【求人】「世界自然遺産白神山地」と共に生きる、
未来の起業家を求む!

秋田県藤里町の地域おこし協力隊募集中!

森と共に生きる、白神山地の麓のまち

秋田県の最北端、青森県との県境に位置する藤里町。

世界最大級の原生的なブナの森「世界自然遺産白神山地」の麓に広がる、緑豊かなまちです。

約16,971haに渡る白神山地にはブナ以外の落葉広葉樹の大木も多く、原生的な森となっています。白神を訪れ圧倒的な自然に対峙した方は口々に、「自分にとって本当に大切なものを思い出すきっかけになった」と、その感動を語ります。

藤里町の人々は、その白神の山々から注ぐ二筋の川の傍らで、新鮮な水と山野の恵みと共に暮しています。

人口は約2,900人。町内には鉄道や国道、コンビニはなく、小学校、中学校は1校ずつ。高校になるとほとんどの子どもたちは町外に通う、のどかな田舎町です。

東京から町の中心部までは、羽田空港から大館能代空港まで飛行機で約70分、空港からは車で30分ほど。

中心部には夜8時まで営業しているスーパーマーケットや酒屋、飲食店、金融機関、洋品店、理容室、ガソリンスタンドなどがまとまっていて、生活に必要なものが揃います。

白神山地が屋久島と共に世界自然遺産に認定されて30年近く。

藤里町は日本を代表する観光地になれる資質を持ちながらも、実際に地域を訪れる観光客は年間20万人程度と他の世界遺産認定地域と比べて少なく、ポテンシャルを活かしきれていないという課題を抱えています。

その大きな要因は、恵まれた地域資源を生かせる事業者、プレイヤ―が町内にいなかったこと。

今回は、これから白神の豊かな地域資源を生かして地域の新しい未来を拓く、「地域おこし協力隊」の募集・活動内容をご紹介します!

 

起業を目指し、新しい地域ビジネスを創る!

藤里町では「世界自然遺産白神山地」の魅力を引き出し、豊富な素材を生かして新しいビジネスを生む、地域おこし協力隊を募集しています。

募集職種は、「グリーン・エコツーリズムの担い手」と「特産品・白神まいたけづくりの継業」の2種。

何れも地域おこし協力隊として活動後、それぞれの分野で起業を目指すものです。

【募集職種1】「清流荘」の灯もつなぐ、グリーン・エコツーリズムの担い手

1つ目の募集職種は、ツーリズム起業型。藤里町ツーリズム協議会(地域限定旅行業者)での活動を通して、旅行商品の企画開発・販売・ゲストハウス運営のノウハウを習得し、任期終了後に旅行業での起業を目指すものです。

\主な任務はこちら!/

・藤里町ツーリズム協議会(地域限定旅行事業者)旅行商品の企画・販売

・市場調査、販売戦略の構築、商談会参加

・ゲストハウス清流荘の管理運営

・藤里町商工観光関連イベントの運営・サポート

最大の特徴は、活動1年目からゲストハウス「清流荘」の運営管理を任されること。

「清流荘」は、町を流れる藤琴川に沿って白神山地に向かって奥へ奥へと進むと見えてくる旧民宿です。

2008年にグリーン・エコツーリズムで町を盛り上げようと地区の交流施設を改修し、地域の住人8人で運営していましたが、関係者の高齢化に伴い2021年3月に惜しまれながら幕を閉じました。

営業中は宿泊利用に加え、白神の山の恵みをふんだんに使った手作りの昼食や夕食も提供し、「藤里の味」を求めるファンがわざわざ足を運ぶなど、地域に新しい可能性を見せました。

一般的に、ゲストハウスは数棟運営しなければ事業持続するための採算が取れないとも言われますが、白神の豊かな地域資源を生かしてどんな体験を宿泊客に提供するかは自由。

地域おこし協力隊としての活動期間中にノウハウを学びながら様々な可能性を探り、事業が軌道に乗るまでの準備期間とすることもできます。

白神グリーン・エコツーリズムの魅力とやりがい

白神グリーン・エコツーリズムの現状と可能性について、藤里町商工会観光振興係長の土佐憲夫さんにお話しを伺いました。

「緑豊かな白神山地には、見る人が見ればその潜在能力を感じずにはいられない素材とポテンシャルがあるんです。ただこれまでの藤里町には、それらを活かすソフトが少なかった。具体的には、地域資源を生かして有形無形の商品を生み出し、外貨を稼げるプレイヤーが不足していました。この地域には、地域資源と真摯に向き合い汗をかき、あきらめずに挑戦し続けられる人が必要です」

また、白神山地に惹かれ、2018年に藤里町のツーリズムの仕事に就いた神奈川県出身の高瀬由里子さん(商工会観光振興係所属)は、白神の心にしみ入るやさしさと強さを多くの方に伝えていきたいと語ります。

「森好きになった最初のきっかけが、藤里駒ケ岳(藤里町最高峰)だったんです。それまで山登りなんか行ったこともなかったのに。来てみたら、ブナの樹木だけでなく、苔むす岩、種々のきのこが広がる光景が、めっちゃジブリっぽいと思いました。こだまが出てきそうって。都会暮らしで自然の免疫がゼロだったところに、白神の森がしみ込んできたような感動的な出会いでした。ここで働く醍醐味は、世界遺産白神山地に何かを求めて訪れて来られた方が心から喜んでくれる姿を見ることですね。一緒に熱意もって、藤里町と森の未来を考えてくれる人、大歓迎です!」

