近くて遠いような、都心から2時間の田舎ぐらし。

【前編】お試し移住、体験しました! in小鹿野町 & 皆野町

仕事でも遊びでも、たびたび埼玉を訪れるというTURNS編集部の須井親子。
夏休みを利用して、2週間のお試し移住を体験!

東京から身近な埼玉県ですが、通うのと暮らすのでは、見え方も全然違ったとか。
そんな子育てママによる埼玉暮らしのレポートをお届けします。


「ここは埼玉?」と思うほどの、のどかな田舎なまち。

西武線の車窓は、飯能駅を通り過ぎると、ずっと続いてきた住宅街が消え、突然と山深い景色に変わっていきます。
池袋から特急電車で約80分。西武秩父駅でレンタカーを借りて、さらに20分ほど。一山超えたところにある小鹿野町役場へと向かいます。

山を抜けたところに、小鹿野町が現れます。(写真は展望台からの景色)

 

今回は、小鹿野町と皆野町にある移住検討者向けのお試し住宅に滞在しながら、親子でお試し移住を体験させていただきました。

最初に滞在した小鹿野町は、町営住宅を活用したお試し住宅で、気に入ったら同じ間取りの家が借りられるそう。

町営住宅とは思えないほど立派な一軒家。いつもマンション暮らしの息子はご満悦の様子。

小鹿野町の一番の魅力は、幼保小中高の教育機関を含め、生活に必要な要素が全て中心部に集まっていること。まさに、子育てには最適なコンパクトシティです。

現に、地域おこし協力隊員として活動する工藤エレナさん一家は、1歳のお子さんを育てていますが、車は所有しておらず、旦那さんは週2日ほど仕事で都内へ通勤しているというから驚きです。

滞在中は、そんなエレナさんの暮らしを少しだけ覗かせていただきました。まずは、エレナさんの息子さんが通っている保育園へ。

小学生になったばかりの我が息子は、保育園ということで、ちょっぴりお兄ちゃん風を吹かせていました。

エレナさんが協力隊に着任したのは、2019年の1月のこと。移住してからまだ1年も経っていませんが、すっかり暮らしに馴染んでいる様子。まだ小さい息子さんを連れての移住に不安はなかったのかなと聞いてみましたが、全く無かったとか(笑)

「子供がいると、周りの人も心配してくれるし、気にかけてくれる。生活するのに必要なものが全部揃っていて、家賃も生活コストも安い。それでいて自然豊か。なのに、路線バスを使えば西武秩父から都心にも出れちゃう。こんなに住みやすい田舎はないでしょ!」

確かに…

エレナさんの話を聞いていると、今まで思い込んでいたド田舎な暮らしとは少し違うかもと思えました。

小鹿野町はもちろん待機児童ゼロ。しかも保育園は3つの中から選べたとか。もう少し大きくなったら、現在の保育園に隣接している幼稚園に入れることもでき、すぐ近くに小・中・高校があります。その全てが徒歩圏内。こういう環境を、子育てに最高のコンパクトシティと呼ぶんですね。

『駅からこんなに離れた田舎町で、車を持たずに暮らすってどういうこと!?』と、私は内心思っていたのですが、小鹿野町の中心部であれば確かに問題なさそう。

さらに驚きだったのは、中心部にはお店が40軒ほど残っていて、お酒好きなエレナさんの楽しみである飲み屋歩きも町内で完結できちゃうとか(笑)小鹿野町はプライベートで何度か訪れたことのあった私ですが、一度も町内でお店に入ったことがなかったので、衝撃でした。。。

というか、今まで知らずに秩父市内まで足を運んでいたのは、損をしていた(?)と思ったくらい。やっぱり町のことを知るには、町に住んでいる人に聞くのが一番ですね。

▲商店街にある、現役のおもちゃ屋さん。まさか花火がバラで買えるなんて…!(初めて見ました)子供にとってはパラダイスのような場所なので、入店する際は覚悟してください。(私はおもちゃ買わされました。笑)

 

▲こちらはお昼に連れてってもらった観音茶屋。休日となると観光客も多く訪れる人気店に、フラッと来れるのも地元民の醍醐味だとか。人気メニューは手打ちそばですが、秩父名物のしゃくし菜が入った餃子もイチオシでした。

 

田舎ならではの、背伸びしない生き方。

ここからは、エレナさんと同じく小鹿野町で地域おこし協力隊員として活動する本奈代子さんにご案内いただき、新しくお店をはじめた若い二人の女性をご紹介しますね。

可愛らしいアイシングクッキーの販売を行う「MA.COokie(エムエークッキー)」の坂本眞子さん。ご実家が営む会社の建物にスペースが空いたことをきっかけに菓子製造業の許可を取り、主にInstagramからの受注生産やイベント出店から活動をはじめたそう。

「まさか自分が起業するなんて思ってなかったんですが、父が新しくお店を始めたこともあって、私もチャレンジしてみました。久しぶりに帰ってきた地元はやっぱり落ち着くし、色んな人が応援しにきてくれて。以前よりもさらに小鹿野が好きになりましたね。」

Instagramでの販売スタイルも好調のようで、最近、秩父市内に新しくお店も構えたとか。田舎で何か始めたいと思う人には、いろんなヒントがありそうです!

続いて向かった先は、同じく若い女子が一人で営む小さなパン屋さん「Bakery thx(ベーカリー サンクス)」。100円前後の手頃な価格で美味しいパンが食べられるとあって、夕方前にはいつも完売してしまうとか。(行った日もすでに完売されていて、残念ながら買えず…泣)

DIYでつくったというカウンターには、パンの他にも店主の友人の作品や雑貨などが販売されていて、プチチャレンジショップになっています。「パンはあくまでもツールなんです」と話す店主は、やりたいことが次々に思い浮かんでいるよう。今後のサンクスさんの展開が楽しみですね!

 

パレオパラドキシアのオブジェ。海辺に生息していた哺乳類と言われており、カバに似てます。後ろに見える地層が “ようばけ”。

最後は、パレオパラドキシアという化石が発掘された “ようばけ” の地層を見に行ってきました。

こんな山奥ですが、その昔、秩父地域は海だったと言われており、約1700年前にできたこの地層と見つかった化石がまさに証拠なのだとか。そう言われても、なかなかピンっとはきませんが、化石発掘も体験できるので、子供の自由研究には良さそうですね。

・・・

前編まとめ

恐らく埼玉県の中では、1・2位を争うだろう田舎度の高い小鹿野町。今回滞在して初めて、秩父市は都会だったんだと自分の視点が変わっていることに驚きました(笑)

でも、秩父市のような観光地でもあり、何でも揃う町がすぐ近くにあることが、田舎の暮らしにとっては結構重要なのかもしれません。仕事をするにも生活するにも、都会と持ちつ持たれつできる距離感は、移住先を選ぶ上で一つの指標になると思いますよ。そのバランスを考えるためにも、お試し移住は効果的だなと思いました。

というわけで、後編ではもう一つの滞在場所「皆野町」のレポートをお届けします。

                   

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