【イベントレポート】
まつやま圏域 暮らし・仕事相談会

2022年9月24日(土)、愛媛県松山市主催の「まつやま圏域 暮らし・仕事相談会」が3年ぶりにリアルの会場で開催されました。場所は東京駅近くの移住・交流情報ガーデン。四国最大の都市・松山市をはじめ、周辺5市町・4団体が出展しました。

当日は、各市町村・団体が会場にブースを設け、移住希望者からの相談に直接対応。若者やファミリー層の来場が目立ち、なかには当日予約で訪れる相談者の姿も。ブースを巡るスタンプラリーも開かれ、スタンプを3つ以上集めた人には特産品を詰めた景品が贈られました。

各市町村・団体の相談ブースに行ってきました!

久しぶりのリアル開催ということで、どのブースも気合十分。それぞれの市町村・団体の概要と、相談員たちの意気込みをご紹介します。

 

松山市

松山市は、愛媛県の中部に位置する県庁所在地。人口50万人程度で、住みよい都市部と海、島、山などの自然が調和しています。また、台風の影響を受けにくい温暖な気候に加えて、通勤・通学にかかる時間が短いこともポイントです。「人懐っこい人が多い土地柄」ともいわれており、全国の20~40代主婦が選んだ「主婦が幸せに暮らせる街」で5位にランキングされています。

担当者からひとこと:令和3年度は、約2000名の方に移住していただきました。今後も市のポータルサイトや『TURNS』、口コミなどを活用して、広く情報を発信していきたいです。パッケージ型の現地体験ツアーや日程や行程を自由に決められるオーダーメイド型の移住体験ツアーも積極的に実施しているので、ぜひご利用ください。

 

移住に関する情報はこちらから!:
いい、暮らし。まつやま https://matsuyama-kurashi.com/

 

伊予市

伊予市は県のほぼ中央に位置し、松山市から電車2線が乗り入れています。街道沿いの歴史と自然が調和する中山地区、商人自治の風情が残る伊予地区、瀬戸内海を望む双海地区と、地区ごとに特色があります。ここ数年は、双海地区にあるJR下灘駅が「日本で一番海に近い駅」として話題に。プラットホームの目の前に伊予灘が広がる、市内屈指のフォトスポットになっています。

担当者からひとこと:伊予市では定住サポートセンター「いよりん」と連携して移住促進に取り組んでいます。いよりんの代表者は、市の地域おこし協力隊として活動し、のちに定住。自身の経験を活かしたアドバイスが好評です。自治体ではマネできない機動力が売りで、場合によっては休日を利用したアテンドにも対応しています。

 

移住に関する情報はこちらから!:
伊予市移住サポートセンター「いよりん」  https://iyorin.jp/

 

東温市

東温市は、県内で唯一海に面していない田園都市。隣接する松山市とは、電車やバス、松山自動車道などの交通インフラで結ばれています。愛媛大学医学部を中核にして、医療と福祉も充実。さらに「都市データパック2017年版」では、「住みよさランキング」県内1位に。白猪の滝・唐岬の滝に代表される県立自然公園指定の景勝地も有名です。

担当者からひとこと:人口3万人程度のまちですが、大学病院と大小の診療所が連携した医療体制を築いています。また、幼稚園、保育所といった保育事業所のほか、3つの児童館を設け、まち全体で子育てと向き合っています。また、全国的に見ても珍しい常設劇場「坊っちゃん劇場」もあるので、舞台芸術を身近に感じられます。移住体験施設もニューオープンしたので、ぜひご利用ください。

 

移住に関する情報はこちらから!:
東温市移住・定住支援ポータルサイト https://toon-iju.com/

 

久万高原町

総面積584平方キロメートル、県内市町村で最大の広さを誇る久万高原町。石鎚山をはじめとする四国山地に囲まれており、標高300~1000m地帯に人家や農地が点在しています。冷涼な気候から”四国の軽井沢”とも呼ばれ、面河渓、石鎚山、四国カルストなどが避暑地として利用されています。農林業も盛んで、スギ・ヒノキなどの良質な木材や高原野菜の生産が町の産業を支えています。

担当者からひとこと:平成29年度より、ふるさと創生課に移住促進班を新設して、若者のUIターンをサポートしています。久万高原町はほかの市町と比べて、地価平均・坪単価平均が低いので、コストを抑えて広い家に住むことができます。移住者のなかには「家族といる時間が増えた」という方も。トマト農家の後継者を育成する研修・支援制度も整備しており、多くの卒業生が地域の農業を支えています。

 

移住に関する情報はこちらから!:
久万高原町 移住・定住サイト https://www.kumakogen.jp/site/iju/

 

松前町

松前町は道後平野の西南部に位置し、一級河川・重信川を挟んで松山市と隣接しています。県の中心市街地、空港、自動車道へもアクセスしやすく、「街」と「田舎」のいいとこどりの生活が楽しめます。豊富な水と肥沃な土地を活かして、古くから「はだか麦」が栽培されており、県内トップの産地となっています。大型ショッピングセンターもあり、小さい面積ながら、農水商工のバランスがとれた町です。

