょう。

旧犬吠埼霧信号所霧笛舎では、かつて犬吠埼灯台の灯室で活躍していた初代レンズ「第一等8面フレネル式閃光レンズ」も展示されています。覗きこむと不思議な世界が広がりますよ。

<犬吠埼灯台>
住所:〒288-0012 千葉県銚子市犬吠埼9576

 

ホットな想いと美味しいご飯に満たされる
「チョウシグッド・ビールカフェ」

地域原産の食材と地元で作られたお酒で舌鼓を鳴らしたい。そんなときは、銚子ビール藤兵衛醸造所に併設している「チョウシグッド・ビールカフェ」へ。ここでは、イギリスの大会で金賞を受賞したビールを味わうことができます。店内にあるビールサーバーを目にしたpitoさんは「こんなに種類があると、一通り飲んでみたくなっちゃいますね」と嬉しそう。

お食事は、魚と肉から選べるボリューム満点のランチプレート。どちらも栄養バランスの取れた優しい食事で、体のなかからほっこりと癒されていきます。お酒が飲めない方も心配ご無用。銚子灯台コーラや犬吠ジンジャーエールなど、色鮮やかで思わずフォトジェニックな写真を撮りたくなってしまうソフトドリンクもあります。魚のランチを選んだpitoさんは「銚子のお魚を使ったフィッシュ&チップスのランチがとってもおいしかった」と心もお腹も満たされようです。

カフェスペースの奥には、リアルタイムで稼働している醸造所が。中に入ると、酵母の匂いが全身をふわっと包みこみます。

このカフェと醸造所を運営しているチョウシ・チアーズ株式会社の代表を務める佐久間快枝さんは、もともとは都内の外資系やベンチャーで活躍していたキャリアウーマン。地元の銚子市へ帰ったときに、昔の賑わいが失われた町の様子に愕然とし、「名産品を作って地域を盛り上げよう!」と決意したそう。「銚子ビールを100年続く地域ブランドにしよう」という想いを胸に、製造を行っています。

<チョウシグッド・ビールカフェ>
住所:〒288-0835 千葉県銚子市垣根町1丁目280-2
HP:https://www.instagram.com/choshigoodbeercafe/

 

ホカホカぬれ煎餅に感動体験

「ぬれ煎餅駅」は、「駅」と名の付くお土産売店。店内には、銚子電鉄名物のぬれ煎餅はもちろん、千葉県ゆかりの佃煮やお酒、鉄道グッズなどが並べられています。

店の奥では、ぬれ煎餅の手焼き体験をすることもできます。煎餅を網に押しつけたり、トングでひっくり返したり、育て上げた出来立てのぬれ煎餅の美味しさは格別! スタッフの方が横で見ていてくれるので、老若男女問わず気軽に挑戦できます。

手焼き体験にチャレンジしたpitoさんは、「焼くときに、膨らまないように押したりひっくり返したり、かなりコツが必要で面白かった」とにっこり。「焼きたてはカリっというよりは、もっちりの食感でとってもおいしかった」と出来立てならではの味に感動していました。

<ぬれ煎餅駅>
住所:〒288-0821 千葉県銚子市小浜町1753
HP:https://www.choshi-dentetsu.jp/spot/872/

 

癒しもエネルギーも充電できる農園リゾート「THE FARM」

香取市にある「THE FARM」は、日本最大級の農園リゾートです。温泉やサウナといったリラクゼーションからキャンプや野菜収穫体験といったアクティビティまで楽しむことができます。

日が出ている時間帯はのどかなグランピング施設といった印象ですが、日没を過ぎるとロマンティックなムードに様変わり。たくさんの表情を見せてくれる豊かな自然に心が癒されます。実際に宿泊したpitoさんも「自然たっぷりで本当に良かった!冬のグランピングは初めてだったけど、暖房も効いててテントの中も広くてとっても快適!」と大満足でした。

THE FARMでは、たくさんの施設が楽しめるので、何をしようか迷ってしまうかもしれません。そんな時は、野菜収穫体験をオススメします。広々とした農園には、1年を通じて60品目100種類以上の野菜が栽培されています。pitoさんもキャベツ、にんじん、茎ブロッコリー、長ネギを収穫。獲れたてのわさび菜にかじりついた際には、「本当にわさびの味がする!」と目を丸くしていました。自分の手で収穫した野菜をその場で丸かじりした感動は、きっと忘れられない思い出になるでしょう。

タイミングが良ければ、農と野菜のスター「ヤサイちゃん」にも会えるかもしれません。野菜の収穫方法や豆知識はもちろん、美味しい食べ方も教えてくれます。帽子のデザインが春夏と秋冬で変わるので、チェックしてみてください。

<THE FARM>
住所:〒287-0103 千葉県香取市西田部1309-29
HP:https://www.thefarm.jp/

 

*後編につづく

 

文:坂井彩花 写真:関口碧斗


千葉県移住・二地域居住ポータルサイト「ちばらしい暮らし」

https://life-style.chiba.jp/

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