【 移住者インタビュー】
熊本県北エリアで理想の暮らし、はじめました
〈荒尾・玉名地域/阿蘇地域編〉

熊本県北エリアは九州のほぼ真ん中に位置し、他県へのアクセスが便利です。阿蘇の山並みや「美肌の湯」と称される温泉など、自然の素晴らしさを満喫できる場所もたくさんあります。 熊本県北エリアで暮らすことにした4組の移住者の体験談を、〈菊池地域/鹿本地域編〉〈荒尾・玉名地域/阿蘇地域編〉の全2回にわたってお届けします。

移住者インタビューPart.3【荒尾・玉名地域|玉名市に移住】
世界一周の旅で日本の豊かさを再認識。
熊本の魅力を発信するホステル&カフェを開業

佐藤 充さん・陽子さん

熊本県玉名市は、阿蘇外輪山を源流とし、有明海へと流れる一級河川・菊池川と共に発展した土地。米俵を運ぶ港町として栄えた高瀬地区には、往時の面影を感じさせる高瀬船着場や高瀬眼鏡橋などが今なお残っている。元病院だった建物をフルリノベーションし、各地から人が集う宿泊施設となった「HIKE(ハイク)」は、この地の繁栄を支えた河川の側に佇む。

東京での仕事を辞め、世界一周。そして、熊本県玉名市へ

佐藤充さん・陽子さん夫妻が営むHIKEは、宿泊だけでなく、飲食やイベントの企画・運営、器などの販売まで幅広いサービスを展開している。

「結婚を機に、妻の地元である玉名市を訪れる機会が増えたことで、この地の魅力を感じるようになっていました」と充さん。10年以上の長い東京生活に区切りをつけようと思ったのは、将来のことを考えてのこと。

「今後の生活や育児などを考えると、東京を離れて違う土地で生活する方が自分たちに合っていると感じていました」(陽子さん)

海外も移住先の候補に挙がっていたこともあり、退職後に世界一周の旅を敢行。主にローカルな地域を訪れ、その土地の生活や文化に深く触れる時間を過ごした。

「現地では地元のスーパーで買い物をして、自炊していました。東京での生活が長かったせいか、地元の特産品や旬の食材が当たり前にスーパーに並んでいる光景にすごく惹かれたんですよね。移住するなら、やはり田舎がいいと思いました」(充さん)

世界を旅する中で感じたのは、日本の豊かさ。生活環境はもちろん、伝統的な工芸品や英国から日本へ受け継がれたスリップウエアなど、日本のものづくりの魅力を改めて感じることができた。

「旅の最中に熊本に移住することを決めて、そこで何をやるのか、何がしたいのか、夫婦でじっくりと話し合いましたね。そして導いた答えが、人が集える場所をつくりたいということでした」(充さん)

二人は帰国後、2017年に玉名市に移住。2020年春にHIKEをオープンした。

人と人がつながるコミュニケーションの場

HIKEのコンセプトは、「誰もが集い、“カタル”場所」。“カタル”は、「語る」という意味のほかに、熊本県の方言で「参加する」「加わる」という意味がある。

佐藤さん夫妻が開業の場として選んだのは、5階建ての元病院で、3年ほど使われず放置されていた建物。1年ほどかけてフルリノベーションを行い、気軽に宿泊できるホステルを軸に、地元の旬の食材を使った料理を提供するカフェや手仕事の生活道具を扱う小さなショップも併設する複合施設に蘇らせた。

「当初は小さなスペースで、人が集まる場所をつくる予定だったのですが…。この大きな建物をどういう風に活用すればいいのか、開業前から地域の方々を集めて座談会を開くなどして意見を集りました」(充さん)

「世界中を旅する中で私たちがいい宿だと思えたのは、食事に地元のものがでてくる宿でした」と充さん。その実体験を、HIKEでも活かすべく、カフェの食事では地元の郷土料理である「だご汁」を提供しているという。その他の食材も器も、地元産にこだわっている。

また、HIKEでは定期的にイベントを開催している。特に日本のものづくりに焦点を当てたイベントが多いという。

「熊本や九州の魅力を伝える拠点になればという思いで、器作家や染色家などのポップアップ店やワークショップ、生産者さんが作物を販売する食のイベントなど幅広く開催しています。作家さんや生産者さんに実際にお会いしてから企画を立てることを大切にしています。。こうしたイベントを行うことで、人が人を呼び、新しい出会いが生まれます」(充さん)

