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漠然と憧れていた“田舎暮らし”を二拠点で実現
退職後を見据えた、新たな生き方の模索

学校卒業から勤続28年以上。都内の大手電機メーカーに勤める杉山博昭さんは、定年退職後の自身の生き方をイメージする中で、田舎暮らしを思いつきます。
2020年春、緊急事態宣言発令によって会社が休暇となると、早速ネットを検索。「体験移住」のできる山梨県身延町で一軒家を借り、二拠点の生活をスタートしました。

 

きっかけは、感染症拡大による働き方の変化

東京・八王子市生まれ、府中市在住。「もともと田舎暮らしに興味がありました」とお話ししてくれた杉山博昭さんは、大手企業で海外のプロジェクトを担当するセールスエンジニア。2020年7月に山梨県身延町に町が管理する「田舎暮らし体験住宅」を借り、東京=山梨の二拠点生活を始めました。

「田舎暮らしに興味はありましたが、通勤のことを考えると都内から引っ越すのは難しい…。『老後かな?』と思っていました。けれどコロナウイルス感染症の拡大によって、状況は大きく変化。テレワークが主流となり、これなら二拠点も可能だと考えました


会社の休業期間中に、移住先として魅力的な「田舎」を検索。クラインガルテンなどの公営施設に興味を持ちながら調べていくうち、東京からそう遠くない山梨県身延町の「田舎暮らし体験住宅」を見つけました。

「ここは、町が管理する空き家で賃料は月額2万円。最長2年間借りることができるというもの。田舎暮らしの体験をしてみたい自分の要件に合うサービスでした」


「おすそ分け」から始まった田舎暮らし

緊急事態宣言明けの6月、さっそく身延町を訪れて、田舎暮らし体験住宅を見学した杉山さん。施設を借りて田舎暮らしを始めるには、事前に役場の職員とこれから暮らす地域の人たちを交えた面談を行うことや、地域行事に参加することなど、いくつかの決まりごとがあったそう。

「面談によって移住前に知り合いができたのは心強かったです。ご近所さんになる方々と『今度飲もうね』なんて話をしていたのですが…まだ叶えられていないのは残念です。二拠点生活をスタートしてすぐ、近所の方が『万願寺唐辛子』のおすそ分けを持ってきてくださったのも印象的でした」

不安や寂しさよりも、ワクワクする気持ち。杉山さんの二拠点生活は、新しい生活スタイルへの挑戦でもありました。

 

「やりたいことリスト」から、一つずつ実現していく日々
オフィスワークをしていた頃と変わらないタイムスケジュールでパソコンに向き合って仕事をこなしながら、身延町で過ごす生活。引っ越した当初、インターネットをつなぐまでの間に不便はあったものの、今は支障なくテレワークができているそう。むしろ、近所を散歩するなどして上手に気分転換ができる分、作業効率が上がっているそうです。

「できる人からテレワークは実施していけばいい、と思っていました。けれど会社が大きければ大きいほど、思い切った方向転換は難しいものです。社会も会社も一気に動かなければいけなくなった今回のコロナ禍は、新しいことを始めるにはチャンスでもあると思います」

こう語る杉山さんが身延町での二拠点生活を始めた背景には、会社一筋で勤め上げてきたご自身が「退職後に何をして過ごすのか、新しいことを見つけていきたい」という思いもあったそう。

「こちらに来る前に『やりたいことリスト』を作りました。コーヒー豆を煎ったり、燻製を作ったり、一つずつ実現しています」


身内の反応の変化。「こういう暮らしもいいね」と、柔和に

  奥様と子供が府中の自宅での生活を続けている一方で、一足先に田舎暮らしを始めた杉山さん。「二拠点生活をはじめてみたい」という唐突な相談に、家族は当然戸惑いの色もみせていました。

「まずは住居費のこと。二箇所に住居が必要になるわけですから、余分に費用がかかるわけです。今回の『田舎暮らし体験住宅』は本当に有難いプランでした。加えて、私がこちらで生活を始めるまで、田舎暮らしのイメージがわきにくいという点も、不安を感じさせていたポイントだったと思います。実際の暮らしや周辺環境を見せてあげることで『こういう暮らしもありなんだな』と、皆思ってくれるようになっていると思います」

実際、週末は奥様やご両親などが遊びに来ることも多いそう。

「単調だった生活が、自由なことができる暮らしに変わりました。身延町は都心から程よい距離の田舎町。この借家での生活は2年と制約がありますが、2年経った後も、二拠点生活は続けたいと思っています。登山やピザ窯作りなど、まだまだやりたいことはたくさん。より楽しい選択ができる生き方を実現していけたらいいですね」

 

プロフィール

山梨県 身延町 在住
杉山博昭(すぎやまひろあき)さん

東京都生まれ。2020年7月に山梨県身延町の「田舎暮らし体験住宅」に入居。勤続する企業がテレワークを導入したことをきっかけに、府中市(東京都)と身延町(山梨県)の二拠点生活を開始。

 

文・小栗詩織 写真・西 希

 

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