 

【募集職種2】特産品・白神まいたけづくりの継業

2つ目の募集職種は、藤里町の特産品である「白神まいたけ」を活用した起業型。

活動期間中にまいたけの生産・販売・商品開発のほか事業経営ノウハウを取得し、任期終了後の起業を目指すものです。

\主な任務はこちら!/

・白神まいたけ事業(藤里町振興協会)を通じた生産・販売・商品開発

・市場調査、販売戦略の構築、商談会参加

・藤里町商工観光関連イベントとの連携

白神まいたけとは?

その昔、見つけた人があまりのうれしさに踊りだしたとことにその名の由来をもつとも言われる舞茸。「白神まいたけ」は、白神山地の広葉樹(主にナラ)の原木をチップにし、菌床栽培して作られます。

その特徴は、一般的なまいたけ比べて水分が少なく天然に近い独特の歯ざわりがあることと、深山を思わせる豊かな風味があること。

秋田では冬場の鍋料理天ぷらや炒め物に使われ、最近では唐揚げといった新たな食べ方も登場しています。

生産を担う「まいたけセンター」の「白神まいたけの」出荷量は、年間約24トン。スタッフは、現在生産部門が4人、出荷部門のパートスタッフが3名、その他事務が2名。年間を通じて生産されており、繁忙期は10月から12月です。

現在「白神まいたけ」は近隣の道の駅などで販売されているほか、首都圏の飲食店などにも卸されており、味と評判を聞きつけた方々からのご指名買いもあるそうです。

平成2年から生産が開始された「白神まいたけ」は、ご当地まいたけとして一定の認知度もあり、白神ブランドの良質なイメージを活かせる強みがあります。

しかしその一方で、事業開始以来生産に関わってきたスタッフが定年を迎え、生産技術の引継ぎ時期を迎えているという課題も抱えています。

生産余力はあるため、販路を確保した上での一体的生産体制の調整、新たな付加価値を掘り起こした商品の開発と提供も求められているのです。

現在生産を担う藤里町振興協会の成田さんは、「求められるハードルは高いですが、生産分野、販売管理分野、新規需要創出分野と順次経験と積むことで、隊員の特性にあわせた起業の形も探っていく予定です。」と話します。

生産設備が整った「まいたけセンター」で3年間、一から生産・販売・経営のノウハウが学べるので、農+商に携わりたい気持ちがあれば未経験からでも挑戦できる仕事です。

 

藤里町ツーリズムの同期スタッフ

地域おこし協力隊として採用後に一緒に働く、藤里町ツーリズムの職員をご紹介します!

●羊川駒乃助さん

地球の平和と里山の持続的発展をかかげて活動する、羊川駒乃助さん26歳。手付かずの森が好きで、普段は藤里町ツーリズム協議会で町のPRや商品企画を手掛けています。その正体は、藤里町特産の綿羊サフォーク種と郷土芸能駒踊りのコスチュームをまとったスーパーヒーロー。2019年町の中学生がご当地ヒーローとして考えたキャラクターを、2020年町商工観光課がブラッシュアップし、ご当地ヒーローとして生み出しました。彼と共に、藤里町が持続できることを証明することもミッションです。

●菅沼慶太さん|世界遺産センター

神奈川出身で、現在、世界遺産センターで働くインタープリター菅沼慶太さん。根っからの自然好きで、北岳の山小屋で働き、アメリカでの生活経験もある菅沼さんは、東北の森に憧れ藤里町に移住しました。

「こちらに越してきていい意味で期待は裏切られたんです。藤里町は観光地化されていない自然があり、自然と密着した暮らしが残っていた場所でした。とんでもない田舎ではなく、必要な衣食住は足りていますし、ネット通販もあるのでその点は不自由していません。まあ、お店まで遠いということや除雪は大変かもしれませんが、それ以上のものもあります。例えば、家に帰ったらドアノブに野菜の入った袋が掛けられていて、名前が書いているわけでもないので、誰にお礼を言ったらいいのか、わからない時もあったりして。笑」

雪深い場所の山菜は太く味が濃いという。雪かきの難儀さの先に、里の人が踊る4月の青空が垣間見える。

●佐々木吉昭さん|藤里町商工観光課

「8000年前から続く古き森と、その恵み、山野と生きる里の価値は、コロナ禍を経てますます必要になるものだと考えています。現在人口約2,900人。さらに毎年100人ずつ人口が減り続けていく未来はしばらく続きます。けれど私たちはここにある想いをつなぎ、心ある外の方々と結ぶことで、まだまだ可能性はあると信じています。目指すは明るい人口減少です」。

 

今回の協力隊募集は、着地型旅行業者という枠組みの中で地域に拠点を置いてスキルを磨き、持続可能な新しい仕事が生み出せるかの挑戦です!

白神の森の麓で森好きを育てるというビジョンの下、グローバルな視点を持ちローカルに生きる仕事を一緒にしませんか?

同じ目標に向かって共に努力できる、熱意のある方のご応募をお待ちしています!

                   
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