三方に水平線が広がる海の深い「碧」、広く大きく広がる空の「水色」、煌めく星が浮かぶ夜空の「濃紺」、実り豊かな田畑の「碧」。美しい自然の彩りがあふれる千葉県館山市。
2022年12月25日(日)~27日(火)に行われた今回のワーケーション体験モニターは、「パパ・ママのやりたい!」を叶えるため、子育てを離れて仕事に集中できる環境を提供するとともに、参加者と地元の子育て世代との交流を大切にして企画実施しました。
仕事と子育てをバランスよく両立されているモニター参加者3家族と、コーディネーターとして今村茜さん(毎日みらい創造ラボ所属、ワーケーションコンシェルジュ)も同行いただき、モニターがスタートしました。
森 館山市長を囲んでの記念撮影
コーディネーターの今村茜さん
1.パパ・ママの交流「スキルアッププログラム」
初日はLivingAnywhere Commons 館山にて、「スキルアッププログラム」を開催。参加者自身が講師となり、館山市内在住の子育て世代を対象に、柔軟な働き方と楽しい子育て両立のノウハウを伝授いただきました。子供のお迎えや夫婦間での役割分担など、子育てするうえで誰にでも立ちはだかる課題に対し、先輩パパ・ママ(モニター参加者)より、自身の経験を踏まえて分かりやすくお話いただきました。そこには、「子育て」を言い訳にするのではなく、より自分らしく、柔軟な働き方をするための工夫が感じられ、逆境をはねのけて環境を変える原動力、前向きな行動力には、逞しさが感じられました。
スキルアッププログラムの様子
2.子供たちの交流「音楽ワークショップ」
大人向けの「スキルアッププログラム」と同時進行で、市内外の子供たちを対象にした「音楽ワークショップ」が開催されました。進行は山口恵子さん(南房総エリアのワーケーションコンシェルジュ)。みんなで輪になってドラムサークル(ドラムを使った音楽あそび)に挑戦したり、クリスマスソングを英語で歌ったり。ワークショップの最後には、親御さんを迎え入れてクリスマスソングの発表会も開かれ、子供たちの一生懸命な姿に、大きな拍手と歓声がわきあがりました。限られた時間ではありましたが、子供たちの成長も見られ、パパ・ママも満足なひとときとなりました。
サンタクロースに扮した山口恵子さん
ドラムサークルの様子
3.沖ノ島でのフィールドワーク「海と森の再生活動」
2日目は、NPO法人「たてやま・海辺の鑑定団」の竹内聖一さんの同行で、陸続きの無人島「沖ノ島」でフィールドワークが実施されました。沖ノ島はサンゴ生息の北限域。豊かな海には多くの生き物たちがおり、参加者は海岸にたどり着いた漂着物を手に取って、館山の海の魅力に思いをめぐらせます。「海のゆりかご」と呼ばれる海藻のアマモ場や、台風被害を乗り越えて自然を守る地域の取り組み、森と海とのつながりなど、自然を身近に感じながら再生活動の大切さを学ぶ機会となりました。また、2日間ともご参加いただいた地元の男の子は、モニター参加者の男の子をお兄ちゃんのように慕い、まるで兄弟のように仲良くなっていたのがとても印象的でした。
NPO法人「たてやま・海辺の鑑定団」の竹内聖一さん
ヤシの実や骨・貝殻などの漂着物に興味津々
貝殻を使ったクラフト体験
NPO法人たてやま・海辺の鑑定団
https://umikan.jp/
住所 千葉県館山市沼979
TEL 0470-24-7088
参加者と地域の親子がお互い学びあいながら、絆を深めることができた今回のモニター体験。地域の皆さんには馴染みのある館山の海や見慣れた風景が、訪れた方々にとっては宝物のような発見ともなります。それは、地域の魅力を改めて気づく機会であり、シビックプライド向上のきっかけでもあります。地域・参加者ともにメリットのあるワーケーション。双方に有意義な時間をお過ごしいただきました。
取材・文 阪急交通社 光吉 蘭
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館山市ワーケーションサイト
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阪急交通社ワーケーションサイト
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