豊かな自然がすぐそばにある玉名市での暮らし

佐藤さん夫妻の休日は、息子さんとサイクリングなどをして過ごすことが多いそう。

「HIKEのすぐそばに菊池川が流れているので、思い立ったらすぐに遊べるのがいいですね。夏だと川遊びもできます」(陽子さん)

玉名市の自然は、子育てのみならず、食生活においても大きな恩恵をもたらしている。

玉名市はミニトマトの生産量が日本一であり、その他にも、有機農産物の生産者が多く、季節それぞれの旬な食材を楽しむことができる。

「美味しい食材はHIKEの運営にも活かされていますし、子どもに食べさせてあげられることも玉名市に暮らす魅力といえます。川を眺めてリラックスしたり、地元の食材を一番美味しい時期に食べられたり、本当に豊かな生活ができていると感じます」(充さん)

また、地理的な利点もあるという。JR九州新幹線の停車駅である新玉名駅があり、博多駅や福岡空港へもアクセスしやすい。

「九州のほぼ真ん中なので、九州各地へはもちろん、全国へアクセスが便利ですね。熊本市内にも行きやすく、交通網は充実しています。九州に移住したいと感じている方は、玉名市を拠点に一度、九州を周ってみることもいいかもしれません」(充さん)

HIKEを起点に地域の魅力を伝えていく

佐藤さん夫妻は、多くの人に玉名の良さを実感してもらいたいと願っている。そのための活動をHIKEを中心に広げていく。

「移住直後に地元の方と話すとよく言われたのが、『玉名って何もないでしょ』という言葉。HIKEをきっかけに、地元の方が玉名市の魅力を再発見して、自慢できるようになっていってほしいですね。地元の方が誇らしげに暮らす姿を見て、良い街だと感じる方も多くいると思います」(充さん)

オープンして4年目を迎えた現在、「HIKEがあったから移住してきた」という新しい移住者も現れ始めている。

「一棟貸しの宿泊にも挑戦したい」と意欲を見せる佐藤さん夫妻。これからも「HIKE」を通して玉名市の魅力を語り、人と人との縁を紡いでいく。

取材・文:足立拓哉 写真:内藤正美


移住者インタビューPart.4【阿蘇地域南小国町に移住】
同じ九州でも全く違う景色。里山の風景が残る阿蘇の麓で暮らす

穴井里奈さん

熊本県南小国町は阿蘇外輪山と九重連山の麓に位置し、その総面積の85%が山林に覆われている。九州最大の河川「筑後川」の源流域であり、黒川温泉などの名湯が点在する豊富な水資源を誇る地域だ。

美しい里山風景が残る南小国町に2011年に移住した穴井里奈さんは、地元特産の小国杉を活用して、インテリア・ライフスタイルブランド「FIL」とカフェ「喫茶 竹の熊」を運営している。

美しく、時に厳しい大自然との共生

北九州市出身の穴井さんは、地元で介護の仕事に従事していた。その後、イスラエルへ留学し、現地で出会った夫の俊輔さんと結婚。日本に戻ってからは東京で介護職に就いたが、俊輔さんの実家が営む製材所を継ぐことになり、2011年に南小国町に二人で移住した。

南小国町の第一印象を穴井さんに聞くと、工業地帯である北九州市と、里山の風景が残る南小国町との景観や気候の違いに驚いたそう。阿蘇の草原が広がる大自然の景観や山間部ならではの冬の厳しい寒さ。まるで日本ではない場所に来たような感覚だったという。

「移住した2011年の冬は、-16℃を記録する寒さでした。ここが九州だとは信じられないほどでしたね。大自然と付き合うことは簡単ではありません。でも、季節の移り変わりを感じ、その時々の食材や行事を楽しむ生活ができるようになっていきましたね」

南小国町はコンビニはあるものの、ファストフード店は車で1時間ほど移動しないとない地域。バスも数時間に1本という交通事情。しかし、さまざまものが“ない”からこそ、自分たちでつくっていく必要があるというワクワク感や新しいことを発見する新鮮さも感じていた。

地域の魅力を「小国杉」を通じて発信

2017年にインテリア・ライフスタイルブランド「FIL」を夫と共に立ち上げた穴井さん。南小国町の特産品である小国杉を使った家具やエッセンシャルオイルなどを制作・販売している。

