地方で働くってどんな感じ?
センパイ社会人と座談会しました!

水野さん:みなさんはじめまして。関東の大学3年生、水野百合朱です。コロナ禍なので今は、実家(愛知県)でオンライン授業を受けながら、ネットで就活の情報収集をしています。

稲垣さん:こんにちは。関東の大学3年生、稲垣恵里香です。私も同じ状況! それに加えて、就職を東京でしようか、地元でしようか、迷ってて…。

水野さん:今日は、東京から愛知県へ移って働いている社会人のお2人に、いろいろお話を伺ったので、その内容をシェアします!

稲垣さん:U・Jターンも含め、会社や働く地域を考えるヒントがたくさんあったので、ぜひぜひ最後まで読んでみてくださいね!


\質問した大学生2名/

水野百合朱さん
関東の大学3年生。愛知県出身。情報コミュニケーション学部で、ダイバーシティ・マネジメントを中心に日本企業の経営について学んでいる。もともとUターン就職に興味があったところ、コロナ禍の現状もあり「愛知で働きたい」という気持ちが明確に。

稲垣恵里香さん
関東の大学3年生。愛知県出身。「グローバルに活躍できる人になりたい」と英語でのビジネスマナーや語学の勉強に注力している。世界と繋がる企業が多い東京での就職に興味がある一方、1人暮らしのコストを考えると東京暮らしに不安も。愛知県での就職も視野に入れている。

\答えてくれた社会人2名/

森めぐ美さん
「(株)サンゲツ」7年目。岐阜県出身。愛知県の大学を卒業後、株式会社サンゲツへ入社し営業職で東京支社配属に。実家からも近い愛知県に住みたいという希望が叶い、2016年にJターン。今は結婚し、住まいに関わるハウスメーカーや賃貸会社などの開発営業に尽力している。

森千翔さん
「シーホース三河(株)」2年目。新潟県出身。京都府の大学を卒業後、地元・新潟県に本社がある食品メーカーに就職。東京支社で営業職として働く傍ら、プロバスケットボールのクラブチームでチアリーダーとして活躍していた時期も。その後「スポーツでお客様が感動する瞬間に、自分も立ち会いたい!」との思いで愛知県のシーホース三河株式会社へ転職。


稲垣さん:今日はよろしくお願いします。私たちは今、就職活動真っただ中なのにキャンパスに入れなくて、キャリアセンターへ行けず、OBOG名簿も見られず…情報量が少ないなかで手探り状態の就活です。

水野さん:合同説明会も中止になったり…。もちろんオンラインで開催される場合もあり、その場合は人数が限られている分、質問しやすいとは感じます。でもリアルな場なら、会場で偶然目に留まった企業を見に行ったりできるのに、そういったこともなくて…。インターンもオンラインなので、オフィス全体の雰囲気がわからないのも、もどかしいです。

めぐ美さん:それは大変ですね! 私たちの会社も、新入社員の方は入社後の研修をオンラインでの講義やグループワークを中心に行っていました。こういうときだからこそ、いろいろな交流の場を設けていきたいですね。

千翔さん:私はちょっと特殊なスポーツ業界にいますが、さまざまな企業と交流する営業職なので、そのなかで感じたこともお伝えしますね。

 

Q.1 「仕事と場所」はどんな風に決めましたか?

水野さん:いつ頃から「関東以外の場所で働く」という気持ちを持ちましたか?

めぐ美さん:東京勤務だったとき、「東京は地価が高いので家は買えないだろうな」と思いました。結婚や出産、子育てといったライフプランがあるなかで、住み心地を考えると、「ずっと暮らすなら、やっぱり実家に近い愛知が良い!」という気持ちになったんです。

稲垣さん:新潟ご出身の千翔さんはいかがですか?

千翔さん:私は、前職ではスポーツとは全く関係のない業界にいました。その会社の東京支社で働きながら、プロのバスケットボールのクラブチームでチアリーダーとしても活動していくなかで「スポーツでお客様を感動させる場に携われたら」という気持ちに変化していったんです。それで転職活動するなかで、愛知にある現職を見つけて。全く知らない土地でしたが「何事も自分次第!」とポジティブに捉えて、飛び込みました(笑)。

 

Q.2 「愛知で働いてよかった」と思うのは、どんな点ですか?

千翔さん:愛知の方々は“地元愛”にあふれていますよね。愛知を知れば知るほど、地元コミュニティの輪が広がって、人や仕事を紹介してくれたり、支えてくれたり。そういった深い繋がりは東京ではあまりなかったので、お互いに助け合いながら仕事ができるのは楽しいです。

めぐ美さん:私は大学が愛知だし、実家から愛知まで近いというのもあって、営業先のお客様と「愛知はおいしいお店がいっぱいあるよね!」と、地元トークで盛り上がれるのが嬉しいですよ。

水野さん:通勤はどうですか? 私は東京で生活をしてみて、毎日の満員電車が大変で…。

千翔さん:愛知は会社の近くに住みやすいし、車移動が多いのでラクですよ。私も東京では満員電車で、会社に着くまでに疲れてました(笑)。

めぐ美さん:同感です(笑)。東京はどこも人が多くて人疲れすることもありました。それに、愛知へ来てみると、時間やお金だけではなく、精神的にも、すごく余裕ができたのがよかったです。

 

Q.3 家賃や生活費って、どんなふうに変わりますか?

