「これ美味しい!」と思ったとき、私は故郷の田園風景を思い出します。
私が生まれ育った山形県村山市の農村地域には、周りに多くの農家さんがいて、近くを散歩していれば話かけられ、おやつや果物、野菜などを持たせてくれる。なんなら、おつかいに行ってそのまま夕飯をごちそうになることも。近隣住民は親戚のようにとても親しい存在で、それが当たり前の環境でした。
そして、思い返すとそこには「うんまいもん」が溢れていました。
村山市ってどんな場所?
山形県の中心部に位置する、人口約2万1,000人のまち。市の花はバラで、市内には国内有数の品種が栽培されている東沢バラ公園があり、6月と9月に見ごろを迎えます。
村山市へのアクセス
・山形新幹線 東京駅から約3時間
・山形空港から北へ約15分
・東北中央自動車道 東京から車で約5時間
就農で美味しい野菜、果物を全国に届ける地域おこし協力隊募集!
令和6年度は3名の隊員が活動中です。今回、新たに1名を募集します。
【活動内容】
⚪︎給料をもらいながら農業に必要なスキルを身に付けるための研修を行います。
30品目以上から好きな食べ物、生活スタイル、性格、体力に合わせて自分に合った作物を選定し、その作物に合わせた農業者の元で研修を行います。
作物の選択肢
・稲作
・野菜(スイカ・トマト・キュウリ・アスパラガス・ナス・ネギなど)
・果樹(サクランボ・モモ・リンゴ・ブドウ・洋ナシなど)
・花き(啓翁桜・ストック・バラなど)
⚪︎農業関係の共同作業に従事します。
共同作業を通して農業者間の人のつながりをサポートし、情報交換や共助関係など、就農後に必要なつながりをサポートします。
⚪︎営農計画の作成や実施、スキルアップ活動を行います。
農業スキルの習得だけでなく、仕入れや販売、資金計画、農地情報収集、農業用機械の 情報収集など就農後に必要な事項に対する活動を行います。
⚪︎その他、イベント等での村山市PR活動を行います。
【協力隊終了後の展望】
協力隊着任後、新規就農者として自営での農家を目指します。すでに協力隊からの就農者が1名、令和7年度新規就農予定者が1名がいるので、悩み相談や共同作業など、就農後も安心して農業を行うことができます。
【ここんな方を募集しています!】
・田舎でおいしい空気を吸って生活したい
・野菜、果物が大好きで農業に挑戦してみたい
・「食」でみんなを笑顔にしたい
・自分の取柄を活かしたい
・将来、村山市内での営農を考えている方
・未経験者でもOK!サポートします!
詳細・問い合わせ
おためし協力隊、おためし居住のプログラムもあります。【詳細はこちら】
現役地域おこし協力隊インタビュー|平山隊員
私が協力隊(新規就農者)になったキッカケ
私は就職をキッカケに地元の村山を離れました。転勤の多い仕事だったので、北海道の道東地域(帯広・紋別・中標津)や福島県で6年半ほど過ごしました。
はじめは見知らぬ土地に戸惑い、不安な気持ちもありましたが、人にも恵まれ、それぞれの地域のコミュニティに馴染むことができ、楽しく過ごすことができました。しかし29歳になり、「30歳になるけど、このままでいいのかな?」と疑問を持つようになりました。
仕事自体に不満があったわけではありません。ある程度責任のある仕事も任せてもらえるようになり、やりがいと充実感を持って取り組んでいましたが、「もっと自分にしかできないことがあるのではないか?」と思うようになったのです。
そんなことを考えていると、いつも地元の田園風景が頭に浮かび、そして幼少期のことを思い出していました。
私の家は父子家庭で、父はサラリーマン。近くに住む父方の祖父母もそれぞれ別の仕事をしており、農業とは無縁の家庭で育ちました。ただ、私が住んでいたのは農村地域で、周囲には多くの農家の方々がいて、近隣の住民たちはまるで親戚のように身近な存在でした。
時が経つごとにそれが重く感じた時期もありました。周りから常に見られているような感覚があり、だからこそ離れた環境での仕事を選んだのかもしれません。そんな当たり前だった環境から離れ、新しい環境に慣れた頃に帰省をすると、見慣れた景色が変化していることに気付きました。
畑の空地が増えていたんです。果樹畑が無くなっていたり、雑草が生い茂った場所があったり。その時は「もう畑をやめたんだな」くらいにしか思いませんでした。しかし、父や祖父、昔からよくしてくれていた農家さんに再会して感じたのが「みんな老けたな」でした。まるで浦島太郎にでもなった気分で、当たり前だと思っていた風景は、当たり前ではなかったことに気づきました。その時、地元を少しでも守れることはないかと思い立ち、市役所を訪れました。そこで農業者と作付け面積が減少傾向にあることを知り、それならどうすれば農家になれるかを聞いたところ、報酬を得ながら農業研修を受けられる『地域おこし協力隊』制度の存在を知り、応募しました。