「製材業界は男社会のイメージが強く、女性でも活躍できる機会をずっと探っていました。そこで着目したのが、小国杉の心地よい香りを活かしたエッセンシャルオイルの開発。伐採後に不要となる枝葉を収集し、自社抽出場であるFIL FACTORYで精油の抽出を行っています」(穴井さん)

FILの旗艦店にはファブラボも併設し、小国杉の香りやエッセンシャルオイルの抽出を誰もが体験できるように、その技術や思いを惜しみなく共有している。

「南小国町に移住するとき、夫に『何もないところだよ』と言われたことを覚えています。この街には高校がなく、中学卒業後は他の市町村の高校へ進学をするのが一般的。多くの子どもたちは故郷の素晴らしさに気づかないまま、この町を後にしてしまいます。香りは、記憶に強く刻まれる要素のひとつ。私は南小国町の美しい自然や豊かな文化を、香りという形で、離れた場所に住んでいる人たちにはもちろん、地元の子どもたちにもに伝えていきたいと思っています」

地元の人たちと一緒につくりあげたカフェ「喫茶 竹の熊」

穴井さんの地域への思いは、2023年にオープンしたカフェ「竹の熊」にも宿っている。

屋号の「竹の熊」は、南小国町の字名から取ったもの。天皇の遣いがこの地を訪れた記念碑が敷地内に残っており、町の歴史のひとつとして開かれた場所にしたいとオープンを決意した。

提供するメニューは、阿蘇の天然水を使用したコーヒーや、店の目の前の田んぼで採れたお米で作ったおこわなど、こちらも地元の素材を活かしたものばかり。


写真提供:喫茶 竹の熊

建築やインテリアにも地元の素材をふんだんに取り入れた。こけら葺きの屋根材や柱、棟木、板の間の床など、使用している材料のほとんどが小国杉だ。

「屋根は6万6000枚もの樹皮で仕上げられています。そのほかの施工も想像以上に大変で、地元の大工さんたちはとても苦労していましたね。それでも完成した後の満足気な顔を見ると、こちらもうれしくなりました」


写真提供:喫茶 竹の熊

「上棟式は盛大に開催しました。法被を着た大工さんに何千個のお餅を撒いてもらったり、水庭で地元の神楽を舞ってもらったり。町内外から300〜400人ほどの見物客が集まりました」

工事や上棟式には、地元の農家や高校生も参加。それぞれの個性ある仕上げが随所に感じられる。この建物に携わった誇りは、いつまでも残り続けるだろう。

小国杉を中心に活動領域が広がる。今後はゲストハウスの運営も視野に

南小国町に移住して10年以上が経ち、まちの風景も少しずつ変わってきている。

「近年、移住者が増えて、その方たちが地域の顔になってきています。私が移住した当時と比べて、移住者を歓迎する雰囲気に変わりつつありますね」

夫婦二人で始めたFILの社員も増え、現在8名に。その全員が移住者だという。

現在FILでは、観光業界と連携し、黒川温泉の旅館やJR九州のクルーズトレイン「「ななつ星in九州」のレストランで使われるカトラリーの制作、地元銀行の支店の内装なども手掛けているそう。

小国杉を通じて一軒、また一軒と地域に新たな価値を生み続ける穴井さん。最後に、今後挑戦してみたいことを尋ねた。

「大きくなりすぎて価値がなくなった小国杉でゲストハウスをつくってみたいです。南小国町には、気軽に滞在できるところや住む場所はまだまだ少ないので、ゲストハウスがあれば、町に人が増えて、地域の活性化に貢献できるのではと考えています」

文・足立拓哉 写真・内藤正美


熊本県北エリアってこんなところ

有明海から阿蘇山まで広がる熊本県北エリア。福岡県や熊本市と隣接し、道路や鉄道、港などの交通機関が充実しているので、ビジネスや旅行にも便利です。福岡空港や阿蘇くまもと空港へのアクセスもしやすく、国内外への移動もスムーズです。

熊本県北エリアは、以下の4つの地域で構成されています。

①荒尾・玉名地域(荒尾市、玉名市、玉東町、南関町、長洲町、和水町)

②鹿本地域(山鹿市)

③菊池地域(菊池市、合志市、大津町、菊陽町)

