自然と歴史と都市機能が調和するまち
兵庫県たつの市でできる
”ちょうど良い暮らし”とは?

海と山に囲まれ、江戸時代の武家屋敷や白壁の土蔵など城下町の伝統文化が色濃く残されている兵庫県たつの市。姫路まで車で約20分、神戸まで電車で約1時間、大阪までは電車で約1時間半で行くことができ、主要都市までのアクセスも良好。ここで暮らす人々は口を揃えて「ちょうど良い暮らしができるまち」と話します。

近年は子育て支援や移住・定住支援にも力を入れており、若い世代の移住先として人気が高まりつつあります。

たつの市に移住すると、実際にどんな暮らしができるのでしょうか? ここでは、たつの市の生活環境や移住者の暮らしをサポートするさまざまな支援制度についてご紹介します。

たつの市ってどんなところ?

たつの市があるのは兵庫県西南部の西播磨地域。北側に山地が広がり、南に瀬戸内海を望み、一級河川の揖保川が市域を縦断する自然に恵まれた地域です。瀬戸内気候のため、年間平均気温が15℃と比較的温暖で降雨量が少なく、とても過ごしやすい気候といえます。

龍野藩5万3千石の城下町として栄えた龍野地区は、江戸時代から昭和戦前期までにかけて建てられた伝統的建造物が数多く残っており、現在も良好な歴史的景観が形成されています。2019年には、たつの市龍野伝統的建造物群保存地区(龍野伝建地区)が国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定されました。風情ある町並みや古民家、地場産品である「たつのレザー」に魅せられて移住してきた人もいるようで、地域の歴史文化に高い注目が集まっていることがうかがえます。

現在、たつの市には7万3,996人、3万1,258世帯が暮らしています(2023年2月2日時点)。都市部へのアクセスも良く、海・山・川が身近にあり、アウトドアレジャーを楽しみやすいことから、地元住民や移住者から「住み心地のいいまち」として親しまれています。

買い物、散歩、週末レジャーも充実。何気ない日常こそが幸せなまち

自然豊かで歴史深い町並みが残る地域と聞くと、“The 田舎”をイメージしがちですが、市内中心部には生活に必要な品々が揃うスーパーや商店が点在しています。城下町の町並みは散策に最適で、子どもを連れて楽しめる広い公園もあり、日々の生活に彩りを添えてくれます。

西播丘陵県立自然公園内にある龍野公園は、園内に動物園や聚遠亭、紅葉谷、童謡の小径など多数の見所があり、のんびり散策を楽しめるスポット。春には一目3,000本と言われるサクラが訪れる人の目を喜ばせています。このほか市内には、河川敷でスポーツを楽しめる「きらめきスポーツ公園」、紅葉の名所「東山公園」、芝生広場やアスレチックで思い切り遊べる「神部黍田公園」など14の公園が整備され、多くの家族連れが思い思いの時間を過ごしています。

海・山・川のすべてが揃うたつの市は、アウトドアレジャーにうってつけ。海では釣りやSUP、水圧で空を飛ぶジェットパック、山・川ではハイキングやトレイルランといった四季折々の自然を生かしたアクティビティが豊富です。天気のいい日には、揖保川沿いの土手でテントを張って過ごされている方の姿もよく見られます。

派手な”非日常”はないかもしれませんが、365日生活するのに「ちょうどいい」魅力がたくさん詰まったたつの市。落ち着いた環境で、豊かな自然を満喫しながらのんびりと暮らしたい人におすすめの地域です。

たつの市の交通事情

市内には主に山陽自動車道「龍野IC」と「龍野西IC」があり、鉄道はJR姫新線と山陽本線の2本の路線があります。

たつの市から播磨の中心地・姫路市まで車で約20分。仕事で市街地に出られる方や都心へ出張される方にとって、新幹線の主要駅がある姫路市にアクセスしやすいのは大きな魅力です。

また、市内の移動についてもコミュニティバス、民間のバス、ドアツードアのデマンド型の乗り合いタクシーといった公共交通が充実。高齢の方や車をお持ちでない方にも優しい地域です。

 

暮らしを支える充実のサポート体制

移住促進に力を入れているたつの市は、移住者の住宅取得や子育てをサポートするさまざまな支援事業を展開しています。どのようなものがあるのか見ていきましょう。

◉移住・定住に関する支援事業

転入者定住促進住宅取得奨励金
令和7年3月31日までに、たつの市内で新たに住宅を取得する転入者に対して50万円の住宅取得奨励金(1年目30万円、2年目10万円、3年目10万円)を交付。中古住宅の購入も対象。

空き家活用支援事業
空き家を住宅または事業所として活用するために必要な改修工事費の一部を助成。若年世帯、子育て世帯及びUJIターン世帯の住宅は上限225万円、その他の世帯の住宅は上限200万円を補助。

若者定住促進奨学金返還支援事業
たつの市内に定住し、奨学金の返還を行う若者を対象に、貸与型奨学金の返還に対する補助金を交付。

◉子育てに関する支援制度

学校給食費補助事業
市内の中学校の給食費を全額補助(所得制限無し)。

乳幼児等医療費助成事業、こども医療費助成事業
0歳児から高校3年生までの医療費が無料(高校生は所得制限あり)。

はつらつベビーまごころ便支給事業
生後2か月目と5か月目の2回、配達員が保護者に直接会い、紙おむつなどの赤ちゃん用品を無料で支給。

放課後児童クラブ
保護者が共働きなどで昼間家庭にいない小学生を対象に、放課後に遊び場や生活の場を提供。たつの市立全小学校区で小学校の空き教室等を利用し、開設。

子育てつどいの広場事業
子育ての際、孤独感を抱えやすい保護者に向けて、乳幼児や保護者同士が語り合い、交流ができる場を開設。子育てについての相談、情報の提供、助言などのサポートを受けることが可能。

上記の他にもさまざまな支援制度や相談窓口が用意されているので、詳細が気になる方は以下のリンクからご覧ください。

〈移住・定住を支援〉
https//www.city.tatsuno.lg.jp/machimiraisozo/tokotonijyu.html

〈定住促進住宅取得支援事業〉
https://www.city.tatsuno.lg.jp/kikaku/teijyu.html

〈子育て支援事業〉
https://www.city.tatsuno.lg.jp/machimiraisozo/tokotonkosodate.html

たつの市で無理に背伸びしない、自分に合った暮らしを

経済が進展し、社会の成熟化が進む昨今。人々の意識は経済的な豊かさより、家族とのふれあいを重視したり、自然と共に暮らし、地域文化を大切にしていこうという「心の豊かさ」を重視するようになりました。

とはいえ、そのために生活の利便性を犠牲にはしたくない。情報過多で刺激の多い喧騒から一定の距離を置き、心と身体をリラックスさせつつも生活の利便性は損いたくない。そんな希望を叶えてくれるのが、「ちょうどいい」魅力がたくさん詰まった兵庫県たつの市です。ご自身のライフスタイルにフィットする地域なのかどうか、暮らしを「試着」する意味で、ぜひ一度お気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。


たつの市では移住希望者に向けた相談窓口を用意。移住・定住促進担当者がお話を伺い、ご要望に合わせて関係機関におつなぎします。まずはお気軽にお問い合わせください。

都市政策部まちづくり推進課
〒679-4167 兵庫県たつの市龍野町富永1005-1
電話:0791-64-3167/FAX:0791-63-2594
問い合わせフォーム


取材・文:中野広夢

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