【Find New Life!】
空気が綺麗でご飯がおいしい。 こんな「あたりまえ」はどこにでもあるものではない。

秋田県スペシャルインタビュー記事

夫の故郷である秋田県鹿角市に移住してきた海沼佑介さん・望さんご夫妻。
憧れだった庭のある一軒家で7歳と2歳の子ども達を育てるお二人に、TURNSプロデューサー堀口が、鹿角での暮らしについて聞きました。

 

常になにかに追われていたけれど、今は心に余裕がある

堀口:これまでの経歴を教えていただけますか?

望さん:出身は大阪です。関西の大学を出て、大阪の公立中学校で正規で働いてたんですが、結婚を機に退職して、横浜に引っ越して結婚生活を送っていました。

長女が産まれたくらいから、都会じゃなくてどこか田舎で過ごしたいねって彼が言っていて。それが具体的になったのが、移住する3年前くらいですね。

横浜でも採用試験を受けて、公立中学校で働いてたんですけど、転居のタイミングでそちらも退職をして、今は講師という立場で公立中学校で働いています。

堀口:では、お子さんが小学校に上がる前ですよね。
タイミングもよかったかもしれないですね。

望さん:鹿角市の移住コンシェルジュがやっていた移住ツアーに参加させてもらって、子育てされてる方に色々話を聞いたのですが、小学校に上がるタイミングより、その1年前にきてこっちの生活に慣れた方がスムーズだよって教えていただいて。
それで長女が小学校に入る1年前を目指して計画を進めてきました。

佑介さん:僕は、出身が鹿角市で、高校を卒業して大学は福井、新卒1年目の会社が大阪だったんです。そのときに妻と知り合ったんですが、3年勤めて、海外に1年住んで、それから縁あって今の会社に入社して。

こっちに来る前は田舎に住みたいなっていう気持ちはありましたが、僕は長野とか富山の方がいいなと思ってたんですよね。でも妻が「田舎に行くなら知り合いがいるほうがいいでしょ」って。

堀口:実際にいろんな地域を検討して見に行ったりしたんですか?移住ツアーに行かれたとか。

望さん:そういうのはなかったんですよね。山登りが趣味だったので、旅行ではいろんなところに行っていて、いい場所はたくさん知ってたんです。でもやっぱり、自分たちが住む場所として“いい場所”かはわからないな、と思ってしまって。

その点、鹿角市なら帰省で年1〜2回は来ていたし、どういうところかというのもなんとなくわかっているし、両親や親戚がいたりするので心強いかなって。

堀口:都市の暮らしとここの暮らしで、一番違うところってどういうところですか?

望さん:時間ですかね。こっちのほうが朝型です。学校が始まる時間も早いですし、冬場だったらみなさん4時とか4時半くらいかな?それくらいには起きて雪かきされてたり。

始業時間も早くてこのあたりの会社は8時から始まるのが普通で。だからそれに合わせてみんな朝から生活して、でも17時くらいにはお仕事が終わるっていう感じですかね。時間の使い方も変わりました。

堀口:鹿角市での暮らしの、どこが一番いいですか?これは都市では得られない、と感じられたりします?

望さん:人が少ないですね(笑)。大阪とか横浜に住んでいた時は、時間に追われ、人にまみれ、常になにかに追われているような生活をしていて、でもそれが別に普通だったから、なんとも思わなかったんですけど。

こちらに来ても、もちろん仕事の時間はありますから、物理的なゆとりが大きく変わるわけでわない、はずなんですけど、なんでしょうか、心の余裕が前と違ってあるという感じがします。

それと、周りの目とかも気にしないでいいというか。大きな声音をだしても、近くに家がないので(笑)。どれだけ子どもたちが叫ぼうが走り回ろうが、うるさい!っていう必要がないのもいいですね。

堀口:佑介さんは生活で一番なにが変わりましたか?

佑介さん:通勤時間がない(笑)。東京のときは、横浜から恵比寿に通っていたので、ドアtoドアで1時間半。それがなくなって、かなりストレスがなくなりましたね。

プライベートは、とにかく遊べる。どこへ行くにもすぐパッーとでかけられる。東京だと、例えば山梨に行くにも中央道に乗って、帰りは大渋滞してとか、そういうのがないのがいいですね。

 

周りを気にせず、どこでも自由に遊べるのがいい

堀口:子育てについて色々お話ききしたいんですけど。子育てしやすいと感じるところはどんなところですか?例えば東京だと待機児童問題とかありますが、こちらではどうでした?

