福島県福島市。福島駅から東京駅まで新幹線で約1時間30分という距離は、充分に首都圏への通勤圏。新型コロナウィルスの影響で拡大したリモートワークの活用によって移住を実現させた、ご家族の体験談を紹介します。
福島県北部に位置する福島市は西に吾妻連峰、東に阿武隈山地などに囲まれ、市街地中央には信夫山が、南北に阿武隈川が流れるという美しい自然に恵まれている。
遠藤さんご一家は今年の4月に東京から福島市にターン。夫の光輔さんは現在も東京都内のコンサルティング会社に勤務し、経営コンサルタントとして中小企業の事業再生の仕事をしている。光輔さんはかねてから人兄弟の長男としていずれは故郷に戻りたいと考え、5年前に結婚した時から妻の悠里さんにその想いを伝えていた。しかし全国各地に顧客がいるために出張が多く、妻の悠里さんも仕事を持っていたため「移住はまだ先」と考えていたという。ところが年前、光輔さんの母が脳卒中で倒れたのを機に、移住がにわかに現実に。
「父親も年前くらいから病気を患っていて闘病しながらの生活だったので、移住を真剣に考え始めましたね」(光輔さん)
移住が具体的になる中で光輔さんの気がかりは、埼玉県出身の悠里さんが福島市での生活になじめるかどうかだった。そこでNPO法人ふるさと回帰センターが運営する移住相談に足を運び、福島県の担当職員からアドバイスを受け、福島市を訪ねてみることに。
「その時はちょうど下の子がお腹にいるときだったので、上の子を夫に預けて私一人で行きました」
市役所の担当課の職員の案内で子育て支援施設や公園、スーパーなどの生活にまつわる施設を見学した悠里さんの印象に残ったのは公園の広さ。
「こんなに広いところが日常的な公園なのかと驚きました」
市内中心部にある新浜公園。大きな遊具と 走り回れる空間があるのも福島市ならでは
それと同時に気になっていた「車が必須の生活」も、徒歩や自転車を利用していたことが車に変わるだけで、大きな不便を意味するものではないと理解できた。
退職も覚悟で勤務先に相談
感触を聞き、福島市で暮らしていけそうだと思った光輔さんは、勤務先に相談。理解が得られなかった場合は退職も覚悟していたという。
光輔さんの希望は幸いにも認められて、仕事を変えずに福島市への移住を果たした。新型コロナウィルス流行の影響でリモートワーク化が進み、顧客との打ち合わせがオンラインでもできるようになってきたことが移住を後押ししたという。依然と仕事量は変わらないが、出勤の必要な日や出張を集中させるなどしてやりくりできているという。
テレワークの普及により顧客とのオンラインでの やりとりがしやすくなったという光輔さん
心配していた悠里さんの仕事先も、言語聴覚士という専門性の高い職種のおかげで見つけることができた。下のお子さんの預け先が決まり次第、働き始めるつもりだ。
温泉ライフをEnjoy
福島市には土湯、高湯、飯坂と3つの温泉地がある。この温泉地にあるカ所の公衆浴場を最長年間利用できるのが、市が移住者に交付する「福島市湯めぐりパスポート」だ。遠藤さんは、このパスポートを家族で活用。土湯温泉「中之湯」には貸し切り風呂があり、小さな子どもがいる家族連れにはとても使い勝手がよいとか。
「朝起きてすぐ『温泉に行こう!』という日もあります」(悠里さん)
湯めぐりパスポートで利用できる市の公衆浴場 土湯温泉「中之湯」
もうひとつの変化は、四季を暮らしの中で感じるようになったこと。
「山が色づいたり、葉っぱが落ちていたり…。それを感じる時間がいいですね」と悠里さん。これから家族で始めたいことは「キャンプ」。山登りや雪遊びなど、子どもたちに自然の遊びを体験させたいという。
福島市定住交流課によれば221年に入り30代~40代からの移住に関する問い合わせが増えているという。介護など家庭の事情を理由にUターンするケースは今までもあったが、一番の課題は「仕事をどうするか」。しかし現在、リモートワークの普及によって出勤や出張の形態も変わりつつある。これからは遠藤さんご夫妻のように、仕事を変えずに都会から地方に移住するというケースも増えるだろう。
豊かな自然がある一方、首都圏への通勤も可能な福島市。転職要らずの環境が、移住の可能性を広げてくれるはずだ。
(文:武田よしえ 写真:木下真理子)
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\福島市に移住した方に特典!/
移住イベントへの参加や、継続して移住相談を行って福島市に移住した方に、福島市内3温泉地(飯坂温泉、高湯温泉、土湯温泉)の公衆浴場が最長3年間無料で利用できる「福島市湯めぐりパスポート」を交付します。福島での温泉のある暮らしを楽しんでみてください!