茨城県でチャレンジを。
「STAND IBARAKI 2020」参加者募集中

茨城県で新たにチャレンジを始めたい人を応援するプロジェクト『STAND IBARAKI』が今年、幕を開けた。昨年度から一新し、茨城での新しいプロジェクトを始めるプレイヤーにスポットを当て、活動の後押しをする運営スタイルだ。

場所によっては東京から1時間ほどでアクセスできる茨城県。都心に暮らしながらでも関わりを持ちやすい距離が魅力のひとつ。新型コロナウイルスによる外出自粛期間を経て、都心暮らしの先行きについて考えた方も多いであろう今、地方で挑戦したい、地方との関わりを広げたい都内在住者にはうってつけのイベントだ。

すでに参加者の募集が始まっている本イベントについて、運営の菅原広豊さん(茨城移住計画代表)、久松信介さん(茨城移住計画県西担当)、吉田由佳さん、樋口聡美さん(茨城県庁)にイベントへかける想いを伺った。

 

仲間探しのサポート体制は万全

「今年は開催規模も拡大したので、たくさんの方に参加して頂きたいです。お祭り感覚でみなさんと一緒に盛り上げていけたらいいですね」と話す菅原広豊さん。

大学進学を機に秋田県から茨城県へ移住し、新卒で就職した企業の配属地がたまたま茨城県だったという菅原さんは、茨城県に住み続けているうちに「茨城に住む人たちと一緒に何かやっていきたい」と想いを抱きはじめ、茨城県と繋がるきっかけ作りを支援する任意団体『茨城移住計画』を2017年に立ち上げた。今回の『STAND IBARAKI』では、茨城県での暮らしや『茨城移住計画』の活動を通じて得た人材ネットワークを活かして参加者同士のマッチングサポートを担当する。

参加形式は、企画者として推進したいプロジェクトを立ち上げる『プロジェクトオーナー』と、プロジェクトオーナーの仲間になって活動の実務を手伝う『個人サポーター』の二通り。プロジェクトオーナーの一次エントリーは8月7日(金)まで、個人サポーターは9月30日(水)まで募集中。8月21日(金)には第1回目の参加者マッチングイベントが行われる。

3人チームを作ることがプロジェクトオーナーの参加条件だが、現時点でアイデアはあるが仲間がいないという人でも、菅原さんに相談することで人材紹介を受けることができる。なお、マッチングイベントに参加できない場合でも相談は随時受け付けているそうだ。

「茨城県がたくさんの方に愛される場所になるきっかけ作りをしたい」という想いで『STAND IBARAKI』に携わっている菅原さん。イベント参加者には前のめりでどんどん関わっていきたいと言う。「『こういうことやりたいんですけど、知り合いいませんか?』と聞いて頂ければ全力でサポートします。UターンやIターンを考える方をはじめ、茨城に興味がある方ならどんな方でも大丈夫です」とのこと。

 

アイデアベースでの応募も大歓迎

茨城県内ですでに活躍しているプレイヤーがプレゼンピッチに登壇する形式で行っていた昨年度とは打って変わり、今年度の『STAND IBARAKI』はこれから茨城県で挑戦を始めたい人を広く募集している。「エントリーの段階からキッチリ準備している必要は全くないです。まずはアイデアベースで応募して頂いて、その後、半年間かけてアイデアを形にしていって頂ければ」と久松信介さん。

8月29日(土)にオンラインで開催される「STAND夏の陣」に向けて、3分間のプレゼン動画で活動PRを行うことも今回初の試みだ。今まではオフラインの登壇形式で行ってきたが、新型コロナウイルスの状況を考慮して、どの地域にいても参加しやすい体制を整えたのだとか。

「チームづくりなどは基本的にオンラインで行っていくことになりますが、サポートの時間を手厚くしているのが『STAND IBARAKI』の特徴なので、気を使わずにどんどん頼ってください。参加者の方と運営で伴走しながら2月13日(土)の『STAND冬の陣』を迎えて、そのまま安心してプロジェクトを実施して頂ければいいなと思いますね」

参加者特典として、ファイナリスト最大10組には今後の活動に活用いただくためのサポート金20万円、メディアへの掲載などが贈られるが、イベントへの参加を通じて生まれた関係性や、茨城が居心地のいい場所になることの方が、長い目で見た時に本当の意味での特典になるのではないかと久松さんは話す。

 

時代と共に生きていくための関係作りを

『STAND IBARAKI』の運営には茨城県庁も携わっている。「イベントの開催を通じて関係人口(地域や地域の人々と多様に関わる人々のこと)が増えてくださると嬉しいです」と茨城県庁の吉田由佳さん(写真左)と樋口聡美さん(写真右)。

「地方と関わりたいと思っていても、なかなか初めの一歩って踏み出しづらいと思うんですよ。その点、茨城は東京から1時間程度で来られる場所もありますし、東京圏で暮らす方が地方に踏み出すには、絶好の場所だと思うんです。なので、地方への入り口に茨城を使って頂ければいいなと思っています」と吉田さん。

いきなり移住をするにはどこの地方であっても不安はあるはず。茨城県でも、移住となると2〜3年リサーチに時間をかける方が多いそう。しかし、関係人口として関わる分には吉田さんが言うように、都心からのアクセスもよく、気軽に足を運ぶことができる。今回の『STAND IBARAKI』に関しても参加の入り口がオンラインとなっているため、茨城県に足を運んだことのない方でも茨城県と関わりをもてるいい機会だ。

「東京圏から参加された方が茨城県内のプレイヤーを巻き込んだり、逆に、茨城県内のチームが東京圏の方を巻き込んだりして、イベントを通じて県内外の関係性を広げて頂ける場になればいいですよね」と樋口さんが言うと、お互いの顔を見合わせながら参加者への期待をのぞかせていた。

 

この先、数年に渡って新型コロナウイルスとの共存を余儀なくされるであろう状況を考えると、些細なことでも助け合える関係をひとつでも多く増やしておくことが「生きやすさ」を左右するのだと思う。オンラインで人と繋がることが当たり前となった今、パソコンやスマートフォンさえあれば、どこでも、誰とでも、コミュニケーションをとることができる。物理的に動くことは難しくても、オンラインを通して人と繋がり、チャレンジをすることは可能だ。

今のうちから、これからの時代と共に生きていくための地方との関係作りを『STAND IBARAKI 2020』で始めてみてはいかがだろうか。

 

STAND IBARAKI 2020
募集期間:2020年6月15日(月)〜2020年8月29日(土)
問い合わせ先:ibaraki.iju@gmail.com
企画・運営:茨城移住計画
主催:茨城県

開催概要はこちらからご確認ください。

 

写真:ミネシンゴ(アタシ社)
文:しんみはるな

                   

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