農業を学んで感じたこと、新しい発見
村山市の地域おこし協力隊として農業に携わる中で、村山市の土壌の良さに感動しました。
地域によって変化がありますが、どんな作物でも育つ土壌で、選択肢が多くて迷うほどです。小さいころから食べ慣れていた美味しい米や野菜、果物は、この良質な土壌と昼夜の寒暖差によって育まれ、改めて「うんまいもの」がたくさんあるなぁと実感しています。
市の重点作物は、サクランボ、モモ、スイカ、トマトですが、里芋や米の栽培も盛んです。
特に印象的だったのは、初めてスイカを栽培した経験です。植えてから水分が足りないとすぐに枯れ、育ち始めたらイモムシに新芽をかじられ、梅雨の時期には病気は広がり、実をつけてから風で実に傷が付き、収穫寸前に雨が降れば実が割れていきます。
何気なく食べていたスイカがこんなにも繊細で、気を遣って育てられていることに驚きました。また、米や野菜も技術の結晶なのだと意識すると、改めてありがたみを感じ、味わいも一段と深く感じられました。
農業のやりがい
この栽培管理で合っているのかと迷いながら作ったスイカですが「美味しい!」と言ってもらえたことが、なによりのご褒美。友人のお子さんが無心で食べて、おかわりをねだっている姿を見て、すべての疲れが吹き飛ました。
皆さんも村山市で「うんまいもん」を育て、人々の笑顔を作り出す一員になりませんか?あなたの力を必要とし、温かく迎えてくれる仲間たちが待っています。
少しでも興味を持ったら、以下から詳細をチェックしてみてください。
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都道府県+市町村 山形県村山市 募集状況 募集中 募集職種 村山市地域おこし協力隊員 (就農分野) 雇用形態 委嘱による地域おこし協力隊員(市との雇用関係なし) 給与 1年目 230,000円
2年目 250,000円
3年目 266,000円
※期末手当、時間外勤務手当、退職手当などの手当の支給なし仕事内容 ・農業者のもとで栽培や経営に関する実地研修
・地域における農業関係の共同作業への従事
・農産物の情報発信や物販イベントなどへの従事
・村山市の情報発信や移住希望者向け説明会などへの従事
・自身の営農計画の作成や実践、スキルアップの活動など勤務時間 1日7時間(週35時間)
夜間、土日・祝日等に勤務する場合は、週勤務時間内で調整します。応募資格 次の①~⑧の全ての要件を満たす方
① 村山市地域おこし協力隊の趣旨を理解し、行政及び地域住民と協力し 意欲的に活動ができる方
② 三大都市圏をはじめとする都市地域等に在住しており、村山市地域お こし協力隊員として任用後に本市に生活の拠点を移し、住民票を異動 させることができる方
③ 地域おこし協力隊任期終了後も本市に定住する意思のある方
④ 任用の日において年齢20歳以上・45歳未満の方
⑤ 心身ともに健康で、誠実に業務を行うことができる方
⑥ Word、Excel、PowerPoint、メール等の一般的な操作ができる方
⑦ 自動車運転免許を取得している方(または取得見込みの方)※
⑧ 地方公務員法第16条に規定する欠格条項に該当しない方
※ 普段の生活(活動時間外)の移動手段として自家用車の用意をお勧めします。
募集期間 令和7年3月21日(金)迄 選考プロセス 【第1次選考】
書類選考を行います。結果は文書で通知します。
【第2次選考】
第1次選考合格者を対象に、面接選考を行います。 日時等は、第1次選考の結果とともにお知らせします。
【最終結果の報告】
面接後1週間以内に文書で通知します。採用問い合わせ先 村山市 政策推進課 地方創生係 (担当:柴田、冨樫)
〒995-8666 山形県村山市中央一丁目3番6号
メール:seisaku@city.murayama.lg.jp
電話:0237-55-2111(内線272)備考・その他 [市が負担するもの]
・住居の家賃(月額50,000円まで)
・活動に要する消耗品費、研修費、旅費、車両の借上料など
(支出のためには、活動を行う前に市との協議が必要です。)
・活動時の事故などに備えて加入する傷害保険等の保険料
[自己負担となるもの]
・転居に要する費用、毎月の光熱水費
・健康保険料、国民年金保険料