マタギという文化に魅了されて東京から移住し、北秋田市でマタギ修行に励む岡本健太郎さん。伝統文化を継承し、残していきたいと話す岡本さんからは、マタギへの深い情熱と、移住に対する地に足のついた考え方がうかがえた。
岡本 健太郎さん
【プロフィール】静岡県焼津市出身。東京や地元静岡で転職を繰り返したのち、マタギになるために北秋田市へ移住。東京にも住まいを残し、二拠点生活をおこなっている。フリーランスでデータ関係のエンジニアをしながら、マタギの修行に励む。
マタギになるため、東京から北秋田市に移住してきた岡本さんの出身地は、静岡県焼津市。海に近い町で育ったが、大学時代に南アルプスの北岳に挑戦したことから登山を趣味とするようになった。
そうして山に親しむうちに、関連する本で「マタギ」という文化に出会う。〈山の恵みをいただいて山で生活する〉という文化が今もあることに感銘をうけ、岡本さんの心はマタギ発祥の地・北秋田市へと向かった。
北秋田市の移住体験は、市の担当者と相談しながらオリジナルでスケジュールを組んでもらえるというもの。当然、マタギ文化の体験を希望した岡本さんは、北秋田市にあるマタギのコミュニティのメンバーと山を歩き、猟場を案内してもらった。そのとき、マタギの方の人柄の温かさに、深く魅了されたという。
「その日は初雪が降っていてとても寒かったんですが、冷える体とは裏腹に心がじんわりと温まりました。自分もマタギの輪の中に入っていきたい、と強く思ったんです」
▲比内地鶏をしめるところから始まる「きりたんぽ作り」を東京の友人と体験した。(写真:岡本さん提供)
▲マタギの親方から、山の歩き方や熊の習性、マタギの精神などに ついての教えを受けている。(写真:岡本さん提供)
そうして岡本さんは、プログラミングの仕事を続けながら北秋田市へと移住。自然溢れる美しい景色を眺めながらの仕事は心地が良い。
日々のリモートワークは、阿仁比立内がっこステーションを拠点におこなっている。それに、朝、仕事の前に釣りをし、昼、釣った魚を食べるというような、東京ではできなかった楽しみもある。
秋田での生活は、心躍ることばかりだ。
岡本さんが利用しているリモートワーク施設
『阿仁比立内がっこステーション』【施設概要】
住所:秋田県北秋田市阿仁幸屋渡上添根64-2 秋田内陸線比立内駅内
電話番号:なし
営業時間:SNSを参照
Facebook:https://www.facebook.com/gakko.station/about
Instagram:https://www.instagram.com/gakko_station/
ただしそれは、テレワークという形で仕事を続けられたからだと岡本さんは話す。
「移住って、今の生活に対して疑問を持っていて、そこから解放されるものと思っている方が多いと思うんですよね。でも現実的には、移住しても生活があるので、自分が生きていくための仕事はしっかりと考えた方がいいんじゃないかなと思います」
なるほど、移住したからといって夢のようなユートピアがそこにあるということはないですもんね、というTURNSプロデューサー堀口の言葉に、本当にそうなんです、とうなずく岡本さん。
「マタギになりたい、という若い人がきても、生活の基盤がないと続かない。だから自分が、きちんと生きていくための仕事を確保した上で、マタギとしての生業も継続していくモデルケースのひとつになれたら、と思っています」
\マタギ後継者募集/
マタギの生活とは、自然と対峙し、山で生き抜くというもの。伝統的な文化を守り、次の世代に残していくために、本物の狩猟技術や山の知識、マタギに伝わるまじないや儀式をともに学び継承する仲間を募集しています。
興味のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
▼連絡先(担当:岡本)
animatagi.invite@gmail.com
\岡本さんが活用した北秋田市の「おためし移住体験」はこちら/
北秋田市で「おためし移住体験」をしてみませんか?
北秋田市では、移住前に市の雰囲気や移住生活イメージを知っていただくための移住体験を実施しています。移住をご希望の方は、ぜひ北秋田市の生活を体験してみてはいかがでしょうか。
写真:横尾涼(Photoli)
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TURNSメンバーによる「秋田県リモートワーク体験記」はこちら↓↓↓
https://turns.jp/75475