ローカルカフェと、|特集1
カフェが教えてくれること
このまちが素敵だと教えてくれるロースター
「山の上のロースタリ」木下尚之さん
「移住する前、まちのどんなところを見ればいいですか」と訊かれることがある。私は断然、まちにあるカフェを見てほしい。
実際に暮らす人々が行き交うカフェには、 そのまちの物語と時間が蓄積される。ここ 「山の上のロースタリ」は、岡山県瀬戸内市へUターンした木下尚之さんがはじめた培煎所があるカフェ。このカフェの成り立ちを知ると、このまちに移り住む理由がすんなり見つかるからだ。
文・編集:アサイアサミ(ココホレジャパン) 写真:加藤晋平
Uターンは夢を叶える手段だった
一貫しているのは
ここは「焙煎所」だってこと
大人が、子供と楽しめる場所
「Cafe&Living Uchida」 川島佳輔さん
東北のちょうど真ん中に位置する岩手県奥州市。JR水沢駅を出ると、暖かい光の灯る1軒の建物が見えた。
ここの1階が「Cafe&Living Uchida」。自身の子育ての悩みから生まれたカフェと託児所は、色々な世代の人たちが居合せる場所になっていた。
文・編集:古瀬絵里 写真:寺島由里佳
安心して子供を預けられる場を
子供向けのデザインではなく
大人が行きたいと思える場所に
自分が食べたくないものは
子どもにも出さない
子育てのサードプレイスを目指して
30年以上続くローカルな喫茶店&カフェ
次々と新たな喫茶店が生まれ、そして消えていくなかで、長く続いていいる喫茶店は、もはや街の景色のひとつになっている。まちに愛され続ける理由を知ると、そのまちの特徴が見えてくる。
静岡県熱海市「ボンネット」
お客さんがゆっくり落ち着けるように、
いつも同じ味、同じ雰囲気を維持しています。
兵庫県神戸市「MOKUBA’STAVERN」
風のようにそっと迎え入れ、そっと送り出す。
それが木馬、ぼくの流儀。
宮城県仙台市「カフェ・ブロコブ」
ただ純粋にコーヒーを飲みにいらっしゃるお客さんをお迎えする。
それがうれしい。
愛媛県松山市「CAFÉBC」
変と不変の心地よい間に人生が積み重なる。
徳島県徳島市「森珈琲店」
31年間、徳島駅前で迎えてくれた
京都府京都市「六曜社」
矜持をもって、でも軽やかに
カフェと文学の幸せな関係
北海道札幌市「俊カフェ」
市への回路が開いていくカフェ
人と人の関係性を育むカフェ
東京都国分寺市「胡桃堂喫茶店」
ありのままを受け止める場所
カフェの本棚見せてください!
和歌山県和歌山市 「BRINGBOOKSTORE」
石川県金沢市「山鬼文庫」
沖縄県宮古島 「Cafe Breath Miyako Island」
本屋案内|特集2
地方の本屋さんは、ただ本を売るお店ではない。
まちに知識を蓄え、まちの文脈を継ぎ、地方のまちのカルチャーを生産する。
そして知を万人に解放する図書館も忘れてはならない。
図書館の役割は叡智を蓄えるアーカイブだ。
“本”をフックに、まちとカルチャーの関係を再定義してみよう。
そして、移住して人生を変えたいひとには
まず、本を読むことをおすすめする。
本を開くことは、人生の新しい扉を開くことに似ているから。
文・編集:アサイアサミ(ココホレジャパン) イラスト:沖悠子