【イベントレポート】 佐賀で何かしたい!を語る会
「Re:サガワークトークイベント」

3月4日(土)に「Re:サガワークトークイベント」が開催されました。佐賀県ゆかりの人たちが集まって、地域で自分ができること、やりたいことを語り合うトークセッション&交流イベントです。

同イベントでは、山口祥義佐賀県知事(以下、知事)によるプレゼンテーションの他、佐賀県に移住して活躍している4名のゲストスピーカーと知事を交えたトークセッションが行われました。さらに、都内にある佐賀県ゆかりのお店が提供する佐賀グルメを楽しみながら、ゲストや参加者とのつながりを生み出す交流会も実施されました。

大盛況だった当日の様子をレポートします!

会場は大手町の常盤橋タワー3階にあるキッチン併設のホール「MY Shokudo Hall & Kitchen」。高い天井と大きな窓の開放感溢れる空間は、温かみのある木の家具や照明でセンス良くまとめられています。BGMが流れる中、佐賀県にゆかりのある方、佐賀県出身の方、佐賀県に興味のある方たちが続々と会場入りし、約40名の参加者で一杯になりました。

「今日のイベントを通して、佐賀に帰ってみたい、佐賀で仕事をしようかなと思ってもらえたら嬉しい」という、佐賀県移住支援室の副島室長のご挨拶と共にイベントがスタートしました。

佐賀県知事によるプレゼンテーション


佐賀県知事・山口祥義さん

はじめに、佐賀県の最新トレンドやこれからの動きについて、知事が直々に説明してくださいました。

トレンドのトップを飾ったのは今年の5月13日に誕生する「SAGAアリーナ」の話題。8,400人を収容できる九州最大規模のアリーナには、ペアシートやカウンター席、ます席など国内最多のバリエーションを誇る観客席を設置。どの座席からもフロア(ステージ)を見渡せ、臨場感あふれる試合観戦が楽しめる他、ラウンジでは試合前にパーティや商談などもできる“新時代のエンターテインメントアリーナ”です。

「どうせつくるなら、これまでどこにもない最先端のアリーナにしたかった」と知事も熱く語るだけあって、想像するだけでワクワクしてきます。参加者たちも、興味津々に耳を傾けていました。

https://saga-sunrisepark.com/arena/より引用

コロナ以降、充実化を図っているのが、オープンエアで楽しめるアウトドア施設の整備。従来型のキャンプ場や公園などが企業との連携などによってグランピング施設にリニューアルされ、来場者数の増加につながっているようです。

また、佐賀県は子育て支援にも力を入れています。「子育てをしたいと思えるような地域にして欲しい」という県民の声を反映し、「子育てし大県“さが”プロジェクト」をスタート。新刊児童書の全点購入、全ての中学生に胃がんの原因となるピロリ菌検査・除菌の実施、子育て応援アプリ“mamari”の導入など、さまざまな施策を講じています。特に、知事自らが出演する「知事が妊婦に。」のYouTube動画の話題に及ぶと、会場に笑いが起きつつも、自らが体を張って体験することでさまざまな取り組みが生まれていることが、ひしひしと伝わってきました。

「知事が妊婦に。」メイキング動画

働く環境についても話題は尽きません。佐賀県といえばSUMCO、久光製薬、アイリスオーヤマなどの大手企業の拠点があることで有名ですが、「スタートアップをさまざまな支援で後押しし、起業が熱いまちにしていきたい」と知事。佐賀県で新たなことにチャレンジする人を応援したいという意気込みが感じられました。

時折冗談や方言が混じる知事との軽快なトークセッションは、終始明るいムードの中あっという間に終わりました。

 

ゲストトークセッション

次に、さまざまな経緯で佐賀県にUターン、Iターンした4名のゲストスピーカーたちが登場しました。佐賀に移り住んだ経緯やこれから佐賀でチャレンジしていきたいことについて、知事とのトークも交えて語ってくださいました。

熊内慎人さん(パナソニックインダストリー株式会社)は、妻の妊娠を機に妻の実家がある佐賀県への移住を決めました。佐賀県の企業に転職しましたが、「キャリアダウンどころか責任ある仕事を任され、キャリアアップがはかれています」と熊内さん。伸び伸びと子育てできる環境も整っていて、仕事も家庭も充実しているといいます。「今後は人事としてキャリア面接を積極的に進めて佐賀で働ける人材を発掘していきたい」とこれからの抱負を語ってくれました。