望さん:うちの子達は保育園にはすぐに入れました。ただ、選択肢が少ないな、とも思っていて。
横浜で長女を保育園に入れるときは、十箇所くらいの園を見学に行ったりできた。それくらいしないと入れないっていうのも、もちろんあったんですけど。

こっちでは、数多くの選択肢から選んで申し込むっていうことはできなくて。まあ、それでも鹿角のほうがいいと思ったからこっちにきたんですけどね(笑)。

何においてもそうだなっていうのは感じています。例えば習い事とか都市に比べると、どうしても選択肢は少ないです。
ただ、こちらにある習い事に関しては、リーズナブルで充実した施設で、コーチもしっかりついてみていただけたりするので、それはすごいありがたいなと思っています。

堀口:親のコミュニティとかはあったりするんですか?

望さん:こども未来センター「コモッセ」っていう施設の中に子どもの遊び場があって、そこに行けば同じように子育てしているママさんにも会えるので、そこで情報交換ができたりします。

そこは無料で子どもを遊ばせることができるし、一時預かりなんかもしてくれて。理由を聞かずに、1時間450円ぐらいで預かってもらえるので。
当日でも受け入れてくれて、元保育士のおばあちゃんだったりが見てくれるので、安心して預けられます。リフレッシュも必要よ、って感じで。

堀口:佑介さんはどうですか?子育てに関して。

佑介さん:やっぱり周りを気にしなくていい。例えば東京だと、公園であまり大きな声を出すなとか、ボール遊びしてはいけないとか、制限が色々ある。それは致し方ないと思うんですけど。そういったのを気にせずどこでも自由に遊べるのがいいですね。

堀口:移住希望者が不安に思うことに、コミュニティや自治会など、地域に溶け込めるのかなということがあるのですが、その辺はどうですか?意識してることとかありますか?

佑介さん:ここにきた当初は、とにかく自治会のイベントやゴミ拾いとか、そういったものには積極的に顔を出すようにしていました。最初は重要だと思います。

望さん:自治体のゴミ拾いとかに行くと分かるんですけど、思ったより自分たちのことを知っててくれているんですよね。
子どもたちを連れて近所を散歩したりするんですけど、この間散歩してたよねって言われたりとか、あそこのおうちの人でしょ?って言われたりとか。割とみなさん「新しくきた人」っていうので気にかけて下さってるので、挨拶はちゃんとするようにしています。

 

季節ごとに旬のおいしいものが手に入る、ということに感動した

堀口:移住するにあたって、しておいたほうがいい準備とかはありますか?

望さん:移住ツアーには参加しておいてよかったと思っています。近くにスーパーがあるかとか、学校はどれくらいの距離かとか、生活している人の生の声が聞ける。そういうのって実際生活しないとわからないけど、生活していく上で大切なことだと思うんで。そういうのを先に知っておくと安心して来られるのかなって思います。
移住体験ツアーにいくことで、こっちの人には聞けない悩みとか相談事とかを、同じ移住者という立場の人に聞けるというのはやっぱり心強いですね。

堀口:雪国での暮らしはどうですか?

望さん:大変ですね(笑)。想像通りです。ある程度覚悟はしていた。ただ、確かにそうだよねって思ったのは、冬タイヤに変えなきゃいけないとか、除雪機がないといけないとか、冬支度に関する出費は予想外でしたね。

ただ冬がしっかりとある分、四季がはっきりとしていて、旬のものを食べられる。季節ごとに旬のおいしいものが手に入るというのは、こっちにきて感動したことです。

堀口:ほかに移住してみて気づいたことはありますか?

佑介さん:すごく木に詳しい人とか、すごく釣りが上手な人とか、そういう隠れたプロみたいな人がたくさんいて、お話しするのがとても刺激的でおもしろいですね。

あと、米代川で釣れる鮎や松茸など、実は県外で評判の高い食材があったり。そういうこともこっちに帰ってきてから知りましたね。

堀口:アンテナをはれば、いろんなものが見えてくるんですね。

望さん:あとは、施設がどこも大きくて広いこととかもそうだし、これだけ自然があって空気が綺麗でご飯がおいしいっていうことも、もともと住んでいる人にとっては当たり前かもしれないけど、大きな魅力だと思います。

 

写真・文/横尾涼

 

 

INFIORMATION

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