④阿蘇地域(阿蘇市、南小国町、小国町、産山村、高森町、西原村、南阿蘇村)

それぞれに自然や歴史、文化、食に特色があります。自然と触れ合いたい方も、都会の便利さを求める方も、自分の理想の暮らしに合った場所を選べるのが、熊本県北エリアの特徴です。

\各市町村の特徴をチェック!/

①荒尾・玉名地域

〈荒尾市〉
熊本、福岡の都市部へのアクセスが良く、海と山があり自然と都市の調和の取れたコンパクトシティ。荒尾干潟の夕景や令和4年4月に移転オープンした市立図書館は子どもから大人まで楽しめる場所です。道の駅と保健・福祉・子育て支援施設の複合施設が令和8年度オープン予定。
【人口】4万8675人
【世帯数】2万565世帯
【主な移住・定住支援制度】お試し暮らし体験住宅、移住コーディネーター設置、移住促進補助金 他
【移住に関するお問い合わせ先】くらしいきいき課 TEL:0968-57-7059
【荒尾市公式ホームページ】https://www.city.arao.lg.jp

〈玉名市〉
市内には九州新幹線新玉名駅、JR在来線3駅があり、近隣には九州自動車道菊水ICや有明フェリーがあるなど、交通の便に恵まれた地域。有明海、菊池川、小岱山および金峰山系の山々などの豊かな自然や数多くの歴史的資源に恵まれ、古くから玉名温泉や小天温泉など温泉地としても栄えてきました。
【人口】6万2289人
【世帯数】2万5749世帯
【主な移住・定住支援制度】第3次住宅取得補助、リフォーム補助(令和6年3月31日までの住宅取得・リフォーム・転入に限る)、第3次新幹線通勤定期券購入補助 他
【移住に関するお問い合わせ先】地域振興課 TEL:0968-75-1421
【玉名市公式ホームページ】https://www.city.tamana.lg.jp

〈玉東町〉
西南戦争の遺跡が町中にあり、内7ヶ所が国の史跡に指定されています。 基幹産業である農業は、市場で評価の高いみかんや梨、スイカのほか、スモモの1種であるハニーローザが全国一の栽培面積を誇ります。JR鹿児島本線木葉駅を有し、通勤通学に適しています。
【人口】4962人
【世帯数】1899世帯
【主な移住・定住支援制度】住宅建築補助金、定住促進補助金、空き家バンク制度 他
【移住に関するお問い合わせ先】企画財政課 TEL:0968-85-3188
【玉東町公式ホームページ】https://www.town.gyokuto.kumamoto.jp

〈南関町〉
熊本県と福岡県の県境の町。昔は参勤交代の関所が置かれ、交通の要衝として栄えました。九州自動車道の南関ICを有し、熊本県北の玄関口として発展してきました。福岡や熊本の中心部まで約1時間と利便性の高い町です。
【人口】8348人
【世帯数】3445世帯
【主な移住・定住支援制度】定住住宅取得等補助金、関所っ子応援金、こども医療費助成金 他
【移住に関するお問い合わせ先】まちづくり課 TEL:0968-57-8501
【南関町公式ホームページ】https://www.town.nankan.lg.jp

〈長洲町〉
永く住みたいまち「長洲町」。幼児英語教育、高校生まで医療費無料化などの充実した子育て支援、働く環境や交通の便にも恵まれ、共働きでも安心して子育てができます。また、日本有数の金魚の産地で、造船業やサッシ業など工業のまちとしても有名です。
【人口】1万4884人
【世帯数】6565世帯
【主な移住・定住支援制度】新婚世帯の新居の取得費や家賃・引越費用を補助、空き家バンク成約物件の改修費用等を補助、子育て(新婚)世帯向けの地域優良賃貸住宅 他
【移住に関するお問い合わせ先】まちづくり課 TEL:0968-78-3219
【長洲町公式ホームページ】https://www.town.nagasu.lg.jp

〈和水町〉
緑あふれる山々と清流 菊池川などの自然や江田船山古墳、田中城跡や豊前街道を代表とする歴史的資源に恵まれた町。九州自動車道の菊水ICから福岡都市圏や熊本市街へ車で1時間程度、九州新幹線の新玉名駅も近く、関西圏域まで約3時間で移動可能。ちょうどいい田舎暮らしができます。
【人口】8718人
【世帯数】3347世帯
【主な移住・定住支援制度】新築住宅みらい支援補助金、新婚さん定住促進奨励金、わくわく子育て応援金 他
【移住に関するお問い合わせ先】まちづくり推進課 TEL:0968-86-5721
【和水町公式ホームページ】https://iju.town.nagomi.lg.jp

