秋田でテレワーク移住体験してきました!

今回、TURNSメンバーがテレワーク移住体験に訪れたのは、自然豊かな雪国・秋田県。秋田市、北秋田市、仙北市のワークスペースで仕事をしながら、秋田に滞在。4日間かけて県内をまわりながら、そこにある自然や文化、秋田暮らしの魅力に触れた。

 

1日目:秋田市

COWORKING SPACE SYNERGY


(左写真:@オジモンカメラ)

【施設概要】
住所:秋田県秋田市南通亀の町4-15
電話番号:070-3102-0067
営業時間:プランによる
ホームページ:https://yamakiu-minamisoko.com/coworking/

【今回の利用プラン】
ワンデープラン 一般(10:00〜 18:00) 1,300円/人
※別途、初期費用として会員証発行料がかかります。

1日目、秋田駅へと到着したTURNSメンバーは、エリアリノベーションによって近年にぎわいを見せる南通亀の町へ。倉庫をリノベーションして作られた複合施設「ヤマキウ南倉庫」の2階にあるコワーキングスペース「COWORKING SPACE SYNERGY」にて、早速リモートワークに取り掛かった。

こちらには気軽に利用できるフリーアドレスのテーブル席と、本格的にスモールオフィスとして使用できるボックス席があるので、出張で秋田を訪れても、オフィスを持たずに移住してきたとしても、この場所があれば安心だ。秋田駅から車で5分程とアクセスもよく、オンラインミーティングに最適な個室も備わっている。

ヤマキウ南倉庫にはさまざまなショップが並び、訪れる人々で賑わっている。近くにはテイクアウトのできる惣菜やデザートも充実しているカフェ「亀の町ストア」もあり、食べるものにはこと欠かない。ランチで頂いたハンバーグがとてもおいしかった。

 

2日目:北秋田市

阿仁比立内がっこステーション

【施設概要】
住所:秋田県北秋田市阿仁幸屋渡上添根64-2 秋田内陸線比立内駅内
電話番号:なし
営業時間:SNSを参照
Facebook:https://www.facebook.com/gakko.station/about

【今回の利用プラン】
利用料:無料
※イベントや研修等の貸切利用は有料。お気軽にお問い合わせください。

2日目は北秋田市の阿仁比立内へ。秋田内陸線比立内駅直結のコワーキングスペース「阿仁比立内がっこステーション」を訪れた。地域のコミュニティ広場としても使用されているこの場所では、マタギになるために東京から北秋田市に移住してきた岡本健太郎さんにお話しをうかがった。

岡本さんが普段からリモートワークに利用しているというこの場所は、空き駅舎をDIYで改修したおしゃれなカフェのようなスペース。窓の外には一面の雪景色が広がり、東京のオフィスで仕事をしているときには味わえない解放感の中で過ごすことができた。

夏には山々とともに田園風景が望めるという。すぐそばを線路が走っているため、とことこと走ってくるローカルな列車を間近でみることも。真っ白な雪景色を背景にストーブがオレンジ色に優しく灯り、心まで温まるよう。

秋田内陸線の車両で使用されていた座席も椅子として設置されており、車窓を眺めながら旅をしているような気分でワークができる。不定休のため、「阿仁比立内がっこステーション」のSNSで開放日を確認してから訪れよう。

岡本さんの移住への考え方とマタギへの想いをじっくりとうかがったインタビューは、別の記事でたっぷりとお届けするので、そちらをぜひ読んでいただきたい。

★北秋田市の移住者・岡本健太郎さんのインタビュー記事はこちら↓↓↓
https://turns.jp/75536

 

3日目:仙北市

Semboku Workplex

【施設概要】
住所:秋田県仙北市田沢湖卒田早稲田430あきた芸術村内
電話番号:018-838-1173
営業時間:平日9:00~21:00 18時以降および、週末のご利用はHP等であらかじめご確認ください
ホームページ:https://www.semboku-workplex.jp/

【今回の利用プラン】
キッチンスタジオ貸切(ランチタイム) 10,000円
ドロップイン利用 1,800円/人

3日目の朝は、かの有名な乳頭温泉郷、鶴の湯温泉にてゆっくりと秋田の名湯を楽しむところからスタート。雪の中にしんと佇む秘湯で芯まで温まったあとは、仙北市の「あきた芸術村」にあるテレワーク&ワーケーションオフィス「Semboku Workplex」にてリモートワークをおこなった。

