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二拠点生活から見えてくる魅力ある南魚沼での暮らし
NIIGATA 南魚沼 移住Life Episode.1

本当にしたい暮らし方、働き方がはっきりと見えてくる場所

お米に地酒、名峰、温泉、有数のスキー場。東京からのアクセスも良く、ユニークなイベントも話題の南魚沼市。県外出身者で永年この地で生活し、新しい街づくりでも活躍するお二人を訪ねた。


石打・舞子、六日町地区:荻田健治さん
昭和40年代、初めてのスキーで南魚沼を訪れ、現在までの 30 年は二拠点居住で東京と南魚沼を行き来する生活を続けている荻田さん。その魅力と楽しみ方を伺った。

現在、石打・舞子地区にお住まいの荻田さんは東京・世田谷区との二拠点居住。

スキーが趣味という荻田さんが初めて南魚沼を訪れたのは、中学三年の時。以来毎年訪れ、社会人となった30代の1990年にスキー場近くの新築リゾートマンションを購入した。それからは、金曜夜に仕事を終えると南魚沼にやって来て、月曜の早朝東京に戻るという二地域居住で30年。行きつけの店や顔見知りも増えていった。

東京では長年IT関係の会社に勤めていたが、一昨年、係わってきた大きなプロジェクトがひと区切りついたことを機に仕事量を減らし、逆にメインの生活の場を南魚沼に、週末を東京という形に切り替えた。60歳を間近に、南魚沼で何かまた面白そうなことを探そうと、どんな仕事があるのか、知り合いに声を掛けたという荻田さん。畑や田んぼにもチャレンジしてみたくなり、昨年からは親しくなった地元の人に土地を借りて、30坪ほどの畑で、季節の野菜作りを楽しんでいる。

 

何かを始めるには、まず自分が現地に入り込むこと

「南魚沼は、軽井沢や那須、箱根のようなリゾート地の土地柄とは違い、普段の生活をする街の部分も備えているから暮らしやすいんですよ」と荻田さん。

「一番の特徴はやはり四季が明確にあるところ。季節ごとに全く色が違う、そんな場所ってなかなかないですよ」と嬉しそうに語る。

「ここを中心に100㎞圏内には海もあるし、長野や福島の山へも行ける。足を伸ばせば前橋、高崎、新潟市内といった都市へも行けたりと、活動範囲が広いのも魅力ですね」近いとはいえ、毎週の東京との往復が少し負担にもなり、現在は2週に1度に。

その分余裕ができた南魚沼での時間を活かせないかと考える中で、思い付いたのが子供服のリユースショップだ。東京の自宅近辺の二子玉川、自由が丘、下北沢といった町のショップを回って品物を卸してもらう契約を結び、昨年、六日町地区にブランド子供服リユースショップ「Antelope」をオープン。

「外から来て何をやっているか分からない人より、インサイダーになった方が情報も入りやすい」という荻田さん。店にも毎日立ち、そこでまた繋がりができた。

「この辺りは安くてお洒落な子供服のお店がなかったので皆さん興味を持ってくれた。チラシ配りをしてくれる人もいます」

店は11時開店なので、雪のない季節の天気の良い日は出勤前に畑仕事。冬は夜中に降り積もった新雪の上を朝一で思う存分滑る。10時頃に切り上げた後はマンションの最上階にある大浴場の温泉で汗を流し、それから出勤するのだそうだ。

 

地域再生と街づくりにも参加。移住者が人と人の絆を結ぶ

この7月からは南魚沼市の地域再生推進法人南魚沼市まちづくり推進機構のGMの職にも就き、地域のために精力的に活動している荻田さん。

「週3、4日はそちらの仕事に出ているので、店はアルバイトに任せています。店と推進機構のオフィスは歩いて数十秒の距離なので、何かあればすぐ顔を出せる。出勤前に荷物を届けるとか、帰りに店内のディスプレイを替えるとか、うまい具合に兼業ができています」