担当者からひとこと:松前町の面積は、県内市町最小の20.41平方キロメートル。その一方で、県内で最も人口の多い町でもあります。人口流出も少なく、この数年間は3万人程度で推移しています。田舎の風景は広がってはいますが、なんでも揃うので、生活に不便することはありません。それが移住・転入に結びついているのだと思います。

 

移住に関する情報はこちらから!:
松前町 https://www.town.masaki.ehime.jp/

 

砥部町

松山市のベットタウンとして発展した砥部町。西日本屈指の規模を誇る愛媛県立「とべ動物園」や「えひめこどもの城」、愛媛県の総合運動公園などを擁しています。南部は、豊かな自然が広がる山間地域となっており、「仙波渓谷」や「権現山」などの見どころも多数。陶磁器の「砥部焼」と「みかん」の産地でもあり、とくに砥部焼は地域をあげて魅力発信に取り組んでいます。

担当者からひとこと:砥部焼は200年以上に渡り受け継がれてきた陶磁器で、現在でも約80の窯元が町内に点在しています。砥部町はいわば”手仕事のまち”。砥部焼の関連施設も充実しています。自然のなかで創作活動と向き合う、といった過ごし方も楽しめます。移住コーディネーターを担う地域おこし協力隊も募集しているので、移住の間口は今後さらに広がるでしょう。

 

移住に関する情報はこちらから!:
砥部町 https://www.town.tobe.ehime.jp/soshiki/2/izyuusien.html

 

就職や起業に関するお悩みもお任せ!

当日は5つの市町に加えて、仕事の相談を受け付ける4団体も出展しました。

松山商工会議所

松山商工会議所は、様々な商工業者を会員とし、公益的な活動を行っています。「松山(ここ)には人生をかけれる、企業がある!」をスローガンに掲げ、首都圏などでスキルを磨いたUIJ ターン求職者を求人企業へ紹介・あっせんしています。

担当者からひとこと:IT関連、観光業、飲食業、製造業……と、松山市には職業の選択肢が多く揃っています。松山なら、移住前と変わらない仕事に就くことも夢ではありません。求人情報サイトやハローワークには掲載されていない求人情報もご紹介できますよ。

 

詳細はこちらから!:
松山商工会議所 https://www.jemcci.jp/

 

松山しごと創造センター

松山しごと創造センターは、松山市からの委託を受けて、創業・経営に関するサービスをワンストップで提供している「しごと創造の支援拠点」です。中小企業診断士をはじめ、社会保険労務士、税理士といった各種専門家や、創業・経営支援員が親身になって相談に応じます。

担当者からひとこと:松山市は「好き」を仕事にしている方が多い印象です。市内に移住して、カフェやクラフトビール店をオープンした方もいます。創業は生活の延長線上にあります。ぜひ、松山で理想のライフスタイルを見つけてください。はじめは漠然としていても、相談しているうちに創業の道筋が見えてくる方も多いですよ。

 

詳細はこちらから!:
松山しごと創造センター  https://www.mirajob.jp

 

えひめ中央農業協同組合/えひめ農林漁業振興機構

農業が盛んな愛媛県は、46,200ヘクタールの耕地面積を擁しています。これは、県土の約8%にあたる広さ。一年を通して温暖で晴れの日が多いこと、土壌の栄養分が多く水はけがいいことなど、柑橘栽培に適した環境となっており、全国一位の生産量を誇ります。移住者の就農支援も整えており、えひめ中央農業協同組合やえひめ農林漁業振興機構が窓口になっています。

担当者からひとこと:愛媛の農業に興味をもったら、まずはえひめ中央農業協同組合やえひめ農林漁業振興機構にご相談ください。就農希望地域や栽培品目の相談対応や、技術習得のための研修先の紹介、研修に利用できる資金など様々な方向から支援します。農協は様々な農家研修制度を設けるほか、営農支援や経営資金のあっせんなどに取り組んでいます。

 

詳細はこちらから!:
えひめ中央農業協同組合 https://www.ja-e-chuo.or.jp/
えひめ農林漁業振興機構 https://enk.or.jp/

 

 

松山市は今後も移住イベントを積極的に開催していきます

今回のイベントを終え、松山市の担当者は「開場直後から相談者の方がかけつけてくれて、手ごたえを感じています」と振り返ります。来場者からも「自然が身近にある地域に暮らしたい」「住まいや仕事に関する相談窓口があると助かる」といった声が集まりました。

 

松山市は、これからもさまざまなイベントを開催し、UIターンをサポートしていきます。

そこで松山市の移住に関する情報を、メールマガジンとして月に1回程度配信します。ぜひ、ご登録ください!

https://matsuyama-kurashi.com/mailmagazine/

 

 

取材・文:名嘉山直哉  撮影:内田麻美

                   

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