ワークラウンジは洗練された雰囲気でありながら、あたたかみがあってくつろげる空間。ソファ席もあるので、ゆったりとワークに励むことができる。エントランスロビーにあるカウンター席はオンラインの打ち合わせにも使いやすく、自分だけの小さな書斎のようで少しワクワクした。

撮影や配信のできるクリエイティブスタジオや、高機能チェアや高解像モニターが設置されている開発スタジオもあり、用途に合わせた使い方が可能だ。キッチンスペースには自由に飲めるコーヒーや紅茶も用意されている。

近くには温泉施設があり、宿泊もできる。今回TURNSメンバーはスケジュールの都合で近くの温泉に入ることができなかったので、次はゆっくりと滞在してまたここを利用したい。

 

4日目:秋田市

フィンランドの森(ユーランドホテル八橋)

【施設概要】
住所:秋田県秋田市八橋イサノ2-16-29 ユーランドホテル八橋2F
電話番号:018-863-7811
営業時間:10:00~22:00
ホームページ:https://youland.jp/pg4274292.html

【今回利用したプラン】
宿泊代(シングル和洋室の場合)・朝食付き 6,850円
※テレワーク施設とリラクゼーション施設の利用を含みます。

最終日に滞在したのは、ユーランドホテル八橋の中にある「フィンランドの森」。老舗の健康ランド内に新たにオープンしたコワーキング&リラクゼーション施設だ。仕事をしながらリラックスもできる岩盤浴付きのコワーキングスペースで、デスクの並ぶコワーキングブースだけでなく、さまざまなテーマで作られた半個室エリアや、予約制の完全個室のリモートブースもある。

ごろごろできる畳や、ハンモックも設置されており、お気に入りの場所で自由に過ごすことができるので、集中とリラックスを切り替えながら効率よくワークにはげむことができる。もちろん岩盤浴でしっかりと汗を流すことも可能。ユーランドホテル八橋の温泉で芯まで温まるのも良い選択だ。

自然光の差している場所も多く、健康的な気持ちにさせてくれる。仕事に疲れてきたらハンモックに体をあずけ、ゆらゆらと心もほぐすことができた。

 

\TURNSプロデューサー堀口正裕が秋田暮らしを体験/
秋田テレワーク移住体験で見えた新しい暮らし方・働き方の可能性

今回、4日間のテレワーク移住体験をしてきたTURNSメンバー。テレワークをしながら秋田県内をめぐるなかで感じたことを、プロデューサーの堀口が綴った。

堀口 正裕
TURNSプロデューサー/株式会社会社第一プログレス代表取締役社長/総務省地域力創造アドバイザー

【プロフィール】地方創生に関連する各委員を務める他、地域活性事例に関する講演、テレビ・ラジオ出演多数、全国各自治体の移住施策に関わる。東日本大震災後、豊かな生き方の選択肢を多くの若者に知って欲しいとの思いから「TURNS」を企画、創刊。地方の魅力は勿論、地方で働く、暮らす、関わり続ける為のヒントを発信している。 プライベートでは、畑と合気道をこよなく愛する4児の父。

 

今回のリモートワーク移住体験は、昨年TURNSでも取材した秋田市のヤマキウ南倉庫の「COWORKING SPACE SYNERGY」からスタート。リモートワーク環境として申し分ない設備が揃い、また建物自体が10店舗を有する複合施設になっているので、この町で暮らす人々にとっても嬉しい場所だ。近くにはカフェもあり、ドロップインでの利用も楽しめる。人気スポットであることは、平日でも駐車場が満車状態なことからもうかがえた。

2日目は、北秋田市の無人駅「比立内駅」に昨年誕生したコワーキングスペース「阿仁比立内がっこステーション」へ。銀世界に癒されながら仕事をしつつ、マタギに憧れて東京と北秋田の二拠点生活を始めた岡本健太郎さんを取材した。狩猟技術だけでなく脈々と営まれてきたマタギの伝統的な暮らしや文化に惹かれ移住、さらにはマタギをそれなりの収入を得られる仕事にしたいとの想いを聞く。

マタギに惹かれ移住した若者は他にも4名いるという。マタギのような地域ならではの伝統や、そこにしかないコンテンツには、やはり人を惹きつける魅力があるのだろう。その発信方法を見直し、価値を知ってもらい、ファンを増やすことが、移住という選択肢を選んでもらう一つの道になりえるのではないか。これまでの移住施策とは違ったアプローチの可能性と必要性を感じた。