荻田さんは、マンションの管理組合理事長も務めている。300戸以上の世帯のうち、移住してきた世帯は現在70世帯と多い。

「煩わしくない程度に住民同士のコミュニティもあった方が良いだろうということで、年に3回ほど管理組合主催の季節のイベントをやっています」と、マンション内の住人たちの交流も図っている。

最後に、荻田さんに二拠点居住のメリットとデメリットを訊いた。

「最大のメリットは田舎と都会、両方の生活ができること。さらに、一方はミニマルな生活に、一方は贅沢に、とメリハリをつけられるのも魅力でしょう」コミュニティも、都会では会社関係や共通の趣味、環境での繋がりがメインだが、こちらでは近所や地域での繋がりなので、いろんな人たちと接触でき、違ったライフスタイルを送ることができるという。

「デメリットは、両方の移動に時間とお金がかかること。そして経費は二重にかかること。それを負担しても2カ所の楽しみを感じられるのであれば、やっていけると思います」

文:鹿島文俊 写真・佐々木譲


南魚沼市まちづくり推進機構の移住者向けコーディネート

●個人事業者(起業)向けサービス(シェアオフィス、税務労務支援)
●スキルアップ支援(プログラミング教室など)
●地元事業所の求める人材とのスキルマッチング
●「田舎ライフ」の実現をお手伝いする地域の方々とミーティング
●南魚沼でスキルを活かしませんか?(例えば…)
管理系だと
IFRS(国際会計基準)での決算業務経験者、金融機関との折衝
等財務会計関連技術系だと
NC装置の操作、ブラント設計の経験者 異業種であってもOK
などなど
大企業出身のゼネラリストの方も2-3年で後進の指導に(ただし、給与下がります。


Iターン移住者たちのお仕事拝見


小さなビザ屋さんKan Kan
(レストラン経営 阿部春生さん)
地元に根付いた、地元の方が気軽に食べに行ける六日町駅西口の人気店に。
http://kankan-pizza.com/index.html


エル・グリーン・ファーム
(造園業・農業経営 佐藤浩之さん)
造園・ガーデニングの設計施工、樹木医、特産の八色スイカとブドウジュースやオリジナルワインの原料を生産。
http://lgreenfarm.sakura.ne.jp/index.html


ストレンジ・ブルーイング
(クラフトビール工場 佐藤雅史さん)
日本初のクラフトビール専門店 麦酒倶楽部POPEYE(㈱シンポ企画)の南魚沼市内にある直営工場のブルワーに。
http://strangebrewing.jp/


NPO六日町観光協会
(観光協会 武宮敬介さん)
四季を通じた子ども自然体験(キャンプ~雪遊び)の指導者に。また、南魚沼市移住推進協議会の活動にも精力的に参加して、自身の移住経験をもとに先輩移住者としてアドバイス。
http://taiken-mura.blogspot.com/


暮らしを楽しむ!南魚沼の魅力紹介

【雪】ウィンターリゾートの宝庫
世界有数の豪雪地の南魚沼市。ウィンターリゾートの宝庫でオリンピアンも輩出。国内外から年間120万人のスキーヤー、スノーボーダーが訪れる。バックカントリー・ツアーも充実。


【温泉】風情ある景観、癒しの13の温泉
自然豊かな南魚沼市には13もの温泉がある。風情ある宿の料理と、四季を通してさまざまな表情を見せる露天風呂や豊富な湯量の源泉かけ流しの天然湯が身も心も癒してくれる。


【地酒】豊富な雪解け水が醸す数々の銘酒
豪雪地である南魚沼市は酒造りに最適な地。高千代酒造、青木酒造、八海醸造の3つの酒蔵がある。大地に浸み込んだ大量の雪解け水はまろやかな軟水となり、淡麗な酒を醸す。


【米】大地と水の恵みを、大盛りで食す
日本一の食味を誇る南魚沼産コシヒカリ。水はけの良い大地と豊富な雪解け水が生んだ極上の希少米を大盛りで食べる「南魚沼、本気丼」。市内の飲食店でさまざまなバーションを展開中。