 

②鹿本地域

〈山鹿市〉
一級河川の菊池川が流れ、ゆったりとした雰囲気に包まれた町です。古くから愛されてきた温泉と豊富な農林産物は全国的に知られています。江戸時代の街道沿いに花ひらいた伝統工芸・芸能が息づく市街地と豊かな自然が広がる郊外に大きく分かれており、理想のライフスタイルが実現できる環境が見つかります。
【人口】4万6692人
【世帯数】1万9089世帯
【主な移住・定住支援制度】空き家バンク制度、Uターン子育て世帯住宅支援補助、お試し住宅、結婚新生活支援補助 他
【移住に関するお問い合わせ先】地域生活課 TEL:0968-43-1114
【山鹿市公式ホームページ】https://www.city.yamaga.kumamoto.jp

 

③菊池地域

〈菊池市〉
名水、名湯など6つの日本百選を持ち、中でも菊池温泉は泉質トロトロの「美肌の湯」と言われており特に人気があります。新鮮で美味しい農畜産物も自慢。さらに、待機児童はゼロ。こども健診センターや遊具施設が充実しており、子育て世代にオススメの地域です。
【人口】 4万5179人
【世帯数】1万8292世帯
【主な移住・定住支援制度】子育て世帯移住支援事業、空き家バンク制度、きくち暮らしお試し住宅 他
【移住に関するお問い合わせ先】地域振興課集落・定住支援室 TEL:0968-25-7250
【菊池市公式ホームページ】https://www.city.kikuchi.lg.jp

〈合志市〉
熊本市街地、空港や高速道路へのアクセスの良さが魅力です。緩やかな台地状で災害が少なく、自然環境に恵まれています。また、多数の企業が進出する産業都市としての顔も併せ持つ職住近接の便利なまちです。
【人口】 6万3555人
【世帯数】2万3590世帯
【主な移住・定住支援制度】こども医療費助成制度、空き家バンク制度、創業支援 他
【移住に関するお問い合わせ先】企画課 TEL:096-248-1813
【合志市公式ホームページ】https://www.city.koshi.lg.jp

〈大津町〉
古くは参勤交代の宿場町として栄え、今でも観光や仕事で多くの人たちが大津町を訪れています。今後、熊本~大分間の高規格道路、JR肥後大津駅~阿蘇くまもと空港までの鉄道の延伸の予定があり、交通の要所としてさらなる利便性の向上が見込まれます。からいもをはじめとした農産物や、肥育されたお肉は、食味豊かな味わいです。
【人口】3万5798人
【世帯数】1万5142世帯
【主な移住・定住支援制度】子ども医療費助成、空き家バンク制度 他
【移住に関するお問い合わせ先】総合政策課 TEL:096-293-3118
【大津町公式ホームページ】https://www.town.ozu.kumamoto.jp/

〈菊陽町〉
阿蘇くまもと空港や熊本ICに近く、JR豊肥本線の複数の駅を利用できます。自然豊かな公園や令和5年10月にオープンした総合体育館、町特産のにんじんをはじめとする地元野菜の直売所、温泉施設などに加え、大規模な商業施設や医療機関も充実。企業も集積していることから、働きやすい環境が整っています。
【人口】4万4503人
【世帯数】1万9024世帯
【主な移住・定住支援制度】定住促進補助金制度、子ども医療費助成、給食費・副食費補助 他
【移住に関するお問い合わせ先】総合政策課 TEL:096-232-2112
【菊陽町公式ホームページ】https://www.town.kikuyo.lg.jp

 

④阿蘇地域

〈阿蘇市〉
スーパーやコンビニ、病院等、日常生活に必要な施設は揃っていながら、車で30分前後で圧巻の景観スポットにもアクセスできます。世界中から多くの人が訪れる大自然を日常に取り入れた贅沢な暮らしを実現できます。
【人口】2万3865人
【世帯数】1万184世帯
【主な移住・定住支援制度】空き家バンク制度、阿蘇市商店街活性化補助、新規就農者支援 他
【移住に関するお問い合わせ先】まちづくり課 TEL:0967-22-3318
【阿蘇市公式ホームページ】https://www.city.aso.kumamoto.jp