稲垣さん:関東で就職すると家賃や生活費が高くて大変ですが、愛知はそこが節約できる分、どんなことが充実するか教えてください。

めぐ美さん:愛知は東京に比べて車での生活がしやすいと思います。東京の知人たちの話を聞いても、東京で普通車を所有すると、駐車場代や保険料、自動車税などを含めて月々4〜5万円くらいかかると言います。でも私の場合、名古屋市では2万円ほどで済んでいます。全然違いますよね! あと、私は結婚を機に名古屋の都心にマンションを購入したのですが、月々の家賃と変わらないくらいの手頃なローンで驚きました。

千翔さん:私も愛知では時間とお金の余裕ができて、お金は将来の貯金にまわせていますよ。

 

Q.4 コロナ禍での働き方は?

稲垣さん:お2人はコロナ禍の今、どのように仕事や生活をされていますか?

翔さん:私は営業なのでなるべく車で直行直帰したり、お客様にも場合によってはオンラインで連絡したり、社内でも社外でも”密”を減らしています。グループ会社全体ではリモートワークも増えてきましたね。10月からはBリーグの試合が始まるので、お客様が気持ちよく応援できるような対策を会社一丸となって考えています!

めぐ美さん:私もお客様のところには、自宅から直接電車で出向いたり、オンライン会議にしたり、できるだけ会社に出勤せず効率的に仕事を進められるよう、会社全体で取り組んでいます。

水野さん:愛知も、柔軟な働き方が増えているんですね。

 

Q.5 愛知でのワークライフバランスや、女性の働きやすさは?

水野さん:女性ならではの働きやすさやメリットについてはいかがですか?

千翔さん:愛知は、出産休暇や育児休業の制度が整っている企業が多いと思いますよ。

めぐ美さん:私も、結婚や出産、子育てなど家庭との両立がしやすい会社や、長く働ける会社が多いと感じます。そこが住みやすさにつながっているのかな、と。

千翔さん:私自身、愛知に来てワークライフバランスがよくなって、プライベートが充実しましたね。コロナ禍の前は、会社の同年代の仲間と名古屋へ遊びに行ったりしていましたし、今は家で、少人数のご飯会をしたりしていますよ。

めぐ美さん:私も東京のときより自分の時間をしっかり取れています。それには、実家に近いエリアでの仕事・結婚・車生活という要素は大きいと思います。

 

Q6 他にも愛知のメリット・デメリットはありますか?

めぐ美さん:愛知は街中にも適度に緑があって、自然にあふれているのが良いですよね。車での遠出の移動も便利です。

千翔さん:愛知は西にも東にも足を延ばしやすい場所にありますよね。ショッピングモールやレジャー施設もたくさんありますし、少しドライブすれば自然にあふれた場所に行くこともできます。引っ越して最初に訪れたのは「刈谷ハイウェイオアシス」でした。温泉に入れてショッピングもできるのでおすすめです◎

豊田市足助町にある紅葉の名所「香嵐渓」でのめぐ美さん

愛知と長野の県境「茶臼山高原」で友人達と芝桜を鑑賞する千翔さん

水野さん:逆に愛知だとここが難しい、という点はいかがですか?

千翔さん:私の場合、Bリーグの本拠地が関東なのでイベント開催も関東中心で…。でも関東のイベントを参考に、愛知ではどうすればできるのかな?とアイデアを膨らませています。

めぐ美さん:そうなんですよね。地方では大きい仕事ができないと思われがちですが、自分のやる気次第でできるんですよ!

 

Q7 愛知でキャリアを重ねることをどんな風に考えていますか?

稲垣さん:キャリア、愛知の将来性というキーワードで、アドバイスがあれば教えてください。

めぐ美さん:女性はライフステージの変化と共に、頑張りたいことが変わってくるから、そのとき楽しいと思える仕事や働き方を選択していくことが大切だと思います。

千翔さん:それに、もしまだ出産・復職に対して整っていない会社でも、今は自分で「やりたいことができる道」を整備することだって可能な時代だと、私自身は思っています! でも基本的には、愛知は人が集まりやすく、コロナ禍にも耐えられる企業が多い県だと言われているので、長く働きやすそうだなと思いますね。

めぐ美さん:そういう企業が多いと転職もしやすいし、セカンドキャリアの幅も広がりそう。

水野さん:愛知には、さまざまな業界に挑戦できるという良さがあると思っていましたが、まさにそうなんですね。

めぐ美さん:最近は名古屋駅や栄周辺の再開発が進んで、愛知もどんどん発展してきているので、今後も明るい未来が待っていると信じています。

水野さん:就活する上で、可能性が広がってとても参考になりました! 今日はありがとうございました。

 

~AFTER TALK~

稲垣さん:愛知は出産休暇や育児休業などの制度が整っている企業が多いって知らなかった!将来結婚や出産をしても働きたいと考えるなら、長く働けるような企業が良いよね。

水野さん:個人的に愛知は「住みやすい」し「食べ物がおいしい」というイメージが強かったけど、お2人が仕事や生活について活き活きとお話する姿から、ますますUターン就職への思いが高まってきたな〜。

稲垣さん:「愛知の住みやすさ発信サイト」っていうのがあるから、チェックだね。
https://www.pref.aichi.jp/chiho-sosei/sumiyasusa/index.html

水野さん:愛知での就職を支援している「あいちUIJターン支援センター」っていう施設もあるみたい。こちらのサイトも見てみようかな♪
https://www.uij-aichi.jp/

 

\ミニ動画で本編未収録トークもチェック/

 

取材・文/壁谷雪乃
編集/竹内葉子
撮影・動画編集/ウラタタカヒデ
提供:愛知県

                   

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