超どローカル誌の編集者とフードカーマスターとして、まちを元気に!!

たくさんの人に地域のことを知ってもらおうと思うと、必要になってくるのが情報発信力です。

写真を撮る
文章を書く
映像を制作する…

手段は色々ありますが共通して必要なことは、地域の魅力を自分の目で見て・聞いて・感じて、それを誰かに伝わるようにまとめて、形にする…ということだと思います。

例えば、地域の情報をよそ者目線で拾い上げ、地域内外の人に、その魅力を伝える「ローカル誌」なども地域にとってはとても大切な情報発信の手段です。

今回は、そんな地域のローカル誌の編集とフードカーを活用して地域に関わる人たちを元気にする役割を担ってくれる地域おこし協力隊の募集です。


白神山地の麓にある、暮らしをじっくり楽しむまち

秋田県藤里町は、秋田県北部、青森県と接する場所にあり、町の北部には東アジアで最大の現世的なブナ林である「世界自然遺産白神山地」が広がっています。藤里町の人々は、その白神の山々から流れ出る二筋の川の傍らで、豊かなブナ林が生み出す水と共に暮しており、藤里を訪れる方々もその水の鮮烈さと、しみじみ味わい深い人たちとの出会いを口々に語ります。

人口はおよそ3300人。
鉄道はなく、コンビ二もありません。

面積は、山の手線の内側の約4.5倍あり、その9割を森林原野が占めています。ちなみに最寄りのコンビ二は、車で15分くらいの距離の隣町にあります。24時間の便利さはなくとも、藤里町には豊かな四季の恵みを生かす知恵が引き継がれています。

冬には、雪が降り積もり、想像以上に雪かきの労力は、大変です。しかし、秋田県で唯一の直営除雪隊があり、細やかな道路除雪を行っています。

雪の深い場所の山菜は、太く豊かだということを知っていますか。雪は、やがて解け森にしみ込み、里山に春の恵みを分け与えてくれるのです。派手さはなくとも、大自然の中で暮らしをゆっくり、じっくりと楽しむことができるのが藤里町なんです。

そんな、藤里町では人口減少や高齢化という課題を抱えながらも、まちの人同士をつなぎ直し、まちを元気にしようと、さまざまな活動を行ってきました。

そのひとつが、平成27年に創刊した「月刊とじこじ」と、雑誌「とんじこんじ」。人と人をつなぐコミュニティ誌をつくり、地方紙に載らないまちの小さながんばりを取り上げながら、まちや人々の想いを伝えてきました。

 

まちを元気に!「地域おこし協力隊」募集

藤里町では、一緒にまちの想いを伝えてくれる熱意ある新たな「地域おこし協力隊」を募集します。

地域おこし協力隊になったら、すでに活動する先輩隊員4名とともにさまざまな取り組みを行います。メインとなる活動は、月刊「とじこじ」の制作とフードカーの運営。ちなみに「とじこじ」とは、藤里の方言で“あわてず、急がず、自分たちのペースで歩いていく”という意味。ただ誌面をつくるだけでなく、関わる中で作り手としても本当に大切なものを再発見し、新たな仲間とも繋がっていこうという想いも込めて、制作が始まりました。

地域おこし協力隊では、月刊誌の担当から始まります。そのほか、まちを元気にすることならば、積極的に企画をして活動をしていきます。

具体的な活動内容が、こちら。

「地域おこし協力隊」のシゴト
月刊とじこじ*1の発行やフードカー*2を活用して藤里町に関わる人たちを元気にする仕事です。
雑誌制作を通じた町づくりに興味がある方、地域のお宝の発掘と活用、地域行事やイベントを支援する活動に興味がある方大歓迎です。
この他、協力隊共通の活動として、SNS等での情報発信、かもや堂の管理(町の作戦会議室)、任期満了後のキャリアに向けた起業など自主活動があります。

※1-月刊とじこじ:協力隊員記者が制作している地域コミュニティ誌、地域住民をターゲットとし、地域の豊かさの発見と地域の誇り・想いをつくる。(編集・デザイン・取材・ライティング)
※2-フードカー:キッチンスペースを備えた車、地域を巡回しコーヒーなどを提供しながら地域のコミュニケーションやおでかけの機会をつくります。

現役地域おこし協力隊員である植松貴人さん、鈴木幸雄さんに、現在の取り組みや活動を通して見えてきた藤里町について伺いました。

「活動としては、「とじこじ」の取材、執筆などを主に行なっています。中でも「聞き書き」と「特集」という2つの企画が主で、「聞き書き」はこの町に住む方の人生を聞いて、それを一つの自分語りのように紡いでいきます。「特集」では、この町の足元の頑張りを拾い上げていく作業です」(植松さん

「フードカーでコーヒーを提供すること、コーヒーをきっかけに地域の方々が集まって談話したりする場を作ることをしています。「とんじこんじ」・「とじこじ」制作のお手伝いや「かもや堂」という無料休憩所兼多目的スペースの管理も行っています」(鈴木さん

 
現協力隊の目から見て、これからの藤里町に必要なことはなんでしょう。

「今後必要なことは、残していきたいもの(伝統や文化、産業など)をいかにして残していくのか、仕事がないと藤里の人や外からの人は言いますが、後継者がいないことで事業が無くなってしまいそうな人はたくさんいます。藤里の財産を残すための行動をすることが今この町に必要なことだと思っています」(植松さん

「まちの活性化のために、やらなければいけないことはたくさんあります。しかし、アイディアはあるが、それを行う人がいない…という話を聞くこともあります。なので、藤里町のいいところを感じられ、発信できる人。町内を知り、町外も知りそれをつなげる人。藤里町を元気にしてくれる人材、動ける人って大切だなあと感じています」(鈴木さん

 
新しく協力隊に応募する人にどのようなことを期待していますか?

「メインの仕事としてはフードカーの営業やフリーペーパーの取材・編集ですが、その他に週末のみのカフェ営業をしています。カフェで提供するパンやご飯など軽食を作ることに興味がある人だと嬉しいです。また、この町の住民はお酒が好きで話をするのが好きな人が多いので、お酒を飲む場にいることが苦にならず、話を聞くことが好きな人だと住民と打ち解けやすいと思います」(植松さん

「藤里町の協力隊になって頂けるだけで、ありがたい!と思っているので期待や必要なスキルなどはあまりないというのが本音です。これだと話が終わってしまうので、そうですね、コーヒーや人や風土に興味を持ってもらいたいです。まずは、必要なスキルが自分にはあるかなど、そこまで難しく考える必要はないのではと思っています」(鈴木さん


目立つ派手さや、即効性はないかもしれません。優しく、ゆっくり効いてくるのが藤里流。

世界自然遺産白神山地もある山奥のブナ林では、本州幻の鳥とも言われるクマゲラが飛ぶ、他にはない自然があります。自然に寄り添い、大切なものとシンプルに暮しているうちに、ある日、藤里の心地よさに気付くでしょう。“藤里町はじわじわと来ます”

文章を書くことが好きな方、取材やライター、編集、デザインの経験が少しでもある方は大歓迎!眺めも美しく豊かな自然に囲まれた藤里町で、人と人をつなぎまちに希望をつくる仕事を一緒にしてみませんか?

たくさんのご応募お待ちしています!

「地域おこし協力隊」サポート制度
・PC、車両貸与
・空き家での居住で、住居家賃は町が負担(光熱水費はご負担)
・電話等通信費の一部(プロバイダ月額利用料等)を町で負担
・町へ赴任するために要した費用を一部負担
・起業支援制度等で、リトルプレス等での起業を支援
・スキルアップの研修支援あり

                   
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