〈南小国町〉
押戸石の丘や瀬の本高原などの自然景観や、黒川温泉を始めとした5つの温泉地、地元産の農作物を使った食文化、特産の小国杉など、自然資源を活かした産業が盛んです。まちづくり公社と連携した観光体験ツアーや、移住定住、起業支援なども行っています。
【人口】3664人
【世帯数】1685世帯
【主な移住・定住支援制度】空き家バンク制度、子育て支援制度、起業支援制度 他
【移住に関するお問い合わせ先】まちづくり課 TEL:0967-42-1171
【南小国町公式ホームページ】https://www.town.minamioguni.lg.jp

〈小国町〉
標高が高く、冬は雪が降り、積雪をする年もあります。また、地熱資源が豊富で、町内各所に温泉施設が点在しています。保育園~高校、スーパーマーケットや病院、銀行等、生活に必要なものが一通り揃っており、田舎暮らし初心者におすすめの町です。
【人口】6159人
【世帯数】2951世帯
【主な移住・定住支援制度】お試し暮らし住宅、仕事情報サイト「シゴツ」、移住相談窓口「小国暮らしの窓口」 他
【移住に関するお問い合わせ先】政策課 TEL:0967-46-2118
【小国町公式ホームページ】https://www.town.kumamoto-oguni.lg.jp

〈産山村〉
九州の名峰阿蘇・九重・祖母の3つの山を一望できる高原は、360度の大パノラマが広がります。気温30℃を超える日はほとんどなく、真夏でも涼しい気候です。牧場・農場での体験、湧き出る水など、都会ではなかなか味わえない自然の中で安らぎを感じながら暮らすことができます。
【人口】1320人
【世帯数】537世帯
【主な移住・定住支援制度】空き家バンク制度、お試し住宅、出産祝い金 他
【移住に関するお問い合わせ先】企画振興課 TEL:0967-25-2211/一般社団法人うぶやま未来ラボ TEL:0967-25-2200
【産山村公式ホームページ】https://www.ubuyama-v.jp

〈高森町〉
阿蘇五岳の一つ根子岳を有する自然あふれる高森町。パワースポットとして人気のある上色見熊野座神社や湧水トンネル公園などの観光スポットがあります。熊本地震により被災した南阿蘇鉄道も全線運行を再開し、普通列車だけでなく南阿蘇の雄大な自然の中を走るトロッコ列車も人気です。
【人口】5483人
【世帯数】2468世帯
【主な移住・定住支援制度】空き家バンク制度、子ども医療費無料制度、出産祝い金 他
【移住に関するお問い合わせ先】政策推進課 TEL:0967-62-2913
【高森町公式ホームページ】https://town.takamori.kumamoto.jp

〈西原村〉
阿蘇外輪山に面した中山間地域に位置し、俵山を中心にした広大な原野と山林が広がっています。白糸の滝は「熊本県平成の名水百選」に認定されており、森林の香りと清らかな川のせせらぎに包まれながら、夏には川遊びを楽しむことができます。阿蘇くまもと空港まで車で約5分という好立地も魅力の一つ。
【人口】6642人
【世帯数】2641世帯
【主な移住・定住支援制度】西原村定住促進事業補助金、子ども医療費(保険適用分)助成、空き家・空き地バンク制度 他
【移住に関するお問い合わせ先】企画商工課 TEL:096-279-3112
【西原村公式ホームページ】https://www.vill.nishihara.kumamoto.jp

〈南阿蘇村〉
阿蘇五岳を望む雄大な景色と、村内に点在する11もの豊富な湧水群があります。寒暖差のある気候を利用した農業も盛んで、アスパラやトマト、イチゴなど、美味しい農産物が豊富。「眺望レストラン」や「隠れ家カフェ」などユニークな飲食店でグルメを楽しむことができます。
【人口】9553人
【世帯数】4195世帯
【主な移住・定住支援制度】お試し移住住宅、空き家・空き地バンク制度、規就農支援 他
【移住に関するお問い合わせ先】定住促進課 TEL:0967-67-2705
【南阿蘇村公式ホームページ】https://www.vill.minamiaso.lg.jp

地図イラスト:前田淳二

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