熊内慎人さん

大島仁美さん(株式会社イノベーションパートナーズ)は自ら移住を決断し、現在、多久市での地域創生プロデュースと、官民連携のまちづくりに取り組んでいます。「佐賀に移ってきてから、知事とは3カ月に一度のペースでお会いしています!」と話し、行政と民間の距離感の近さを強調しました。「今後はアートと農業のビジネスの伸びしろを広げるとともに、多久市での土産品を開発しながら、関係人口を増やしていきたい」と大島さん。リピーターや移住者の獲得につながるきっかけづくりに注力していきます。

大島仁美さん(写真中央)

就職を機に佐賀県に住み始めて2年目の牧野祐介さん(株式会社SUMCO)は、千葉県出身。これまで、埼玉県、山梨県、静岡県、北海道と日本各地を転々としてきた経歴を持っているだけに、佐賀県に住むことには不安はなかったといいます。社内SEとして活躍する傍ら、プライベートでは旅行や釣りを楽しんでいます。「今後、社内SEの教育を強化していきたい。佐賀にIT系の人材が集まる呼び水になれば」と牧野さん。

牧野祐介さん

藤山雷太さん(株式会社スチームシップ)は、今回のゲストスピーカーの中で、唯一の佐賀県出身者です。東日本大震災を機に佐賀へUターンし、「地域から、未来を変えていく」というミッションのもと、地域の宝探しカンパニーを創業しました。知事の話にもあったように、佐賀県では県外に出ないと稼げないという古い概念があるそうですが、そうした概念を打ち砕き、「佐賀から未来を変えていけるんだと思える人材を増やしていきたい」と熱く語っていました。

藤山雷太さん

知事によると、佐賀県の人口に占める15歳未満の子どもの割合は全国3位ですが、県内に大学が2校しかなく、進学を希望するほとんどの高校生が県外に流出しているとのこと。「2028年度をめどに県立大学を設置して、地域企業の中核を担う人材や自ら起業する人材を育てたい」と、地域を担う若い人材の育成にも本気で取り組んでいくことを示しました。

参加者同士で「佐賀でやりたいこと」を語り合うグループトーク

ゲストトークセッションを踏まえて、参加者が交流するグループトークを実施しました。5〜6名ずつ、8つのグループに分かれて、「佐賀に移り住んだらやってみたいこと」を語り合います。「朝活でバルーンフライト」「犬と一緒に伸び伸びした暮らし」「釣り三昧の二拠点生活」など、思い思いの妄想(?)を紙に描き、一人ずつ発表。もっと掘り下げたい気持ちに駆られつつも、タイムアップとなりました。

 

佐賀の食材を使った料理を味わいながら交流会

そうこうしていると、会場内には美味しそうな香りが漂ってきました。奥のキッチンカウンターには、佐賀県出身の田中みなみさんが渋谷で運営する「おばんざいDININGみなみ」による軽食が彩り良く並べられています。玄界灘と有明海の二つの海に面し、広大な佐賀平野を有する佐賀は食材の宝庫。そんな佐賀県産の食材を使った料理について、田中さん直々に説明してくださいました。

・レンコンを使ったステーキときんぴら

・光樹トマトとタマネギのサラダ

・佐賀のブランド鶏・有田鶏を使った唐揚げ

・佐賀の名物シシリアンライス(ご飯の上に牛肉とタマネギの甘辛炒めとサラダ、マヨネーズ、卵黄で混ぜて食べる)

知事による、「佐賀さいこう!」の乾杯の発声とともに、交流会が始まりました。美味しい料理に舌鼓を打ちながら、新たなつながりがそこかしこで生まれ、閉会時間の19時を過ぎても、佐賀を思う人たちの熱い夜は続いていました

 

参加者の声

「結婚相手の転勤で佐賀に行くことが決まっていますが、今回のイベントを通して佐賀での暮らしの具体的なイメージが描けるようになりました」(20代女性)

「アウトドア好きが高じて佐賀で起業したいと思っています。アウトドア関係のつながりができて良かったです」(30代男性)

「故郷の佐賀に帰るといつも気分をリセットすることができるので、東京でのアーティスト活動に良い影響が生まれます。今後は佐賀での暮らしの比重を高めて、互いに良い影響を与え続けられればと思いました」(30代女性)

このイベントで感じたのは、知事との距離がとにかく近いということ。自分たちの声が届けやすい仕組みや雰囲気があるので、「自分たちの地域は自分たちでつくる」というマインドが自然と醸成されるのではないでしょうか。

「一度思い切ってやってみることは大事、一念発起すると人生が切り拓ける」という知事の力強い言葉に勇気づけられ、今日から新しい一歩を踏み出す参加者がいるかもしれません。佐賀県の未来の種が花開く日が待ち遠しいです。

取材・文:古谷玲子

                   

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