こんにちは。
ターンズ インターン生の鹿子木(かのこぎ)です。
3月21日(祝木)は、虎ノ門の新虎通りで、1日限りの小さな商店街、「旅するいっぴんいち」を開催します!
旅するいっぴんいちでは、虎ノ門の「旅するマーケット」を主催している「2020年東京オリンピック・パラリンピックを活用した地域活性化推進首長連合」の加盟自治体が出店し、1自治体1品(逸品)を販売します。
今回出店する20店舗の中の一つに、岐阜県郡上市があります。
そこで今回は、郡上に暮らす皆さんに、郡上での暮らし、郡上の魅力についてインタビューしてきました! その様子をお届けします。
(写真:田中佳奈さん)
岐阜県の真ん中に位置する郡上市は、市の面積の9割が森林という、雄大な自然に囲まれたまちです。
名古屋から車で1時間と少しということもあり、夏や冬はレジャー目的で多くの人が訪れます。
古くからの伝統を大切にする風習があり、日本三大盆踊りである「郡上おどり」もそのひとつ。
市内は7つの地域に分かれており、それぞれの地域で風土や文化に特色があります。
まず初めにお話を伺ったのは、田中 佳奈さん。
郡上市の北部、石徹白(いとしろ)で3年間の地域おこし協力隊として働き、現在は、フリーランスでフォトグラファーやライター、デザイナーをするなど、マルチな活躍をされています。また、昨年ご結婚され、あと数か月でお母さんになられるそうです。東日本大震災を機に「自分はどこで生きていくんだろう。」と自身の生き方について考えるようになっていた田中さん。そんなとき、恩師に郡上八幡を紹介され訪れてみると、その先で石徹白を勧められたそう。そして、初めて訪れた日に石徹白にひとめぼれをしてしまい、すぐに移住を決めたといいます。
田中さんと石徹白の間には、なにかしらの縁があったように感じますね。
そんな田中さんに、郡上での暮らしについて伺いました。
自然のありがたさを日々感じながら生きる。
「日々、美しいと思える景色の中で暮らせることが幸せ。」 と田中さん。 (写真:田中佳奈さん)
石徹白に住んでいると、「四季」という言葉では表現できない細かな季節を感じられ、その小さな変化にも自然のありがたみを感じるといいます。
石徹白びえの稲を持つ田中さんと、栽培方法を教えてくれたご夫婦
また、石徹白は、白山信仰という古くから伝わる山岳信仰のメッカ。「雪が解けてくれる。ありがたいなあ。」「80年間この家で暮らして、こんなに綺麗な月は見たことがない。そんな家に住むことができて、ありがたいなあ。」など、いくつになっても自然に対して、また身の回りのものに対して、常に愛情と感謝を持って生活されているお年寄りが多いそうです。そのような考え方をするお年寄りたちに憧れ、もっと話を聞きたいという気持ちが芽生えた田中さんは、石徹白で70年間途絶えていた雑穀(石徹白びえ)の栽培を復活させました。おばあちゃんたちと一緒に手を動かしながら話しをし、ひえの成長を見守るという時間は、田中さんにとって癒しの時間でもあります。
脱穀された、石徹白びえ (写真:田中佳奈さん)
石徹白の皆さんのていねいな暮らしや、自然とのつながり方、心意気から、白山信仰が根付いている石徹白でしか抱けない、自然、暮らしへのあたたかな愛情があるように感じました。
次に、郡上の移住相談窓口である「ふるさと郡上会」と、郡上で新たな挑戦をする人を応援する「郡上カンパニー」の運営メンバーを兼任する小林 謙一さん、「郡上カンパニー」のプロジェクトに参加されている宮崎 倫明さん、「ふるさと郡上会」の真能 沙久良さんに、郡上の魅力、これからの郡上についてお話を伺いました。
(左から宮崎 倫明さん、真能 沙久良さん、小林 謙一さん)
民度の高さ、水の豊かさ、人の良さ。
小林さん曰く、郡上の魅力は「民度の高さ、水の豊かさ、人の良さ。」
(写真:GoodJobLab)
今日、伝統的文化が衰退しつつあるという地域が増えてきているなか、有名な「郡上おどり」など、民俗文化が数多く残っている郡上。郡上のみなさんの、自主的に文化を大切にしながら育てようという強い意識が、文化を脈々と紡いでいます。
(写真:田中佳奈さん)
郡上は清流長良川の源流域であり、「水のまち」と呼ばれるほど美しい水が豊富に流れています。山から流れてくる清らかな水に癒され、日々水のありがたさを感じる暮らしは、心を豊かにしてくれます。
(写真:田中佳奈さん)
「甲斐性=生きる力がある方が大勢いるのが郡上。生きるための技と力、生き方を手本にしたい人がたくさんいる。」と小林さん。小さな頃から自然に触れて育ってきた郡上の方々は、自然と接する経験を通して勇気や根性、生きる術を身に着けてこられたのだと思います。
子どもたちが好きなことをできる環境づくりをしたい。
郡上カンパニーのプロジェクトの一環で、子どもを対象としたロボット教室を開かれている宮崎さんと、移住コンシェルジュで、三児の母である真能さんにこれからの郡上について伺いました。
(写真:宮崎 倫明さん)
「都会には科学館があるけれど、郡上にはない。知りたいと思っている子どもたちがいるなら教えてあげたい。子どもたちが作りたいと思ったものを作れる環境をつくってあげたい。」という想いでプロジェクトを始めた宮崎さん。成長した子どもたちに、これからの郡上をつくっていってもらいたいという願いがあります。
真能さんはこうした新しい事に触れる機会を作りながらも、「伝統を変わらずにこれからも守り、子供たちに伝えていけるまちにしたい」と語ってくれました。
子どもの頃に挑戦して得た思い出や、地域の文化に触れた思い出は、大人になっても忘れないものだと思います。それがふるさとを愛する気持ちに繋がり、一度は故郷を離れる若者がまた戻ってきたいと思うまちになっていくのではないでしょうか。
自然に囲まれ、自然とくらすまち、郡上。
自然を愛すこころ、生きる力、伝統を重んじる姿勢がこのまちには根付いています。
(文:鹿子木千尋)
ふるさと郡上会と郡上カンパニーの詳しい情報はこちら
ふるさと郡上会 www.furusato-gujo.jp/
郡上カンパニー https://gujolife.com/
\郡上から田中 佳奈さんが出店します/
【旅するいっぴんいち】
日 程:2019年3月21日(木・祝)
第一部 10:00-16:00 いっぴんいち
第二部 18:00-20:00 旅する交流会@ The CORE Kitchen/Space
場 所:新虎通り 複数会場(旅するSTAND前、The CORE Kitchen/Space 他)
※雨天時は、 The CORE Kitchen/Space(東京都港区新橋4丁目1-1)室内で開催。
住 所:東京都港区西新橋2丁目17-4
アクセス:東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」より徒歩6分、三田線「内幸町駅」徒歩10分、JR山手線「新橋駅」徒歩10分
入場料:無料(※第二部は事前申込制/参加費別途)
店 舗:20店舗
詳細はこちらからご覧ください
https://turns.jp/28072