【求人】「田舎暮らしはステータス」を全国に発信したい!喜多方市駒形地区で、住民一丸となったまちづくりに取り組む地域おこし協力隊を募集

福島県の北西部にある喜多方市は、西に飯豊山、東に雄国山を望み、平野には広々とした水田が続くのどかなまち。趣のある蔵造りの街並みの美しさや、日本三大ラーメンのひとつ「喜多方ラーメン」発祥の地として知られ、休日には本場の味を求めて多くの観光客が訪れます。

駒形地区は、そんな喜多方市の中心部から20分ほどのところにある農村地域。雄国山麓の裾野に位置し、23の集落に約2000人が暮らしています。


駒形地区の風景

今回はこの駒形地区で住民の方と協働しながらまちづくりを担う地域おこし協力隊を募集します。

住民主体の地域づくりを目指して

2019年、駒形地区の住民有志によって発足した「こまがた元気会」。地区の現状と課題を踏まえながら、自分たちの手でより暮らしやすいまちにしていこうという思いのもと活動しています。メンバーのひとり、大平正芳さんはこう語ります。


集落支援員も務める大平正芳さん

「日本のいろいろな地域がそうであるように、駒形地区もまた空き家や耕作放棄地の増加、人口の減少による集落維持や伝統の継承の不安などさまざまな問題を抱えています。そんな中でも、住民同士が支え合って生きていくためにはどうすればいいか、有志で話し合い、『こまがた元気ビジョン』を策定しました」

『こまがた元気ビジョン』とは、駒形地区を将来にわたって維持し発展させていくための指針のこと。

1. 「農」を基盤とした持続可能な里づくり
2. 雄国山麓の魅力を活かした憩いと癒しの里づくり
3. 歴史・文化・産業遺産を後世につなぐ里づくり
4. 共に支え合う安全・安心な里づくり

以上の4つの柱を軸に、さまざまな活動を行っていきます。

まず、『「農」を基盤とした持続可能な里づくり』では、若い担い手の育成や新しい名産品の開発、鳥獣害対策が主な取り組み案。今年5月には元気会の拠点でもある里の駅「こまがた元気館」に、農産物直売所をオープン。地元の生産者が育てた野菜や加工品の販売を始めました。「駒形地区は昔から農業が盛んな地域。農業を盛り上げる活動をしてくださる方も大歓迎です」と、「こまがた元気会」会長の今井輝雄さんは話します。


「こまがた元気会」会長で、駒形地区の行政区長会長、今井輝雄さん

次に、「雄国山麓の魅力を活かした憩いと癒しの里づくり」で取り組みたいのは、駒形地区の豊かな自然や美しい景観をPRする活動。山麓に広がるそば畑や林野庁の「森の巨人たち百選」にも選ばれた巨木「杓子ケ入メグスリノキ」などをフックにトレッキングや撮影会などのイベントも企画していきたいそう。

「歴史・文化・産業遺産を後世につなぐ里づくり」では、金川寺に伝わる「八百比丘尼伝説」や県内最大規模の縄文遺跡「藤権現遺跡」など、歴史や文化財、伝統行事にスポットを当て、学びや情報発信の機会を作っていきたいとのこと。
世話人の大西和榮さんは「地域に眠る埋もれた宝を発掘して、発信してくれる方に来てもらえたら」と思いを語りました。


「残りの人生、地元に尽くしたい」と話す大西和榮さん

そして「共に支え合う安全・安心な里づくり」は、地域の交流拠点やネットワークの構築がミッション。カフェを運営したり、さまざまなワークショップを企画したりして、住民たちが世代を超えて集えるような場所の整備が求められています。

「駒形地区にはまだ知られていないもの、これから紹介していきたいものがたくさんあります。私たちの活動に外からの目線で刺激を与えてくれる方をお待ちしています」

 

ミッションは自由!アイデアをかたちにできる環境

さて、ここまで読んでおわかりの通り、今回、駒形地区で募集する地域おこし協力隊には決まったミッションはありません。活動の軸となる4つの分野も、農業や自然、歴史・文化、コミュニティと多岐にわたるため、「一体、何をすればいいの?」と思ってしまう方もいるのではないでしょうか。

「すべての分野にコミットしなくても、どれかひとつ自分の専門性を活かせることだったり、興味のあることに携わっていただくでもかまいません。農業分野で起業をするとか、アートが好きなら作品を作って住民と交流していただくのもいいでしょう。地元の農産物を使って地ビールなどの新しい名産を作ってみたいとか、いろいろなアイデアを実現していってほしいと思います」と大平さんは言います。


活動の拠点となる「こまがた元気館」

あえてミッションを限定しなかったのは、駒形地区が持ついろいろな可能性を試してほしいから。地方で新しいことにチャレンジしてみたい人や、住民と関わりながら地域を盛り上げる活動をしてみたい人にはぴったりのフィールドとなることでしょう。もしこれといったやりたいことがなくても大丈夫。実際に地域で暮らす中で、見つかるものもあるかもしれません。

駒形地区で地域おこし協力隊を募集するのは今回がはじめて。かねてより、市内の他の地域で活躍する協力隊の姿を見て「ぜひ駒形地区にも来てほしい!」と願っていたことが、「こまがた元気会」という受け皿ができ、ようやく叶いました。それだけに、大平さんをはじめメンバーのバックアップ体制も十分。「誰が来ても温かく迎えます!」と意気込みを語ってくれました。