岡本さんのマタギ文化への熱い想いを伺った直後に、打当温泉「またぎの湯」で頂いたうさぎ鍋が格別だったことは言うまでもない。

3日目は仙北市にて。かの有名な乳頭温泉郷「鶴の湯温泉」で温まり田沢湖を眺め、コワーキングスペース「Semboku Workplex」へ移動。

AIによるオンデマンド交通サービス「よぶのる角館」を活用すると、最寄りの角館駅からは約10分の好立地。「あきた芸術村」の敷地内にあり、ミュージカルなどのアートな催しも楽しめる。コワーキング施設は、すべての空間が仕事とコミュニケーションのモチベーションを上げてくれる最高の環境。近隣の自然景観やスポーツアクティビティも充実し、ホテルや温泉もあるため、ワーケーションやチーム合宿にもおすすめしたい。

運営会社のエイデイケイ富士システム株式会社がITエンジニア兼ワーケーションマネージャーを募集していて、雇用を増やすという地域貢献のみならず、この場から新しい働き方を発信していることも興味深い。

秋田滞在最後の夜は、秋田市内の「無限堂」にてきりたんぽ鍋を囲んだ。地元食材満載で、比内地鶏がしっかりと染みたスープにスタッフ全員が舌鼓を打った。
そして最終日は、秋田市八橋にある温浴施設「ユーランドホテル八橋」内にオープンしたワーケーション施設 「フィンランドの森」にて、今回のリモートワーク移住体験を総括した。

今回体験した施設以外にも、県内で利用したコワーキングスペースはいくつかあるが、それらも含め、どの施設もリモートワーク環境は納得のレベル。秋田県内には31箇所のコワーキング施設があるようだが、今後も、こうした仕事環境水準の保障されたコワーキングスペースが増えることが予想される。

秋田にはたくさんの魅力的な観光地があるが、東京圏で暮らし働く私たちにはなかなか全てを訪れることが出来ない。けれど秋田へリモートワーク移住することで、それらを仕事の合間や移動中に堪能できる、「周遊ワーケーション」的な働き方・暮らし方が実現できそうだ。働き方、暮らし方を変えたいと考えている読者に、まずは今回のようなリモートワーク移住体験をおすすめしたい。

 

\TURNSスタッフも秋田暮らしを体験!/

体験談 ①:
今回の体験でとても驚いたのが、「骨酒」と「うさぎ鍋」です! 骨酒とは、イワナや鮎などの川魚を日本酒に漬けた熱燗。飲むと体が温ま り、独特な香りの良さに感激しました。うさぎ鍋は、マタギの里である北秋田市で頂きました。最初は「え、うさ ぎ……?!」と、口にするのをためらいましたが、食べてみると臭みがな く、あっさりとしていながらジューシーでおいしい。

他にも秋田の食を頂きましたが、食材の”質”が良いからか、全体的に油っぽくなくてとてもヘルシーな印象です。こうした食材が身近にある暮らし は、やはり”豊かだなぁ “と感じます。

現在リモートワークをしているなら、ぜひ秋田でも体験してみてくださ い!仕事のしやすさとともに、秋田の食の魅力も知っていただきたいです。

ーーーー TURNSメンバー 


(左)見た目は鶏鍋のようですが、これが噂のうさぎ鍋!ヘルシーで美味しい!
(右)ヤマキウ南倉庫の1Fには、暮らしの買い物を楽しめる ショップが並んでいます。

 

体験談②:
今回はリモートワーク移住体験企画で秋田に初上陸。東京では見ること のできない雪景色の美しさ、そしてその厳しい寒さにテンションは上がりっぱなしでした。

秋田には正直、雪や秋田美人のイメージしかもっていなかったので、「マタギの湯」に泊まったときは驚きの連続。夕食にはうさぎ鍋、ロビーには熊の毛皮やはく製…夜中に宿の中を一人ではうろつけないほど、リアリティーあふれるマタギ文化を体験しました。

さらに、秋田の方に教えてもらった定番おすすめスポット「乳頭温泉郷」にも行くことができて感無量!雪景色を見ながら仕事の合間に入る温泉は最高でした。

寒い季節こそ、秋田でのリモートワークはおすすめです!美しい雪景色と、心身ともに元気になれる温泉のある生活が待っていますよ◎

ーーーー TURNSメンバー 


(左)雪に埋もれた秘湯・乳頭温泉でぽかぽかに温まった。
(右)滞在中何度も目にしたリアルな熊の人形。さすがマタギ発祥の地!

 

写真:横尾涼(Photoli

                   

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