 

暮らしの中から地域の可能性を探り魅力を発信

「田舎暮らしはステータス」

『こまがた元気ビジョン』の表紙には大きくそんな言葉が書かれています。

「ちょっとキザかなとも思ったんですが、これが自分たちの本当の気持ち」と、大平さんははにかみながらそう話してくれました。「都会に比べて不便かもしれませんが、私たちはここでの暮らしに誇りを持っています」

生まれも育ちも駒形地区という須田繁さんも大きくうなずきます。

「朝、目覚めた時から自然の中で生きている感覚がありますね。地域の人とも顔を合わせれば、『今日はどうだった?』という声がけが当たり前に生まれるのも田舎暮らしならでは。まあ、たまにうっとうしいこともありますが(笑)、ここでは大事なことなんです」


「ここにばかりいるとこれが当たり前と思っちゃう」と須田繁さん

地域おこし協力隊になる人にも、まずは駒形地区での暮らしを楽しみながら、 “ステータス”を実感してほしいそう。その上で住民目線での住みやすさを発信してくれたら、移住者の増加にもつながるのではと期待を寄せています。

最後に、「どのような人に来てほしい?」と尋ねると、「さくい人だな(笑)」とみなさん。「さくい」とは会津の方言で気さくという意味。たとえ特別なスキルがなくても、物怖じせずに元気会の皆さんの輪の中に飛び込んで、一緒に汗を流せる人なら資格は十分。先入観にとらわれないまっさらな気持ちで、何事も楽しむくらいが、ここでの活動には向いているかもしれません。

さまざまな可能性が眠る駒形地区を舞台に、枠にとらわれないまちづくりに挑戦したい方のご応募をお待ちしています。

                   
都道府県+市町村福島県喜多方市
募集状況募集中
勤務地喜多方市
雇用形態(1) 雇用形態
  市の雇用
(2) 身分
  パートタイム会計年度任用職員(地方公務員法第22条の2第1項第1号)
給与164,640円/月
市の基準により通勤手当相当額・期末手当を別途支給します。
所得税および健康保険・厚生年金・雇用保険への加入に伴う保険料等の本人負担分が控除されます。
福利厚生家賃は月額3万円を上限に市が負担します。
上限を超える場合には、一部自己負担が生じる場合があります。
光熱水費や家財等への保険料は本人負担となります。
※地域内に紹介できる空き家があります。
仕事内容(1) ​こまがた元気ビジョンに基づく事業の企画・実施・サポート
(2) 農産物直売所の運営支援及び特産品開発による地域資源の活用
(3) 農業・農産物加工及び有害鳥獣被害対策など営農関連の知識・技術習得
(4) その他、自らのアイディアや個性を生かした塩川町駒形地区の地域活性化に向けた活動
勤務時間週4日勤務。通常の勤務時間は、8時30分~17時15分(休憩時間60分)
ただし、土日、祝日または勤務時間外に勤務した場合は、勤務日および時間等の振替を行います。
休日休暇年次有給休暇等が付与(1年目10日以内※、2年目11日、3年目12日)されます。
※採用日により付与日数が異なります。
応募資格次の(1)、(2)の要件を満たす者。
(1)次に該当する者
・年齢、性別は問いません。
・地域活性化に積極的に取り組み、隊員期間満了後においても本市に定住する意欲のある方。
・心身ともに健康で誠実に職務を行うことができる方。
・三大都市圏をはじめとする都市地域等に在住し、採用後、喜多方市に住民票を異動し、生活拠点を移すことができる方。
・普通自動車免許を有している方。
・パソコンの基本(ワード、エクセル、パワーポイント等)操作ができる方。
・田園地域・中山間地域の生活及び地域づくり活動に関心のある方、または、地域づくりイベント等の企画運営経験がある方。
・人とコミュニケーションをとることが好きで、自ら積極的に地域と関わる姿勢を持つ方。

(2)次のいずれにも該当しない者
・禁固以上の刑に処せられ、その刑の執行を終わるまで、又はその執行を受けることがなくなるまでの者。
・喜多方市職員として懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない者
・日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した者。
・暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第2条第6号に規定する暴力団員又は暴力団員でなくなった日から5年を経過しない者。
募集期間令和4(2022)年6月7日(火曜日)から8月22日(月曜日)まで
募集期間中であっても、一定数の応募があった場合は、その都度、選考を行います。
選考の結果、採用が決定した場合は、その時点で募集を終了します。
なお、募集期間経過後においても募集人数に満たない場合は、その都度選考を行います。
選考プロセス募集期間中であっても、一定数の応募があった場合、その都度選考を行い合否を決定します。

ア 第1次選考:書類選考
  提出された履歴書と応募用紙により書類選考を行い、応募者には都度結果を文書で通知します。
イ 第2次選考:面接選考
  書類選考の合格者に対し、面接による選考を実施します。面接選考結果(合否)を文書で通知し、合格者を採用します。
採用問い合わせ先喜多方市企画政策部地域振興課きたかたぐらし推進室
〒966-8601 福島県喜多方市字御清水東7244番地2
電話:0241-24-5306 FAX:0241-25-7073
備考・その他<応募に係る相談、活動地区の現地見学>
活動地区や勤務地の見学案内、現役協力隊への相談など、応募される前に活動環境の確認をお勧めしています。
希望される方は見学希望日時を電話またはメールにて、お問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。

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